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市役所はコウモリを駆除してくれる?自分でもできる対策と専門業者に依頼するべきラインも解説

  • コウモリ
2025.03.19

コウモリが家に住み着いて困っている方へ。結論から言うと、市役所ではコウモリの駆除は行っていません。しかし、対策に役立つ無料相談や情報提供を受けることができます。

この記事では、市役所で実際に受けられるサービスから、自分でできる対策、業者への依頼までコウモリ対処方法を全般的に解説します。

市役所で受けられる無料サポートと支援制度

市役所を訪れることはあっても、コウモリ対策ではどんなサービスが受けられるのか知っている人は稀でしょう。

市役所では駆除作業こそ行いませんが、無料の相談対応や、自治体独自の支援制度を設けていることがあります。まずはどのようなサポートが受けられるのか、具体的に見ていきましょう。

市役所では無料相談が受けられることも

自治体によって名称は様々ですが、市役所の環境保全課や鳥獣対策課といったところでコウモリ対策の無料相談を受け付けていることがあります。

無料相談では、専門知識を持った職員が、具体的な対処方法についてアドバイスをしてくれます。対応できる一般的な相談内容としては、コウモリが嫌がる対策方法や、侵入を防ぐための建物の補修ポイントなどです。

地域の優良な駆除業者の情報も提供してくれる場合もあります。実績のある業者を紹介してもらえれば、信頼できる事業者探しの手間が省けます。

ただし、地域によって対応可能な範囲は異なります。まずは市役所のホームページで確認するか、直接電話で問い合わせてみましょう。窓口がわからない場合も、どこに問い合わせるべきかというところから相談できます。

具体的なコウモリの相談時には、いつ頃からコウモリを見かけるようになったか、どの場所で目撃したかなど、具体的な状況を伝えられるようにしておくと話が早いでしょう。

リフォーム補助金が使える可能性も

コウモリ対策の費用負担を軽減できる可能性があります。住宅リフォームの補助金や空き家対策の助成金が、害獣、つまりコウモリの侵入口をふさぐ工事に利用できる場合があるためです。

利用できる制度は地域によって内容が異なり、申請時期や条件にも制限があるため、早めに確認することが重要です。

もし補助金の対象でなかったとしても、屋根や外壁の補修工事で立てる足場を利用して、高所のコウモリ対策を実施することで、費用を抑えられる可能性があります。

市役所の建築課や住宅課で相談すると、利用可能な補助金の種類や申請方法を詳しく教えてくれます。また、加入している火災保険でも、建物の破損修繕が補償される可能性があります。保険会社に問い合わせて、コウモリによる被害が補償対象になるかどうかを確認しましょう。補助金と保険を組み合わせることで、工事費用を大幅に抑えられる場合もあります。

自分でもできるコウモリ対策の基本

コウモリやその被害を確認したら、まずは早急に自分でできる対策から始めてみましょう。

コウモリは体が小さく、ちょっとした隙間から侵入してきます。その特徴を理解して対策することで、被害の拡大を防ぐことができます。ここでは安全に行える基本的な対処方法を解説します。

まずは侵入経路を特定することから

コウモリ対策で最も重要なのは、侵入経路を見つけることです。コウモリは体が小さく、わずか1〜2センチほどの隙間があれば侵入できます。このため、家のあちこちが侵入口になりえ、見つけるのに苦労することもあります。

侵入経路の主な場所は、屋根裏の換気口、屋根と外壁の継ぎ目、軒下の隙間、破損した雨樋の周辺です。これらの場所を中心に探してみましょう。特に夕方から夜にかけては、コウモリが活発に活動を始めるため、出入りする様子を観察しやすくなります。

コウモリのフンも侵入口の重要な手がかりとなります。フンは黒くて細長い米粒のような形をしていて、複数の糞が集中している場所があれば、その上部に侵入口がある可能性があります。

ただし、糞を触る際は自身とその家族やペットの安全のため、必ずマスクと手袋を着用してください。

効果的な追い出し方と再発防止の方法

コウモリを見つけたら、無理に捕まえようとせず、外に追い出すことを心がけましょう。追い出しには、コウモリの習性を利用した方法が効果的です。コウモリは光や音に敏感で、人の気配も嫌います。

費用のかかりにくい方法としては、日中の明るい時間帯に、巣がある場所に向けて明るいライトを照らしたり、ラジオの音を流したりします。費用はかかりますが、市販の忌避剤を使用するのも有効です。

追い出しが完了したら、すぐに侵入口をふさぎます。目の細かい防鳥ネットや金網を使用し、コウモリが再び入れないようにする一方で、通気性は確保しておきましょう。

また、複数の侵入口がある可能性を考慮し、一度に全ての場所をふさがず、段階的に作業を進めるべきです。家の中に閉じ込める事態になってしまった時の対応が困難なためです。

予防のためにできること

コウモリの侵入を防ぐには、定期的な家の点検と補修が欠かせません。特に春と秋の季節の変わり目には、建物全体をしっかりチェックしましょう。コウモリが侵入しやすい屋根と壁の接合部、換気扇の周り、雨樋の取り付け部分は、細かな亀裂や隙間ができやすい場所です。

コウモリは虫を餌にしているため、虫が集まりにくい環境を作ることも効果的です。夜間の照明は必要最小限にし、可能であれば虫が寄りにくいLEDに変更します。

庭の手入れも重要で、建物に近い樹木は定期的に剪定し、枝が屋根や壁に接触しないようにします。果樹がある場合も、落ちた果物などを放置しないようにします。

水たまりができやすい場所は虫の繁殖場所となるため、こまめな排水管理も欠かせません。雨樋の詰まり、植木鉢の受け皿、エアコンの室外機の下なども定期的に確認しましょう。

コウモリの駆除専門業者に依頼する場合の選び方と費用

自分での対策には限界がある場合や、侵入口が難しい場所にあるとき、すでに大規模な被害が発生している場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。ここでは信頼できる業者の選び方と、一般的な費用の目安を紹介します。

業者選びで確認すべき重要なポイント

信頼できる駆除業者を選ぶには、まず無料で現地調査と見積もりを行ってくれるか確認しましょう。事前調査では、コウモリの種類や生息状況、建物の構造的な問題点など、詳しい状況確認をしてもらいます。

次に具体的な作業内容と料金の内訳を明示してくれるかをチェックします。駆除方法、侵入口の封鎖方法、清掃・消毒の範囲など、作業の詳細を事前に確認できれば、予想外の費用が発生するリスクを減らせます。見積書には作業保証の内容も明記されているか確認しましょう。

最後に実績も確認しておきます。経験豊富な業者は、様々な状況に応じた効果的な対策を提案してくれます。可能であれば、対応力や提案力を見るためにも過去の施工事例や顧客の評価も確認してください。

駆除費用の相場と内訳を詳しく解説

コウモリの駆除費用は、被害の状況や建物の構造によって大きく変わります。一般的な相場は、調査から清掃までの基本作業で2万円から8万円程度です。ただし、これは一つの侵入経路に対する費用であり、複数箇所に巣がある場合は、その分費用が加算されます。

費用の内訳を具体的に見ていくと、現地調査と駆除計画の立案が5千円から1万円、コウモリの追い出し作業が1万円から2万円、侵入口の封鎖工事が1万円から3万円といった配分になります。さらに糞の除去や消毒作業が必要な場合は、1万円から2万円程度が追加されます。

また、建物の高所での作業が必要な場合は、足場代がかかることもあります。侵入防止のための大規模な補修工事が必要になれば、工事の規模に応じて10万円以上の費用がかかる場合もあります。

このように費用には幅があるため、被害が少ない早期のうちに対策を始めましょう。被害が広がるほど費用も増加する傾向にあるためです。見積もりの際は、作業内容と保証期間をしっかり確認し、予算に応じた対策プランを検討しましょう。

コウモリ駆除に関するよくある質問

コウモリ駆除について、多くの方が抱える疑問に答えていきます。状況に応じた適切な対処方法を選ぶ際の参考にしてください。

最適な駆除時期と注意が必要な時期は?

コウモリの駆除に最も適した時期は、春(4月~5月)と秋(9月~10月)です。この時期は気温が穏やかで、コウモリの活動も比較的安定しているため、効果的な駆除が可能です。また、冬眠前の秋の駆除は、越冬場所として利用されるのを防ぐ効果もあります。

一方で、6月から8月は出産・育児期にあたるため、特別な配慮が必要です。この時期の駆除は、親子が分断されるリスクがあり、かえって被害が拡大する可能性があります。また、11月から3月は冬眠期で、コウモリの動きが鈍くなるため、完全な駆除が難しくなります。

ただし深刻な被害が発生している場合は、時期にかかわらず専門家に相談してみてください。

賃貸物件での対処方法と費用負担は?

賃貸物件でコウモリが発生した場合、まずは管理会社や家主に連絡します。コウモリの駆除や建物の補修は、通常の住宅設備の不具合と同様に扱われ、多くの場合は家主側の負担で対処されます。

ただし、入居者の重大な管理不足が原因でコウモリが侵入した場合や、駆除後の日常的な予防対策については、入居者の責任となることもあります。たとえば、網戸の破れを放置したり、窓を開けっ放しにしたりしていた場合は、入居者負担を求められる可能性があります。

費用負担について不安がある場合は、賃貸契約書の確認と合わせて、管理会社に相談しましょう。建物の構造上の問題が原因の場合は、他の部屋でも同様の被害が起きる可能性があるため、建物全体の調査と対策が必要になることもあります。

被害の予防に効果的な改修方法は?

コウモリ被害を予防するための建物改修で最も基本的なのは、換気口や通気口への防鳥ネットの設置です。目の細かいステンレス製のネットを使用することで、通気性を確保しながらコウモリの侵入を防ぐことができます。

屋根と外壁の接合部にある隙間には、専用のシーリング材を使用した補修が効果的です。特に瓦屋根の場合、棟部分や軒先に隙間ができやすいため、防水性と耐久性の高い材料を選びましょう。雨樋の取り付け部分は、専用のカバーを設置することで隙間からの侵入を防ぐことができます。

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