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ヤマトゴキブリの特徴やほかのゴキブリとの違いを解説!駆除や予防策も紹介

  • ゴキブリ
2025.03.29

ヤマトゴキブリは日本に古くからいるゴキブリですが、目の前に現れたときにすぐ見分けられる人は少ないでしょう。

ゴキブリは共通して、暖かくて湿気の多い場所を好みますが、種類によって生息場所が異なり、見た目や飛行能力も異なります。

そこで本記事では、ヤマトゴキブリの特徴を解説するとともに、見分けられるように日本でよく出没するほかのゴキブリとの違いを紹介します。

効果的な駆除の仕方や予防策も取り扱うので、参考にしてください。

ヤマトゴキブリは主に日本に生息するゴキブリ

体長約25mm
黒褐色で光沢は少ない
形態胸部前方にある骨格の中央部にへこみがある細い体型をしている
ハネオス:長く、尾端を超えるメス:短く腹部中間まで
習性暖かくて湿気の多い場所を好む
生息地域東北、関東、北陸、近畿に分布
成虫の寿命3〜6ヶ月

ヤマトゴキブリは、江戸時代初期にはすでに生息していた日本に古くからいるゴキブリの一種で、長い間日本の固有種でしたが、最近では中国でも分布が確認されています。

体長は20~30mmと小さく、黒褐色をしていますが光沢はないため、ほかのゴキブリより小型でツヤがなければヤマトゴキブリを疑ってください。

ヤマトゴキブリの大きな特徴として、寒冷な気候への強さが挙げられます。

一般的に東北や関東、北陸、近畿にヤマトゴキブリは分布しますが、寒さの厳しい北海道でも確認されており、日本全国どこにでも出没する可能性があると知っておきましょう。

とはいえ、いくら寒さに強くても、暗くて暖かい場所を好むので一般住宅に侵入することは多く、台所や洗面所などによく潜んでいます。

最近の住宅は気密性が高く暖かいため、ヤマトゴキブリにとって好ましい環境といえ、そのまま越冬して繁殖する可能性もゼロではありません。

成虫の寿命は3〜6ヶ月ですが繁殖力が強く、メスだけで卵を産めるうえに一生の間に約25回産卵します。

急速に個体数を増やすため、ヤマトゴキブリが一度侵入すると駆除に大きな労力が必要な場合も多く、見かけたら早期の駆除が重要です。

ヤマトゴキブリとほかのゴキブリとの違いを4つのポイントで解説

日本にはヤマトゴキブリ以外にもよく出没する、3種のゴキブリがいます。

  • クロゴキブリ
  • チャバネゴキブリ
  • ワモンゴキブリ

ここからは各ゴキブリを比較して違いがわかるよう、特徴をまとめました。

ヤマトゴキブリクロゴキブリワモンゴキブリチャバネゴキブリ
体型25mm前後細長い体30~40mm太い体30~45mm大きな体10~15mm小型
黒褐色で光沢は少ない黒色で光沢がある黒褐色から赤褐色で白い模様がある薄茶色で背中に黒い斑文がある
生息場所屋外と屋内屋外と屋内屋外と屋内屋内のみ
飛行能力飛べる飛べる飛べる飛べない
1回で産む卵の数約10~14個約22~28個約6~18個約30~40個

4種類のなかで最もヤマトゴキブリとの違いを見分けやすいゴキブリは、チャバネゴキブリです。

チャバネゴキブリは色合いが薄茶色で小さく、飛べないため、多くの人が見分けやすいでしょう。

ほかのゴキブリと違いチャバネゴキブリは寒さにとくに弱く、屋内でしか生きられないため、空調が保たれたビルやマンション内によく生息しています。

そしてヤマトゴキブリとクロゴキブリ、ワモンゴキブリは、生息場所や飛行能力が似ているものの、サイズや模様が異なります。

クロゴキブリとワモンゴキブリはヤマトゴキブリよりも大きく模様や光沢があるので、どのゴキブリか迷ったらサイズや模様に着目すると見分けやすいでしょう。

表からもわかるように、どのゴキブリも繁殖力が強く、放置すれば瞬く間に増殖するため、見つけたら放置せず早急な駆除が欠かせません。

次の章ではヤマトゴキブリだけでなく、どのゴキブリにも対応できる駆除方法を解説します。

ヤマトゴキブリの駆除方法はほかのゴキブリと共通

ヤマトゴキブリの駆除の方法は、ほかのゴキブリと共通で、主に3つです。

  • 殺虫剤
  • ベイト剤
  • 専門業者に依頼

順番に見ていきましょう。

殺虫剤

ヤマトゴキブリを駆除するときに、殺虫剤を使えばその場で手軽に駆除できます。

殺虫剤で狙うときはヤマトゴキブリの背中ではなく、逃げていく先にスプレーすると退治しやすくおすすめです。

遭遇したらすぐに使用できるよう複数の場所に常備しておき、以前ヤマトゴキブリを見かけた箇所があれば巣が近くにある可能性が高いので、必ず近くに置いておきましょう。

ベイト剤

巣ごと駆除するなら、ベイト剤が効果的です。

ベイト剤は毒餌で、即効性はありませんがヤマトゴキブリが食べると徐々に死に至ります。

巣や物陰で死んだベイト剤を体内に含むヤマトゴキブリやその糞を、ほかのゴキブリが食べることで、芋づる式に死に至らしめられるシステムです。

一箇所ではなく複数箇所にベイト剤を設置し、定期的に交換するとより高い効果を発揮します。

専門業者に依頼

ヤマトゴキブリが大量発生している場合や、自分で駆除するのが難しい場合は、業者への依頼を検討しましょう。

専門業者は知識が豊富で、これまで積み重ねてきた経験をもとにしたノウハウがあります。

ヤマトゴキブリの生態を深く理解しているため、そのときの最適な方法で駆除してもらえます。

ただし、ゴキブリを駆除してくれる業者ならどこでもいいわけではありません。

中には悪徳な業者もおり、お金を支払ってもまったく効果がないケースもあります。

ヤマトゴキブリの駆除を専門業者に依頼するときは、以下を参考に知識や技術があるか見極めましょう。

ヤマトゴキブリを駆除するときに知識や技術があるか見極める5つのコツ
複数の業者で見積もりを取る最低でも3~4社ほど見積もりを取り、料金やサービス内容を把握し、比較する
作業内容が明確であるどのような作業をいくらでやってくれるのか確認するする
実績がある公式ホームページや打ち合わせでこれまでの駆除件数をチェックする
口コミがいい公式ホームページやGoogleマップ、エキテンなどの口コミサイトで安定した評判があるか見る
保証がある駆除したのちに再発しても無料で駆除してもらえるかチェックする

【注意】ヤマトゴキブリの駆除でやってはいけない方法

ヤマトゴキブリを駆除するとき、以下の2つの方法は菌がばらまかれてしまうので、やってはいけません。

  • たたいて駆除する/li>
  • 掃除機で吸い込む

順番に見ていきましょう。

たたいて駆除する

たたいて駆除すると、ヤマトゴキブリの体に付いた菌が周囲にばらまかれるので控えてください。

ヤマトゴキブリは、下水やほこりのある場所などあらゆる菌にまみれた場所で活動しています。

当然、ヤマトゴキブリの体にも菌は付着しており、たたくと舞い、さらには卵が飛び散る危険性まであります。

被害の拡大を防ぐためにも、ヤマトゴキブリをたたいて駆除するのはやめましょう。

掃除機で吸い込む

ヤマトゴキブリを掃除機で吸い込んで駆除する方法も、おすすめできません。

掃除機の種類によって効果がない場合や、菌がばらまかれる可能性があるからです。

一般的に掃除機には紙パックタイプと掃除機本体のダストボックスに溜めていくサイクロン式があります。

紙パック式掃除機で吸い込んでもヤマトゴキブリは再び抜け出して外に出てしまい、効果がありません。

サイクロン式では体が粉砕されるので駆除できますが、体に付着した菌や卵が飛び散り周囲を汚染します。

掃除機で吸い込む方法は駆除方法として適していないため、殺虫剤やベイト剤、業者への依頼を検討してください。

ヤマトゴキブリを寄せ付けないためには予防策も徹底

ヤマトゴキブリを寄せ付けないためには、予防策の徹底が欠かせません。

以下の2つを実施して、ヤマトゴキブリからの被害に遭わないようにしましょう。

  • 侵入経路を遮断する
  • 自宅を清潔に保つ

順番に解説します。

侵入経路を遮断する

ヤマトゴキブリを侵入させないようにすると、被害を予防できます。

家の中へ侵入しやすい隙間や穴があればヤマトゴキブリは侵入してくるので、以下のような場所を確認して、塞いでください。

窓とドアの隙間隙間テープをつける
水回りの配管の隙間養生テープとパテで埋める
配管の出入り口防虫キャップを取り付ける
換気口フィルターをつける

ゴキブリは爪楊枝1本の隙間からでも侵入できるといわれており、窓と網戸の薄い隙間からでも、ヤマトゴキブリは簡単に侵入します。

寒さや汚れにも強いので下水から登ってくることもあり、配管への隙間対策も欠かせません。

ホームセンターへ行くと、ヤマトゴキブリを含むすべてのゴキブリへの侵入対策に使えるアイテムがそろっているので、侵入経路をきっちり塞いで被害を予防しましょう。

自宅を清潔に保つ

住宅を清潔に保つと、ヤマトゴキブリを呼び寄せにくくなるので被害に遭うリスクを減らせます。

ヤマトゴキブリは雑食なので、食べ物のカスからほこり、腐敗物でもなんでも食べます。

食べ残しの放置や汚れの蓄積、水回りのカビなどがあればヤマトゴキブリの好む環境となり棲み処にするため、注意が必要です。

また、新聞紙やダンボールへ卵を産み付ける習性があるため、通販で届いた梱包材を片付けず放置した結果「気づいたら大量に繁殖していた」という事態にもなりかねません。

食べ物を放置せずに定期的に掃除し、不用品は捨てるといったことを心がけ、ヤマトゴキブリを自宅に住まわせないようにしましょう。

まとめ

ヤマトゴキブリは、日本に古くから生息するゴキブリです。

寒さに強いため、日本のどこででも見かけることがあり、侵入すれば繁殖力の強さからあっという間に増殖します。

本記事を参考に、見つけたら早急に駆除して、再び呼び寄せないよう予防策を徹底しましょう。


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