スズメバチの天敵はオニヤンマ!駆除や忌避に活用できる?

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スズメバチの天敵といえばオニヤンマを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
近年ではオニヤンマを模した虫よけ対策グッズが販売されるほど、スズメバチの天敵として有名な昆虫です。オニヤンマはスズメバチにとって、実際にどれほどの脅威となるのでしょう。
この記事では、スズメバチを捕食するオニヤンマの特徴や捕食の理由などをご紹介します。また、スズメバチの天敵となるオニヤンマを活用したスズメバチ対策の方法があるのかも合わせて解説いたします。
スズメバチとオニヤンマの関係
スズメバチの天敵であるオニヤンマは駆除や忌避に活用できる?
スズメバチの駆除や忌避のために自分でできること
オニヤンマってどんな昆虫?
オニヤンマの基本情報
和名 | オニヤンマ |
学名 | Anotogaster sieboldii |
分類 | トンボ目オニヤンマ科オニヤンマ属 |
全長 | 9~11cm |
生息域 | 日本全国 |
活動時期 | 6~10月 |
オニヤンマはトンボ目オニヤンマ科オニヤンマ属の昆虫で、全長は9~11cmと日本国内ではもっとも大きな体を持つトンボです。
オニヤンマの由来は、鬼を思わせる険しい顔つきや、鬼のパンツを連想させる黒と黄色の斑模様、「鬼」と地の方に生息する大型のトンボを山ん坊と呼んでいたものが変化した「ヤンマ」を組み合わせたものと言われています。
飛行スピードが速く、なんと最大時速70㎞で飛行することができます。
オニヤンマの4枚のはねは前と後ろのはねを別々に動かすことができ、空中でホバリング、急加速、急停止などの高度な飛行技術と機動力を可能にしています。
オニヤンマがよく見られる時期と生息域
オニヤンマは6~10月によく見られ、北海道から沖縄まで、日本全国に分布しています。
自然が多い地域に隣接する街中で見られることもありますが、主に水のきれいな小川や湿地に生息し、日陰の多い涼しい場所を好みます。
ヤゴと呼ばれる幼虫の時期は2~4年の間水中で過ごしますが、地上に出た後は成虫として1~2か月の寿命しかなく、成虫になるために待ち続けた幼虫期間を考えると非常に短命です。
オニヤンマはスズメバチの成虫を食べる
オニヤンマは肉食性の昆虫で、スズメバチの成虫を捕食します。
毒針をもち攻撃力が高いとされるスズメバチですが、この危険なスズメバチに対してオニヤンマは正面から向かうことはありません。
単独で行動しているスズメバチに対して背後から忍び寄り、狙いを定めたら一気に距離を縮め、長い足を使ってスズメバチを押さえつけます。
オニヤンマの6本の長い足にはそれぞれ2本の鋭い爪ととげが生えています。その足が獲物を包み込むことで、籠のような状態になり、捕らえられたスズメバチはオニヤンマから逃げることができず、そのまま食べられてしまいます。
スズメバチ以外に捕食する獲物は?
オニヤンマはスズメバチ以外のハチも捕食し、蚊やアブ、ハエなどの昆虫類やクモ類を捕食します。
1日に自分の体重の10%ほどの餌を食べるといわれており、人間でたとえると体重50kgの人が5kgのお米を1日で食べ尽くすほどになります。なんとも食欲旺盛な昆虫です。
オニヤンマがスズメバチの天敵となる理由
オニヤンマがスズメバチの天敵といわれるのは、活動時期や生態の特徴が関係しています。
具体的にどのような理由があるのか、両者の特徴を比較してみましょう。
オニヤンマがスズメバチを食べるのはなぜ?
活動時期が重なっている
活動時期 | |
オニヤンマ | スズメバチ |
6~10月 | 4~10月 |
オニヤンマがスズメバチを食べる理由として、お互いの活動時期が重なっていることが関係していると考えられています。
スズメバチの主な活動時期は4~10月、特にオニヤンマの活動時期である6~10月はスズメバチの巣がどんどん大きくなり、働きバチの数も増えていきます。
ピーク時は1つの巣に1,500匹もの働きバチが存在することもあるため、1日にたくさんの餌を食べるオニヤンマにとって、スズメバチは捕食対象として最適なのでしょう。
スズメバチより速く飛行できる
最大飛行速度 | |
オニヤンマ | スズメバチ |
時速70km | 時速40km |
攻撃力の高いスズメバチを捕食する秘訣は、オニヤンマの驚異的な飛行速度や飛行能力が関係しています。
スズメバチの飛行速度は最大で時速40㎞のため、時速70kmで飛行することができるオニヤンマには敵いません。
また、オニヤンマの自由自在で高度な飛行技術により、俊敏なスズメバチに対しても毒針や強靭な大顎を避けながら華麗に追跡し捕らえることができるのです。
オニヤンマがスズメバチに負ける可能性もある
ここまでオニヤンマの優れた能力を紹介してきましたが、スズメバチとオニヤンマの戦いは必ずしもオニヤンマが勝利するとは限りません。
オニヤンマが不利になるシチュエーション
オニヤンマの飛行能力が発揮できない狭い空間や、スズメバチに複数匹で応戦された際はその実力が発揮できず、反撃されて致命傷を負う可能性があります。
たとえば小さな虫かごの中にオニヤンマとスズメバチを入れた場合、自由に飛行できる空間が少ないため、オニヤンマの勝率は極端に低下してしまいます。
実際の勝敗は状況次第で変わることもある
俊敏なオニヤンマも実力が発揮できない状況では、獲物であったはずのスズメバチの反撃にあう可能性があります。
オニヤンマは基本的に単独行動のため、スズメバチに集団で襲われてしまうと勝ち目がありません。
そのため、栄養満点の蜂の子がたくさんいるスズメバチの巣であっても、食欲旺盛なオニヤンマが直接巣を狙うような行動は確認されていません。
オニヤンマにとっては働きバチが単独で狩りに出かけているときこそ、絶好の捕食チャンスなのです。
スズメバチの駆除や忌避にオニヤンマを活用する方法
ここまでスズメバチの天敵としてオニヤンマを紹介してきましたが、オニヤンマはスズメバチの駆除や忌避に活用することはできるのでしょうか?
オニヤンマそのものを駆除や忌避に活用するのは難しい
昆虫は脳が小さいため、動物のように人間になつくことはありません。
そのためオニヤンマを飼育していたとしても、スズメバチの忌避を目的とした放し飼いはもちろんのこと、実際にスズメバチが現れたの駆除に活用することは難しいでしょう。
オニヤンマにヒントを得た対策グッズは販売されている
生きているオニヤンマにスズメバチの駆除や忌避をお願いすることはできませんが、スズメバチの天敵として有名なオニヤンマの姿を模したグッズは販売されています。
おにやんま君を活用したスズメバチ対策
おにやんま君は実際にどのような状況でスズメバチ対策に活用できるのでしょうか。
ここでは2つの活用例をご紹介します。
対策①軒先やベランダなどスズメバチが気になる場所に設置する
スズメバチは4~5月の春頃に女王バチが1匹で巣をつくるために行動します。
家や敷地内に巣を作られたくない場合は、スズメバチ対策の一つとしてスズメバチが巣を作りやすいといわれる場所にあらかじめ、おにやんま君を設置しておく方法があります。
対策②帽子のつばや頭上に装着する
庭のお手入れや自然の多い場所への外出の際、帽子のつばや頭上におにやんま君を装着します。
単独で行動しているスズメバチであれば、おにやんま君を見かけることで本能的に捕食されることを恐れ、近づいてくる可能性を下げられるといわれています。
おにやんま君を活用することでスズメバチ被害にあう確率を下げることはできますが、確実に攻撃してこないと安心できるものではありません。実際にスズメバチ駆除のプロがおにやんま君を装着していてもスズメバチが近づいてくることはあるようです。
おにやんま君を付けているからと安心して不用意にスズメバチに近づくことはせず、あくまで副次的な忌避方法として活用しましょう。
対策グッズのみでスズメバチの駆除や忌避は難しい
ここまででスズメバチの天敵であるオニヤンマや、そのオニヤンマを模したグッズのみでスズメバチの駆除や忌避を行うことが難しいと紹介してきましたが、実際に駆除や忌避を行う際はどのような道具が適切なのでしょうか?
捕獲器を使う
ハチが好む甘い香りでスズメバチを誘因する捕獲グッズです。
中に入ると誘因捕獲液に沈み、二度と出られない仕組みになっています。
大量のハチ向きではありませんが、春先に一匹で活動する女王バチを捕獲するのには最適です。
スズメバチが巣を作りやすいと考えられる場所に設置することで、巣作りの防止にも活用できます。
駆除エサ剤を使う
駆除エサ剤は、スズメバチの巣から10mほど離れた場所に置くだけで巣ごと駆除ができる駆除グッズです。
スズメバチが好む甘い香りが広がる仕組みになっており、器の中には害虫駆除に用いられるフィプロニルという成分が配合されたエサ剤が入っています。
スズメバチはこのエサ剤を持ち帰り、巣にいる仲間のハチや幼虫に分け与えます。
その結果巣全体にエサ剤の毒がまわり、巣が壊滅します。
駆除スプレーを使う
即効性があり、効果的なのは駆除スプレーです。
スズメバチの駆除スプレーにはピレストロイド系の成分が入っており、この成分はスズメバチの神経作用をマヒさせる効果があります。
すばやくスズメバチの動きを止めることで、スズメバチの集団攻撃が激化する前にすばやく駆除することができます。
また、巣が作られやすい場所にあらかじめスプレーをしておくことで数か月間の巣作り防止効果が期待できます。
スズメバチの駆除をする場合は、頭や顔も含め、必ず肌が露出していない状態で行いましょう。
スズメバチは巣を襲われた際に集団で攻撃に出てくる習性があり、油断をすると致命的な怪我につながる可能性があります。
巣が直径10㎝を超える場合は、無理に自分で駆除をせずプロへの依頼をオススメします。
自治体で防護服などの無料貸し出しを行っている地域もあります。
参考:横浜市役所
自分で駆除をするのが不安な方はプロに依頼した方が安心
スズメバチの巣が手の届かない高い場所や、巣が大きくなっている場合の駆除作業は危険が伴います。
そのようなときは無理をせず、プロに相談するのが安心です。
プロの業者であれば、状況に合わせて適切な方法で駆除してくれるうえ、防護服や専用の道具もそろっているので、安全かつスムーズに対応してくれます。
害虫害獣コンシェルジュは「これはスズメバチの巣なのかわからない」「駆除すべきか迷っている」といった段階でも、見積りや相談を無料で受け付けています。
少しでも不安を感じる場合は無理をせず、お問い合わせフォームまたはお電話よりお気軽にご相談ください。
まとめ
オニヤンマはスズメバチ駆除や忌避に活用できる?
・オニヤンマは肉食性の昆虫でありスズメバチも捕食する
・環境条件によってはオニヤンマがスズメバチに反撃されることもある
・生きているオニヤンマはスズメバチの駆除や忌避には活用できない
・オニヤンマを模したグッズのみでの忌避には注意が必要
この記事では、スズメバチの天敵であるオニヤンマとその生態を利用した天敵グッズが活用できるかを解説しました。
スズメバチの天敵とされる生きたオニヤンマをスズメバチ対策として活用することは難しく、姿かたちが似ている天敵グッズも、スズメバチ対策として高い効果は期待できません。
自分で対策を行う場合は、市販されている捕獲器や駆除エサ剤、駆除スプレーを利用しましょう。
また、すでにスズメバチが活発に出入りしている巣や大きくなってしまった巣の駆除には危険が伴います。
少しでも不安を感じる場合はプロの無料相談を利用しましょう。
スズメバチの駆除は害虫害獣コンシェルジュでも承っておりますので、お問い合わせフォームまたはお電話よりお気軽にご相談ください。