スズメバチを捕食するカマキリとは?天敵のカマキリ4選を紹介

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スズメバチの天敵といわれているカマキリ。
カマキリは狩りに特化した能力を持つ昆虫ですが、凶暴なスズメバチを捕まえて食べる種類が存在します。
この記事では、スズメバチを食べるカマキリの特徴や捕食の理由などをご紹介します。
また、カマキリの存在がスズメバチ対策に役立つのかもあわせて見ていきましょう。
・スズメバチを食べるカマキリの種類や捕食方法
・スズメバチを食べるカマキリはスズメバチ対策として活用できる?
・スズメバチの駆除や忌避のために自分でできること
スズメバチを食べるカマキリっているの?
スズメバチを食べるカマキリは、日本を含め世界各地に生息しています。
すべてのカマキリがスズメバチを食べるわけではなく、限られた種類のカマキリだけが捕食します。
スズメバチを食べるカマキリの共通点とは

スズメバチを食べるカマキリにはどんな共通点があるのでしょうか。
4つのポイントを順に解説します。
スズメバチの高い栄養価を狙う
カマキリは肉食性で生きた昆虫を捕食しますが、そのなかでもスズメバチの高い栄養価を狙います。
スズメバチの成虫はタンパク質が豊富で、成長や繁殖に欠かせないエネルギー源です。
バッタや蝶などと比べても栄養価が高く、捕食できれば効率よくエネルギーを確保できます。
リスクを負ってでも、カマキリはスズメバチに果敢に挑むのです。
スズメバチより体が大きい
スズメバチを食べるカマキリの体長は7.0cm~10.0cm程度で、スズメバチ(約1.5cm〜4cm、女王蜂で4cm〜5.5cm)よりも体が大きく、鎌のような前足でがっちりと獲物を押さえることが可能です。
カマキリはスズメバチを固定し、武器である毒針や強力なあごを使うリスクを最小限に抑え、攻撃を受ける前に捕食します。
常に無傷で捕食が成功するわけではなく、抵抗され失敗する場合もあります。
捕食能力に長けている
スズメバチを食べるカマキリは、捕食能力が非常に優れています。
成長過程で体色を緑や褐色に変化させ、草や落ち葉に身を隠しながら獲物の接近をじっと待ちます。
スズメバチが攻撃範囲に入ると、優れた立体視で距離を正確にとらえ、鋭い鎌を素早く動かし捕食するのです。
対して、スズメバチを捕食しない小型のカマキリは攻撃力が弱く、ハエや蚊などの小型昆虫を中心に捕食します。
スズメバチを捕らえるのは、短時間で先制攻撃を仕掛けられる、大型の捕食能力に長けたカマキリです。
攻撃的で俊敏性がある
カマキリは俊敏性があり、素早く正確な攻撃を仕掛けます。
反射速度は0.05〜0.2秒と、人間のまばたきよりも速いです。
発達した視覚で獲物との距離や位置を立体的かつ正確にとらえ、鋭い鎌を繰り出すタイミングを見極めます。
性質的にも自分より大きな生き物に対しても臆することなく挑み、獲物を待ち伏せし不意をついた攻撃が得意です。
カマキリvsスズメバチの勝率は?
カマキリとスズメバチは、互いに攻撃し合う脅威となる関係です。
両者の戦いではスズメバチがやや優勢ですが、先制攻撃を仕掛けた側が勝ちやすい傾向があります。
スズメバチは空中で素早く距離を取り、体勢を立て直して狙いを定め、繰り返し攻撃を仕掛けるため、戦いを優位に進めやすいです。
カマキリは待ち伏せ型のため、先制できれば優位に立ちますが、守勢に回ると不利になります。
カマキリが先制攻撃を仕掛けた場合、スズメバチを捕食する場面もありますが、捕獲後に毒針を刺されたり複数のスズメバチに囲まれたりすると、形勢逆転となりカマキリがスズメバチに捕食されてしまう場合があります。
スズメバチを食べる代表的なカマキリ3選

オオカマキリ

オオカマキリの基本情報
| 和名 | オオカマキリ |
| 学名 | Tenodera aridifolia |
| 分類 | カマキリ目 カマキリ科Tenodera属 |
| 全長 | オス7.0〜9.0cm、メス8.0〜9.5cm |
| 生息域 | 日本全国(北海道、本州、四国、九州、対馬)および台湾、中国、東南アジアの一部 |
オオカマキリは日本最大級のカマキリで、草地や樹木の多い場所に生息しています。
鋭い鎌状の前足で獲物を逃さず捕まえることから「オオカマキリ」と名づけられました。
オオカマキリがよく見られる時期と生息地
オオカマキリの幼虫は夏にかけて脱皮を繰り返し、成虫は8月から11月頃に見られます。
日本では北海道南部から本州、四国、九州、離島まで広く分布し、海外では台湾や中国、東南アジアにも生息。
日当たりの良い草地や林縁、田畑の周辺など、開けた緑の多い場所を好みます。
オオカマキリは体が大きく攻撃力に優れ、多くの昆虫が生息する競争の激しい環境でも優位な立ち位置を確保しています。
スズメバチ以外に捕食する獲物は?
オオカマキリは、小型のハエから大型のトンボやバッタまで幅広く捕食し、ときには自分の体よりも大きなカエルやトカゲを捕らえることもある昆虫界の狩人です。
獲物の幅は広く、生き餌と呼ばれる動くものだけを狙うのが特徴です。
草原や林縁など、地上近くでじっと待ち伏せて獲物を捕らえます。
チョウセンカマキリ

チョウセンカマキリの基本情報
| 和名 | チョウセンカマキリ |
| 学名 | Tenodera angustipennis |
| 分類 | カマキリ目カマキリ科Tenodera属 |
| 全長 | オス約6.5〜8.0cm、メス約7.0〜9.0cm |
| 生息域 | 日本全国(本州岩手県以南、四国、九州、沖縄)、朝鮮半島、中国、東アジア一帯 |
チョウセンカマキリは、オオカマキリよりやや小柄で、前脚の付け根にオレンジ色の斑紋があります。
朝鮮半島から渡ってきた帰化種と考えられ、この名がついたとされていますが、正確な起源は明らかではありません。
チョウセンカマキリがよく見られる時期と生息地
チョウセンカマキリの幼虫は4月から5月ごろに孵化し、成虫となる9月から11月後半に活発に活動します。
日本では本州(岩手県以南)、四国、九州、離島に分布し、海外では朝鮮半島や東南アジアの一部にも生息しています。
分布域では、草原や河原、田畑の周辺など開けた草地を好み、オオカマキリやウスバカマキリなどと同じ環境で見られることもあります。
スズメバチ以外に捕食する獲物は?
チョウセンカマキリは水田や河原などの水辺で、バッタやカエルなどを捕食します。
生きた獲物に素早く飛びかかり、俊敏な動きで効率よく餌を仕留めます。
ハラビロカマキリ

ハラビロカマキリの基本情報
| 和名 | ハラビロカマキリ |
| 学名 | Hierodula patellifera |
| 分類 | カマキリ目カマキリ科ハラビロカマキリ属 |
| 全長 | オス4.5〜6.5cm、メス5.2〜7.1cm |
| 生息域 | 本州(関東以南)、四国、九州、対馬、南西諸島、東南アジア |
ハラビロカマキリは、前翅(ぜんし)と呼ばれる体の前側の羽に白い斑紋、前脚の付け根には黄色のイボ状突起があります。
腹部は太く幅広く、全体的にずんぐりとした体型が特徴です。
特にメスは多くの卵を抱えるため、腹部が大きく膨らみます。
ハラビロカマキリがよく見られる時期と生息地
春に卵から孵化し、8月から11月にかけて成虫として活動します。
本州(関東以南)から四国、九州、南西諸島(沖縄含む)まで幅広く分布し、
林縁や樹木の上、田園地帯の草木など、人里に近い環境で生息しています。
スズメバチ以外に捕食する獲物は?
ハラビロカマキリは主にハエや蚊などの小型昆虫を食べますが、ときには自分より大きな獲物に挑みます。
挑戦的なハラビロカマキリの捕食行動は、スズメバチを獲物にできる理由の1つともいえるでしょう。
他にもいる!?スズメバチを食べる海外のカマキリ
ここまでは日本にいるカマキリをご紹介しましたが、海外でもスズメバチを食べるカマキリは存在します。
ニセハナマオウカマキリ

ニセハナマオウカマキリの基本情報
| 和名 | ニセハナマオウカマキリ |
| 学名 | Idolomantis diabolica |
| 分類 | カマキリ目ヨウカイカマキリ科ldolomantis属 |
| 全長 | オス約10.0cm、メス約13.0cm |
| 生息域 | 中央アフリカから南アフリカ(エチオピア、ケニア、マラウイ、ソマリア、タンザニア、南スーダン、ウガンダなど) |
世界最大級の花カマキリとして知られ、派手な姿と強力な捕食能力が特徴です。
成虫は体長10〜13cmほどで、花に擬態して近づいてきた蝶などの昆虫を捕食します。
幼虫の頃は茶褐色や枯葉のような地味な体色ですが、成虫になると緑を基調に白や赤、青が混ざった鮮やかな模様に成長します。
派手な見た目と強そうな風貌から昆虫界のラスボスとも呼ばれ、学名の「diabolica」はラテン語で「悪魔」を意味します。
スズメバチを捕獲・捕食する際のリスク

スズメバチを捕食するカマキリは体格の大きなオオカマキリであっても反撃を受けるリスクがあります。
中型のハラビロカマキリは力が弱く、正面からの戦いには不向きです。
カマキリは俊敏性に優れていますが、空中を自由に飛び回るスズメバチに対して、先制攻撃が決まらなければ不利になる可能性があります。
またカマキリは単独行動のため、複数のスズメバチに囲まれると劣勢になります。
カマキリは短時間で勝負を決められなければ、命を落とす可能性が高くなってしまうのです。
スズメバチの駆除や忌避にカマキリは活用できる?

スズメバチの駆除にカマキリの活用は、実用的な駆除方法としては推奨されていません。
カマキリはスズメバチを捕食しますが、活用が現実的でないのは以下の理由からです。
・カマキリは昆虫であり行動を制御できない
・スズメバチだけではなく人に危害を加えない昆虫も捕食してしまう
・スズメバチの巣は数百匹以上の個体がいるため駆除には適さない
・カマキリ自身が刺され捕食されてしまうリスクがある
カマキリは自然界でスズメバチを捕食することはあっても、駆除や忌避の手段としては不向きです。
スズメバチ専用のグッズではありませんが、害虫の寄りつきを防ぐためのカマキリグッズは販売されています。
しかしスズメバチにとっては忌避よりも天敵とて刺激してしまう可能性があるため逆効果になるかもしれません。
カマキリの安全ピン&ストラップ
カマキリのラジコンカー
天敵グッズのみでスズメバチの駆除や忌避は難しい
カマキリを模した天敵グッズは、スズメバチの駆除や忌避には効果的ではありません。
そこで、実際にスズメバチ対策として有効なアイテムや方法をご紹介します。
ハッカ油を使う
ハッカ油は天然由来で虫全般に忌避効果があります。
メントールの強い香りを虫が嫌うため、スズメバチ対策に用いられます。
安全に使うには、水で薄めたハッカ油をスズメバチが巣を作りそうな場所に定期的に散布するのが有効です。
虫除けとして肌に使用する際も必ず希釈し、室内では換気を心がけてください。
ただし、使い方を誤るとハッカ油は一定の忌避効果はあるものの逆効果になる点に注意が必要です。
スズメバチの嗅覚は非常に鋭く、濃いメントールの匂いを危険信号や警戒フェロモンと勘違いし、攻撃的になることがあります。
特に巣の近くでの使用は危険なので、絶対に避けましょう。
捕獲器を使う
ハチが好む甘い香りでスズメバチを誘引する捕獲グッズです。
内部に入ったハチは誘因捕獲液に沈み、脱出できない仕組みになっています。
大量捕獲には不向きですが、春先に単独で活動する女王バチを狙うのは効果的。
スズメバチが巣を作りやすい場所に設置すれば、巣作り防止も期待できます。
周囲に巣がなくても、人家の周りを飛ぶスズメバチがいれば、軒下や庭木などに吊り下げて数を減らせる場合があります。
ただし、誘引効果があるため設置場所に注意が必要です。
公共施設やマンションの共用部分などに設置する際は、所有者の許可を取りましょう。
特に6月以降は働きバチの数が増え、大量のスズメバチを引き寄せてしまう可能性があります。
駆除スプレーを使う
確実にスズメバチを駆除するには専用の駆除スプレーが有効です。
巣を駆除するには通常2〜3本のスプレーが必要になります。
スプレーを選ぶ際は噴射力・即効性・適用範囲を基準に、主成分はピレスロイド系の成分が含まれたものが効果的です。
ピレスロイド系の成分は人間や哺乳類など恒温動物には無害で、体内に入っても素早く分解されるため安心して使用できます。
製品によっては、駆除後数か月間の巣作りを防ぐ効果も期待できるでしょう。
自分で駆除するのが怖い方はプロに依頼した方が安心

スズメバチの駆除は、自分で行うよりもプロに任せるのが安心です。
自治体によっては、無料や一部補助で駆除を行ってくれる場合もありますが、
対象となるハチの種類や受付時間に限りがあり、条件によっては利用できないこともあります。
すぐに駆除を依頼したい場合は、プロへの依頼がおすすめです。
・スズメバチは攻撃性が高く、刺されるリスクが高い
・自力での駆除は手間がかかる上に、慣れていないと難しい
特に次のような場合は、自力での駆除はおすすめできません。
・高所や狭所、地中など作業が難しい場所にある
・巣の規模が大きく、ハチの数が増えている
プロであれば防護服や専用器具を備え、豊富な知識とノウハウで安全に駆除を行うため、スズメバチに刺されるリスクを大幅に減らせます。
害虫害獣コンシェルジュは「これはスズメバチの巣なのかわからない」「駆除すべきか迷っている」といった段階から、無料でご相談いただけます。
少しでも不安を感じたら無理をせず、お問い合わせフォームまたはお電話よりお気軽にご連絡ください。
まとめ
・オオカマキリ
・チョウセンカマキリ
・ハラビロカマキリ
・ニセハナマオウカマキリ
この記事では、スズメバチを捕食するカマキリとその天敵グッズがスズメバチ対策に活用できるかを解説しました。
カマキリや、カマキリに姿かたちが似ている天敵グッズを使用しても、スズメバチの予防や忌避効果は期待できません。
自分で駆除する場合は、駆除スプレーの利用が効果的です。
ただし、すでにスズメバチが活発に出入りしている巣や大きく成長した巣は危険なのでご自身での作業は避けてください。
少しでも不安を感じる場合は、無理をせずプロに相談しましょう。
害虫害獣コンシェルジュでもスズメバチ駆除の無料相談を承っております。
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