コウモリは病原菌をもっている!?カビ、寄生虫にも注意

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コウモリは多くの病原菌をもつ動物として知られています。
致死率の高い感染症を引き起こすウイルスを保有している可能性もあり、接触するのは大変危険です。
本記事では、コウモリがもつ病原菌の種類と症状、病原菌以外での健康被害、コウモリに接触した場合の対応、身近に潜むコウモリについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
・コウモリがもつ病原菌
・病原菌による感染症の症状
・病原菌以外での健康被害
コウモリがもつ病原菌

コウモリは複数のウイルスや細菌を保有する動物として知られており、なかには致死率が高い感染症を引き起こすものもあります。
SARSコロナウイルス

| 疾患名 | 重症急性呼吸器症候群(SARS) |
| 感染経路 | 人間、野生動物との接触 |
| 潜伏期間 | 2日~10日 |
| 症状 | 発熱、悪寒戦慄、筋肉痛 など |
| 致死率 | 9.6% |
SARSコロナウイルスは重症急性呼吸器症候群(SARS)を引き起こす病原菌で、自然宿主はキクガシラコウモリです。
主に感染経路は飛沫や排泄物、体液ですが、中国では、観光をした家族、同じ空間で勤務していた同僚へ感染した例があり、空気感染の可能性もゼロではありません。
潜伏期間は2日〜10日で、発症から1週目は発熱や悪寒戦慄、筋肉痛などインフルエンザのような症状が現れ、
2週目には肺炎へ進行し、咳や呼吸困難の症状が見られる場合もありますが、全体の80%は軽快していきます。
ただし、高齢者や基礎疾患のある方は急性呼吸窮迫症候群や、多臓器不全を起こして死亡することも。
日本での発症例はなく、2003年7月5日にWHOによって終息したと宣言されていますが、
自然宿主であるキクガシラコウモリは日本全域に生息しており、洞窟や廃坑などを棲み処にしています。
狂犬病ウイルス

| 疾患名 | 狂犬病 |
| 感染経路 | 野生動物の咬傷、引っ掻き傷 |
| 潜伏期間 | 30日~60日 |
| 症状 | 発熱、頭痛、倦怠感 など |
| 致死率 | ほぼ100% |
狂犬病ウイルスは、致死率ほぼ100%の狂犬病を引き起こすウイルスです。
感染したコウモリ、イヌ、ネコ、キツネなどに咬まれたり引っかかれたりした傷口からウイルスが侵入し、発症します。
発熱や食欲不振、傷口の痛みなどが現れ、進行すると不安や興奮、幻覚、精神錯乱、水を見ると首の筋肉がけいれんする恐水症状などが起きて昏睡状態となり、
最終的に呼吸障害によって死亡します。
日本では狂犬病予防法によって飼い犬のワクチン接種が義務付けられたことから、1957年以降感染の報告はありませんが、
1970年〜2020年までに来日外国人の感染例が4件報告されています。
2020年5月、フィリピンでイヌに咬まれた男性が、来日3ヶ月後に両足首の痛みや腰痛を訴え、
日本にはいないはずの妻が見えるという幻覚や恐水症状、妻を探し回るなどの異常行動が出たため医療機関を受診しました。
その後、歩けなくなったり会話が成り立たなくなったりといった症状が見られ、意識障害や呼吸障害に陥った後、死亡しています。
国外では毎年5万人以上の方が亡くなっている恐ろしい感染症ですが、
発症後の治療法は確立されておらず、発症前のワクチン接種が唯一の予防手段のため、早期に医療機関を受診することが大切です。
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リッサウイルス

| 疾患名 | リッサウイルス感染症 |
| 感染経路 | 野生のコウモリの咬傷 |
| 潜伏期間 | 20日~90日 |
| 症状 | 発熱、食欲不振、倦怠感 など |
| 致死率 | – |
リッサウイルスは狂犬病類似ウイルスで、アフリカやヨーロッパ、オーストラリアなどに生息するコウモリがウイルスを保有していることがあり、
咬まれるとリッサウイルス感染症に罹患します。
狂犬病と同様に発熱や食欲不振、倦怠感といった初期症状からはじまり、興奮や恐水症状、精神錯乱などの神経症状が現れ、呼吸停止に陥って死亡します。
2025年7月には、オーストラリア在住の男性が、コウモリに咬まれた数ヶ月後にリッサウイルス感染症を発症し、亡くなりました。
2026年8月時点で日本での発症例はないものの、狂犬病と同じく明確な治療法はありません。
レプトスピラ

| 疾患名 | レプトスピラ症 |
| 感染経路 | 野生動物の尿との接触 |
| 潜伏期間 | 5日~14日 |
| 症状 | 発熱、悪寒、頭痛 など |
| 致死率 | 5%~15% ※黄疸がある場合 |
レプトスピラは、ネズミ、ブタ、コウモリなどの野生動物の尿に含まれている病原菌です。
保菌動物に接触したり排泄された尿に汚染された土壌に触れたりすることで、傷口や粘膜から病原菌が入り込み、レプトスピラ症を発症します。
潜伏期間は5日〜14日程度で、風邪のような症状で軽快することもあれば、発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛、吐き気といった症状が現れ、
黄疸や出血傾向、腎機能障害を伴うワイル病に至ることも。
黄疸をともなう重症型の致死率は5%〜15%と報告されており、治療には早期の抗菌薬の投与が必要です。
日本でも1970年代頃までは年間50名以上が亡くなっていましたが、
衛生環境が改善されたことで現在の発症数は年間17例〜76例で、主に河川での水遊びや動物との接触などで感染します。
サルモネラ

| 疾患名 | サルモネラ感染症 |
| 感染経路 | 汚染された食品の摂取、保菌する動物との接触 |
| 潜伏期間 | 8時間~48時間 |
| 症状 | 悪心、嘔吐、腹痛 など |
| 致死率 | 0.1%~0.2% |
サルモネラは、ニワトリ、ブタ、ウシ、コウモリなどが保有している病原菌です。
汚染された食品や水の摂取、保菌動物との接触によってサルモネラ感染症を発症します。
潜伏期間は8時間〜48時間程度で、感染後は悪心や嘔吐からはじまり、その後腹痛や下痢、発熱といった急性胃腸炎の症状に進行します。
下痢は1日数回から十数回におよび、多くは3日〜4日で軽快しますが、高齢者や乳幼児、免疫力が低下した方は重症化し、急性脱水症や菌が血液中に入る敗血症を引き起こすことも。
治療は脱水を防ぐための水分補給が中心で、重篤な症状がある場合は抗菌薬を使用します。
日本でもサルモネラによる食中毒は毎年報告されており、2024年の患者数は384人でした。
コウモリを含む野生動物と接触した場合は、病原菌が体内に入らないよう、手洗いと消毒を行いましょう。
ヒストプラズマ・カプスラツム

| 疾患名 | ヒストプラスマ症 |
| 感染経路 | コウモリや鳥のフン、汚染された土壌との接触 |
| 潜伏期間 | 7日~21日 |
| 症状 | 発熱、悪寒、咳嗽 など |
| 致死率 | 31.7%~61.5% |
ヒストプラズマ・カプスラツムは、ヒストプラスマ症を引き起こすカビの1種です。
コウモリや鳥のフンに多く含まれており、フンで汚染された土壌にある胞子や、舞い上がったフンに含まれる病原菌を吸い込むことで発症します。
主に北米や中南米、東南アジアなどの熱帯、亜熱帯地域で発生しており、アメリカでは毎年50万人が感染しています。
潜伏期間は7日〜21日程度で、初期は発熱や咳、悪寒など風邪のような症状が出ます。
感染者のうち90%以上は無症状か軽症で自然に軽快しますが、
大量の真菌に曝露したり免疫力が低下していたりする場合は、人工呼吸器管理が必要な肺炎や敗血症性ショック、多臓器不全などに進行することも。
ニパウイルス

| 疾患名 | ニパウイルス感染症 |
| 感染経路 | コウモリやブタとの接触 |
| 潜伏期間 | 4日~14日 |
| 症状 | 発熱、頭痛、めまい など |
| 致死率 | 32% |
ニパウイルスは、東南アジアや南アジアに生息するオオコウモリを自然宿主とするウイルスです。
感染動物との接触や体液が付着した食べ物の摂取、感染者の体液との接触によってニパウイルス感染症を引き起こします。
潜伏期間は4日〜14日程度で、発熱や頭痛、嘔吐、筋肉痛などが現れ、めまいや眠気、意識障害などの神経症状が出現し、急性脳炎を発症することも。
オオコウモリは果物を主食としており、体液が付着している可能性がある生の果物を摂取して感染するケースもあります。
バングラデシュやインドでは、2001年以降毎年のように感染報告が上がっています。
2026年1月、インドでは医療従事者2名が感染し、1名は神経症状が出た後に改善しましたが、もう1名は人工呼吸器が必要な状態となりました。
オオコウモリは日本の一部地域にも生息していますが、2026年8月までにニパウイルスを保有している個体は確認されていません。
エボラウイルス

| 疾患名 | エボラ出血熱 |
| 感染経路 | コウモリ、チンパンジー、ゴリラなどの野生動物の死骸との接触 |
| 潜伏期間 | 2日~21日 |
| 症状 | 発熱、強い脱力感、筋肉痛 など |
| 致死率 | 90% |
エボラウイルスは、オオコウモリやサルなどの野生動物が保有しているウイルスで、致死率の高いエボラ出血熱を引き起こします。
感染動物の体液や死骸などへの接触だけでなく、感染者の体液や排泄物への接触によって人から人へ感染することも。
潜伏期間は2日〜21日程度で、初期症状は発熱や頭痛、筋肉痛で、下痢や嘔吐、発疹、末期には出血傾向や意識障害といった重篤な症状に至って死亡します。
コンゴ民主共和国では、2026年5月初旬から同年8月11日までの間に約4,300人が感染、2,000人以上が死亡しており、
WHOは現在のペースで感染拡大が進めば、過去最悪の死者数に達する可能性があると警告しています。
有効な治療薬はなく、2026年8月14日時点ではコンゴやウガンダなど流行地域への渡航は感染症危険情報レベル1が発出されており、帰国時は検疫や健康状態の確認が必要です。
ヘンドラウイルス

| 疾患名 | ヘンドラウイルス感染症 |
| 感染経路 | ウマの体液や組織との接触 |
| 潜伏期間 | 4日~18日 |
| 症状 | 発熱、筋肉痛 など |
| 致死率 | 60% |
ヘンドラウイルスの自然宿主はオオコウモリで、排泄物に接触、感染したウマの体液や排泄物に触れることで発症します。
初期は41℃以上の発熱や筋肉痛などインフルエンザに似た症状が中心ですが、進行すると肺炎や脳炎による意識障害、痙攣などの神経症状に至ることも。
ヘンドラウイルス感染症はオーストラリアでのみ発生が確認されており、報告数は少ないですが、
1994年から2011年の間で7名が感染し、そのうち4名が死亡しているため、致死率が高い感染症といえます。
ハンタウイルス

| 疾患名 | ハンタウイルス肺症候群 |
| 感染経路 | げっ歯目の排泄物の吸入、汚染された食品や飲料水の摂取 |
| 潜伏期間 | 1週間~7週間 |
| 症状 | 発熱、頭痛、悪寒 など |
| 致死率 | 10%~50% ※ウイルスによって異なる |
ハンタウイルスは、ハンタウイルス科オルソハンタウイルス属のウイルスの総称で、自然宿主はネズミ、コウモリ、モグラなどの哺乳類です。
ウイルスを保有する動物の排泄物を吸い込んだり、排泄物で汚染された食べ物を摂取したりすることで感染し、ハンタウイルス肺症候群を発症します。
潜伏期間は1週間〜7週間程度で、初期は発熱や咳、筋肉痛、頭痛などの症状があり、急速に症状が進行すると呼吸不全や循環不全に至って死亡することがあります。
2026年5月、南大西洋上を航行中のクルーズ船で12名が感染、そのうち3名が亡くなりました。
クルーズ船での感染について、WHOは世界的な感染拡大のリスクは低いとしていますが、
ハンタウイルス属のアンデスウイルスによって人から人への感染が起こったと報告されています。
現在、ハンタウイルスに対する有効なワクチンや治療法はなく、症状に対する対処療法が中心となるため、
原因となる野生動物への接触を避けることでしか感染リスクを下げられません。
コウモリのカビ、寄生虫にも注意
病原菌だけではなく、コウモリの体やフンに含まれるカビや寄生虫によって、アレルギー症状や皮膚炎などを引き起こすことがあります。
コウモリの体、フンに含まれるカビ

| 種類 | 人間への被害 |
| ヒストプラスマ・カプスラツム | くしゃみ、鼻水、咳 |
| アピオトリクム属 | 痰が絡む咳、息苦しさ |
| トリコスポロン属 | 空咳、発熱、息切れ |
| クタネオトリコスポロン属 | 空咳、発熱、息切れ、悪寒 |
コウモリの体とフンには、前述したヒストプラズマ菌をはじめとするカビが含まれていることがあります。
コウモリのフンは乾燥していて崩れやすいのが特徴で、空気中へ舞い上がったフンを吸い込むと、くしゃみや鼻水、咳などのアレルギー症状に加え、喘息発作を誘発するケースも。
コウモリのフンを片付ける際には、手袋やマスク、保護ゴーグルなどを着用し、直接触れないようにしましょう。
コウモリの体にいる寄生虫

| 寄生虫 | 体長 | 人間への被害 |
| コウモリバエ | 約3mm | 強いかゆみ、発疹、腫れ |
| ダニ | 約1mm | 皮膚炎、感染症の媒介 |
| ノミ | 約2mm | 強いかゆみ、水ぶくれ、色素沈着 |
| トコジラミ | 約5mm~8mm | 強いかゆみ、発疹 |
コウモリダニとは、コウモリに寄生して吸血するハエで、人間と接触すると強いかゆみや発疹、腫れなどの症状を引き起こします。
ダニのなかでも、マダニに吸血されると日本紅斑熱やライム病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症を発症することもあり、
特に重症熱性血小板減少症候群は、重症化すると意識障害や多臓器不全に陥って命に関わる場合も。
イヌやネコに多く見られるノミは、コウモリにも寄生していることがあり、吸血されると強いかゆみや水ぶくれ、色素沈着を起こします。
トコジラミは寝具や衣類に潜んで繰り返し吸血する厄介な存在で、一度刺されると眠れないほどの強いかゆみや発疹が現れます。
寄生虫は肉眼では確認しづらいほど小さく、宿主であるコウモリから離れても数ヶ月〜1年以上吸血しなくても生き延びる種もいるため、
市販薬での駆除は難しいことが多いです。
コウモリに触ってしまったらどうする?
万が一コウモリに触れてしまったとしても、傷や症状がなければすぐに病院へ行くべきか迷う方は多いでしょう。
ここではコウモリに触れた際の正しい対処方法と、注意すべきポイントを解説します。
15分以上大量の水と石鹸で洗う

まずは、コウモリに触れた箇所を15分以上かけて大量の水と石鹸で洗います。
病原菌を洗い流すのが目的のため、使用するのは一般家庭にある市販の石鹸やハンドソープで問題ありません。
咬まれたり引っかかれたりしていなくても体調チェック

コウモリには、病原菌だけでなくカビや寄生虫も付着しており、明確な咬傷や引っかき傷がなくとも、接触しただけで感染症やアレルギー、皮膚炎を発症するリスクがあります。
3ヶ月程度は体調の変化に注意し、発熱や倦怠感、筋肉痛、悪心といった症状や、激しいかゆみや発疹が出た場合は速やかに医療機関を受診し、
コウモリと接触したと申告してください。
糞尿に触れた場合も注意

コウモリに直接触れていなくても、糞尿に触れた場合も注意が必要です。
誤ってコウモリのフンに触れてしまったり、舞い上がったフンを吸い込んだりすると、ヒストプラスマ症やアレルギーを引き起こす恐れがあります。
また、コウモリの尿や尿に汚染された土壌に触れると、レプトスピラ症を発症することも。
糞尿を見つけても素手で触れず、触れてしまった場合は石鹸を使って念入りに手を洗いましょう。
海外でコウモリに襲われたらすぐに医療機関へ

海外ではコウモリによる感染症被害が多く報告されています。
2024年9月には、カナダ在住の11歳の少年が、就寝中に顔の上にコウモリが止まり、その後狂犬病を発症して死亡しました。
少年に咬傷や引っかき傷はなく、医療機関を受診しませんでしたが、19日後に顔のしびれや腫れ、発熱、精神錯乱などの症状が見られ、入院から17日後に亡くなっています。
狂犬病は致死率ほぼ100%の恐ろしい感染症ですが、狂犬病ワクチンの接種が義務化されていない国も多いため、渡航前に予防接種を受けるのがおすすめです。
海外でコウモリに襲われたり触れたりした場合は、早急に医療機関を受診してください。
コウモリが病原菌を媒介しやすい理由
なぜコウモリは多くの病原菌を保有しているのか、コウモリの出入りする環境や体質について解説します。
不衛生な場所に出入りしている

コウモリは暗くジメジメしていて、天敵から身を隠せる場所を好む傾向があり、人間にとって不衛生な環境にも出入りします。
主に、高架橋やトンネル、洞窟、廃坑など、いずれも風通しが悪く、病原菌やカビが繁殖しやすい場所です。
感染しても重症化しにくい

コウモリはさまざまな病原菌を保有していますが、感染しても重症化しません。
コウモリは飛行時に体温が38℃〜41℃まで上昇し、心拍数や代謝も大きく高まります。
人間が発熱したときの体温に近いため、日常的な体温上昇がウイルスの増殖を抑えている可能性があると推測されています。
また、通常は飛行時に多くの酸素を消費して体内で細胞を傷つける物質が発生し、炎症が起こりやすくなりますが、
飛ぶたびに炎症が起きると耐えられないため、飛行能力の進化と共に、過剰に反応しない仕組みを身につけたと考えられています。
コウモリは住宅に棲みつくことがある
コウモリはトンネルや洞窟などに出入りしていますが、住宅街でよく見かけるアブラコウモリは住宅に棲みつきます。
住宅街に現れるアブラコウモリ

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 分類 | 翼手目ヒナコウモリ科 |
| 体長 | 3.7cm~6cm |
| 体重 | 5g~11g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| ねぐら | 住宅、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版
アブラコウモリはココウモリの1種で、北海道の一部を除く日本全域に生息し、住宅に棲みつくためイエコウモリとも呼ばれます。
主食は蚊やユスリカ、カメムシなどの昆虫で、もともとは自然豊かな山間部に生息していましたが、
近年の都市開発によって棲み処とエサ場が失われたことで住宅街近くの雑木林や河川、水田にも現れるようになりました。
採餌後のねぐらを求めて、近くにある住宅に侵入し棲みつきます。
コウモリの侵入経路、棲みつきやすい場所

・屋根の隙間
・軒下の隙間
・雨どい
・換気口
・換気扇
・シャッターや雨戸の隙間
・玄関の隙間
アブラコウモリは体長3.7cm~6cmと非常に小柄で、わずか1cm〜2cm程度の隙間から、内部へ侵入できます。

・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下
休憩所となるねぐらを求めて住宅に侵入し、気に入った場所を見つけるとそのまま棲みつくことも。
屋根裏や床下など、天敵に見つかりにくく繁殖に適した広さがある環境では、最大200匹もの大集団を形成する場合もあります。
コウモリは、ネズミやカラスのように木の枝や布などを集めて寝床をつくるわけではなく、棲みついている場所そのもの、糞尿の痕跡があるところを巣と呼びます。
コウモリが及ぼす被害
コウモリが住宅に棲みつくと、健康面だけでなく生活環境にもさまざまな被害を及ぼします。
健康被害
コウモリが住宅に棲みつくと、前述した感染症やカビ、寄生虫による被害を受けるリスクが高まります。
エアコンや換気口から流れ込む風によって、室内に粉塵化したフンが入り込み、病原菌やカビが充満することも。
悪臭被害

コウモリのフンは、ドブ臭とアンモニア臭が混ざったような強烈なニオイを放つのが特徴です。
嗅いだことのないニオイとも言われるほどの悪臭で、嗅ぎ続けると頭痛や吐き気など、体調不良を引き起こします。
悪臭は換気をしても改善されず、気温や湿度が上がる梅雨時期から秋にかけてさらにニオイが強まります。
住宅被害

コウモリの糞尿が堆積すると、天井や壁などにシミができます。
また、巣から飛び立つ際に排泄した尿が外壁に付着して乾燥すると、液体が垂れたような白い汚れが残ることも。
シミや汚れで見た目が損なわれるだけでなく、木材や金属が腐食し、住宅の耐久性が下がってしまいます。
腐食した木材はシロアリを誘引する原因にもなり、気がつかないうちに被害が広がって高額な修繕費がかかるケースも多いです。
騒音被害

コウモリが棲みつくと、「パタパタ」と羽ばたく音や「カサカサ」と動き回る音、「キーキー」という鳴き声が聞こえます。
20時〜22時頃にかけての夜間帯にもっとも活発に動くため、寝付けなくなったり眠りが浅くなったりして、
集中力の低下やノイローゼ、自律神経の乱れにもつながる恐れがあります。
コウモリに棲みつかれたら早急に駆除
住宅にコウモリが棲みついてしまった場合、被害が拡大する前に駆除する必要があります。
自分でもコウモリ駆除は可能だが危険

1.巣と侵入経路を特定
2.駆除道具の購入
3.コウモリを追い出す
4.巣の清掃と消毒
5.侵入経路を塞ぐ
6.再来防止対策をする
上記の正しい手順を踏めば、自力での駆除も可能です。
しかし、巣と侵入経路の特定や追い出し作業、巣の清掃と消毒など、
多くの工程でコウモリそのものや糞尿に接触する可能性があり、アレルギーや感染症、寄生虫被害のリスクが高まります。
また、長く棲みつかれていると巣の中に大量の糞尿が蓄積されてしまい、寄生虫だけでなく、ニオイに引き寄せられたゴキブリやハエなどの害虫が発生することも。
病原菌やカビは目に見えないほか、寄生虫も1cmに満たないサイズしかなく、マスクや手袋、ゴーグルを着用しても完全に防護するのは難しいでしょう。
コウモリがこわい場合はプロへ依頼
コウモリはさまざまな病原菌やカビ、寄生虫を保有しています。
自力で駆除する場合、驚いて飛び出してきたコウモリと接触する可能性もあります。
感染症やアレルギーなど、健康被害への不安が大きい方や、コウモリそのものがこわいという方はプロへの依頼を検討してください。
また、屋根裏や軒下など2m以上の高所では有資格者しか作業できないほか、屋根裏や床下に入るための点検口が設置されていない住宅では工事が必要です。
自分では対応しきれないときは、無理せずプロにお任せしましょう。
プロへコウモリ駆除を依頼した場合の費用相場
コウモリ被害を放っておくと、繁殖して数が増えてしまい、大量の糞尿が堆積します。
被害が拡大する前にプロへの依頼を検討してみてください。
プロへ依頼した場合にかかる一般的な費用は以下のとおりです。
・忌避液散布:19,800円/30平方メートルまで
・侵入口閉鎖作業:500円/箇所~
・清掃作業:2,200円/平方メートル
上記に加え、ご自宅の状況に応じて次のようなオプション作業もあります。
・高所作業:5,000円〜
・断熱材撤去:1,400円/平方メートル※アスベスト除去作業は別途見積もり
現地調査と見積もりは無料のため、まずは相談してみましょう。
※料金はすべて害虫害獣コンシェルジュに依頼した際の目安です。
まとめ
コウモリは、SARSコロナウイルスや狂犬病ウイルスをはじめとする多くの病原菌を保有しています。
カビや寄生虫によるアレルギー被害のリスクも無視できません。
コウモリに棲みつかれると、健康被害に加えて悪臭や住宅の劣化、騒音といった被害も重なり、生活に大きな支障をきたします。
自分での駆除も可能ですが、コウモリや糞尿との接触による感染リスクを考えると、無理をせず経験豊富なプロに任せるのが安心です。
コウモリの被害でお困りの際は、ぜひ害虫害獣コンシェルジュにご相談ください。
- 現地調査・お見積り:無料
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※現地地調査・お見積りは対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
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