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梅雨時期は要注意!シロアリ被害を防ぐためのポイントを紹介

  • シロアリ
2025.04.23

梅雨の時期は、シロアリ被害に遭いやすいといわれています。

この記事では、梅雨時期にシロアリ被害が多い理由や場所、シロアリ被害を防ぐための対処方法について紹介します。

梅雨時期にシロアリ被害が増える理由とは

シロアリは、湿度が高い環境を好みます。

そのため、雨が多く、湿度が高い梅雨の時期はシロアリが活動しやすい環境です。

シロアリは、好物である水分を含んだ木材を求めて住宅に侵入します。

木材は、外気の湿度に合わせて水分を吸収したり、放出したりしています。

湿度が高くなる梅雨の時期は、木材は水分を含んで膨張している状態です。

この状態が長く続くほど、シロアリに狙われるタイミングも多いでしょう。

梅雨時期のシロアリ被害の特徴

シロアリは1年中活動しており、どの季節でも被害に遭う可能性があります。

その中でも、梅雨は「羽アリ」の被害が起こりやすいです。

梅雨の時期はシロアリが増えやすく、巣の中のシロアリの数が多くなり過ぎると、羽アリとなって巣の外に飛び立ちます。

羽アリは行動範囲が広いため、被害が拡大する前に対処が必要です。

日本で見られるシロアリは主に3種類で、それぞれ羽アリの発生時期は以下になります。

シロアリの種類 羽アリの発生時期
ヤマトシロアリ 4~5月
イエシロアリ 6~7月
アメリカカンザイシロアリ 7~10月

このように、梅雨の時期前後に羽アリが増えるため、他の季節以上に注意が必要です。

羽アリはクロアリの場合もありますが、シロアリとクロアリの羽アリを見分けるのはきわめて難しいでしょう。

発見した場合の対処法を判断するにあたって大切なのは、住宅の外で発生しているのか、中で発生しているのかです。

住宅の外で発生している場合は、シロアリの被害に遭っている可能性はゼロではありませんが、すぐに大がかりな駆除を行う必要はありません。

なぜなら、住宅の外には自然に生息しているアリが必ずいるからです。

羽アリが侵入してこないように、普段から行っている予防策をさらに念入りに行うと良いでしょう。

一方、住宅の中で発生している場合は、すでにシロアリが住宅の中に侵入し、巣を形成している可能性が非常に高いです。

目に見えるシロアリを自分で行える範囲で駆除したら、専門業者に点検と駆除を依頼しましょう。

羽アリが発生していると、巣の中のシロアリが増加している状態であり、被害が拡大する危険性があります。

梅雨時期は、住宅に使われている木材が水分を含み、柔らかくなっている状態です。

シロアリは柔らかくなった木材の中心部を好むため、被害が広がりやすくなっています。

また、中心部から侵食していくため、見た目ではわからない場所まで被害が広がっている場合も多いです。

したがって、見た目では駆除できたと思っていても、実は完全に駆除ができておらず、そのまま被害が拡大していくケースがあります

そのため、専門業者に、被害状況に合わせた点検と駆除を依頼するのが安心でしょう。

自分でできるシロアリの駆除方法

家の中でシロアリや羽アリを見つけたら、適切な方法で駆除しましょう。

駆除方法を誤ってしまうと、逆に被害が広がってしまったり、被害範囲を特定できなくなってしまったりします。

以下の方法のうち、場所に応じて選択すると良いでしょう。

掃除機で吸引する

掃除機を使うと、簡単にシロアリ駆除が可能です。

シロアリはかなり小さいため、1匹ずつ対処するより一気に吸い込むことで手間が軽減されます。

また、シロアリの体は非常に柔らかく、外からの力に弱い生き物です。

そのため、掃除機に吸引される際の圧力でほとんど死滅してしまいます。

万が一、その時点で死滅しなかったとしても、ダストカップ内に1日置いておくとほとんど死滅してしまうため、掃除機の中で繁殖することはありません。

粘着テープで押す

ガムテープなどの粘着性のあるテープで押して、駆除する方法もおすすめです。

テープの上から押すのみでも、外からの力に弱いシロアリは簡単に死滅してしまいます。

また、シロアリは皮膚呼吸をしているため、表皮に粘着剤がつくと呼吸ができなくなります。

この方法は、掃除機が使えない場所や掃除機で吸い込むのを躊躇してしまう場合に有効です。

さらに、シロアリの侵入口にテープを貼り付けておくと、侵入してくるシロアリを死滅させられるとともに、室内への侵入被害を防げます。

ビニール袋に閉じ込める

シロアリの侵入経路が特定できたら、侵入口にビニール袋を固定し、家の中に侵入してくるシロアリをビニール袋の中に閉じ込めます。

ビニール袋内に、ある程度シロアリが集まったら、ビニール袋を侵入口から離してビニール袋の口を閉じることで駆除できます。

さらに、室内への侵入も防止可能です。

この方法は、飛び回る羽アリを駆除するのに適しています

動きの早い羽アリは、掃除機や粘着テープでは駆除しにくいです。

ビニール袋の中のシロアリを専門業者に見せることで、種類や被害の状態が判明する場合もあります。

高温のお湯をかける

水を使える場所でシロアリを見つけたら、お湯をかけましょう。

シロアリは低温を好むため、70~100℃のお湯がかかると死滅してしまいます。

風呂場でシロアリを見つけた場合は、シャワーを使ってお湯をかけるのがおすすめです。

外からの圧力に弱いシロアリは、シャワーの水圧に耐えられません。

くれぐれも、ヤケドには注意しましょう。

シロアリ被害に遭いやすい場所と兆候とは

梅雨の時期、シロアリの被害に遭いやすい場所や被害の兆候を理解しましょう。

それらを理解した上で点検することで、シロアリの早期発見につながり、被害を抑えられます。

床下

床下は、地面に接しているため、シロアリの侵入経路になりやすい場所です。

床下は常に湿度が高くなりがちですが、梅雨の時期は最も湿度がこもりやすいでしょう。

また、配管が集まっている場所でもあり、配管周りでは湿度が特に高くなる傾向にあります。

ほんの少しのすき間やヒビ割れからもシロアリは侵入してくるため、重点的に点検しましょう。

点検して「蟻道」と言われるシロアリの通り道を見つけたら、シロアリが侵入している可能性が高いです。

床下から侵入し、壁や柱を侵食している場合もあるため、専門業者に点検と駆除を速やかに依頼してください。

水回り

水周り周辺は、木材に湿度が移りやすく、シロアリの被害に遭う可能性が高い場所です。

具体的には、キッチンや浴室、トイレなどが候補となります。

梅雨の時期は、普段通りに換気を心がけても、湿気が残ってしまうことも多いです。

特に、浴室はタイルの割れ目やすき間から水分が漏れて、知らぬ間に周辺の木材が腐ってしまうケースがあります。

水分を含み、腐った木材はシロアリの好物です。

水回り付近の水やひび割れ、周辺の木材に変化はないか着目します。

これらのポイントを押さえて、点検する習慣をつけましょう。

和室

和室の畳は、シロアリの標的になるものの1つです。

吸湿性に優れている特徴を持つ畳は、梅雨の時期は特に湿気を含むため、木材と同じくシロアリに好まれます

畳のみでなく畳の下の床面やその床下にも湿気が移ることも多く、付近の点検は欠かせません。

湿気がこもると、木材の腐食につながります。

腐食した木材も、シロアリに狙われやすいです。

畳を踏んだ時に、ふかふかとしたり、キシキシとしなる音がしたりした場合は、シロアリに侵食されて畳や木材の内部の空洞化が進んでいる可能性が高いです。

玄関

玄関は、シロアリが侵入しやすい造りのことが多いです。

コンクリートやタイルなどが使われているとシロアリに狙われなさそうに見えますが、玄関ドアは地面に接していることがあります。

シロアリは、地面から玄関付近に使われている木材に向かって侵入します。

地面に近い所にある木材は、梅雨で湿った地面から上がってきた湿気を含んでいます。

湿って柔らかくなった木材はシロアリの好物なので、注意が必要です。

玄関付近の床が沈んだり、音が鳴ったりする症状が出た場合は、玄関からシロアリが侵入した可能性が高いです。

梅雨の前にやっておきたいシロアリ予防策

梅雨で本格的に湿度が高くなる前に、以下のようにシロアリ被害を防ぐ対策をしましょう。

除湿や換気をする

湿度を好むシロアリが行動しにくくするために、除湿や換気をしましょう

通気性を良くして、空気が1ヶ所にとどまらないような工夫をします。

換気口がきちんと機能しているか、点検しておくことが必要です。

また、梅雨の時期は、換気のために窓を開けられないことが多いです。

そのため、除湿機やエアコンを用いて、湿気をため込まないようにしましょう。

梅雨に入る前に、除湿機を準備したり、エアコンが正常に作動するかを点検したりしておくと安心です。

住宅周りの掃除をする

住宅周りに木材やダンボールを置いておくと、シロアリが寄ってきます

木材やダンボールに含まれるセルロースは、シロアリの好物です。

室外に長い間放置していると、湿気を含んだり腐ったりして、シロアリの好む条件が揃ってしまいます。

住宅周りにシロアリが棲みつくと、住宅構造のすき間から住宅内に侵入してくる危険性があります。

侵入を防ぐには、シロアリが寄ってこないような対策が重要です。

住宅構造のすき間を埋める

シロアリの侵入経路になってしまう住宅構造のすき間は、見つけ次第埋めておきましょう

シロアリは小さいため、少しのすき間や床下のコンクリートのヒビから簡単に侵入してきます。

住宅は、経年劣化でひび割れやすき間ができてしまうものです。

特に、外壁や床下のコンクリートのヒビはシロアリの侵入経路になりやすいため、入念に点検してすき間を埋めます。

ホームセンターで購入できるパテを用いれば、自分ですき間を埋められます。

自分で行うのにハードルが高い場合は、専門業者やハウスメーカーに依頼するのがおすすめです。

まとめ

シロアリは年中活動していますが、梅雨の時期は特にシロアリが好む条件が揃うため、住宅がシロアリ被害に遭う危険性が高まります。

一度被害に遭うと完全駆除には非常に労力がかかるため、梅雨に入る前にシロアリ被害に対する予防策を講じておくことが大切です。

ただし、対策をしても必ず被害に遭わないわけではありません。

もし、シロアリ被害の兆候が見られた場合は、自分でできる限りの処置をしたのち、専門業者に点検と駆除を依頼すると安心でしょう。

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