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ネズミ駆除を徹底ガイド!正しい駆除方法と再発防止策を解説

  • ネズミ
2025.03.30

見えない所で家を荒らし、病原菌を媒介するネズミは、放置すると深刻な問題に発展する可能性があります。

本記事では、ネズミの効果的な駆除方法や再発を防ぐための具体的な対策を徹底解説します。自宅や職場をネズミの被害から守るための第一歩としてください。

ネズミ駆除の基本知識

ネズミを駆除するうえで、まずは害獣であるネズミの生態について知ることが大切です。

ここでは、ネズミの種類や特徴などの基本知識についてご紹介します。

ネズミの種類とその特徴

日本では、主に3種類のネズミが人々を困らせる害獣として知られています。

それはクマネズミ、ドブネズミ、そしてハツカネズミです。

それぞれ異なる特性を持ち、駆除方法や注意点も違います。

・クマネズミ

クマネズミは日本の家庭や建物で最もよく見られるネズミの一種で、体長は15〜23cmほどあり、尻尾が体長よりも長いです。

毛色は黒っぽいものから灰褐色がかったものまでさまざまですが、多くは背中が濃い色でお腹がやや薄い色をしています。


生態的な特徴として、高所を好む傾向があります。運動能力が非常に高く、屋根裏や天井裏、壁の隙間などに巣を作り配線やパイプを伝って移動するのが得意です。

鋭い爪を持ち、垂直な壁や柱も簡単に登れます。そのため、クマネズミが家屋内に侵入すると、被害は高所を中心に広がる場合が多いです。

さらにクマネズミは警戒心が強く環境の変化に敏感で、新しい罠や毒餌を設置してもすぐには近寄らないことがあります。駆除の際は、クマネズミの特性を考慮しながら、慎重に進めていくことが必要です。

クマネズミは穀物や果物といった食べ物を好み、油脂類にも興味を示すことがあるため、キッチンや食品貯蔵庫での被害が目立ちます。また繁殖力が非常に高く、1回の出産で2〜10匹の子ネズミを産みます。

年に数回繁殖を繰り返すため、駆除を怠ると短期間で個体数が増加し、被害が拡大するリスクがあります。

・ドブネズミ

ドブネズミは、日本においてクマネズミと並んで一般的に見られるネズミの一種です。

体長はクマネズミよりやや大きな11〜28cm程度で、尻尾の長さは体長よりも短いです。毛色は背面が褐色がかった灰色で、腹面は灰色か黄色がかった白色をしています。全体的にずんぐりとした体型です。

ドブネズミの生息環境として、湿気の多い場所を好む傾向にあります。特に下水道、排水溝、ゴミ捨て場のような汚れた環境に適応し、地面近くや地下に巣を作る習性があります。

そのため、庭やガレージ周辺に痕跡が見られることもあり、屋外で被害が発生しやすいです。また、家屋内に侵入する場合には床下や地下室、台所付近に巣を作ることが多いです。

ドブネズミも繁殖力が強く、1回の出産で18匹ほどの子ネズミを産むことがあり、特に下水道やゴミ捨て場のような餌が豊富な場所では、個体数が急速に増加します。

また非常にどう猛な性格をしているため、駆除するときに引っ掻かれたり、指を噛まれたりする恐れがあるので警戒が必要です。

・ハツカネズミ

ハツカネズミは体長5.7〜9.1cm程度と、クマネズミやドブネズミに比べて非常に小型のネズミで、尻尾も体長とほぼ同じ長さです。

背面の色は薄い茶色で、腹面は白く毛の基部のみ淡いスレート色をしており、比較的丸みを帯びた体型をしています。しかし、その愛らしい見た目とは裏腹に、家屋や農地で多大な被害をもたらす厄介な存在です。

生態的な特徴として、生息場所によって若干の違いはありますが年中繁殖を行い、1回の出産で平均5〜10匹の子ネズミを産みます。

行動範囲は比較的狭く、通常は巣から半径10〜20m以内ですが、その範囲内で非常に活発に動き回ります。小型のため、わずかな隙間や穴からも侵入することが可能で、特に壁の隙間や家具の裏側に巣を作ることが多いです。

寒さに弱く、冬場になると温かい室内に入り込むことがよくあります。

ハツカネズミは雑食性で、穀物や種子、果物、さらにはプラスチックや電線をもかじることがあります。このような行動は火災や電気系統のトラブルを引き起こす原因にもなり得るため、予防が必要です。

また、ハツカネズミの糞や尿には病原菌が含まれる可能性があり、健康被害を引き起こすリスクもあります。これらのネズミは食べ物や巣を作る場所を求めて家屋内に侵入します。

侵入経路を特定しない限り、駆除を行っても再び戻ってくる可能性が高いため、まずはそれぞれの種類の特徴を把握することが重要です。

ネズミが侵入する主なルート

ネズミは非常に狭い隙間から侵入することが可能です。

例えば、わずか1cmほどの穴があれば、体を押し込んで家屋内に入り込むことができます。

特に以下のような場所が主な侵入経路となります。

1.隙間や隙間からの侵入

ネズミは体が非常に柔軟で、わずかな隙間からでも家の中に侵入できます。

例えば、ドアや窓の隙間、基礎部分のひび割れなどのわずかな隙間でもネズミにとっては通り道となります。

特に壁や床の隅、屋根裏や地下室などの小さな穴が侵入経路となることが多いです。

2.配管を通じての侵入


配管は家の中で最も一般的なネズミの侵入経路の一つです。

ネズミは排水管や水道管を通って家の中に忍び込むことがあります。

特に配管のつなぎ目や古いパイプの隙間などは見逃されがちです。

3.屋根や天井からの侵入


ネズミは天井裏や屋根を通って侵入することもあります。

特に屋根の隙間や瓦のずれ、古い換気口などが侵入経路となります。

屋根裏にネズミが巣を作ることもあるので、天井裏のチェックは定期的に行うことが重要です。

ネズミが家にいる兆候

すでにネズミが家の中に侵入している兆候には、以下のようなものがあります。

1.糞尿の痕跡


ネズミは頻繁に糞や尿をして、その痕跡が家の中に残ります。

特に台所や食材がある場所、家の隅や家具の裏側、倉庫などにネズミの糞が見られることがあります。

糞は小さく、黒色または茶色です。

2.足音や鳴き声


夜間や静かな時間帯に、天井裏や壁の中でかすかな足音や鳴き声を聞くことがあります。

ネズミは夜行性なので、夜中に活動することが多いです。

壁の中や天井裏で足音やガサガサ音がする場合は、ネズミが入り込んでいる可能性があります。

3.被害の痕跡


ネズミは、食べ物はもちろん、電気コードや家具を齧ることがあります。

家具や壁に齧られた跡が見つかったり、食品が荒らされたりしている場合、ネズミの活動の痕跡です。

ネズミ駆除の効果的なアプローチ

ネズミの駆除方法は多岐にわたりますが、主に3つの方法が挙げられます。それは環境を整える方法、捕獲器具を使う方法、薬剤による駆除方法です。

それぞれの方法についてどのように実施すべきか、またその特徴を詳しく解説します。

1. 環境改善によるネズミ予防

環境改善は、ネズミの侵入を防ぐために最も基本的で効果的な手段です。

この方法では、物理的にネズミを駆除するのではなく、ネズミが寄り付かないような環境を作ることに焦点を当てています。

実施することで根本的にネズミを家から遠ざけることが可能です。

・食べ物を管理する


食べ物の残りかすや開封した食品をそのままにしておくと、ネズミを引き寄せる原因となります。

台所や食卓は常に清潔を保ち、ゴミや食べかすは速やかに処理を行ってください。

またネズミは水分も求めるため、飲みかけのコップやペットボトルも絶対に放置しないようにしましょう。

・巣作りに必要な材料を提供しない


ネズミはダンボール、布、ゴミなどを巣作りに使用します。

家の中の物が散らかっていると、ネズミがその隙間に巣を作ります。

整理整頓を心がけ、不要なものを捨てるようにしてください。

・侵入経路を徹底的に封じる


ネズミは、わずかな隙間を通り抜けることができます。

家の外周をチェックし、通気口やパイプの貫通部分をしっかりと塞ぎましょう。

これにより、ネズミの侵入を防ぐことができます。

2. 捕獲器具を使った駆除

捕獲器具を使った駆除は、実際にネズミを捕まえる方法です。環境改善との併用により、効果的にネズミの数を減らせます。

捕獲器具にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。

・バネ式トラップ


ネズミが餌に触れるとバネが反応し、ネズミを挟んで捕まえる仕組みです。

この方法は、設置が簡単で即効性があるため、比較的迅速に効果が現れます。

しかし、バネの力が強いので取り扱いには慎重さが求められます。

・生け捕り式トラップ


ネズミを傷つけずに捕まえて、外に放すことができるタイプのトラップです。

無害に捕獲できるため、動物愛護の観点からも人気があります。

・粘着シート


粘着シートにネズミが引っかかることで捕まえる方法です。設置が簡単で価格も安価ですが、粘着面にネズミが強く張り付くため、取り扱いには注意が必要です。

捕獲器具を使用する際は、餌にネズミが好むものを選び、設置場所にも気を付けてください。ネズミが通りやすい場所に仕掛けることが、駆除を成功させる鍵となります。

3. 薬剤による駆除

薬剤を使うことで、ネズミを短期間で駆除できます。

薬剤にはいくつかの種類があり、効果の発揮までの時間や使用方法が異なります。

・慢性毒性薬剤


慢性毒性薬剤は、少しずつ体内に蓄積されていき、最終的に致命的な影響を与える薬剤です。

数日間継続して摂取させる必要があります。

・急性毒性薬剤


体内に摂取されると短期間で効果を現し、致命的な結果をもたらす薬剤です。ネズミがすぐに死んでしまうため、即効性を求める場合に使用されます。

薬剤を使う際は、安全性を最優先に考え、ペットや子供が誤って摂取しないよう十分な管理が必要です。また、薬剤が原因で死んだネズミが家の中に残ると、腐敗臭や感染症のリスクが高まるため、死骸の取り扱いにも配慮が求められます。

ネズミを寄せ付けないための予防策

ネズミを駆除するだけではなく、事前に予防策を講じると再発を防止できます。

以下の予防策を実践し、ネズミを家から遠ざけましょう。

1. 家庭でできる予防策

ネズミの行動や生態を考慮した対策で、すぐに取りかかれる予防策です。

・食べ物の取り扱い


食べ物を無造作に置いたままにしておくと、ネズミを引き寄せる原因になります。

食料は密閉容器に保存し、食べかすやゴミはすぐに処分すれば、ネズミの餌を家から取り除くことができます。

・隙間をふさぐ


どんなに小さな隙間でも、ネズミが家に侵入するきっかけになります。

家の周囲をチェックして、パイプや通気口、窓の隙間などを確実に封鎖しましょう。

・定期的な清掃


床下や天井裏、壁の隙間など、ネズミが潜みやすい場所を定期的に点検して、掃除を徹底してください。

特に食品の残りかすやゴミが溜まりやすい場所は、こまめな掃除を心がけます。

2. ネズミの好まない環境を作る

ネズミは、暗くて静かな場所や食物が豊富な場所を好みます。ネズミを排除するためにも、周囲の環境改善が効果的です。

・庭や屋外の清掃


庭や敷地内に、ゴミを放置しないでください。ゴミ袋や不要な物を屋外に放置していると、ネズミが集まる原因になります。

周囲の清掃を徹底し、ネズミが寄り付かない環境作りを意識しましょう。

・温湿度の管理


ネズミは温暖で湿度の高い環境を好む生き物です。特に冬の寒い時期には外の冷気から逃れるために、暖かく湿気のある家の中に入り込む機会が多くなります。ネズミの活動に最適な温度は10〜30℃で、この温度は人間が快適に過ごす室内環境にも適しています。

また湿度に関しては50%以上を好むため、乾燥した場所よりも湿気の多い場所で巣を作ります。したがって、家の湿気管理はネズミ対策において非常に重要です。

定期的な換気を行い湿気を取り除くことで、ネズミが寄り付かない環境を作り出せます。

ネズミ対策はプロに頼るのも一つの方法

ネズミ対策は、家庭での予防や自分で行う駆除も一つの方法ですが、ネズミ駆除の専門業者に依頼するのも非常に効果的です。業者はネズミの侵入経路や巣を迅速かつ正確に特定し、安全に駆除を行います。

さらに、再発防止策やアフターサービスも提供してくれるため、長期的に安心して対策を講じることができます。

また自分では見逃しがちな部分も、業者の専門的な知識でしっかりと対処してもらえるので、確実にネズミ駆除をしたい人は一度専門業者に相談してみてください。

まとめ

ネズミ駆除は、単に目に見えるネズミを退治するだけでは不十分です。巣や侵入経路を特定し、確実に駆除することが重要であり、再発を防ぐための環境整備も欠かせません。毒餌や捕獲器の適切な使用、家の隙間をふさぐ作業を徹底することで、ネズミの発生リスクを大幅に減らすことができます。

しかし、完全に駆除しきれない場合や被害が深刻な場合は、専門業者に依頼するのが最善の方法です。プロの技術と経験を活用することで、安全で効率的にネズミの被害を根本から解消できます。

安心して暮らせる環境を取り戻すためにも、必要に応じて専門家の力を借りるようにしてくださいね。

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