【シロアリ被害】駆除するのにベストなタイミングと方法を紹介!

「シロアリを見つけたら、すぐに駆除すればいいの?」「せっかく駆除するのなら、最も効果的に駆除できる時期を知りたい!」
そんな疑問や考えを持っている人も、多いでしょう。
この記事では、1年中活動するシロアリの季節ごとの動きとともに、どの時期に、どのような駆除をすればいいのかを紹介します。
シロアリ駆除のベストな時期とは
シロアリ駆除をするベストな時期は、季節を問わず1年中です。
シロアリは季節によって活動内容を変えますが、基本的には1年中活動しています。
そのため、シロアリを見つけたらすぐに駆除するのがベストです。
駆除するタイミングを逸すると、棲みついたり、繁殖したりして、結果的に被害が広がってしまいます。
シロアリは低温で湿度が高く、暗い場所を好むため、普段は人の目に触れることはありません。
そのため、見かけなくても1年中活動していて、知らないうちに家に侵入し、棲みついていることがあります。
シロアリを見かけなくても、床や壁がギシギシしたり、柱を叩くと空洞音がしたりする場合は、すでにシロアリが棲みついている可能性があります。
シロアリを見つけたり、シロアリ被害の可能性を感じたりした場合は、以下の方法で駆除を進めましょう。
- 掃除機、粘着テープを使って駆除する
- 被害の範囲を点検する
- 駆除や消毒を施す
いずれも、自分で行うことは可能です。
しかし、点検したり、完全に駆除したりするには専門知識を伴うため、無理をせずに専門業者への依頼も検討しましょう。
シロアリの1年の活動サイクルとは
シロアリは1年中活動する昆虫ですが、季節ごとに活動内容は異なります。
以下では、シロアリの見かけやすい時期や活動内容について紹介します。
春
春は、シロアリの活動が活発になる時期です。
床下や地中の気温が約12~30℃と、シロアリの好む気温に近いからです。
寒い冬を越し、繁殖期が始まり、羽アリが発生します。
夏
夏は、シロアリの活動が鈍くなる時期です。
気温とともに、床下や地中の温度も非常に高くなります。
元々気温の低い場所を好むシロアリは、さらに涼しい場所を探して巣に留まることが多いです。
本格的な暑さが到来するまでは、春に繁殖した羽アリを見かけることもあります。
秋
秋は、シロアリの活動が再び活発になる時期です。
高かった気温が落ち着き、床下や地中でもシロアリにとって過ごしやすい環境になってきます。
冬
冬は、シロアリの活動が停止しがちになる時期です。
低い気温を好むシロアリですが、気温が低すぎると活動をやめてしまいます。
活動をしていても、動きが鈍くなりやすいです。
羽アリを見かけるのは春~夏
上記のように、1年中活動しているシロアリは、季節を問わず繁殖も行っています。
そのなかでも、春から夏にかけては繁殖期のピークを迎え、羽アリを見かけることが多くなります。
羽アリが巣から飛び立つのは、巣の中のシロアリが増えすぎたタイミングです。
そのため、繁殖が多く行われる春から夏に羽アリが飛んでいる光景をよく見ます。
羽アリを見かけてシロアリの存在に気づくことが多いですが、その時点ではすでに家の中や外に巣が形成され、家が被害に遭っている可能性もあります。
シロアリ駆除におすすめの時期・方法
シロアリの駆除方法は、主にバリア工法とベイト工法の2つです。
方法によって、駆除に向いているタイミングもそれぞれ異なります。
【1年中おすすめ】バリア工法
バリア工法は、季節問わず1年中施工が可能です。
バリア工法とは、床下の木材や地面に薬剤を散布する方法です。
薬剤によって、シロアリを駆除し、効能が続く限りシロアリ被害を予防できます。
薬剤を散布した範囲に効果が見られるため、シロアリの活動状態に関わることなく施工できるのがメリットです。
また、散布してすぐに効果が得られるのもポイントです。
薬剤は揮発性のないもので、臭いは気にならない人が多いですが、薬アレルギーがある人は業者に相談してから行うと良いでしょう。
床下に入って作業する必要があるため、床下点検口のある家に向いている方法です。
【春~秋におすすめ】ベイト工法
ベイト工法は、春から秋に向いています。
ベイト工法とは、ベイト剤という毒が含まれたエサを用いて、シロアリの巣ごと駆除する方法です。
まず、シロアリの行動範囲にベイト剤を設置します。
次に、シロアリの好む素材でできているベイト剤に、シロアリが食いつきます。
それを巣に持ち帰り、巣の中で毒を共有してしまうことで、駆除できるという仕組みです。
ベイト剤を運ぶシロアリが必要になるため、シロアリが活動する春から秋が最適の時期と言えます。
ベイト工法は床下に入る必要がないため、床下点検口がなくても駆除可能な方法です。
シロアリの動きによって駆除が進むため、即効性はありません。
時間を要し、定期的にベイト剤を補充する必要や手間があります。
ベイト剤は家の中に置いておくものではないため、ペットや子どもがいても安心して施工できる工法です。
予防対策は5年ごとに行うのがおすすめ
5年ごとにシロアリの予防対策を繰り返していくと、シロアリの被害から家を守れます。
新築住宅を建てる場合は、現在、建築基準法によってシロアリ予防の対策を講じる義務が発生します。
この予防対策によってハウスメーカーでは通常5年間の保証を設けていることが多いです。
これは、バリア工法の薬剤の効果がおよそ5年間であるからです。
バリア工法の効果が切れる5年ごとに対策をすると、半永久的に効果が持続すると考えられます。
また、バリア工法は最も一般的な対策ですが、ハウスメーカーや施工業者によって扱う薬剤や保証期間が異なる場合もあるため、確認しましょう。
まとめ
シロアリは、発見した時点で、すぐに自分で応急処置をします。
発見した時点で、すでに被害が拡大している可能性も否定できないため、被害範囲を特定するために点検を必ず行いましょう。
そして、時期や家のタイプによって駆除・予防対策を講じることが大切です。
自分で行えることはできる限り行い、専門的な知識や技術を伴う作業に関しては専門業者に相談・依頼をすることをおすすめします。
適切に早めの対応を心がけることが、大切な家を守ることにつながります。
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