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オガサワラオオコウモリの実態!絶滅危機の日本固有種

  • コウモリ
2026.01.27
オガサワラオオコウモリの実態!絶滅危機の日本固有種

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オガサワラオオコウモリは、小笠原諸島にのみ生息する日本の固有種です。

生育環境の変化により、現在絶滅の危機に瀕しています。

この記事では、貴重な存在であるオガサワラオオコウモリの生態と生息状況、保全活動について解説します。

あわせて、私たちの身近にいるコウモリも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

・オガサワラオオコウモリの生態
・オガサワラオオコウモリの生息状況
・身近にいるコウモリ

オガサワラオオコウモリとは

オガサワラオオコウモリとは

学名 Pteropus pselaphon
英名 Bonin Flying Fox
和名 小笠原大蝙蝠
分類 翼手目オオコウモリ科
体長 19.3~25cm
体重 363~616g
生息地 日本
ねぐら 樹木
食性 果実、花、葉
参考

識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版

オガサワラオオコウモリは絶滅が危惧されている小笠原諸島にのみ生息する日本の固有種で、国の天然記念物に指定されています。

植物を主食とするオオコウモリの一種で、森林伐採などにより個体数が減少し、現在は保全の対象となっています。

これらのことから、生態を正しく理解したうえで、オガサワラオオコウモリと適切な距離を保ちながら関わることが重要です。

オガサワラオオコウモリの顔

オガサワラオオコウモリの顔

オガサワラオオコウモリの顔の特徴は、前方に伸びている鼻です。

鼻先が前に出た横顔や体毛に縁取られた顔立ちがキツネに似ているため、「空飛ぶキツネ」とも呼ばれています。

存在感のある赤褐色の目と長い体毛に埋もれた耳が特徴的で、視覚を頼りに周囲を見渡しながら飛び回ります。

オガサワラオオコウモリの体

オガサワラオオコウモリの体

オガサワラオオコウモリの体毛は長く、特に背中部分はふさふさとしており、全体的に黒色で、ところどころに銀白色の毛が混じっています。

翼を広げた際の全長はおよそ80〜90cmほどのオオコウモリです。

オガサワラオオコウモリのねぐら

オガサワラオオコウモリのねぐら

主なねぐらは森林内の樹木で、夜行性のため日中は枝にぶら下がって休みます。

単独で休息する場合もあれば、繁殖期である12〜3月には複数匹が集まり、100匹を超える大きな集団を形成することも。

複数匹で集まったねぐらで見られる特徴的な行動が、互いに体を密着させてボール状になるコウモリだんごです。

一般的にオオコウモリは低い気温でも体温を一定に保つ必要があります。

小笠原は亜熱帯に分類される比較的温暖な気候ですが、オオコウモリ類の生息地の中では北限の1つに位置しているため、冬場のねぐらでは外気に触れる面積を少なくするコウモリだんごによって体温調節をしていると考えられています。

さらに、コウモリだんごは、ねぐらの中でのコミュニケーションや繁殖にも利用されており、オガサワラオオコウモリの生存に欠かせない行動の1つです。

オガサワラオオコウモリの繁殖

オガサワラオオコウモリは主に12〜3月に交尾を行い、初夏に出産します。

オオコウモリ類は10~11月の秋に交尾し、翌春の4~6月に出産するケースが一般的ですが、オガサワラオオコウモリは冬に集団でねぐらを形成する生態をもつため、交尾の時期が冬場にずれています。

妊娠期間については、オガサワラオオコウモリの詳細なデータは限られているものの、オオコウモリ類は4〜6ヶ月程度とされる例が多く、小型の哺乳類の中でも比較的長い期間です。

妊娠時期が長くなる理由として、出産時の子どものサイズが大きいことが関係していると考えられています。

1回の出産で産まれる子どもは1子のみで、産まれた子どもは母親のお腹にくっついて数週間程度行動をともにしながら成長します。

オガサワラオオコウモリの主食

オガサワラオオコウモリの主食

オガサワラオオコウモリ果実や花、葉などの植物で、特にタコノキを特に好んで食べることが知られています。

タコノキとは、幹の根元から四方八方に伸びる支柱根がタコの足のように見える植物で、オガサワラタコノキとも呼ばれる小笠原の固有種です。

その他、ガジュマルの葉や丸くぷっくりとした果のう、リュウゼツラン科の植物の花の蜜も主な食べ物で、動物園では、リンゴやバナナ、みかんなどが与えられています。

食事の際は果実を丸飲みするのではなく、果肉を噛んで汁や栄養を取り込み、硬い繊維を口から吐き出すため種子散布や受粉を助ける役割も担っており、

固有の動植物が数多く生息する東洋のガラパゴスとも呼ばれる小笠原諸島の森林生態系維持にとっても重要な存在です。

一方、地元の農家が栽培しているマンゴーや柑橘類も食べてしまうため、島民とオガサワラオオコウモリとの共生が課題となっています。

オガサワラオオコウモリは絶滅危惧ⅠA類

オガサワラオオコウモリは絶滅危惧ⅠA類

オガサワラオオコウモリは、環境省レッドリストにおいて近い将来に野生でいなくなる危険が非常に高いとされる絶滅危惧ⅠA類に指定されており、日本でも特に絶滅リスクの高い哺乳類です。

生息地である小笠原諸島全体でも、確認されている個体数はおよそ200匹で、野生での絶滅の危機が懸念されています。

分布域が限定されているうえに繁殖数も少ないため、環境変化や他の野生生物の影響を強く受けやすい生物です。

<環境省のレッドリストのカテゴリー>

絶滅 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ 存続している種
絶滅危惧I類 絶滅の危機に瀕している種
絶滅危惧IA類 ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧IB類 I類Aほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧Ⅱ類 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
情報不足 評価するだけの情報が不足している種
絶滅の恐れのある 地域個体群 地域的に孤立している個体群で、絶滅の恐れが高いもの

オガサワラオオコウモリ減少の原因①森林伐採

オガサワラオオコウモリ減少の原因①森林伐採

個体数減少の原因の1つが、ねぐらである森林の減少です。

オガサワラオオコウモリは樹木にぶら下がって休息するため、森林伐採は生息環境の悪化につながります。

小笠原諸島では19世紀以降の開拓や、戦後の島の返還に伴った農地開発や住宅建設によって森林伐採が進み、オガサワラオオコウモリが安全に休める樹木が減少してしまいました。

1972年に小笠原諸島が国立公園に指定されたことで、大規模な森林伐採は抑えられているものの、ねぐらとなる森林が限られている状況は続いており、集団形成や繁殖に影響を及ぼしてきた要因の1つとされています。

そのため、残された森林を適切に保全する取り組みが重要とされています。

オガサワラオオコウモリ減少の原因②在来植物の減少

主食となる在来植物の減少も深刻な問題です。

オガサワラオオコウモリはタコノキやコブガシなど、小笠原固有の植物を食料としています。

しかし、小笠原のほぼ全域においてアカギやモクマオウといった外来種の定着と拡大が進んでおり、日当たりや土の栄養を奪い合う競争によって在来植物の生存は危機的な状況です。

オガサワラオオコウモリの主食である在来植物の減少によって、種の存続が危ぶまれています。

オガサワラオオコウモリ減少の原因③防鳥ネットの絡まり事故

オガサワラオオコウモリ減少の原因③防鳥ネットの絡まり事故

近年、人為的な事故として問題視されているのが、防鳥ネットへの絡まり事故です。

果樹園や畑に設置されたネットに翼や体が引っかかり、抜け出せなくなる事例が報告されており、無理にネットから脱出しようとして、怪我をして命を落としてしまうケースも少なくありません。

2010年から2014年6月までの間でも7件の殺傷事例が確認されており、個体数が少ないオガサワラオオコウモリにとって、事故死が与える影響は大きいといえます。

オガサワラオオコウモリ減少の原因④他の野生動物の影響

オガサワラオオコウモリ減少の原因④他の野生動物の影響

他の野生動物による影響も無視できません。

特に問題となっているのが、イエネコが野生化し、オガサワラオオコウモリが捕食される被害です。

また、果実や植物などネズミと食資源が被ることで、食べ物をめぐる競合が起きている可能性も指摘されています。

複数の要因が重なり、オガサワラオオコウモリの生存環境は厳しくなっています。

オガサワラオオコウモリの保全活動

オガサワラオオコウモリの保全は、小笠原諸島の生態系全体を守る取り組みとして重要な課題です。

個体数が極めて少ないため、生息地の保全や食べ物の環境の維持、事故防止、捕食対策などさまざまな対策が実施されています。

ここでは、それぞれの保全活動について解説します。

森林の巡視・立ち入り規制

森林の巡視・立ち入り規制

オガサワラオオコウモリのねぐらや採餌場所となる森林では、定期的な巡視と立ち入り規制が行われています。

写真撮影やツアーなど人の接近によってストレスが溜まったりねぐらを放棄したりする恐れがあるため、繁殖期や集団で休息している棲み処への不要な立ち入りは制限されています。

加えて、オガサワラオオコウモリの生態や森林環境の変化を観察しながら、生息環境の保全を推進する体制も整えられています。

在来植物の再生と食べ物の確保

オガサワラオオコウモリの食べ物を守るため、外来植物の駆除と在来植物の再生が進められています。

主食となるタコノキをはじめとする在来植物を回復させることで、食資源を安定的に確保するのが目的です。

一方、外来植物の除去によって環境が変化し、一時的に食べ物が不足する可能性もあるため、在来植物の植栽だけでなく、状況に応じたエサ場の設置も検討されています。

小笠原諸島の生態系全体のバランスを崩さないように、慎重に管理が行われています。

硬質ネットの設置

硬質ネットの設置

防鳥ネットへの絡まり事故を減らすため、柔らかい網目のネットから硬質ネットへの切り替えが進められています。

従来の柔らかい網目のネットはコウモリの翼が絡まりやすく、実際に致命的な事故につながっているケースが多いです。

そのため、地元の農家がネットを設置する際は、保護団体のアドバイスの元、オガサワラオオコウモリが誤って引っかからないような硬質ネットの設置を進めています。

野生動物の防除

捕食や食料をめぐる競合を避ける目的で、野良猫やネズミなどの動物への対策も進められています。

特に野良猫については、オガサワラオオコウモリのねぐら周辺での侵入状況をチェックし、被害が起こりやすい場所を重点的に見守る体制がつくられています。

あわせて、野良猫を捕獲して里親を募集したり避妊去勢を行ったりすることで、島の生態系を守りながら野生動物が共生できる環境を目指しているのです。

こうした取り組みは小笠原の固有種を守るための外来種対策の一環として位置づけられており、他の希少生物への影響にも配慮しつつ、段階的に防除が進められています。

日本に生息する他のコウモリ

日本には多様なコウモリが生息しており、森林や都市部の生態系を支えています。

コウモリといっても見た目や食性、生息環境は種によって異なり、それぞれ役割や人との関わり方も違います。

日本には約35種のコウモリが生息している

日本では、現在約35種のコウモリが確認されており、ココウモリとオオウモリに大きく分けられます

日本に生息するコウモリの多くは昆虫を主食とする小型のココウモリで、超音波を使って夜間に昆虫を捕食します。

一方、オオコウモリは体が大きく、果実や花、葉を食べる植物食性で、視覚と嗅覚を頼りに行動します。

現在日本に生息するオオコウモリはオガサワラオオコウモリとクビワオオコウモリの2種のみのため、国内では珍しい種といえます。

ココウモリとオオコウモリの違い

ココウモリとオオコウモリの違い

ココウモリとオオコウモリは、以下のように見た目だけでなく生態そのものが異なります。

ココウモリ オオコウモリ
体長 5~10cm 20~30cm
主食 昆虫 果実、植物
採餌方法 視覚が弱いため超音波を使う 視覚と嗅覚を使う
生息場所 建物、洞窟、森林など 森林、樹上など
代表例 アブラコウモリ、ヒナコウモリ オガサワラオオコウモリ、クビワオオコウモリ

 

ココウモリは北海道から本州、九州、沖縄諸島まで幅広く生息している一方で、オオコウモリは温暖な地域にしかいません。

ココウモリは体長5〜10cmの小型のコウモリで、飛びながら超音波を発し、その反射で獲物の位置や動きを把握して昆虫を捕食するのが特徴です。

一方、オオコウモリは体長20〜30cmの大型のコウモリで、超音波に頼らず視覚と嗅覚を使って果実や植物を食べます

私たちの身近にいるコウモリ

日本に生息するオオコウモリの2種は、いずれも生息域が限られているうえに、絶滅の危機に瀕しています。

一方で、私たちの身近にいるのがココウモリの1種であるアブラコウモリです。

森林や農村など自然の多いところだけでなく、都市部や住宅街でも活動するため、人との距離がもっとも近いコウモリです。

アブラコウモリは住宅に棲みつき、さまざまな被害を及ぼすことから、害獣として取り扱われています。

住宅街に現れるアブラコウモリ

アブラコウモリ

学名 Pipistrellus abramus
英名 Japanese pipistrelle
和名 油蝙蝠
体長 3.7~6cm
体重 5~11g
生息地 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド
ねぐら 民家、高架橋、地下水路
食性 昆虫
参考

識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版

アブラコウモリは、体長は約3.7〜6cm、体重は5〜11gと体は小さく、褐色〜黒褐色の体毛をもちます。

鳥類のように一直線に飛ぶのではなく、蛇行しながら忙しなく方向を変えて飛ぶ姿が特徴です。

アブラコウモリは蚊やユスリカ、カメムシなどの小型の昆虫を主食としており、昆虫が生息する河川や雑木林が近い住宅街では、夜になると採餌のために飛び回ります。

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アブラコウモリは民家に棲みつく

アブラコウモリは、採餌周辺の民家へ侵入し、そのままねぐらとして棲みつきます。

わずか1〜2cmの隙間があれば建物内部に簡単に侵入します。

アブラコウモリの侵入経路

アブラコウモリの侵入経路

・屋根の隙間
・軒下の隙間
・玄関の隙間
・雨どい
・室外機のダクト
・換気口
・換気扇
・シャッターの隙間
・雨戸の隙間

アブラコウモリは屋根や軒下のつなぎ目、雨どい、換気口など住宅のさまざまな隙間を侵入経路とします。

侵入後は屋根裏や床下などの暗くて天敵に見つかりにくい安全な場所に棲みつき、10匹から200匹もの集団を形成していきます。

アブラコウモリのねぐら

アブラコウモリのねぐら

アブラコウモリは鳥のような枝や草で巣を作るわけではなく、そのまま棲みつき、糞尿をまき散らします。

棲みついた場所そのものを「アブラコウモリの巣」と呼びます。

アブラコウモリが棲みつきやすい場所

・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下

これらは外敵から身を守りやすく、温度や湿度が安定しやすい場所のため、アブラコウモリにとっても快適な空間です。

アブラコウモリがもたらす被害

アブラコウモリがもたらす被害

アブラコウモリは民家に棲みつき、住民の健康や住宅にさまざまな被害を及ぼします。

屋根裏や床下など普段見えない場所に棲みつくため、気づいたときには被害が深刻化しているケースも少なくありません。

長期間放置すると建材に染みついた糞尿などにより大規模な修繕が必要になります。

健康被害

アブラコウモリは1匹で、一晩に100匹以上の昆虫を食べるうえに、数十匹の群れで棲みつくため、大量のフンが蓄積します。

アブラコウモリのフンは乾燥していてボロボロと崩れやすいのが特徴で、空気中に舞い上がりやすく、い込むことで咳や鼻炎、皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。

また、コウモリの体やフンには病原体が含まれている場合が多く、直接触れることで感染症にかかる可能性があります。

以下は、過去にコウモリから発見されたことがある感染症です。

感染症 潜伏期間 症状 致死率
SARS 2~10日 発熱、悪寒、筋肉痛
※肺炎への進行し呼吸困難に陥るケースあり
10%
ニパウイルス感染症 4~14日 発熱、頭痛、目まい、嘔吐
※意識障害、筋緊張低下、高血圧、多呼吸を発現する可能性もあり
32%
狂犬病 30~90日 発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐、恐水症、恐風症 100%
エボラウイルス病 2~21日 発熱、全身倦怠、筋肉痛、頭痛、咽頭痛、嘔吐、下痢、発疹
※意識障害が発現する可能性もあり
50%
ヒストプラスマ症 3~17日 発熱、頭痛、悪寒、疲労感、咳 ほぼ0%
※免疫機能に障害がある場合は死に至る危険性あり

自宅でコウモリを発見しても、むやみに近づかず、決して素手で触れないようにしましょう。

住宅被害

大量に蓄積するアブラコウモリの糞尿により、天井や壁にシミができたり建材が劣化したりします。

コウモリの糞尿には高濃度の尿酸が含まれているため、木材の劣化を早め、放置していくと腐食が進み、住宅の耐久性が低下する可能性があります。

さらに、劣化した木材はすき間ができるため、シロアリなどの二次被害が発生することもあります。

騒音被害

アブラコウモリは夜行性で、日没後から夜間にかけて活発に動きます。

天井裏や壁の隙間を移動する際、断熱材や木材に体が触れてカサカサという音が発生し、集団で一斉に動くと音が大きくなり、睡眠が妨げられる可能性も。

さらに、アブラコウモリが危険を感じるとキィキィと甲高い鳴き声を出すこともあり、夜中の静かな時間帯は音が住宅内に響きます。

騒音によるストレスが重なり、睡眠不足や体調不良につながることもあります。

悪臭被害

アブラコウモリのフンは、ドブ臭とアンモニア臭を混ぜたような独特の酸っぱいニオイを放ちます。

特に梅雨時から秋にかけての湿度が高い時期はニオイがこもりやすく、室内全体に広がることも。

フンは悪臭による不快感だけでなく、アレルギーや感染症の原因になる場合もあります。

アブラコウモリが棲みついたら駆除しよう

アブラコウモリの駆除方法

アブラコウモリを放置すると、健康被害や住宅被害が拡大してしまいます。

繁殖力が高くあっという間に数が増えるため、気づいた段階で速やかに対処することが重要です。

ただし、やみくもに行動するのではなく、正しい方法で対応する必要があります。

アブラコウモリも捕獲・殺傷NG

アブラコウモリに限らず野生のコウモリは鳥獣保護管理法の保護対象で、許可のない捕獲と殺傷が禁止されています。

叩いて傷つけたり網で捕まえたりする行為は禁止されており、アブラコウモリの駆除とは傷つけず殺さずに屋外へ追い出すことを指します。

駆除手順①巣の場所と侵入経路を特定

アブラコウモリ駆除の第一歩は、巣の位置と侵入経路の特定です。

フンが落ちている場所や強い悪臭がする箇所は、巣の近くである可能性が高いです。

アブラコウモリの主な侵入経路は、こちらで詳しく解説しています。

また、日没後20〜30分ほどで採餌に出るため、出入りする時間帯を狙って自宅周辺を観察すると侵入口を見つけやすいです。

アブラコウモリは帰巣本能が強く、追い出しても再び戻ってくることがあるため、巣の位置と侵入経路の特定は、駆除を成功させるために欠かせない工程です。

駆除手順②駆除道具の購入

アブラコウモリを追い出すには、駆除や安全確保のための道具が必要です。

主に必要な駆除道具は以下のとおりです。

道具 商品 用途
防じんマスク フンの菌を吸い込みを防ぐ
ゴム手袋 アブラコウモリの体やフンに直接触れるのを防ぐ
忌避スプレー アブラコウモリを追い出すための薬剤
ハンドクリーナー 大量のフンを清掃する
消毒液 フンを清掃した後に消毒する
殺虫剤 フンに寄ってきた害虫を駆除する
コーキング剤 侵入経路を塞ぐ
コーキングガン コーキング剤を塗布する
害獣パテ 侵入経路を塞ぐ
パッキンテープ 侵入経路を塞ぐ
金網 侵入経路を塞ぐ
金切りばさみ 金網を侵入経路に合わせた形に切る
脚立 駆除するのに高所作業がともなう場合に使う

追い出すための忌避スプレー以外にも、防じんマスクやゴム手袋などのアイテムは、巣の清掃時にフンの粉塵や菌を吸い込まないために欠かせません。

駆除手順③アブラコウモリを追い出す

巣や侵入経路の隙間から、ハッカ油やメントールなどのコウモリが嫌がる刺激性のニオイ成分を配合した忌避スプレーを一気に噴射してアブラコウモリを追い出します。


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刺激臭を嫌がったアブラコウモリが隙間からわらわらと一斉に外へ飛び立つことがあるため、驚いて転倒しないように注意が必要です。

完全にアブラコウモリを追い出すには、忌避スプレーを1回あたり10秒程度を複数回にわけて噴射する必要があります。

忌避スプレーにはハッカ成分がふんだんに含まれており、気管支や目に刺激を与える可能性があるため、マスクやゴーグルなどの防護具を着用しましょう。

駆除手順④巣の清掃と消毒

アブラコウモリを追い出した後は、巣の清掃と消毒を行います。

フンには病原菌やウイルスが含まれる可能性があるため、防じんマスクと手袋を着用し、ハンドクリーナーで取り除いたあと、消毒液を含ませた布で拭き取って菌が拡散するのを防ぎます。

スプレーで消毒したほうが手っ取り早いように感じますが、残っている菌やカビが空気中に舞い上がらないように、直接吹きかけずに一度布に含ませたほうが安心です。

フンに引き寄せられた害虫が潜んでいることもあるため、殺虫剤を用意しておきましょう。

駆除手順⑤侵入経路を塞ぐ

巣の清掃後は侵入経路の封鎖が不可欠です。

アブラコウモリは帰巣本能が強いため、追い出しても侵入経路が塞がっていないとまた戻ってくる可能性があります。

侵入経路を塞ぐ際は、場所によって使う道具や塞ぐ方法を変えることが必要です。

屋根や軒下の隙間や亀裂など密閉しても支障のない場所はコーキング剤や害獣パテで塞ぎます。


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換気口や換気扇など空気の通り道には、目の細かい金網を設置すると再侵入を防げます。


金網|Bonarca

さらに、コウモリが嫌がるハッカの散布や忌避剤の設置などの対策を行うと、再来防止の効果を高めることが可能です。


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自分での対応が不安ならプロに依頼

アブラコウモリの駆除は自力でも可能ですが、高所作業や屋根裏作業には転落や感染症罹患のリスクが伴います。

自分で作業するのがこわい、アブラコウモリ被害が広範囲に及んでいるといった場合は、無理をせず専門のプロに依頼しましょう。

コウモリ駆除のプロは専門の技術と豊富な経験により、巣の特定から追い出し、清掃、再侵入防止まで一貫して対応します。

まとめ

オガサワラオオコウモリは、小笠原諸島だけに生息する希少な固有種で国の天然記念物に指定されており、ねぐらとなる森林の確保や地元住民との共生、他の野生動物の防除などの保全活動が進められています。

一方で、私たちの身近に現れるアブラコウモリは住宅に棲みつくと、建物や健康の被害につながる可能性が高いです。

野生のコウモリは鳥獣保護管理法の保護対象ですが、正しい対処が必要です。

もし自宅でコウモリ被害にあった際は、専門のプロに相談しましょう。

害虫害獣コンシェルジュは、豊富な経験と確かな技術、知識を活かして、徹底的にアブラコウモリを駆除します。

再発防止策まで一括で対応しているため、安全性と確実性を重視する方はまずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人
監修者(仮画像③)
害虫害獣コンシェルジュ編集部

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