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シロアリの原因は大きく3つ!発生頻度の多い場所や予防策を解説

  • シロアリ
2025.03.29

シロアリの被害へ対策するには、原因を知らなければなりません。

いくら目の前のシロアリを駆除しても根本的な原因へ対処しなければ被害は終息せず、食害が続いた結果、家屋が傾き倒壊する恐れもあります。

本記事ではシロアリの原因について解説するとともに、発生原因となりやすい場所や効果的な予防策をお伝えしますので、ぜひご覧ください。

シロアリの発生する主な原因は3つ

シロアリが発生する主な原因は、以下の3つです。

発生原因概要
湿度が高い乾燥に弱く、水気が必要不可欠なので湿気の多い場所を好む。
直射日光が当たらない直射日光に当たると乾燥して死んでしまう。
木材の腐朽が進んでいるシロアリの餌は木材で、腐朽が進んでいると水分を含んで柔らかくなり、好んで食害する。

シロアリは乾燥や直射日光に弱いため、湿度が高く暗い環境を好みます。

とくに木材の腐朽が進んでいる箇所があれば、好物である水分を含んだ柔らかな餌となり、シロアリをおびき寄せるので注意しましょう。

温度が高いほどシロアリは活発に活動する傾向にあるため、春先~梅雨あたりでは餌を食べる量が増えて食害がひどくなります。

しかし冬眠しないので活動量に差はあっても年中活動し、もちろん時期を問わずに卵も産みます。

シロアリの被害に遭わないためには、発生原因となる3つの環境をできる限り作らないことが大切です。

シロアリの発生原因には近年の住宅事情も関係している
シロアリの発生原因には近年の住宅性能の向上による、気密性や断熱性の高まりが関係していることも知っておきましょう。
昔の住宅と違い、最新の住宅は基礎部分に断熱材を使います。

効果的に冷暖房を効かせやすく、断熱性が高まる一方で湿気がこもりやすくなり、結露や腐朽の原因となるのです。
さらに寒い冬でも暖かいため、シロアリが年中活動しやすい環境も整います。
シロアリにとって数々の好条件がそろうので、近年の住宅は被害に遭いやすくなっています。

シロアリの発生原因となりやすい場所

シロアリの原因をおわかりいただいたところで、実際にどのような場所で発生しやすいのかについて解説していきます。

以下5つの場所は、シロアリの発生原因となりやすいので注意が必要です。

  • 床下・玄関・水回り(浴室、洗面所、トイレ、キッチン)

順番に詳細を解説します。

床下

シロアリの発生原因となりやすい場所のなかでも、もっとも多いのが床下です。

床下は日の光が当たらず、風通しの悪さから湿気が溜まりやすいので、シロアリにとって好ましい環境です。

地面への近さも、シロアリ被害に遭いやすい原因といえるでしょう。

普段の生活で床下を覗くことはほぼないため、気づかないうちにシロアリ被害が進んでいるケースは少なくありません。

床下がシロアリ被害に遭うと強度が落ちて建物が傾き、耐震性が落ちるので少しの地震で倒壊してしまう可能性もあります。

以下のような状況ならシロアリ被害が進んでいる場合があるので、早めの対処が必要です。

床下のシロアリ被害を疑うべき状況
・床がきしむ
・床が沈み込む
・床がふわふわ浮いている

玄関

玄関はシロアリ被害の原因箇所になりやすい場所です。

雨の日に濡れたかさや靴などを玄関に放置するほか掃除で水を使う機会は多く、タイルの目地から徐々に水分が地面へ浸透し、シロアリをおびき寄せます。

タイルやコンクリートが多く使用される玄関は、シロアリ被害に遭いにくいように感じるかもしれませんが、枠木や框(かまち)と呼ばれる箇所は木でできており食害されやすい箇所です。

一見被害がないように見えても、触ると内部がスカスカしていることはよくあるので知っておきましょう。

玄関のシロアリ被害は目に見えないケースも少なくありませんが、4~7月の羽アリが飛び立つ時期に玄関周辺に大量発生していれば被害を疑ってください。

玄関のシロアリ被害を疑うべき状況
・枠木や框(かまち)がスカスカしている
・羽アリを見かけた

水回り(浴室、洗面所、トイレ、キッチン)

以下のような水回りは常に水気があるので湿度が高く、床下の木材が腐食しやすいためシロアリの発生原因になりやすい場所です。

浴室大量の水やお湯を使用し、湿気があるだけでなく暖かくて活動しやすい
トイレ1日のなかでもっとも使用回数の多い水回り箇所で湿度がある
洗面所・手を洗う、顔を洗うなど1日を通して使用する場所で湿度がある
・浴室に近いので、同時に被害に遭いやすい
キッチン・湿気だけでなく、木材や紙類などの餌がある
・家電があり暖かくおびき寄せやすい

とくにシロアリ被害に遭いやすいのは、柱と梁で建物を支える「在来工法」で浴室やトイレなどを施工している場合です。

【在来工法の浴室】

近年採用されているユニットバスではシロアリ被害は少ないですが、在来工法ではタイル貼りの床面や壁面の内側に木材が使用されています。

築年数が経つにつれ内部に水が浸透し、木材が湿ってシロアリに食害されやすくなります。

また浴室に隣接して設置されるケースが一般的な洗面所も、湿度の影響を受けやすい傾向にあるため注意しましょう。

そしてキッチンでは水を使うだけでなく、ダンボールやキッチンペーパーなど多くの餌になるものがあります。

家電による熱でもシロアリをおびき寄せやすく、被害に遭いやすいので把握しておきましょう。

水回りは湿度が高くシロアリにとって好む環境のため、被害に遭いやすい箇所となり、餌や活動しやすい環境などが加わればいっそう被害は拡大します。

以下のような点に注意して、シロアリ被害が生じていれば早めに対策しましょう。

水回りのシロアリ被害を疑うべき状況
・床がきしむ
・ドアの立て付けが悪い
・木材が変色している
・壁や柱をたたくと空洞音がする

シロアリは木材を餌とし、い草や稲わらを原料とする畳も好物なので被害の原因となります。

適度に湿気を含んでいる点も、畳が被害の原因となる理由のひとつです。

畳のシロアリ被害は表面ではなく中身や裏側で起こるためわかりにくく、「気づいたときには広範囲で食害されていた」というケースは少なくありません。

光が当たらない畳の裏側を移動しながら、和室に置いてある家具やダンボールなどまで食害することもあるので知っておきましょう。

一般的に畳の寿命は10年といわれており、取り替えていなければ湿度を多く含んで、シロアリの温床となりやすいので注意が必要です。

10年経っていなくてもメンテナンス状況によってシロアリ被害が発生している可能性があるので、以下を参考に畳が食害に遭っていないか確認しましょう。

畳のシロアリ被害を疑うべき状況
・歩くと畳がふわふわする
・畳の表面がくぼんで見える
・畳の屑や破片が落ちている

シロアリの発生原因として、庭もあり得ます。

日光が当たらず水はけが悪ければ、シロアリが発生して庭に巣を作るケースはよくあり、以下のような木がある場所では気をつけなければなりません。

  • 木枠を使用した花壇
  • 庭木
  • 枕木
  • ウッドデッキ

花壇の木枠や枯れた庭木などは、手入れが行き届かず腐朽しているとシロアリの餌となり食べられます。

地面と接している枕木は湿気を吸いやすく、人の踏み込みや雨風で劣化すればシロアリの好物となります。

【枕木】

また近年人気のウッドデッキの下は、光が届かずジメジメと湿気が溜まる場所です。

シロアリの好む環境のため巣を作るだけでなく、ウッドデッキ自体も餌として食べてしまいます。

庭が以下のような状況のときはシロアリ被害に遭っている可能性が高いため、家屋への被害を防ぐためにも早急な対処が必要です。

庭のシロアリ被害を疑うべき状況
・庭で木を使用している箇所が食われている
・庭で土を掘ったらシロアリがいた
・庭木やウッドデッキ、枕木などの下にシロアリがいた

シロアリの原因を防ぐ!発生させないための3大予防策

そもそもシロアリを発生させないためには、原因への予防策をとらなければなりません。

シロアリの原因を防ぐための、発生させない3大予防策として以下を実践しましょう。

  • シロアリが発生しやすい環境を作らない
  • シロアリの侵入経路を経つ
  • プロへ頼んで定期的に点検・防除施工する

順番に解説します。

シロアリが発生しやすい環境を作らない

シロアリが発生する環境を作らないために、以下を意識してください。

  • 換気をする
  • 水漏れや雨漏りを定期的にチェックする
  • 餌となる木材を放置しない

「シロアリの発生する主な原因は3つ」でお伝えしたように、シロアリが発生する原因となるのは高湿度で直射日光が当たらず、餌となる木材がある環境です。

まずは換気を徹底して、湿度が溜まるのを防ぎましょう。

換気口の前にものを置かないような注意も有効です。

また水漏れや雨漏りが起これば家屋の木材が腐朽するため、シロアリをおびき寄せてしまいます。

自宅の環境を見直し、シロアリの発生原因となる環境を作らないようにしてください。

シロアリの侵入経路を経つ

シロアリの発生を防ぐために、原因となる侵入経路を断ちましょう。

コンクリートやタイルのわずかな隙間からでもシロアリは侵入します。

自宅の基礎や土台にひび割れがないかチェックして、必要に応じて粘着テープでふさいだりパテで埋めたりして補修してください。

また基礎周囲にものを置いていると、シロアリは隙間を伝って侵入するので、できる限り不要なものを置かない心がけも大切です。

自宅の周囲を細かくチェックして、シロアリの侵入経路を経ってください。

プロへ頼んで定期的に点検・防除施工する

プロへ依頼して定期的に点検し、必要に応じて防除施工するとシロアリを効率的に予防できます。

シロアリの点検は、多くの業者で無料です。

もしシロアリが発生している場合はその場で駆除費用を見積もりしてくれるので、早期に対応できて安心でしょう。

そしてシロアリが発生していない場合でも、5年に一度を目安に防除施工して被害を未然に防ぐ必要があります。

新築時に施した防蟻処理は永久的に続かず、5年ほどで効果が切れるので定期的に再施工を繰り返しましょう。

まとめ

シロアリの被害を防ぐには、発生する原因を理解したうえで適切な予防策をとる必要があります。

湿度を溜めないためにも定期的に換気して、シロアリの餌となる木材を放置しないようにしましょう。

またシロアリは一度発生すれば、気づかないうちに大きな被害となります。

プロの力も借りながら、定期的な点検・防蟻施工もおこなってください。

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