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コウモリ駆除にハッカ油は効果的?正しい使い方と注意点

  • コウモリ
2025.03.28

家の近くでコウモリを見かけて困っていませんか?コウモリは病気や寄生虫を運ぶ可能性があるので、早めの対策が大切です。この記事では、家庭でも簡単にできるハッカ油を使ったコウモリ駆除(追い出し対策)の方法を紹介します。

コウモリ駆除にハッカ油と言われる理由

コウモリ駆除にハッカ油が効果的だと言われるのには、はっきりとした理由があります。

コウモリは目があまり見えない代わりに、とても優れた鼻の力を持っています。そしてハッカのような強い香りが苦手です。ハッカ油に含まれるメントールという成分があることで、コウモリはその場所を避けるようになります。

コウモリはハッカ油の匂いを嫌がる

コウモリが持つ優れた嗅覚は、餌を探したり仲間と連絡を取り合ったりする時に重要な役割を果たしています。

ハッカ油のメントールという成分は、強い刺激のある香りを持っています。この香りがコウモリの敏感な鼻を刺激して不快な感じを与えるため、コウモリは本能的にその場所を避けようとします。

コウモリを捕獲・殺処分は禁止されている

コウモリ対策する際に知っておかなくてはならないのは、コウモリが法律で守られている動物だということです。

コウモリは「鳥獣保護管理法」という法律で保護される動物として指定されています。許可なくコウモリを捕まえたり殺したりすることは禁止で、違反すると1年以下の懲役か100万円以下の罰金という厳しい罰則があります。

つまり、追い出すのが基本対策で、もし殺処理や捕獲などの本格的な対策をしたいなら自治体から許可を得る必要があるということです。

人体に害が少なく使いやすい

ハッカ油は植物から作られる天然の成分で、正しく使えば人体への悪影響が少ないのが特徴です。一般的な化学系の虫よけと比べて、人体への刺激が穏やかで環境にも優しい性質を持っています。

ただし、原液を直接皮膚に付けると炎症を起こす可能性があります。直接肌で触れたり目に入れたり誤って飲んだりしないよう、取り扱いには十分な注意が必要です。

コウモリに使うハッカ油スプレーの作り方・使い方

ハッカ油スプレーは、家庭でも簡単に作れるコウモリ対策グッズです。作り方はとても簡単で、材料も近くの薬局やドラッグストアで手に入ります。

ハッカ油スプレーのレシピ

【材料】

  • ハッカ油:3〜5滴
  • 無水エタノール:10ml
  • 精製水:90ml
  • スプレー容器:100ml容量(ガラス製またはポリプロピレン製)

無水エタノールは薬局で購入できます。精製水は蒸留水や純水でも代用可能です。スプレー容器は、ハッカ油で溶けてしまう可能性があるため、一般的なプラスチック製は避け、ガラス製を使いましょう。

ハッカ油スプレーの使い方

まず、使用前の準備として、マスク・ゴーグル・手袋を用意しましょう。マスクはニオイの吸入を防ぐため、ゴーグルは目への飛散を防ぐため、手袋は皮膚への付着を防ぐために便利です。長袖・長ズボンにしておくとなお良いでしょう。

以下、ハッカ油スプレーを吹きかける前にするべき行動の1例を紹介します。

  1. コウモリの出入りが確認された場所を特定する
  2. 換気をしながら、特定した場所にスプレーを噴霧する
  3. コウモリの侵入経路全体に満遍なく吹きかける
  4. 2~3日おきに同じ場所に再度噴霧を行う

コウモリ駆除でハッカ油を使用する際の注意点

ハッカ油でのコウモリ対策は一定の効果はあるものの、あくまで追い出し目的であることや、即効性や強力な効果があるものではないということを覚えておきましょう。

あくまで効果は忌避のみで、他の対策との併用が必要

ハッカ油によるコウモリ対策は、あくまでもコウモリを追い払う効果だけであり、完全な解決策とはなりません。効果的なコウモリ対策を行うためには、ハッカ油スプレーの使用と共に、他の対策も組み合わせることが必要です。

まず重要なのは、コウモリの侵入経路を見つけて、物理的に塞ぐことです。コウモリは非常に小さな隙間(約1~2cm)からも入り込めるため、以下のような場所を重点的に確認しましょう。

  • 換気扇やエアコンの配管周り
  • 軒下や壁の隙間
  • 屋根裏への侵入口
  • 雨戸の隙間

次に、コウモリを引き寄せる原因を減らすことも大切です。外灯は虫の寄りにくいLEDに変更したり、庭木の剪定を適切に行ってコウモリが止まりやすい枝を減らしたり、周辺の清掃を徹底してコウモリの餌となる虫を減らしたりすることも対策となります。

子どもやペットに影響が出る場合もある

ハッカ油は天然の成分とはいえ、子どもやペットが直接吸引して心地よいものではありません。薄めたスプレー状態であっても、皮膚の炎症や粘膜への刺激に繋がりかねません。直接触れないよう、また吸引させないよう注意しましょう。

そのため、使用時は子どもやペットを別室に移動させ、使用後は十分な換気を行い、スプレーした場所に触れないよう注意することが大切です。また、保管場所は必ず手の届かない場所に設置しましょう。

ハッカ油との併用で効果的なコウモリ対策

ハッカ油の効果は一時的なものです。コウモリが家に戻ってこないようにするには、他の方法も同時並行で行っておきましょう。

光や音を使った追い出し対策

コウモリは視力が弱く、光の明暗しか判断できないため、強い光で一時的に驚かせることはできても、すぐに慣れてしまいます。超音波装置も同様で、最初は効果がありそうに見えても、時間とともにコウモリが慣れてしまう傾向があります。

そのため、ハッカ油スプレーと一緒に使うことで、より効果を発揮する可能性があります。例えば、ハッカ油スプレーで追い出しながら、超音波で聴覚からも不快感を与えていくような使い方です。

ただし、これらの対策は周辺に影響があるため、使用する時間帯や向きには十分な配慮が必要です。

侵入経路の封鎖

主な侵入経路には、屋根裏の換気口、軒下の隙間、壁のひび割れ、エアコンの配管周りなどがあります。

封鎖する際には、金網やネット、パテなどの材料を使います。金網は目の細かいものを選び、コウモリが噛み切れないよう丈夫な素材を使用します。隙間にはコーキング材やパテを詰めます。

特に換気口を塞ぐ場合は、空気の通りを確保しながら侵入を防ぐ工夫が必要です。

本格的なコウモリ駆除は専門業者に相談を

ハッカ油による対策で効果が見られない場合や、より確実な駆除を望む場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

特に屋根裏などの高いところでの作業や、大規模な群れへの対策には、専門的な技術と設備が必要になります。コウモリの糞には病原菌が含まれている可能性もあり、清掃には適切な防護具と専門的な処理が必要です。

【専門業者に依頼するメリット】

  • 豊富な経験と知識による対策
  • 安全な駆除
  • 法律に沿った処理
  • 再発防止のアドバイス
  • アフターフォロー

専門業者は、建物の状況やコウモリの生態を理解した上で、最適な駆除方法を提案してくれます。費用は明確な料金体系で示されていれば、追加料金の心配もありません。

よくある質問

Q. コウモリ対策で、ハッカ油は市販の忌避剤と比べてどう違う?

ハッカ油は天然の成分でできており、人体への安全性が高く、環境にも優しいという特徴があります。自分で水で薄めて使えるので、濃さを調整できる上、コストも抑えられます。一方で、効果が続く時間が短く、こまめに吹きかける必要があります。

市販の忌避剤は、効果が長く続き、使い方も簡単です。専用の薬として作られているので効果も安定していますが、値段は上がります。また、化学成分が含まれているものもあるので、使う場所や対象には注意が必要です。

例えば日常的な予防にはハッカ油を使い、特に効果が必要な場所や時期には市販の忌避剤を併用するという使い方がおすすめです。

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