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シロアリに家をやられたら家は壊れるのか?被害の実態と防止策を徹底解説

  • シロアリ
2025.04.13

家に深刻なダメージを与えるシロアリ被害は、放置すれば家屋の構造そのものを脅かしかねません。「シロアリに家をやられたら家は壊れるのか?」という疑問を持つ人もいるかと思います。

シロアリは木材を内部から食い荒らすため、早期発見と対策が重要です。

この記事では、シロアリによる具体的な被害の実態から、家が壊れるリスク、そして効果的な予防と駆除方法まで詳しく解説します。

シロアリに家をやられたらどうなる?被害の実態

シロアリ被害は目に見えにくく、気づいた時にはすでに深刻な状況に陥っていることが少なくありません。

日本国内でも特に木造住宅はシロアリの影響を受けやすく、家の基礎や構造部分が侵食されると耐震性や安全性に大きな問題を引き起こします。

ここでは、シロアリが具体的にどのような被害をもたらすのか、その実態を詳しく見ていきます。

シロアリが家に与える被害の種類

シロアリは木材を主な餌とする昆虫で、家屋の構造部分に甚大な損害を与えます。

木造住宅では、シロアリが土台や柱を侵食することで、建物全体の耐久性が大きく低下します。目に見えない内部で被害が進行しやすく、気づいたときには深刻な状況になっていることも少なくありません。

被害の代表例としては、床の沈み込みや柱のひび割れ、ドアの開閉不良が挙げられます。これらはシロアリが木材を食害した結果、建物が傾いたり変形したりすることによって起こります。

基礎部分への被害は見えにくく、気づいたときには家の耐震性まで損なわれている場合もあるため、注意が必要です。

シロアリ被害を放置した場合のリスク

シロアリ被害を放置すると、家の構造全体に悪影響を及ぼします。初期段階では小さな木屑や羽アリの発生で気づくことが多いですが、放置すれば次第に被害は拡大します。

地中から侵入するヤマトシロアリやイエシロアリは、家の基礎や床下に巣を作り、継続的に木材を食害します。被害が進行すると、柱が空洞化し、地震や強風などの自然災害に対して脆弱になります。

家全体の資産価値も大きく低下するため、早急な対策が必要です。最悪の場合、建て替えを余儀なくされるケースもあります。

シロアリに家をやられたら家は壊れるのか

「シロアリに家をやられたら本当に家は壊れてしまうのか?」という疑問は、多くの人が抱く重要な問題です。

シロアリ被害を軽視すると、家の安全性が損なわれ、最悪の場合は居住不可能な状態に陥る場合もあります。

ここでは、家屋が崩壊に至る可能性や、構造ごとの被害の深刻度について掘り下げます。

シロアリによる家屋倒壊の可能性

結論からいえば、シロアリ被害を長期間放置すれば家が壊れる危険性は十分にあります

特に主要な構造部である柱や床や屋根の荷重を支える梁(はり)が食害されると、建物全体の強度が低下し、崩壊リスクが高まるのです。過去には、シロアリ被害が原因で家屋が部分的に崩落した例も報告されています。

イエシロアリは、一度巣を形成すると大規模に繁殖し、広範囲にわたって木材を食害します。こうした被害が進行すると、建物の安全性が著しく損なわれ、家に住み続けることが危険になる場合もあります。

さらに恐ろしいのは、シロアリ被害が表面化する頃には既に内部の損傷が深刻化しているケースが多いことです。

シロアリは木材の内部から食害を進めるため、外から見ても被害の兆候が分かりにくく、発見が遅れれば遅れるほど修繕にかかる費用が膨らむ恐れがあります。

特に築年数が経過した住宅では、防蟻処理の効果が切れていることも多く、より一層の注意が必要です。

構造別にみるシロアリ被害の深刻度

家の構造によって、シロアリ被害の影響は異なります。木造住宅では、床下や柱などが被害に遭いやすく、耐震性や耐久性の低下が深刻です。

一方、鉄筋コンクリート造りでも木材を使用している部分、特に床下や内装材はシロアリに狙われやすいです。鉄骨建築物の場合は、木造住宅と比べるとシロアリ被害のリスクは低くなりますが、完全に安全とはいえません。

シロアリは鉄骨自体を食害しませんが、床材や内装の木材部分を狙うため、被害の可能性があります。

床下の木材がシロアリに食われると建物の耐久性が損なわれ、最悪の場合、床が抜け落ちるといった危険な状況に至ることもあります。

定期的な点検と予防対策によって、こうしたリスクは未然に防げます。家の湿度が高いと、シロアリが繁殖しやすくなります。湿気のこもりやすい場所はシロアリの温床になるため、こまめな換気や除湿が重要です。

築年数とシロアリ被害の関係

シロアリによる被害は、築年数が浅い家でも発生するリスクがあります。築5年を過ぎると、その危険性が高まる傾向にあります。

新築住宅であっても油断は禁物で、シロアリ予防措置が施されていたとしても永久的に効果が持続するわけではありません。

築5年を目安にシロアリ対策を見直すべき理由

シロアリの侵入を防ぐために用いられる防蟻剤には有効期限があり、一般的に、シロアリ予防施工で使用される薬剤の効果は約5年間持続するといわれています。

そのため、築5年を経過すると薬剤の効き目が薄れ、シロアリが侵入しやすくなります。

また、2013年に作成された国土交通省補助事業 「シロアリ被害実態調査報告書」によると「築年数が15年以上になると被害発生率が4〜10%に上昇してくる」とされ、築年数が増えるほどシロアリ被害のリスクが高まることは明らかです。

参考:国土交通省補助事業 「シロアリ被害実態調査報告書

築30年を超えると、一時的に被害件数が減少する傾向も見られますが、これは多くの住宅で駆除処理が行われるためと考えられます。

シロアリのリスクを軽減するには、築年数に応じた適切な防蟻処理を行うことが不可欠です。

築年数にかかわらず必要なシロアリ対策

築年数が浅いからといって、シロアリのリスクが皆無というわけではありません。新築住宅でもシロアリが発生することは珍しくなく、施工時に土壌や建材にシロアリが潜んでいた場合には、数年以内に被害が明るみに出ることもあります。

湿度が高く、風通しの悪い環境はシロアリにとって好条件です。建物の築年数を問わず、こうした環境が整っているとシロアリの温床になりやすいです。

築年数だけでなく、家の周囲の環境にも注意を払い、被害が進行する前の対策が求められます。また、シロアリは目に見えない場所で活動するため、被害が表面化したときにはすでに深刻な状況になっているケースが多いです。

少なくとも5年ごとに専門業者による定期点検を受け、必要に応じて予防施工を行うと、シロアリ被害から家を守れます。

シロアリ被害を防ぐための具体的な対策

シロアリから家を守るためには、早期発見と適切な対策が欠かせません。

定期的な点検や環境管理の徹底で、被害を未然に防げます。

ここでは、シロアリ対策の具体的な方法について解説します。

早期発見のためのチェックポイント

シロアリ被害を防ぐには、早期発見が重要です。家の基礎部分や床下、木材が露出している場所を定期的に確認してください。

特に以下のサインに注意が必要です。

  • ●木材の表面に小さな穴がある
  • ●羽アリの群れが発生する
  • ●床が沈む、または軋む
  • ●壁紙にシミや剥がれが見られる

これらの兆候を見つけた場合、速やかに対処すると被害の拡大を防げます。

個人でできるシロアリ対策

個人でできる予防策としては、家の湿気対策が有効です。床下の通気を確保し、木材が湿気を帯びないようにしてください。

防蟻剤を使用して、木材を保護するのも効果的です。家の周囲には、木材や不要な木くずを放置しないことも重要です。

シロアリは湿った木材を好むため、木材の放置は家の近くに巣を作る原因になります。

専門業者に依頼するタイミング 

シロアリの兆候を見つけた場合、早期に専門業者へ相談することが賢明です。特に以下の状況では、専門業者による調査・駆除を検討してください。 

  • ●複数の羽アリを見かけた 
  • ●床下や柱に明らかな損傷がある
  • ●既に被害が広範囲に及んでいる 

専門業者であれば、家全体をくまなく調査してくれ、適切な駆除と予防措置を実施できます。 

まとめ

シロアリ被害は築年数にかかわらず発生するリスクがあり、特に5年ごとを目安に予防対策の見直しが必要です。たとえ新築住宅であっても、時間の経過とともに薬剤の効果が切れるため、定期的な点検と再施工をおすすめします。

木造住宅だけでなく、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物にもシロアリ被害が及ぶ可能性があるため、油断せずに対策が必要です。

被害を未然に防ぐためには、専門業者による定期的な点検を行い、早期発見と早期対処を心がけてください。

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