ハクビシンの駆除方法と費用相場は?効果的な対策と業者選びのコツ

ハクビシンによる被害は、放置すればするほど深刻になりがちです。ハクビシンが家に住み着いている、あるいはうろついているとわかったら、できるだけ速やかに対処したいところです。
自分でできることは何か、またどのラインから業者に依頼するべきかを知って、スピーディーに的確な対応をしていきましょう。
この記事では、ハクビシンの駆除方法や効果的な対策、プロに依頼する際の費用相場、信頼できる業者の選び方などをわかりやすく解説します。
ハクビシンのせいで起こりうる被害
ハクビシンによる被害は、放置すると深刻化する可能性があります。ここでは、ハクビシンを放置するとどんな被害可能性があるのか解説します。
ハクビシンの特徴と生態
ハクビシンは尾を含めて体長が80cmほど、体重約3〜5kgの中型動物です。顔に白い線があるのが特徴で、夜行性で雑食の動物です。特に果物や野菜を好みます。
木登りが得意なので、建物の外壁を伝って屋根裏に侵入することもあります。繁殖期は主に春から夏にかけてで、この時期は特に活発に活動します。
ハクビシンがもたらす被害
ハクビシンによる主な被害には、屋根裏や壁内での糞尿被害、断熱材や電線の破損、果樹や農作物の食害、夜間の騒音被害などがあります。
特に屋根裏に住み着いた場合、糞尿による天井のシミや悪臭、断熱材の破壊による家屋の断熱性能の低下、電線の噛み切りによる火災リスクの増加など、様々な面で深刻な問題を引き起こします。
農作物被害としては、果樹園や田畑、家庭菜園の作物を食べ荒らすこともあります。
放置するリスクと早期対処のメリット
ハクビシンの被害を放置すると、被害が拡大していき、復旧費用もかさんでいくことになりかねません。病原菌繁殖防止のための消毒や洗浄、家屋の損傷に対する補強なども行うことになるでしょう。
例えば、屋根裏のある部分の天井から雨漏りのようなものを見つけてハクビシンに気付くかもしれませんが、それが糞尿でできていたものの液状化したものであれば被害は甚大です。
そうなる前に足音や足跡、匂いなどで気づいていれば被害は少なくて済むでしょう。ただ、どんな状態であればハクビシンやその他動物などの侵入に気づけるかというと、やはり知識がないと難しいところではあります。
早期発見・早期対処が、ハクビシン被害対策の鍵となります。例えば、侵入初期の段階で対処すれば、数万円程度で解決できる問題が、放置することで数十万円規模の大がかりな修繕工事が必要になる可能性もあります。
ハクビシン駆除でおさえるべきポイント
ハクビシンの駆除は、被害の程度や状況に合わせて適切な方法を選ぶと効果的です。まずは基本的な情報を押さえておきましょう。
ハクビシン駆除の5つの基本ステップ
ハクビシン駆除のためには、まず被害状況を確認し、侵入経路を特定します。どこが一番被害が強いのか、またどこを寝ぐらにしているのかを確認し、侵入経路としてありそうな場所を探します。大体8センチ四方ほどの亀裂や隙間があれば侵入できるので、小さい穴でも徹底的に探しましょう。
次に追い出しや捕獲を行い、汚れてしまった場所は清掃と消毒を実施します。そこまで完了したら、次がないように再発防止対策を講じます。
自分でできる対策もありますが、専門家に依頼した方が総合的に見ていい場合もあります。追い出すだけでなく駆除から予防まで安全に完了したい場合、自分だけでできそうな範囲を超えた被害がある場合などは、専門の業者の意見も聞きつつ判断してみましょう。
ハクビシン駆除の平均的な費用
ハクビシン駆除にかかる費用は、被害の程度や家の大きさによって変わります。小規模な被害で追い出しのみの場合は3万円から5万円程度、中規模な被害で追い出しと清掃が必要な場合は5万円から10万円程度、大規模な被害で追い出し、清掃、修繕が必要な場合は10万円から30万円程度が一般的な目安です。
地域や業者、サービス内容の範囲によっても費用は異なる場合があるので、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
信頼できる業者の特徴
信頼できるハクビシン駆除業者は、無料で現地調査を行い、詳細な見積もりを提示します。また、駆除後の保証やアフターフォローがあり、実績や資格が豊富であることも特徴です。
業者選びは慎重に行い、複数の業者から見積もりを取るのが良いでしょう。質問したら丁寧に答えてくれる、安心して任せられるような透明性の高い対応をする業者を選ぶのも重要です。
ただし、今すぐに対応してもらいたい場合や相見積もりを取るほどの時間の余裕がない場合などは、相場を抑えた上で一番良さそうな会社にまずは急いで来てもらうように手配するのが良いでしょう。
詳しくは後ほど説明します。
ハクビシン駆除の法的規制
ハクビシンの駆除や捕獲には法規制があります。許可なく捕獲することは違法なので、自治体への申請が必要です。捕獲後の処分方法も規定されています。
そのため、自分で全て行おうと思っている場合は、追い出したり侵入経路を塞ぐだけで良いか、捕獲など申請が必要な対策を行わなくてはならないのかをまず判断することが重要です。
自分でできるハクビシン対策の方法
ハクビシン対策として個人でできることはいくつもあります。きちんと対策し切るためには、状況にあった方法を取ること、自分の安全性を保つこと、また再発防止まで考えながら動くことの3つが重要です。
特に、ハクビシンは病原菌を持っている可能性があり、遭遇して怪我をすると危険です。ハクビシンと直接対峙しないように気をつけて立ち回る必要があります。
以下では、対策の種類ごとに詳しく説明します。
侵入経路を塞ぐ方法
ハクビシンは8センチ四方ほどの隙間があれば侵入してきます。主な侵入経路は屋根の隙間、換気口、排水管などです。ハクビシンの痕跡からたどりつつ、侵入経路を特定しましょう。
侵入経路が特定できたら、これらの場所を金属製のメッシュや専用のカバー、目の細かい網で塞ぐことで、侵入を防ぐことができます。また、別の場所でも侵入できそうな部分があれば、必要に応じて侵入防止の対策を行なっておきましょう。
侵入経路を塞ぐ際は、ハクビシンが中にいないことを確認してから行います。出口を塞いで閉じ込めてしまうと、家の中に入らざるを得なくなり、さらなる被害を招く可能性があります。まずは中にいない状態であることを確認すること、そしてその後に家の中に潜り込まないように出入り口を塞ぐという順番が重要です。
また、樹木の剪定も効果的です。家屋に近い木の枝は、ハクビシンの通り道になる可能性があります。侵入経路の可能性がある場合は、今後使えなくなるように剪定してしまうのが安心です。
忌避剤や音を使った追い出し方
ハクビシンは特定の匂いや音を嫌います。市販の忌避剤や超音波装置、センサー付きのLEDライトなどを使用してハクビシンを追い出すことも可能です。
ホームセンターやネット上などで購入することができます。
プロによるハクビシン駆除の流れ
保証付で、確実かつ安全にハクビシン対策を完了させたい場合は、専門家によるハクビシン駆除がおすすめです。再発防止を含め任せられますが、先述の通り任せる作業が多い分だけ費用がかかる点には注意が必要です。
専門家による駆除作業は、現地調査から始まり、見積もり提示、駆除作業、侵入防止対策、アフターフォローまでの一連の流れで行われます。
現地調査では、ハクビシンの侵入経路や生息場所を特定し、被害の程度を詳細に確認します。その後、最適な駆除方法を提案し、見積もりを提示します。承諾後に駆除作業と再発防止策を実施するという流れです。
ハクビシン駆除業者の選び方と注意点
ハクビシン駆除を成功させるには、信頼できる業者選びが重要です。ここでは、業者選びのポイントと注意すべき点を詳しく解説します。
見積もり時の注意点
適切な業者を選ぶためには、見積もり段階での確認が大切です。複数の業者から見積もりを取り、現地調査なしの見積もりは避けるようにしましょう。見積書の内訳を詳しく確認し、追加料金の可能性についても確認することが重要です。
見積もり内容に不明な点があれば、必ず質問して納得してから契約しましょう。また、見積書には作業内容、使用する資材、作業期間、保証内容などが明確に記載されているか確認してください。あいまいな表現や、理解しづらい専門用語がある場合は、必ず説明を求めましょう。
保証やアフターフォローを確認
駆除後の保証やアフターフォローは、業者選びの重要なポイントです。駆除後の保証期間、再発時の対応方法、定期的な点検サービスの有無、アフターフォローの内容などを確認しましょう。
また、保証期間内に再発した場合の対応方法(無料で再駆除を行うなど)も事前に確認しておくと安心です。
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