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ネズミの嫌いな音とは?音で駆除する方法とその効果

  • ネズミ
2025.03.30

ネズミは私たちの生活にさまざまな被害をもたらしますが、その対策として音を利用する方法があります。

ネズミは特定の音を嫌う性質を持つため、不快な音を活用することは有効な駆除手段のひとつです。

本記事では、そんなネズミが嫌う音の特徴や活用法、効果の有無について詳しく解説します。

ネズミが嫌う音の特徴

ネズミは私たちと同じように音を感じ取る能力を持っていますが、その聴覚は人間以上に優れており、特定の音や周波数には非常に敏感です。

音の周波数:ネズミの聴覚が捉える範囲

ネズミは、周波数が 24〜45kHzの音を非常に嫌います。この範囲の音は、ネズミにとって不快感や危険を感じさせる周波数であり、駆除に効果的です。

具体的には、この周波数の音がネズミの神経に刺激を与え、警戒心やストレスを引き起こします。例えば、蚊の羽音であるモスキート音の周波数は17〜20kHzであり、ネズミが嫌がる周波数はそれよりも高い音域にあたります。

一方で、人間の耳が聞き取れる音の範囲はおおよそ 20kHz未満 に限られているため、この24〜45kHzの周波数帯は人間にはほとんど聞こえません。

そのため、超音波を用いた駆除方法は日常生活に支障を与えることなく、効果的にネズミを追い払えます。

家族やペットに安全でありながらも、ネズミに大きな影響を与えるこの周波数の特性を活用することが、音を利用したネズミ対策の大きなメリットです。

音の種類:高周波音や超音波が効果的

ネズミは人間に比べて優れた聴覚を持ち、特に高周波音や超音波に敏感です。これらの音は、ネズミが嫌がる特性を持つため、駆除方法として広く利用されています。

それぞれの音の種類がどのように効果を発揮するかご説明します。

超音波(周波数が高い音)

ネズミは、人間には聞こえない 超音波を聞き取る能力があり、ネズミ自身もこの音を使って仲間とコミュニケーションを取っています。このコミュニケーションは、子ネズミが親を呼ぶ際や仲間同士で危険を知らせる際に使われます。

外部から不要な超音波が流れる環境では、このコミュニケーションが妨害されるためネズミにとってはストレスです。このストレスで、ネズミはその場を嫌がり、逃げ出す要因となります。

超音波を利用した駆除器具は、こうしたネズミの特性を活かして、広範囲でネズミを遠ざけています。

天敵の鳴き声

ネズミは、天敵の存在を本能的に恐れる生き物です。そのため、フクロウや鷹といった猛禽類の鳴き声、さらには猫の声などの天敵を連想させる音は、ネズミを警戒させる効果があります。

たとえ天敵の姿が見えなくても、これらの音を聞くだけで危険を察知し、その場を離れようとするでしょう。

ネズミ駆除に役立つ音の利用方法

ネズミが嫌がる音を利用した対策は、多くの家庭で手軽に取り入れることができます。

ここでは、具体的な駆除方法について解説します。

超音波駆除器の効果

超音波を発生させ、ネズミに不快感を与えます。超音波駆除器のメリットは、化学薬品を使わず環境にも優しい点です。また、設置場所によっては24時間稼働ができ、手間がかからないのも魅力的です。

しかし、超音波は壁や障害物を通過しにくい特性があるため、設置場所を適切に選ぶ必要があります。

音を使った手軽な対策

音楽を利用する方法や、一定の高周波音を発生させるデバイスを活用するのも有効です。

例えば、ラジオをつけて音を流し続けるだけでも、ネズミが居心地の悪さを感じることがあります。さらに金属音や振動音を意図的に発生させて、ネズミを追い払う効果も期待できます。

これらの方法は手軽に始められるので、初期段階の対策として最適です。

音を使ったネズミ退治のメリットと効果

ネズミを音で追い払う方法は、安全性が高く手軽に導入できるため、多くの家庭や施設で採用されています。

この方法には、人体や環境への負担が少ないという利点があり、特に小さな子どもやペットがいる家庭では安心して取り組めます。

それでは、この方法の具体的なメリットとその効果について詳しく解説します。

①ネズミの死骸を処理する必要がない

音による駆除の最大のメリットのひとつは、ネズミを追い払うだけで死骸が残らない点です。

毒餌を使用した場合、ネズミが隠れた場所で死んでしまい、死骸の場所が分からなくなることがあります。放置すると悪臭や衛生問題を引き起こし、虫が湧くなどの二次的な被害も考えられます。

一方で粘着シートや罠を使った場合は、自分で殺処分を行う必要があり、精神的な負担が大きいです。その点、音による駆除はこれらの問題を回避できるため、心理的な負担を大幅に軽減できます。

②長期間の効果が期待できる

超音波機器は定期的に周波数を変えることで、ネズミが音に慣れるのを防げます。

ネズミを一度追い払った後も、音を発し続けることで再び侵入するのを防ぐ効果が持続します。また、罠や毒餌を繰り返し設置する手間がかからないため、高齢者や身体が不自由な方にもおすすめの方法です。

この長期的な有効性は、手間をかけずにネズミを退治したい人々にとって大きなメリットとなります。

③ 人体への安全性が高い

超音波機器やアプリは、ネズミが嫌がる特定の周波数の音を発信する仕組みになっています。この方法では薬剤や燻煙剤を使用しないため、人体への影響がほとんどありません。

子どもが誤って毒餌を触ってしまったり、薬剤の匂いで気分が悪くなったりといったトラブルが起きる心配がなく、安心して使用できます。

さらに、これらの機器は音を使うため、薬剤散布のように環境に悪影響を与えることもありません。そのため、環境保護の観点からも優れた選択肢といえます。

音を使ったネズミ退治の注意点

音によるネズミ駆除はメリットが多い一方で、注意しなければならないポイントも存在します。

適切な対策を取らないと期待した効果が得られず、新たな問題を引き起こす可能性もあるため、以下の点を理解した上で使用することが大切です。

①ネズミが音に慣れてしまう可能性がある

ネズミは環境の変化に順応しやすい生き物です。同じ周波数の音を聞き続けると、それに慣れてしまい効果が薄れる可能性があります。

この問題を回避するためには、複数の周波数を自動で切り替える機能がある超音波機器を選びましょう。また、定期的に機器の設定を見直し、音の種類や発信間隔を調整することで効果を持続できます。

② ネズミが戻ってくる可能性がある

音による駆除は、基本的にネズミを追い払うだけの方法です。そのため、音を止めてしまうと再び侵入してくる可能性があります。

長期的な効果を期待する場合は、以下のような再発防止対策の併用が必要です。

侵入口の封鎖:壁や床の隙間を金属たわしやパテで塞ぐ。換気扇や排気口には金網を設置する。

食べ物の管理:果物や野菜を密閉容器に保存する。食べかけの食品は戸棚にしまい、ペットの餌はすぐに片付ける。

巣材の除去:古い新聞やダンボールなど、巣作りに適した素材を片付ける。

これらの物理的な対策を音と組み合わせることで、より確実にネズミを遠ざけられます。

③ペットへの影響に配慮する必要がある

超音波は人間には聞こえないものの、犬や猫などのペットには聞こえる場合があります。

特にハムスターなどのげっ歯類は、ネズミと同じように影響を受けやすいため配慮が必要です。

【動物が聞き取れる周波数】

動物の種類聞き取れる周波数
ネズミ約0.2~68,000Hz
ハムスター約1~68,000Hz
約65~50,000Hz
約60~100,000Hz
コウモリ約1,000~120,000Hz
約50~5,000Hz
人間約20~20,000Hz

特に上記のようなペットがいるご家庭では、以下の対策を検討してください。

安全性が確認された機器を選ぶ:ペットへの影響が少ないと証明されている製品を使用する。

周波数の調整:ペットに影響が出ない範囲の音を発信する。

他の駆除方法の併用:音以外の方法を使用して駆除を行う。

ペットの健康を守りながら効果的にネズミを退治するには、製品選びや設置方法に配慮しましょう。

④人間にも不快感を与える可能性がある

人間には超音波は聞こえないと一般的にはいわれていますが、実際はそうとも限りません。特に、効果を発揮するには高い音波を出す必要があるため、人間にも聞こえる場合があります。

超音波が聞こえる人にとっては、不快感だけでなく頭痛や不眠といった健康被害も報告されています。また、自分が気にならない場合でも隣人や近所の人には迷惑となる可能性もあるため、使用の際は周囲への配慮が必要です。

⑤すべてのネズミに効果があるわけではない

超音波に敏感なネズミがいれば、全く影響を受けない個体もいます。

超音波の対策だけで完全に駆除できるわけではなく、ネズミの種類やその個体の性質によっては、平然と居座り続けるケースもあります。そのため、罠や専門業者による対応を併用することを検討する必要があるといえます。

⑥侵入経路を塞がない限り再発を防げない

音を使ってネズミを家から追い出しても、侵入経路を封鎖しなければ再び戻ってきてしまう可能性が非常に高いです。

なぜならネズミは帰巣本能が強く、一度侵入した場所に再度現れる習性を持っているためです。完全にネズミの被害を防ぐには、侵入経路の徹底的な封鎖が必要不可欠です。

ネズミが侵入できる場所として考えられるのは、以下の場所です。

・エアコンの設置部

・換気口や通風口

・床下や壁の隙間

・戸袋や窓の隙間

・増築部分との接続部

ネズミはほんの1cmの隙間があれば、容易に侵入できます。そのため、これら以外にも見落としがちな場所が存在する可能性があります。

例えば、配管や電線の通り道、屋根裏といった普段はあまり気にしない場所も侵入経路となり得ます。ネズミが自力でこれらの侵入経路を全て見つけ出してしまうため、封鎖するのは非常に難しい作業です。

もし不安を感じたり、どこをどうふさげばよいのか分からなかったりする場合は、専門の駆除業者に相談するのが賢明です。

業者は、プロの目でしっかりと点検を行い確実に封鎖してくれるため、安心して任せることができます。

まとめ:音だけでネズミを駆除するのは難しい

音を使ったネズミ駆除は一時的には効果があるものの、根本的な解決にはなりません。ネズミは音に慣れてしまうと、再び侵入してくる可能性があるからです。

また、音だけでは侵入経路を完全に封鎖することができないため、再発のリスクも懸念されます。もしもネズミを確実に駆除したいのであれば、専門の業者に依頼するのが最適です。

業者は侵入経路の封鎖や効果的な対策を行い、再発防止までサポートしてくれるため、安心して任せることができるからです。

ネズミ駆除業者の多くは、無料相談や見積りを出してくれるところが多いので、一度相談してみることをおすすめします。

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