スズメバチの巣を襲うクマは幼虫を食べる?天敵のクマ2選

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「クマはスズメバチの天敵になるの?」
クマといえば、ハチミツを食べている姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そのイメージどおり、クマはミツバチの巣を狙うこともありますが、ハチミツを作らないスズメバチの巣も襲うことも。
この記事では、スズメバチの天敵となるクマの特徴や生息地などをご紹介します。
また、クマを利用したスズメバチ対策が有効かも見ていきましょう。
・クマがスズメバチの巣を襲う理由や栄養源としての重要性
・クマを使ったスズメバチ対策は現実的ではない
・安全かつ効果的なスズメバチ対策の方法
スズメバチの天敵となるクマの共通点とは

貴重なタンパク源としてスズメバチの巣を襲う
クマはハチミツを好む動物と思われがちですが、実際は甘い蜜だけでなく、蜂の子と呼ばれるスズメバチの幼虫やさなぎ、それを含む巣全体を食べます。
幼虫やさなぎは良質なタンパク質や脂質を多く含み、クマにとって貴重な栄養源となっています。
巣自体は栄養価は高くないものの、クマの採食物の1つとされています。
冬眠前は特に栄養を蓄える習性がある
冬眠前のクマは、エネルギー源を確保するため、通常時の3倍以上の量を食べます。
さらに、メスのクマは冬眠中に出産するため、子育ての栄養源も蓄えておく必要があります。
そのため、この時期は脂肪に変換されやすいドングリなどの木の実や糖分の多い果物を積極的に食べます。
栄養価の高いスズメバチの幼虫やさなぎが詰まっている巣も狙われやすい栄養源です。
分厚い皮膚と硬い体毛がスズメバチの毒針を通さない
クマの皮膚は数センチの厚みがあり、硬く密集した体毛で覆われています。
そのため、スズメバチの毒針が簡単には通りません。
攻撃を受けても致命傷にはならないため、クマは構わず巣を襲い、中の蜂の子ごと巣を食べ尽くしてしまうのです。
ただし、毛の生えていない鼻やむき出しの眼球は刺されるリスクがあるため、顔を守るように行動しながら巣を襲います。
スズメバチの天敵となる代表的なクマ2選

ツキノワグマ

ツキノワグマの基本情報
| 和名 | ツキノワグマ |
| 学名 | Ursus thibetanus |
| 分類 | 哺乳綱食肉目クマ科クマ属 |
| 全長 | 120~145cm |
| 体重 | オスで60~130kg/メスで50~80kg |
| 生息域 | 日本・東アジア・ロシア・インドシナ半島など |
ツキノワグマは、胸元にある三日月(月輪)状の白い斑模様が名前の由来です。
日本では、主に本州・四国に生息しています。
ツキノワグマの生態
ツキノワグマは森林で暮らし、基本的に単独で行動する動物ですが、メスは出産後2年目まで仔グマと一緒に行動します。
また、兄弟同士で行動を共にすることがあり、交尾期はオスとメスが一時的にペアをつくる姿も見られます。
夜行性の傾向が強いものの、季節や食べ物の状況によっては昼間に活動することがあります。
しかし、森林開発による餌場と生息地の減少、過剰な狩猟や駆除、そして森林の分断などにより、四国では26頭しか発見されておらず、絶滅の危機にあります。
九州ではすでに絶滅しており、西日本各地も減少傾向です。
そのため、全国で5つの地域個体群が環境省のレッドリストで「絶滅の恐れがある地域個体群(LP)」に指定されています。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、アジアクロクマとして危急種に分類されており、将来的な絶滅が危惧されています。
クマは森の生態系の頂点に位置するため、絶滅することで森が荒廃し、山崩れや土砂崩れのリスクが高まるとされています。
スズメバチ以外に捕食する獲物は?
ツキノワグマはスズメバチ以外にミツバチも捕食します。
季節ごとに食べ物を変える雑食性のため、春は山菜の新芽や草花、夏は果物やアリ・カブトムシなどの昆虫、秋はドングリや栗・クルミなどの堅果類を多く食べます。
小動物やシカ・イノシシの死骸を食べることもあります。
ヒグマ

ヒグマの基本情報
| 和名 | 羆(ひぐま) |
| 学名 | Ursus arctos |
| 分類 | 哺乳綱食肉目クマ科クマ属 |
| 全長 | 200〜280cm |
| 体重 | オスで250〜500kg/メスで100〜300kg |
| 生息域 | ヨーロッパ・アジア・北アメリカ大陸など |
ヒグマは、ホッキョクグマと並ぶクマ科最大級の体長です。
現存するクマ属の中では、もっとも広く分布し、日本では主に北海道に生息しています。
ヒグマの生態
ヒグマは、日の出や日没の時間帯に活発に動きますが、人里から離れた環境では日中に行動することもあります。
基本的に単独で行動し、メスだけが子育ての間に子グマと一緒に過ごします。
森林やツンドラ、高山帯、海岸沿いなど多様な環境に適応できることが特徴です。
日本では北海道にのみ生息していますが、戦後の森林伐採や冬眠明けのヒグマを対象とした「春グマ駆除」による大量捕獲で数が減少しました。
かつては環境省のレッドリストで「絶滅の恐れがある地域個体群(LP)」に指定されていましたが、現在は個体数が回復し、人との遭遇や被害が増えていることから、政府はヒグマを「指定管理鳥獣」として管理を進めています。
スズメバチ以外に捕食する獲物は?
ヒグマは雑食性で、スズメバチ以外にもさまざまなものを食べます。
昆虫では、センチコガネやクワガタムシ、セミ、アリなどの甲虫類を好んで捕食します。
他にも、草木や果実、農作物といった植物も食べます。
また、北海道東部では、数が増えたエゾシカを捕食することもあります。
8月後半から9月にかけてカラフトマスが川を上ってくる時期には、サケを大量に食べて冬眠に備えるための脂肪を蓄えます。
スズメバチの駆除や忌避にクマは活用できる?

ここまでスズメバチの天敵となるクマの特徴を紹介してきました。
クマをスズメバチの駆除や忌避に活用することができるのか、詳しく解説します。
クマそのものを駆除や忌避に活用するのは難しい
クマはスズメバチを捕食しますが、その行動を人間の都合で利用することは現実的ではありません。
第一に、クマは非常に危険な野生動物であり、その行動を人間がコントロールすることは不可能です。
駆除目的で人里にクマを誘導すれば、人身事故につながるリスクが極めて高くなります。
さらに生息地も限られているため、スズメバチ対策として直接役立てるのは難しいといえます。
クマモチーフのグッズを使ってのスズメバチ対策は絶対にNG

スズメバチはクマを天敵として認識しているため、クマに似せたものやニオイを利用してハチを遠ざけようとすると、刺激となり襲われるリスクが高まります。
また、クマを連想させる黒いものを攻撃対象とみなす習性があるため、服装にも注意が必要です。
人間の安全を確保する観点からも、クマを敵とみなす性質を利用した忌避は逆効果で、決して推奨できません。
木彫りのクマ
クマの着ぐるみ
BABY ROMPERS くま着ぐるみ|cute space
天敵を活用したグッズでスズメバチの駆除や忌避は難しい
天敵を活用したグッズでスズメバチの駆除や忌避は難しいことをお伝えしました。
ここでは、より安全で効果的な対策法をご紹介します。
駆除スプレーを使う
スズメバチの巣や個体を駆除するには、市販の専用スプレーが有効です。
夜間や早朝の活動が少ない時間帯に使用することで、襲われるリスクを抑えられます。
使用時は、防護服や長袖・手袋などを着用し、風上から噴射するなど安全対策を徹底してください。
カダン スズメバチ バズーカジェット 550ml|フマキラー
駆除するのが怖い方はプロに依頼した方が安心
スズメバチの駆除は、刺されるリスクが高く、特に巣が高所や人家付近にある場合は非常に危険です。
不安な場合は無理をせず、プロの害虫駆除業者に依頼するのが安心です。
プロの駆除業者は、専門的な知識と経験からハチの巣の場所や種類に的した方法で、安全かつ迅速に駆除してくれます。
プロに任せるべきか、自分で駆除するか判断に迷ったときは、まず害虫害獣コンシェルジュにお気軽にご相談ください。
巣の確認や駆除の可否、費用の目安など、専門スタッフが丁寧にアドバイスいたします。
見積もりやご相談は無料です。
お問い合わせフォームまたはお電話よりご連絡ください。
まとめ
・クマはスズメバチの巣を襲い、幼虫やさなぎを栄養源として捕食する。
・特に冬眠前は栄養補給のため、スズメバチの巣も積極的に狙われる。
・クマは分厚い皮膚と硬い体毛でスズメバチの毒針から身を守ることができる。
・クマをスズメバチ対策に活用するのは危険かつ現実的ではなく、グッズで代用する方法も逆効果。
・スズメバチの駆除は市販の駆除スプレーを使用するか、プロの害虫駆除業者への依頼がおすすめ。
スズメバチの天敵となるクマは、栄養価の高い幼虫やさなぎ、さらには巣そのものを捕食する特徴があります。
しかし、クマを利用したスズメバチの駆除や忌避は危険性が高く、実用的ではないため推奨できません。
安全かつ確実に対策するには、市販の駆除スプレーを使用したり、専門の害虫駆除業者に依頼するのが安心です。
少しでも迷いや不安がある場合は、害虫害獣コンシェルジュまでご相談ください。
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