ストローオオコウモリってどんなコウモリ?生態を解説

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ストローオオコウモリは全身が藁色の体毛に覆われているコウモリです。
アフリカ大陸の広範囲に生息しており、その生態を詳しく知りたいと感じている方も多いでしょう。
この記事では、ストローオオコウモリの生態や生息状況について、わかりやすく解説します。
あわせて、日本で見られるコウモリの種類や、私たちの身近に生息するコウモリについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
・ストローオオコウモリの生態と特徴
・ストローオオコウモリの生息状況と保全の現状
・日本に生息するコウモリと身近なコウモリの存在
ストローオオコウモリとは

| 学名 | Eidolon helvum |
| 英名 | Straw-coloured fruit bat |
| 和名 | ストローオオコウモリ |
| 分類 | 翼手目 オオコウモリ科 |
| 体長 | 約14〜21cm |
| 体重 | 約230〜350g |
| ねぐら | 森林、公園、大木の樹上 |
| 食性 | 果実 |
ストローオオコウモリは、藁色の体毛に覆われた大型のコウモリです。
アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の国・地域に広く生息しています。
・ギニア共和国
・カメルーン共和国
・スーダン共和国
・ザンビア共和国
・マダカスカル共和国
ストローオオコウモリの体
ストローオオコウモリの毛は全体的に短く、首のまわりには襟のような長い毛が生えています。
体毛の色は名前のとおり藁色に近いものの、完全な黄金色ではなく、淡いイエローグレーから濃いセピアグレーです。
首元の毛は鮮やかなオレンジ色から濃い黄褐色をしており、特にオスは色が明るく目立ちます。
体長は15〜19.5cm、体重は230〜350gほどで、日本の街中で見かける小さなコウモリと比べると大きな体をしており、翼を広げると1メートル弱もあります。
ストローオオコウモリの顔

ストローオオコウモリの顔の特徴は、目のまわりに体毛がほとんどなく、皮膚が露出していることです。
ストローコウモリは主に熱帯地域に生息しており、飛行中の発熱をおさえるために、体毛が薄くなっています。
耳の後ろ側にも毛がほとんどありませんが、耳の根元には体毛が残っており、顔の部位ごとに毛の生え方が異なります。
目から鼻先までの長さはおよそ2〜2.5cmほどで、顔全体が細長い形をしており、イヌやキツネに似ています。
ストローオオコウモリのねぐら

ストローオオコウモリは、ココヤシやギニアアブラヤシ、イチジクなどの高い樹木の枝や洞窟の天井、岩場などをねぐらとしています。
樹木で生活する際、1本の枝に約8匹から成るグループを4つ程度形成し、1本の樹に約310匹も集まることがあります。
ときには、森林全体に100万匹も集まる場合があるというから驚きです。
ストローオオコウモリの繁殖
ストローオオコウモリの交尾期は4〜6月頃で、交尾後すぐに妊娠するわけではなく、着床遅延と呼ばれる、受精から着床まで数ヶ月かかる方法で繁殖します。
受精卵は10月頃に成長が一時的に止まり、出産は翌年2〜5月頃に行われ、1回の出産で産む子どもは1子のみです。
出産、哺育期を迎えるとメスは集団を形成して子どもを守りながら生活し、6月中旬頃に子どもが独り立ちするまで世話をします。
ストローオオコウモリの主食

ストローオオコウモリの主食は、イチジク、マンゴーやバナナ、パパイヤなどの甘くて汁気の多い果実です。
果肉を噛んで果汁のみを吸い取って繊維質を吐き捨てることで、さまざまな場所に種子をまいています。
移動範囲が幅広いため、遠方まで果実の種子を運ぶことができ、森林の再生や植物の分布拡大に貢献しているのが特徴です。
ストローオオコウモリは準絶滅危惧種

ストローオオコウモリは、IUCNが作成するレッドリストにおいて、準絶滅危惧(NT)に分類されています。
現時点では絶滅の危機に瀕しているわけではありませんが、近い将来、絶滅危惧種に移行する可能性があります。
<IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト>
| 絶滅(EX) | 疑いなく最後の1個体が死亡した場合 |
| 野生絶滅(EW) | 栽培、飼育下、あるいは過去の分布域の明らかに外側で野生化した個体群のみで生存している場合 |
| 深刻な危機(CR) | 野生で極度に高い絶滅のリスクに直面していると考えられる場合 |
| 危機(EN) | 野生で非常に高い絶滅のリスクに直面していると考えられる場合 |
| 危急(VU) | 野生で高い絶滅のリスクに直面していると考えられる場合 |
| 準絶滅危惧(NT) | 近い将来、絶滅のカテゴリーに合致する、あるいはすると考えられる場合 |
| 低懸念(LC) | 「深刻な危機」、「危機」、「危急」、「準絶滅危惧」のいずれの要件も満たしていない場合 |
| データ不足(DD) | 十分な情報がないため、分布状況や個体群の状況にもとづいて絶滅のリスクを直接的にも間接的にも評価できない分類群 |
ストローオオコウモリの減少原因① 人間による狩猟
ストローオオコウモリの数が減少している原因の1つが、人間による狩猟です。
西アフリカや中央アフリカでは、ストローオオコウモリがブッシュミートとして捕獲されています。
ブッシュミートとは野生動物の肉のことで、アフリカの多くの地域では、古くから貴重なタンパク源となっています。
近年の急激な人口増加と都市化にともない、食用としての需要が増えているのがストローコウモリの減少の一因です。
都市周辺や市場ではコウモリの肉が売買されており、2011年には、約12万8,400匹ものストローオオコウモリが食用として取引されました。
ストローオオコウモリの減少原因② 森林破壊

ストローオオコウモリの数が減少しているもう1つの原因が、森林破壊です。
アフリカの中でもガーナでは、カカオ農園の拡大や鉱山開発、木材売買や燃料用の薪を集めるための伐採などが進められています。
これにより、ストローオオコウモリのねぐらおよびエサ場である森林が失われているのです。
ストローオオコウモリの保全活動

ストローオオコウモリの個体数減少を防ぐため、生息地を守るさまざまな保全活動が行われています。
ここでは、主な取り組みについて紹介します。
ねぐらの特定
ストローオオコウモリは、渡り鳥のように季節によって移動する習性をもっていますが、帰巣本能が強く、毎年同じ場所をねぐらとして利用します。
この性質を活かし、ガーナ国内でどの樹木をねぐらとしているのかを特定する取り組みが行われています。
具体的には、ねぐらとなっている木を調査して地図に記録し、その周辺地域を重点的に保護しています。
ねぐらの位置を把握することで、狩猟や伐採などの人為的な影響を防ぎやすくなり、ストローオオコウモリが安心して休息できる環境を守ることにつながります。
ボランティアチームをつくる
ストローオオコウモリの保全には、地域ごとの協力体制づくりも重要です。
ガーナ国内では生息地ごとに小規模なボランティアチームを立ち上げ、調査や見守りなどの活動を分担し、継続的な保護を行っています。
ボランティアの訓練では、ストローオオコウモリの生態や保全方法について学び、正しい知識を共有します。
さらに、テレビや新聞などのメディアを通じて保護の必要性を呼びかけることで、地域全体の理解を深め、狩猟や森林破壊の抑止につなげる取り組みが行われています。
ストローオオコウモリは日本で見られる?
ストローオオコウモリを日本でも見られるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ストローオオコウモリがどこで見れるのかについて解説します。
日本国内に生息していない
ストローオオコウモリは、アフリカ大陸とその周辺地域にのみ生息するオオコウモリであり、日本国内では野生のストローオオコウモリを確認できません。
動物園でも飼育されていない
日本国内の動物園では、ストローオオコウモリは飼育、展示されていません。
飼育できない要因は、温帯気候の広がるアフリカの自然環境を日本の施設で再現することが難しいためです。
ただし、顔つきや体格が似ているエジプシャンルーセットオオコウモリは、エキゾチックアニマル専門のペットショップや動物園などで、その姿を間近で観察できます。
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日本に生息するコウモリ
ストローオオコウモリはアフリカ大陸にのみ生息しており日本で見ることはできませんが、日本にもコウモリは生息しており、私たちの身近な環境で暮らしている種も存在します。
ここでは、日本に生息するコウモリについて紹介します。
そもそもコウモリは2種類に分かれる

コウモリは、オオコウモリとココウモリの2種に分類され、見た目だけでなく、食べ物や生活環境、生態に大きな違いがあります。
それぞれの特徴は以下となります。
| 比較項目 | オオコウモリ | ココウモリ |
| 顔の特徴 | 目が大きい | 小さな目と大きな耳をもつ |
| 体の大きさ | 約20〜30cm | 約5〜10cm |
| 主な食べ物 | 果実や花、植物の葉 | 昆虫 |
| 生活環境 | 樹の枝にぶらさがっている | 暗い場所に潜んでいる |
| 超音波の有無 | 視力で周囲を確認する | 超音波で周囲を確認する |
オオコウモリは果実や花の蜜を食べる草食性のコウモリで、植物の種子散布など生態系の維持において重要な役割を果たしています。
一方、害獣として扱われていることが多いココウモリは昆虫を食べる夜行性のコウモリで、蚊やカメムシなど人間にとっての害虫を捕食することから益獣と呼ばれることがあります。
ストローオオコウモリの仲間!日本に生息するオオコウモリ
ストローオオコウモリは日本には生息していませんが、日本の南西諸島や小笠原諸島など温暖な地域にはオオコウモリがいます。
クビワオオコウモリ

| 学名 | Pteropus dasymallus |
| 英名 | Ryukyu flying fox |
| 和名 | 首輪大蝙蝠 |
| 分類 | 翼手目オオコウモリ科 |
| 体長 | 17.5~23cm |
| 生息地 | 日本、台湾、フィリピン |
| 食性 | 果実 |
クビワオオコウモリは、口永良部島やトカラ列島、奄美諸島、沖縄諸島、八重山諸島、宮古諸島、大東諸島など、主に南西諸島に生息しています。
森林内の樹木を主なねぐらとしていますが、市街地の公園の木で見られることも。
近年は個体数が減少しており、クビワオオコウモリの亜種であるエラブオオコウモリやダイトウオオコウモリは、国の天然記念物および国内希少野生動植物種に指定されています。
黒褐色から茶褐色の柔らかい体毛に覆われ、首元に首輪のような模様が見られるのが特徴です。
体長は17.5〜23cmほどで翼を広げると約80cmに達し、ストローオオコウモリに近い体格をしています。
オガサワラオオコウモリ

| 学名 | Pteropus pselaphon |
| 英名 | Bonin Flying Fox |
| 和名 | 小笠原大蝙蝠 |
| 分類 | 翼手目オオコウモリ科 |
| 体長 | 19.3~25cm |
| 生息地 | 日本 |
| 食性 | 果実、花、葉 |
オガサワラオオコウモリは、小笠原諸島のみに生息する日本固有種で、国の天然記念物および国内希少野生動植物種に指定されています。
主なねぐらは森林内の樹木で冬季には100匹を超える集団でねぐらを形成することも。
黒色の体毛に覆われた体長20cm前後のコウモリで、主に果実や花、樹木の葉を食べて暮らしており、中でも小笠原諸島の固有種であるタコノキの果実を好んで口にします。
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私たちの身近にいるコウモリ
オオコウモリは日本の限られた地域にしか生息しておらず、日常生活の中で目にする機会はほとんどありませんが、私たちの暮らしのすぐそばにもコウモリが生息しています。
住宅街に現れるアブラコウモリ

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 体長 | 3.7~6cm |
| 体重 | 5~11g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| ねぐら | 民家、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
私たちの生活圏に頻繁に現れるコウモリは、ココウモリの1種であるアブラコウモリです。
アブラコウモリは蚊やユスリカ、カメムシなどの小さな昆虫を主食としており、住宅街近くの雑木林や河川沿い、街灯の周辺などに集まる昆虫を求めて飛び回ります。
アブラコウモリはもともと山間部で暮らしていましたが都市開発による森林伐採でねぐらとエサ場を失ったため、都市部にエサを求めて飛来するようになりました。
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アブラコウモリは民家に棲みつく

アブラコウモリは、夜に昆虫を採餌した後、近くの民家に入り込みそのまま棲みつきます。
体が小さいため、わずか1〜2cm程度のすき間があれば侵入可能です。
・屋根の隙間
・軒下の隙間
・玄関の隙間
・雨どい
・室外機のダクト
・換気口
・換気扇
・シャッターの隙間
・雨戸の隙間
侵入後は、屋根裏や床下など暗くて天敵に見つかりにくい場所に集団で棲みつき、昼間はじっと身を潜めて過ごします。

以下が棲みつきやすい場所です。
・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下

なお、アブラコウモリは、鳥のように枝や草を集めて巣をつくるわけではなく、棲みついた場所そのものを「アブラコウモリの巣」と呼びます。
アブラコウモリがもたらす被害

アブラコウモリは住宅のわずかな隙間から内部に侵入して、さまざまな被害を引き起こし、長期的に住民の生活を脅かします。
健康被害
アブラコウモリが棲みつくと、巣の中やその周辺がフンで覆われてしまいます。
アブラコウモリのフンは乾燥していて崩れやすく、換気口やエアコンの空気の流れによって
フンに含まれるカビや微生物が家中に広がり、鼻炎や咳、喘息症状などを引き起こす原因となります。
また、アブラコウモリを含む野生のコウモリは、さまざまな病原体を保有している可能性があります。
以下はコウモリから人間にうつった事例のある感染症で、致死率の高い非常に危険なものも含まれています。
| 感染症 | 潜伏期間 | 症状 | 致死率 |
| SARS | 2~10日 | 発熱、悪寒、筋肉痛 ※肺炎への進行し呼吸困難に陥るケースあり |
9.6% |
| ニパウイルス感染症 | 4~14日 | 発熱、頭痛、目まい、嘔吐 ※意識障害、筋緊張低下、高血圧、多呼吸を発現する可能性もあり |
32% |
| 狂犬病 | 30~90日 | 発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐、恐水症、恐風症 | 100% |
| ヒストプラスマ症 | 3~17日間 | 発熱、頭痛、悪寒、疲労感、咳 | ほぼ0% ※免疫機能に障害がある場合は死に至る危険性あり |
住宅被害

アブラコウモリが棲みつくと、巣の中に排泄物がたまることで、天井や壁にシミができたり、建材が劣化したりします。
気づかないうちに糞尿の酸性成分や湿気を含み、建材の腐食が進行して耐久性が低下し、修繕が必要になる可能性も。
さらに、腐食した木材はシロアリを引き寄せやすく食害が重なることで被害が深刻化する恐れがあります。
騒音被害

アブラコウモリが家に棲みつくと、騒音による被害を引き起こします。
屋根裏や壁の隙間を移動する際、体が断熱材や建材に触れて「カサカサ」「バサバサ」といった音が発生します。
また、アブラコウモリは身の危険を感じると「キィキィ」と甲高い鳴き声を発することも。
ねぐらを刺激してしまうと、かえって鳴き声が激しくなる恐れがあるため、下手に天井や壁を叩かないようにしましょう。
1匹だけであればそれほど気になりませんが、アブラコウモリは集団で棲みつくため騒音が大きくなりやすいです。
また、アブラコウモリは夜行性のため、人が就寝する夜間に活動します。
深夜に騒音が続くことで、睡眠が妨げられストレスが溜まったり睡眠不足に陥ったりする恐れがあります。
悪臭被害

アブラコウモリが棲みつくと、大量のフンによる悪臭被害が発生します。
アブラコウモリのフンは、ドブ臭やアンモニア臭が混ざったような、酸味のある強いニオイを放つのが特徴です。
アブラコウモリは一晩に100匹以上の昆虫を捕食するため、例え一匹でも排泄量が非常に多い動物です。
さらに集団で棲みつく習性があることから、巣の中にフンが大量に蓄積してニオイが強まり、巣だけでなく、換気口やエアコンのダクト、通気口などを通じて住宅全体に広がります。
家中に悪臭が充満すると、不快感を覚えるだけでなく、気分が悪くなったり頭痛を感じたりすることも。
アブラコウモリが棲みついたら駆除しよう

アブラコウモリが家に棲みつくと、健康被害や住宅被害、騒音被害や悪臭被害など、さまざまなトラブルが発生します。
被害を広げないためには、早めに適切な方法で対処することが大切です。
ここでは、アブラコウモリが棲みついた場合の基本的な駆除の流れや注意点について解説します。
アブラコウモリの殺傷・捕獲はNG

アブラコウモリは、鳥獣保護管理法によって保護されている動物であるため、無許可で捕獲したり、傷つけたり、殺したりしてはいけません。
万が一、駆除の過程でアブラコウモリを殺傷してしまった場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
参考:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律「第八条」「第八十三条」
アブラコウモリの駆除とは傷つけずに外へ追い出すことです。
駆除手順①巣の場所と侵入経路を特定

駆除を始める前に、まずはアブラコウモリがどこに棲みついているのか、どこから侵入しているのかを特定しましょう。
巣を特定する理由は、棲みついているコウモリをすべて追い出し、清掃するためです。
見かけた場所だけを対処しても、別の場所に棲みついると完全に駆除できたとはいえません。
侵入経路を特定する理由は、追い出したあとに再び戻ってくるのを防ぐためです。
コウモリは帰巣本能が強いため、経路を塞がない限り何度も侵入を繰り返します。
手がかりになるのは、フンが落ちている場所や悪臭がする場所です。
フンがまとまって落ちている場所の真上や周辺に、巣や侵入経路があることが多いため、ニオイや汚れも含めて丁寧に確認します。
アブラコウモリが活動する日没後20~30分から数時間の間に自宅周辺を観察すると、侵入経路の特定がしやすいです。
・フンが落ちている場所
・悪臭が強い場所
・黒っぽく汚れた隙間の周辺
・夜間にコウモリらしき音が聞こえる場所
まずは現状を確認し、巣の位置と侵入経路を把握しておくことが、正しい駆除につながります。
駆除手順② 駆除道具の購入

アブラコウモリの駆除を行う前に、必要な道具を事前にそろえておきましょう。
以下は、アブラコウモリの駆除で主に使用される道具の一覧です。
| 用具 | 商品 | 用途 |
|---|---|---|
| 防じんマスク | フンの菌を吸い込みを防ぐ | |
| ゴム手袋 | アブラコウモリの身体やフンに直接触れるのを防ぐ | |
| 忌避スプレー | アブラコウモリを追い出すための薬剤 | |
| ハンドクリーナー | 大量のフンを清掃する | |
| 除菌洗浄液 | フンを清掃した後に消毒する | |
| 殺虫剤 | フンに寄ってきた害虫を駆除する | |
| コーキングガン | 侵入経路を塞ぐ | |
| コーキング剤 | コーキングガン剤を塗布する | |
| 隙間パテ | 侵入経路を塞ぐ | |
| パッキンテープ | 侵入経路を塞ぐ | |
| 金網 | 侵入経路を塞ぐ | |
| 金切りばさみ | 金網を侵入経路に合わせた形に切る | |
| 脚立 | 駆除するのに高所作業が伴う場合に使う |
これらの道具を事前に準備しておくことで、作業中の安全性が高まり、駆除から再侵入防止まで進めることができます。
巣や侵入経路の場所によって一部道具が異なりますが、フンのカビや菌によるアレルギー発症や感染症への罹患を防ぐための防じんマスクやゴム手袋、アブラコウモリの追い出しに使う忌避スプレーは必ず用意しましょう。
駆除手順③ アブラコウモリを追い出す

巣の場所や侵入経路を特定できたら、忌避スプレーを使用してアブラコウモリを外へ追い出します。
忌避スプレーは、アブラコウモリが嫌がるハッカ成分を利用し、殺傷せずに追い出すための駆除用品です。
使用する際は、屋根裏や軒下、換気口など、アブラコウモリが出入りしている隙間に向かってスプレーを噴射します。
スプレーを噴射すると、内部に潜んでいたアブラコウモリが嫌がって外へ飛び出していきます。
長時間噴射し続けると、アブラコウモリが死んでしまう可能性があるため、1回あたり10秒程度を複数回に分けて噴きかけましょう。
作業中にアブラコウモリが突然飛び出してくることもあるため、自身の安全を確認しながら行ってください。
高所で作業する場合は脚立やはしごを使用する必要があり、転落事故を防ぐため、可能であれば複数人で作業するか、誰かに支えてもらいながら進めると安心です。
なお、2m以上の高所の場合は、有資格者でないと作業できないためプロに依頼しましょう。
忌避スプレーの成分は人体に大きな影響はありませんが、ニオイに敏感な方や気管支が弱い方は、防じんマスクを着用して作業することをおすすめします。
駆除手順④ 巣の清掃と消毒

アブラコウモリを追い出したあとは、巣の中に残ったフンを清掃し消毒を行います。
この工程を省くと、悪臭や害虫の発生、健康被害につながるおそれがあるため、必ず実施する必要があります。
清掃作業を行う際は、防じんマスクとゴム手袋を着用し、直接フンに触れないようにしましょう。
フンにはカビや細菌が含まれている場合があり、吸い込むとアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
屋根裏や床下、雨戸の戸袋、シャッター内部などには、フンが一面に蓄積していることがあるため、ハンドクリーナーを使って吸い取ると、効率よく清掃を進めることができます。
清掃が終わったあとは、消毒液を使用して除菌を行いましょう。
スプレーを直接噴きかけると菌やカビが舞い上がるおそれがあるため、消毒液を染み込ませた雑巾で拭き取る方法が安全です。
また、フンに引き寄せられてゴキブリやダニなどの害虫が発生しているケースもあるため、殺虫剤を用意しておきましょう。
駆除手順⑤ 侵入経路を塞ぐ

巣の清掃と消毒が終わったら、アブラコウモリが再び侵入しないように侵入経路を塞ぎます。
アブラコウモリには、一度気に入ったねぐらを記憶し再来する帰巣本能をもっています。
そのため、侵入経路を塞がないとせっかく追い出しても再び棲みつかれる可能性があります。
屋根や軒下のひび割れ、壁の隙間など、空気の流れを妨げても問題のない場所は、コーキング剤や害獣パテで隙間を埋めましょう。
1〜2cmほどの小さな隙間でも侵入されるため、見落としがないように作業することが大切です。
換気口や換気扇など通気が必要な場所は目の細かい金網を取り付けましょう。
さらに、巣や侵入経路周辺に忌避剤を設置したり、ハッカスプレーを散布したりすると、アブラコウモリが寄り付きにくくなります。
自分での対応が不安ならプロに依頼
アブラコウモリは、正しい手順を踏めば自分で対処することも可能です。
しかし、「高所作業が不安」「暗くて狭い場所に入るのが怖い」「本当に追い出せているかわからない」と感じる方は多いでしょう。
作業中にアブラコウモリに近づきすぎて誤って接触してしまったりすると、アレルギーを発症したり感染症にかかったりする可能性も。
また、巣が屋根裏や床下にある場合は、点検口の設置や狭い空間での作業が必要になり、専門的な知識や道具が求められることもあります。
自分での対応に不安がある場合や、安全性や確実性を重視して駆除したい場合は、コウモリ駆除のプロに依頼するのがおすすめです。
アブラコウモリを適切な方法で追い出し、侵入経路の封鎖や再来防止対策まで一貫して対応します。
まとめ
アフリカに広く分布する大型のコウモリ、ストローオオコウモリの生態や特徴について紹介しました。
果実を主食とし、広い範囲を移動しながら生活するストローオオコウモリは、生態系の維持に重要な役割を担っています。
一方で、人間による狩猟や森林破壊の影響を受け、現在は準絶滅危惧種に分類されています。
ストローオオコウモリは日本には生息していませんが、日本にも多くのコウモリが暮らしています。
中でも、アブラコウモリは住宅街にも現れる身近な存在で、民家に棲みつき、健康被害や住宅被害などのトラブルを引き起こすことがあります。
もし自宅周辺でアブラコウモリを見かけたり、フンや騒音などの被害に気づいた場合は、放置せず早めに対処することが大切です。
正しい手順を踏めば自分で対応することも可能ですが、不安がある場合や被害が広がっている場合は、コウモリ駆除のプロへの依頼も検討しましょう。
害虫害獣コンシェルジュでは、経験豊富なスタッフが現場調査から駆除、再発防止まで一貫して対応します。
アブラコウモリの被害に悩んでいる人は、ぜひご相談ください。
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