害虫・害獣  に困ったら「害虫害獣コンシェルジュ」

ゴキブリに似た虫は早めの駆除が大切!ゴキブリと見分ける特徴や駆除方法、予防策

  • ゴキブリ
2025.03.29

ゴキブリに似た虫を自宅で見かけたら、ほとんどの人が焦り、何の虫か特定したいと感じるでしょう。

ゴキブリに似た虫がゴキブリの幼虫であるケースは多いものの、実際は別の害虫の可能性もあり、特徴をよく見極めたうえで適切な対処が求められます。

そこで、本記事ではゴキブリに似た虫が何なのか、ゴキブリの幼虫と間違われることの多い害虫について特徴を解説します。

ゴキブリに似た虫の、駆除の方法や予防策まで解説します。

ゴキブリに似た虫が幼虫の可能性は十分ありうる!特徴を紹介

ゴキブリに似た虫を見つけたとき、ゴキブリの幼虫である可能性は十分あり得ます。

以下のような特徴があれば、ゴキブリを疑いましょう。

・羽はなく、飛んだり跳ねたりはしない
・体と同じくらいの長さの触角がある
・成虫のゴキブリをそのまま小さくした見た目をしている
・触角と長い尾部がある
・細長い楕円形をしている

ここからは日本で発生件数の多い、4種類のゴキブリについて特徴を紹介します。

  • クロゴキブリ
  • チャバネゴキブリ
  • ヤマトゴキブリ
  • ワモンゴキブリ

順番に見ていきましょう。

クロゴキブリ

体長初期:4mm~中期以降:15mm~
初期:黒色の体に白いラインと斑点模様。触角の根元付近と先端は白。
中期以降:赤褐色~茶褐色
生息地域関東~九州が中心
よく潜んでいる場所キッチンやバスルーム、下水道

クロゴキブリは、日本でもっとも見かける機会の多いゴキブリで、幼虫の初期と中期で特徴が異なります。

幼虫の初期は黒に縞模様なので見分けやすく、成長するに従って赤っぽく変化して縞模様は目立たなくなります。

生息地域は関東から南ですが、北海道でもクロゴキブリの発見例はあり、全国的に見かける可能性がある種類です。

チャバネゴキブリ

体長3mm~
全体は黒で背中に黄色の斑紋胸部分のふちと脚は黄色
生息地域日本全国
よく潜んでいる場所飲食店や家庭のキッチン

チャバネゴキブリは、暖かくて湿気のある環境を好んで生息するゴキブリで、日本全国に生息しています。

幼虫で体長3mm~と小さく、成虫でも15mmほどにしかなりません。

体のあちこちに黄色い箇所があるので、ほかの虫やゴキブリと見分けやすいです。

食べ物や水が豊富な飲食店や、家庭のキッチンなどに棲み着きやすく、繁殖力が強いため見かけたら早期の駆除が大切です。

ヤマトゴキブリ

体長5mm~
黒色
生息地域東北~中部地方が中心
よく潜んでいる場所台所や風呂場

ヤマトゴキブリの幼虫は、あまり大きな特徴がありません。

成虫をそのまま小さくしたような見た目をしており、東北~中部地方を中心に生息しますが、近年では北海道や沖縄でも発見されています。

環境適応能力が高く、屋内外問わず生息する生命力の強いゴキブリで、家庭では湿度のある台所や風呂場に潜んでいます。

ほかのゴキブリよりは少し大きめのため、特徴の少なさやサイズ感で見分けましょう。

ワモンゴキブリ

体長3mm~
明るい茶色もしくは赤褐色全体的に黄白色の筋
生息地域沖縄、南西諸島、九州南部
よく潜んでいる場所飲食店、下水道

ワモンゴキブリは暖かい地方に生息するゴキブリで、幼虫の段階では体長3mm程度の大きさですが、成虫になると最大で50mmにもなります。

生息地域と同じく暖かいところを好むので、飲食店や下水道のマンホールなどによく潜んでいます。

色合いは明るく、全体的に黄白色の筋を持つ特徴があるので、ほかと見分けるときに着目してください。

ゴキブリに似た虫5選!特徴や見分け方を紹介

つづいては、ゴキブリに似た虫について、特徴や見分け方を紹介します。

見かけた虫がゴキブリの幼虫の特徴に当てはまらないのであれば、以下の5種類のいずれかかもしれません。

  • チャタテムシ
  • シバンムシ
  • コクヌストモドキ
  • カマドウマ
  • トビムシ

順番に見ていきましょう。

チャタテムシ

体長1mm~2mm
淡黄色~淡褐色
生息地域日本全国
よく潜んでいる場所和室や工場、倉庫、病院の病棟などどこでも
ゴキブリとの見分け方サイズが小さい体が平たい羽がない

チャタテムシはダニにもよく間違えられる淡黄色~淡褐色の害虫で、カビやホコリを好みあらゆるところに棲み着きます。

触角の長さが特徴的で体長の2倍以上あり、夜行性のため昼間は人目に付かないところに隠れている点は、ゴキブリと同じです。 

見かけたときにゴキブリなのか迷ったら、サイズと体の形、羽の有無に着目しましょう。

1~2mmと小さく、平たい体で羽がなければ、チャタテムシの可能性が高いといえます。

シバンムシ

体長2~3mm
赤褐色または黒褐色
生息地域日本全国
よく潜んでいる場所和室や飲食店、食べ物の貯蔵倉庫
ゴキブリとの見分け方小さい触角が短い

シバンムシは乾燥した食品を好んで食べる害虫で、衣類も餌にします。

見た目は色や形がゴキブリと似た虫で、暗く湿った環境を好むといった共通点は多いものの、サイズや触角の長さが異なるので見分けるときに着目しましょう。

シバンムシは体長2~3mmと小さく、触角は長くありません。

一方、ゴキブリの幼虫は小さくても3mm~で長い触角を持っているので、サイズと触角の長さを観察してゴキブリとシバンムシを見分けてください。

コクヌストモドキ

体長3~4mm
赤褐色または黒褐色
生息地域日本全国
よく潜んでいる場所製粉・製麦・精米工場や倉庫、家庭の食品保管場所
ゴキブリとの見分け方小さい触角が太い動きが鈍い

コクヌストモドキは乾燥食品を食害する害虫で、家庭では食品を保管している場所によく出没します。

色や形といった見た目はゴキブリによく似た虫のため間違われやすいですが、サイズや触角の太さ、動きに違いがあります。

コクヌストモドキの大きさは3~5mmとゴキブリよりも小さく、横に広がり少し太い触角が特徴です。

またゴキブリは見つけるとすぐ逃げてしまいますが、コクヌストモドキの動きは鈍いので、判別をつけやすいでしょう。

カマドウマ

体長20mm前後
黄褐色や黒褐色
生息地域日本全国
よく潜んでいる場所古い書物や屏風などの和紙
ゴキブリとの見分け方跳ねる体型が細長い脚が長い

カマドウマは、後肢が発達しており跳ねながら移動する特徴があります。

ゴキブリのような衛生害はありませんが、夜行性で湿度の高いところを好むところは似ており、暗いところで食べ物を求めて動いているカマドウマに遭遇すると見間違うことがあります。

カマドウマとゴキブリの見分け方は、移動の仕方や体型です。

跳ねながら移動し、体型や脚が細長ければ、カマドウマを疑いましょう。

トビムシ

体長1~2mm程度
赤褐色や黒色などさまざま
生息地域日本全国
よく潜んでいる場所観葉植物の土、風呂場や洗面台
ゴキブリとの見分け方小さい跳ねる

トビムシは日本で380種が報告されており、赤褐色や黒色、白色などさまざまな色をした種類がいます。

湿気を好むため観葉植物の土や風呂場、洗面台などによく潜んでいますが、ゴキブリと違い衛生的な被害はありません。

ただし、作物や植物が食べられて被害に遭う場合があるので、注意が必要です。

ゴキブリとの見分け方はサイズと移動方法で、1~2mm程度と小さく、ぴょんぴょん跳ねるなら、トビムシの可能性があります。

ゴキブリに似た虫によって起こりうる被害

ゴキブリではなくとも、似た虫が発生すれば以下のような被害が起こる可能性があります。

  • 食品を荒らされる
  • 衣類を食害する
  • 家屋の衛生面を悪化させる

順番に見ていきましょう。

食品を荒らされる

シバンムシやチャタテムシなどゴキブリに似た虫の多くは、食品を荒らします。

倉庫や工場で保管している食料品へ潜り込んで食害しますが、サイズが小さいためなかなか見つけられません。

発見が遅れると保管してあった食品は糞にまみれたり、死骸が混入したりします。

また食品のなかに潜んで繁殖するケースも多く、大量廃棄を余儀なくされた結果、コスト面における被害も起こりうるため知っておきましょう。

生活品へ被害を与える

ゴキブリに似た虫のなかには、生活品へ被害を与える種類がいます。

たとえば、コクヌストモドキは湿度の高い押入れやクローゼットを好んで棲み処とし、衣類を食害します。

チャタテムシは本や紙製品を食害するので、博物館や図書館などでは重要な書類や書籍が被害に遭うことがあり、対策が欠かせません。

人体に影響がなくても、ゴキブリに似た虫は生活品へ被害を与えることがあるため、放置せず早期の駆除が大切です。

体調不良を引き起こす

ゴキブリに似た虫は家屋の衛生面を悪化させ、アレルギーや気管支ぜんそくなど体調不良の原因になるため注意が必要です。

ダニによるハウスダストアレルギーはよく知られており、鼻水やくしゃみを引き起こしますが、ゴキブリに似た虫でも同じことが起こり得ます。

時間が経って粉砕化された死骸や糞を吸い込むと、体はアレルギー反応を起こして鼻水やくしゃみで追い出そうとします。

死骸や糞がアレルギーの原因となり、気管支の腫れや炎症が起これば、気管支ぜんそくになりかねません。

ゴキブリに似た虫は直接被害を与えてこない場合でも、見えないところで体調面に大きな影響をきたすので知っておきましょう。

ゴキブリに似た⾍に共通!駆除方法

前述したように、ゴキブリに似た虫を放置すれば大きな被害を受けるため、早急な駆除が大切です。

ゴキブリに似た⾍に共通する駆除方法は、以下の3つです。

  • 侵入経路を特定して断絶する
  • 薬剤を使用する
  • フェロモントラップを設置する

順番に見ていきましょう。

侵入経路を断絶する

ゴキブリに似た⾍を駆除するには、侵入経路を断絶してください。

おもな侵入経路には、以下があります。

  • 隙間
  • 亀裂
  • 換気口

たとえば、網戸が破れた隙間や外壁のひび割れから侵入してきます。

そのままにせず網戸の張り替えの検討や、コーキング剤・隙間テープなどで修繕してください。

換気口はそのままだと隙間が大きいため、適宜フィルターをつけて侵入できないよう対策するといいでしょう。

ゴキブリに似た虫が侵入できそうな場所がないか、以下を参考に家の周囲を隅々まで確認して侵入を防いでください。

・窓やドアの隙間をコーキングする
・サッシや網戸の隙間を隙間テープで塞ぐ
・排水溝にネットをつける
・排水管と床の隙間をパテで埋める
・換気扇をフィルターで塞ぐ
・壁や床のひび割れや隙間をパテやコーキング剤で塞ぐ

薬剤を使用する

ドラッグストアやホームセンターで販売している市販の殺虫スプレーやくん煙剤を使用して、ゴキブリに似た虫を駆除できます。

市販の殺虫スプレーは、直接スプレーすると即効性があるので、見つけたタイミングですぐに駆除でき安心です。

くん煙剤は、広範囲で効果を発揮できるので、被害が大きいときの選択肢として最適です。

注意点としてあらかじめ商品のラベルを見て、どのような害虫に効果があるのか確認してから購入してください。

フェロモントラップを設置する

フェロモントラップを設置すると、ゴキブリに似た虫の駆除だけでなく発生源も特定できます。

昆虫の性フェロモンを人工的に合成したものを捕獲器に入れ、誘引して捕獲する方法がフェロモントラップです。

ゴキブリホイホイを例にすると、イメージしやすいかもしれません。

薬剤の使用と同様に、駆除したい虫に対応した商品を選び、見かけた場所や暗くじめっとした場所などに設置して様子をみましょう。

ゴキブリに似た⾍が発生しないための予防策

ゴキブリに似た虫を駆除できたら、二度と侵入しないためにも予防策を講じる必要があります。

以下の予防策を実施して、ゴキブリに似た虫を寄せ付けないようにしましょう。

  • 住環境を清潔に保つ
  • 家に隙間を作らない
  • 風通しを良くする

順番に解説します。

住環境を清潔に保つ

ゴキブリに似た⾍を発生させないためには、住環境を清潔に保ってください。

衛生環境が悪いほど、虫は引き寄せられます。

食べかすや水回りのぬめり、カビなどが蔓延している住宅は、ゴキブリに似た虫にとって餌が充実して繁殖しやすい場所です。

自宅に好む場所を見つければ棲み着いて数を増やし、気づいたら手に負えない状況になる可能性もあるでしょう。

以下のポイントを押さえて、日頃から住環境を清潔に保ってください。

・食べこぼしやゴミをすぐに捨てる
・食べ残しはそのままにせず冷蔵庫へ入れる
・排水溝はこまめに掃除してゴミが残らないようにする
・お風呂の水垢を放置せず掃除する
・ペットの食事や水の放置を避ける
・冷蔵庫の上や家具の上のホコリをこまめに掃除する

家に隙間を作らない

ゴキブリに似た虫の侵入を防ぐには、家に隙間を作らないでください。

侵入経路を特定して断絶する」にて伝えたように、ゴキブリに似た虫は隙間から侵入します。

一度駆除しても新たに隙間ができれば、再び侵入して被害を招いてしまいます。

家に隙間ができていないかを最低月1回はチェックし、見つけたら定期的に補修して隙間を塞ぎましょう。

風通しを良くする

ゴキブリに似た虫は湿度のある環境を好むため、風通しを良くして湿気を溜めないようにしましょう。

風通しを良くして湿度を抑えるには窓を開けるほか、換気扇の使用が効果的です。

以下のように日常的に、意識して湿度を管理してください。

・1日数回、2箇所以上の窓を開けて換気する
・料理中は換気扇をつける
・入浴後は浴室と洗面所の換気扇を回すか窓を開ける
・窓にできた結露を拭く
・洗濯物を室内に干すときは除湿機を使用する
・雨の日は除湿機を使用する
・押入れやクローゼットに除湿シートをつける
・家具を壁にぴったりつけない

ゴキブリに似た虫を駆除するならプロへの依頼が効果的

ゴキブリに似た虫の被害が大きい場合や、家庭で駆除が難しい場合は、無理せずプロの業者へ頼ったほうが効果的です。

被害が大きいほど素人には侵入場所の特定が難しくなり、いくら駆除しても終わらずに労力が大きくなります。

プロの業者ならゴキブリに似た虫がゴキブリであるか否か素早く判断し、これまでに積み重ねてきた知識や経験をもとに、最善の方法で駆除してくれるのでスピーディです。

自身で手に負えない場合はもちろん、虫が苦手な人や体調が思わしくない人は以下のポイントをもとに、正しい知識をもったプロの業者を選んで快適な住まいを取り戻しましょう。

ゴキブリに似た虫を駆除するときのプロの業者選びのポイント6つ
複数の業者で見積もりを取る見積もりを通して料金やサービス内容を把握して比較する
作業内容が明確であるどこからどこまでいくらでやってくれるのか見積もりからチェックする
実績がある公式ホームページや打ち合わせ時にこれまでどのくらいの駆除件数があるのかチェックする
口コミがいい公式ホームページやGoogleマップ、エキテンなどの口コミサイトで評判を見る
駆除対応している害虫の種類が多い想定外の害虫だったとしても対応してもらいやすい
保証がある駆除後再発したときに無料で駆除してもらえるかチェックする

まとめ

ゴキブリに似た虫を見つけたら、何の虫なのか正体を特定して早急に駆除する必要があります。

放っておくと身の回りへ害が及ぶだけでなく、体調面にも影響が出かねません。

もし、自分で駆除できないときや、すでに被害が甚大化している場合は、無理せずプロへの依頼が最適です。

本記事を参考に、ゴキブリに似た虫がどのような害虫なのか判別しながら、安全な住環境を取り戻しましょう。

Related Articles
関連コラム

Inquiry Process
問い合わせの流れ

フォームから問い合わせ

フォームで問い合わせ お問い合わせページはこちら

  • 1

    フォーム送信

  • 2

    相談内容に応じてプロが対応

電話から問い合わせ

電話で問い合わせ 050-3528-0304

  • 1

    電話

  • 2

    コールセンターにてヒアリング

  • 3

    相談内容に応じてプロが対応