害虫・害獣  に困ったら「害虫害獣コンシェルジュ」

シロアリの活動時間と活動時期を徹底解説!被害を防ぐための対策

  • シロアリ
2025.03.28

シロアリは、建物に深刻な被害を与える害虫の一種で、日本全国に広く分布しています。

特に住宅の木材部分を食害することから、長期間被害を放置すると建物の耐久性が大きく損なわれる危険性があります。

シロアリの被害を防ぐためにも、シロアリの活動時間や活動時期を正しく理解して、適切な対策が大切です。

本記事では、シロアリの活動時間や活動時期について詳しく解説し、効果的な予防策や駆除方法についても紹介します。

シロアリの活動時間とその特徴

シロアリは一般的な昆虫とは異なり、昼夜を問わず活動を続けます。

とはいえ、特定の時間帯に活発になるため、その特徴を理解すると早期発見や被害の拡大防止につながります。

ここでは、シロアリの習性として活動時間とその特徴について説明します。

シロアリは基本的に24時間活動する

シロアリは夜行性ではなく、日中も活発に動き回る昆虫です。

一般的な害虫は、ネズミやゴキブリのように人間の活動が少ない夜間に行動することが多いです。

しかし、シロアリはそうしたパターンとは異なり、昼夜を問わず活動してエサとなる木材やセルロースを含む素材を食べ続けます。

ただし、シロアリは直射日光や乾燥した環境を極端に嫌うため、基本的に地中や木材の内部に潜んで行動します。

そのため、人間の目にはほとんど触れずに建物の内部で被害が進行してしまうケースが多いです。

日本でよく見られるヤマトシロアリやイエシロアリは、湿度が高い環境を好むため、湿った木材や基礎部分に集まりやすく、床下や壁の中で静かに被害を広げていきます。

シロアリの活動は、個々の個体が働く時間が決まっているわけではなく、コロニー全体として24時間体制で行われます。

兵アリや職アリといった役割分担のもと、巣の維持や餌の運搬が休みなく続けられます。

そのため、気づかないうちに住宅の重要な構造部分が食害を受け、気づいた時にはすでに手遅れという事態も少なくありません。

特にシロアリが活発になる時間帯

シロアリは一日中活動を続ける昆虫ですが、特に活発になる時間帯があります。

多くの研究や観察によると、湿度が高くなる夜間や早朝に活動が活発化する傾向があります。

シロアリは乾燥に非常に弱く、湿度が高い環境のほうが行動しやすいからです。

夜間になると気温が下がり、空気中の湿度が上昇します。

シロアリはこうした環境の変化を敏感に察知し、活発に動き出します。

特に日本の高温多湿な季節では、深夜から明け方にかけての時間帯に食害が進行しやすいです。

日中は気温が高くなるため、比較的地中や木材内部に留まり、外部に姿を現すことは少なくなります。

一方で、気温や湿度の変化に応じて活動の仕方も変化します。

例えば、梅雨の時期や台風の前後など、雨が降る前後には特に活発になることが知られています。

これは、湿気の増加でシロアリの活動がしやすくなるためです。

雨の日や湿度の高い夜間にシロアリが建物の周辺で確認される場合は、すでに被害が進行している可能性があるため、注意が必要です。

羽アリの活動時間と発生しやすい条件

シロアリのコロニーが一定の規模に成長すると、新たな巣を作るために羽アリが発生します。

羽アリはシロアリの繁殖を担う個体であり、既存の巣から飛び立ち、新たな場所に巣を作る重要な役割を持っています。

この羽アリが飛び立つ時間帯には明確なパターンがあり、シロアリの種類によってさまざまです。

一般的に、ヤマトシロアリの羽アリは日中(特に午前中から昼過ぎ)に飛び立つことが多いです。

一方、イエシロアリの羽アリは夕方から夜間にかけて活発に飛翔する傾向があります。

この違いは、シロアリの種類ごとの生息環境や行動特性に由来しています。

羽アリの発生には以下のような条件が関係します。

  • 湿度が高い日(雨の前後など)
  • 気温が20℃以上になる時期(春から夏にかけて)
  • 無風または風が弱い日

特に梅雨の時期や夏場の蒸し暑い夜には、イエシロアリの羽アリが大量発生することがあり、街灯や家の明かりに群がる姿が見られます。

室内で羽アリが発生した場合は、単に外から飛んできたのではなく、すでに建物内部でシロアリの巣が形成されている可能性が高いです。

こうした状況では、放置するとさらに被害が拡大するため、早急な駆除対策が必要です。

羽アリが発生した際は、単に個体を駆除するだけでは根本的な解決にはなりません。

羽アリの発生は、すでにコロニーが成熟して深刻な被害をもたらしているサインです。

そのため、専門業者に依頼して巣の状況を調査し、適切な駆除方法の検討が重要です。

シロアリの活動時期はいつ?発生しやすい季節と要因

シロアリの活動時期は、気温や湿度に大きく左右されます。

春から夏にかけての暖かく湿度の高い時期に活発化する傾向があり、この期間にシロアリの羽アリの大量発生が見られることが多いです。

ここでは、シロアリの活動が最も活発になる時期や、発生しやすい環境について詳しく解説します。

春から夏にかけてが活動のピーク

シロアリの活動が最も活発になるのは、気温が15℃以上に達する春から夏にかけてです。

特にイエシロアリやヤマトシロアリは、5月から7月の間に活発に動き回り、羽アリが飛び立つ姿が多く見られます。

この時期にはシロアリの巣が急速に拡大して新たなコロニーが形成されるため、建物の被害が進行しやすくなります。

シロアリは高湿度を好むため、梅雨の時期には特に注意が必要です。

長雨が続くと地面の湿度が高まり、シロアリが活発に活動する条件が整います。

この時期に床下や壁内部の木材の劣化が進むと、シロアリが侵入しやすくなり、被害が広がります。

夏になると気温の上昇によってシロアリの繁殖が活発になり、女王アリが産卵するペースも速くなります。

こうした繁殖活動がピークを迎えるため、シロアリ被害は夏場に一気に進行する場合が多いです。

冬でもシロアリは完全に活動を止めない

多くの昆虫は冬になると活動を停止して休眠状態に入りますが、シロアリは低温の環境下でも活動を完全に止めることはありません

イエシロアリは比較的寒さに強く、気温が低くなっても巣の内部で活動を続けることが確認されています。

シロアリは地中や木材内部といった比較的温度が安定した環境に生息するため、外気温が下がっても巣の中は比較的暖かい状態を保てます。

特に住宅の床下や壁内部は、暖房の影響で室内の熱が伝わりやすく、冬場でもシロアリが活発に動き続ける環境です。

地域によっては冬でも比較的暖かい日が続くことがあり、そうした条件下ではシロアリの活動が衰えにくくなります。

特に暖冬の年には、シロアリの活動が鈍らず、年間を通じて被害が拡大するケースも報告されています。

冬場のシロアリ対策として室内の湿度管理を適切に行い、建物内部がシロアリにとって棲みやすい環境にならないことが大切です。

また、冬場にシロアリの被害を見つけた場合は、放置せずに早急な駆除が求められます。

シロアリが発生しやすい住宅環境の特徴

シロアリは湿度が高く、木材が豊富な場所を好みます。

以下のような環境はシロアリの発生リスクが高いです。

  • 床下の湿気が多い住宅
  • 古い木造建築
  • 庭に放置された木材や切り株がある
  • 基礎部分にひび割れがある

床下の湿度が高い家や、換気が不十分な住宅はシロアリ被害のリスクが高まります。

築年数が経過した木造住宅も、劣化した木材が食害されやすく要注意です。

また、庭に放置された木材や切り株もシロアリを引き寄せる原因となり、住宅への侵入リスクを高めます。

基礎部分にひび割れがあると、そこからシロアリが侵入して巣を作る可能性があります。

雨漏りによる室内の湿度上昇もシロアリの繁殖を助長するため、早めの修理が必要です。

床下の換気改善や基礎の補修、庭の木材整理などの徹底で、シロアリ被害を未然に防げます。

住宅環境の特徴を理解し、早めに予防に取り組むのが重要です。

シロアリの活動時間・活動時期を考慮した効果的な対策

シロアリの活動時間や活動時期を考慮したうえで、適切な対策を講じるにはどのような対策が効果的かについて解説します。

シロアリが活発になる前に予防措置

シロアリが本格的に活動を開始する前に、適切な予防措置を講じると被害を未然に防げます。

春の訪れとともに活動が活発になるため、冬から春にかけての時期に対策を行うと効果的です。

床下の湿度管理を徹底する

シロアリは湿気の多い環境を好むため、床下の湿度を抑える対策が重要です。

定期的に換気を行うほか、防湿シートの設置や除湿機の使用も効果があります。

床下の通気口が塞がれていないか確認し、風通しを確保することも大切です。

木材の防蟻処理を施す

建物の木材部分に防蟻剤を塗布すると、シロアリの侵入を防げます。

土壌と接する部分や、湿気の多い箇所には、特に注意が必要です。

定期的に防蟻処理を行い、薬剤の効果が持続しているかを確認してください。

建物の隙間を埋めて侵入経路を封鎖する

シロアリは、わずかな隙間からでも侵入します。

基礎部分のひび割れや床下の通気口、配管周りの隙間などを完全に埋めると、シロアリの侵入を防げます。

特に、地面に接する部分や湿気がこもりやすい場所は、重点的にチェックしてください。

羽アリを見かけたらすぐに専門業者へ相談

室内で羽アリを見かけた時は、すでに建物内でシロアリが繁殖している可能性が高いため、迅速な対応が必要です。

羽アリが発生する場所を特定し、巣や侵入経路の有無を確認しましょう。

被害が進行していると、木材が空洞化して建物の耐久性が低下するリスクがあるため、専門業者による調査を早めに依頼してください。

放置すると被害が拡大してしまうため、早期の駆除と予防策の実施が不可欠です。

定期的な点検を行い、シロアリの兆候を見逃さない

シロアリの被害は目に見えにくいため、1年に1回の専門業者による点検が推奨されます。

業者は専用機器を用いて床下や壁内部を調査し、被害の有無を確認します。

併せて、木材を叩いたときの空洞音や床の沈み、蟻道の有無といった自分でもできるセルフチェックを定期的に行うのもおすすめです。

特に湿度の高い時期や台風・大雨後は被害が進行しやすいため、点検の頻度を増やすとシロアリ被害を抑えられます。

まとめ

シロアリは基本的に24時間活動し続ける昆虫で、特に湿度の高い夜間や早朝に活発化します。

また、羽アリの発生時期や活動時間は種類によって異なり、それを見極めることで早期発見につながります。

シロアリの活動を把握し、適切な対策を取ることで大切な建物を守れます。

もし、シロアリの兆候を見つけた場合は、専門業者に相談して、被害が広がる前に迅速に対応しましょう。

Related Articles
関連コラム

Inquiry Process
問い合わせの流れ

フォームから問い合わせ

フォームで問い合わせ お問い合わせページはこちら

  • 1

    フォーム送信

  • 2

    相談内容に応じてプロが対応

電話から問い合わせ

電話で問い合わせ 050-3528-0304

  • 1

    電話

  • 2

    コールセンターにてヒアリング

  • 3

    相談内容に応じてプロが対応