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知らないと危険!シロアリ対策の基本と効果的な方法

  • シロアリ
2025.03.23

家の中では見かけることが少ないシロアリですが、その被害は非常に深刻です。

シロアリは静かに木材を食害し、建物の内部から侵食していくため、気付いた時には多大なダメージを受けていることが少なくありません。

特に日本の気候はシロアリにとって理想的で、放置すれば家の耐震性や資産価値にも影響を及ぼします。

本記事では、シロアリの習性と好む環境を始め、侵入を防ぐための対策、そして駆除方法について詳しく解説していきます。

シロアリが好む環境

シロアリは湿気の多い場所を好み、特に雨水が溜まりやすい場所や、湿気がこもる部屋(地下室や浴室)では繁殖しやすくなります。また温暖な気候も彼らの活動を促進し、春から夏にかけては特に注意が必要です。

木材はシロアリの主な食料源であり、腐った木材や未処理の木材は特に魅力的です。庭に放置された木材はシロアリを引き寄せる要因となります。

さらに、基礎が地面に直接接している建物や通気が悪い構造は、シロアリにとって棲みやすい環境です。

これらの条件を理解した上で適切な管理を行い、シロアリ被害を防ぐことが大切です。

シロアリがいるサイン

家にシロアリが発生している場合、いくつかの兆候が見られることがあります。これらのサインを早めにキャッチすることで、被害を最小限に食い止めることができます。

柱や壁の内部が空洞化

シロアリが木材内部を食害すると、柱や壁の内部が空洞になり、叩くと軽い音がします。内部が空洞化すると建材の耐久性が低下するため、最悪の場合、構造の歪みや破損が生じます。

特に木材の外観に異常がなくても、内部でシロアリが活動している可能性があるため、異音や強度の変化には十分注意しましょう。

ドアや窓などの開口部の歪み

シロアリが木材を食害することで建物の構造が変化し、ドアや窓枠が歪むことがあります。

普段スムーズに開閉できていたドアが急に固くなったり、窓がうまく閉まらなくなったりした場合は、シロアリが原因の可能性があります。

特に湿気の多い季節に歪みが目立つようであれば、シロアリ被害を疑うべきです。

糞粒がある

シロアリの糞は、乾燥した小さな粒状で砂やコーヒーの粉のように見えます。この糞粒が床や木材の周辺に散らばっていたら、シロアリが近くで活動している証拠です。

特に糞の量が多いほど、長期間シロアリがその場所に居ついている可能性があるので、早急な対応が必要です。

羽アリを見つけた、羽が落ちていた

羽アリが室内や窓周りに発生したり、羽だけが残されていたりする場合は、巣から新たな群れが飛び立った可能性が高いです。

シロアリの羽アリは、春から初夏にかけて集団で飛び立つため、この時期に羽が落ちているのを見かけたら、家の中や周辺に巣が存在している可能性が考えられます。

シロアリ駆除の必要性

シロアリの放置は家屋に深刻なダメージを与える可能性があるため、早期の駆除が必要です。

駆除を怠ると家の構造が危険にさらされ、修繕費用が増大するばかりか、建物の資産価値にも悪影響を与えてしまいます。

シロアリの早期駆除の必要性を以下に示します。

建物の耐震性が低下するため

シロアリは家の柱や土台など、建物の重要な部分を食い荒らします。これによって建物の耐久性が失われ、耐震性も低下する危険性が高まります。

特に日本は地震が多く、構造が弱くなった家は地震の際に倒壊するリスクが上がるため、早急な駆除が求められます。

修繕費用がかかるため

シロアリの被害が進行すると、建物の修繕にかかる費用が高額になる可能性があります。

初期段階で駆除を行えば、比較的低コストで済む場合が多いものの、被害が広がると柱や土台の交換が必要となり修繕費用が高額になることから、早めの対応が重要です。

建物の資産価値が下がるため

シロアリの被害を受けた建物は、そのままでは資産価値が大きく低下します。

売却や賃貸を行う際にも、シロアリ被害が確認された建物は敬遠されることが多く、価格交渉の材料とされるケースもあります。

資産価値を保つためにも、定期的な点検と早期の駆除が必要です。

シロアリ対策が必要な家について

すべての家がシロアリ対策を考えるべきですが、特に注意が必要な住宅の種類があります。

ここでは、木造、RC造、鉄骨造住宅それぞれの特徴と対策について解説します。

木造住宅

木造住宅は、シロアリの侵入に対して非常に脆弱な構造をしています。

特に家全体が木材で構成されているため、シロアリはあらゆる部分を攻撃対象とします。

危険なのは、湿気が溜まりやすい床下や基礎部分で、これらの場所がシロアリにとって理想的な生息環境となります。

そのため木造住宅の所有者は、湿度管理や定期的な点検を徹底し、特に木材の腐敗を防ぐために通気を良くすることが重要です。

また外壁や屋根の状態を確認し、ひび割れや隙間からの侵入を防ぐことも大切です。

RC造住宅

RC造住宅(鉄筋コンクリート住宅)は、木造住宅に比べてシロアリの被害が少ないとされていますが、完全に安心というわけではありません。

コンクリートの中にも木材が使われている場合が多く、特に基礎部分や床下の木材が湿気にさらされると、シロアリの侵入を許してしまうことがあります。

防湿シートを敷いたり、適切な換気口を設置したりすることで、湿気を抑える効果があります。

特に地下や半地下の部屋では湿気がこもりやすいため、シロアリ対策を怠らないようにしてください。

そして定期的に点検を行い、木材部分に異常がないか確認することも重要です。

鉄骨造住宅

鉄骨造住宅は、一般的にシロアリの被害が少ないと考えられていますが、決して無縁ではありません。

鉄骨の構造でも、内装や床に木材を使用している場合が多く、これらの部分がシロアリの攻撃を受ける可能性があります。

また湿気が多い環境では、木材が腐りやすくなるため注意が必要です。

基礎部分の点検を定期的に行い、湿気がたまりやすい場所を特定して対策を施すことが大切です。

例えば、適切な通気を確保するための工夫や、防湿処理を施すことで、シロアリからの被害を未然に防ぐことができます。

シロアリと無縁な家づくり

シロアリ被害を避けるためには、日常生活の中でできる対策がいくつかあります。

小さな工夫がシロアリを遠ざけ、家を守る一歩となります。

外壁沿いに物を置かない

家の外壁沿いに木材や植物のプランターを置くと、湿気がたまりやすくシロアリを呼び寄せる原因になります。

特に雨水がたまりやすいエリアは、シロアリの温床となりやすいので、家の周囲はできる限り整理整頓を心がけてください。

外に木材を放置しない

庭や倉庫に不要な木材を置きっぱなしにすることは、シロアリのエサ場を提供しているようなものです。

不要な木材は適切に処分し、外部に置く場合でも直接地面に触れないように、台の上に置くなど工夫を施すようにしてください。

水回りや湿気のある場所は乾燥させる

キッチンやバスルームなどの水回りは湿度が上がりやすく、シロアリにとって快適な環境になりがちです。

換気扇の使用や窓の開閉を行い、こまめに湿気を飛ばす工夫をすることで、シロアリが住みにくい環境を作り出すことができます。

定期的に水漏れや雨漏りをチェックする

水漏れや雨漏りがあると、湿気がたまりシロアリの侵入リスクが高まります。

定期的に屋根や壁、バスルームなどを点検し、問題が見つかれば早めに修理を行うことが大切です。

特に梅雨時や台風シーズンには、入念なチェックを行うことをおすすめします。

押入れの襖は開けて換気する

押入れやクローゼットの中は湿気がたまりやすく、換気が不足しがちです。

定期的に襖やドアを開けて風通しを良くし、湿気を防ぐことでシロアリが寄り付きにくい環境を作ることができます。

また、除湿剤を使うことも効果的です。

シロアリ予防はいつするのがベスト?

シロアリの予防や駆除には、適した時期があります。

適切なタイミングで対策を行うことで、効率的にシロアリ被害を防ぐことが可能です。

シロアリ駆除に適した時期は4月~7月

シロアリが活発になる4月から7月にかけての時期は、駆除や予防に最適なシーズンです。

この期間中は、シロアリの活動が活発化して巣の場所を特定しやすくなるため、効率的に駆除が行えます。

また繁殖期でもあるため、発生を未然に防ぐための対策を行うことで、将来的な被害を防ぐことが可能です。

5年ごとにシロアリ予防を行うのがベスト!

一般的な木造住宅では、新築時に建築基準法によって防蟻対策が義務付けられています。

第四十九条 木造の外壁のうち、鉄網モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。

2 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。

引用元:建築基準法施行令(昭和二十五年政令第三百三十八号)

具体的には、外壁や基礎周辺には防水処理や防腐措置が施され、柱や土台も地面から1メートル以内の範囲でシロアリ被害に対する対策が講じられます。

こうした新築時の処置により、しばらくはシロアリ被害のリスクが抑えられますが、築5年を経過すると保証が切れるため、再度予防処置を行うことが重要となります。

また築5年のタイミングでの予防は、建物の安全を長期的に保つうえで効果的です。

新築時の防蟻薬剤の効果は時間とともに薄れていくため、5年ごとに薬剤散布や検査を行うことで、シロアリの侵入リスクを減らせます。

また、専門業者による予防と合わせて、日常的なシロアリ対策も行うことが理想です。

例えば、家の周囲に荷物を密着させない、通気口をふさがないなどの工夫を心がけ、シロアリの住みにくい環境を維持することが大切です。

このように、業者による定期的な点検と自己対策を組み合わせることで、家をシロアリ被害から守り続けることができます。

シロアリ駆除・対策は業者依頼がおすすめ!

シロアリの駆除は、専門業者に依頼するのが安心です。

業者は豊富な知識を持ち、シロアリの巣や侵入経路を正確に特定します。

また専門の機器や薬剤を使うため、効果的で安全な駆除が可能です。

さらに業者は、駆除後のアフターケアや予防策も提供してくれます。

ご自身で行うよりも手間や時間を節約できるため、安心してプロに任せることができます。

業者が行うシロアリ対策について

シロアリ対策には主に「バリア工法」と「ベイト工法」があり、状況に応じて適切な方法が選ばれています。

バリア工法

バリア工法は薬剤を家の周囲に散布し、シロアリが侵入できないバリアを形成する方法です。

この方法は持続効果が高く、既に家の中にいるシロアリを排除するだけでなく、新たな侵入も防ぎます。

ベイト工法

ベイト工法はシロアリをおびき寄せる毒エサを設置し、巣全体を壊滅させる方法です。

この方法は、見えにくい箇所にも効果が行き渡りやすく、巣そのものを根絶するため長期的な効果が期待できます。

まとめ

シロアリは、家屋に深刻なダメージをもたらす害虫であり、早期の対策が重要です。

シロアリが好む環境を理解し、日頃から湿気管理や清掃を徹底することで、被害を未然に防ぐことができます。

また被害が疑われる場合は、早急に業者に相談することをおすすめします。

専門の業者による対策は、確実で安全な駆除と予防が期待できるため、安心して住まいを守ることができます。

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