ネズミは縁起のいい動物!だけど害獣でもあるため、放置NG

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ネズミは、商売繁盛、縁結び、家内安全などの象徴といわれ、縁起のいい動物とされています。
一方で、住宅に棲みつき人間の生活に支障をきたす害獣としての一面も。
本記事では、ネズミが縁起がいいといわれる由来と、棲みついた場合に及ぼす被害、正しい駆除方法について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
・ネズミが縁起がいい理由
・ネズミが人間に及ぼす被害
・ネズミの駆除方法
ネズミは縁起がいい、は本当!
古くから、ネズミは神話や民間信仰と結びつき、幸運を招く動物として親しまれてきました。
縁起がいい主な理由には、商売繁盛や縁結びなどが挙げられます。
商売繁盛の象徴

ネズミは商売繁盛や五穀豊穣の神として信仰されている大黒天と縁の深い動物です。
大黒天のそばに描かれたり、使いとして扱われたりすることから、福や財を招く縁起のいい存在として親しまれてきました。
なかでも白いネズミは珍しく、より縁起がいいといわれることがあります。
縁結びの象徴

ネズミは、縁結びの神として知られる大国主命(おおくにぬしのみこと)とも深い関わりがあります。
「古事記」では大国主命が須佐之男命(すさのおのみこと)から試練を与えられ、火を放たれた野原に取り残されて逃げ場を失ったところにネズミが現れ、地面の下へ隠れられる場所を教えたことで難を逃れました。
大国主命は数々の試練を乗り越え、のちに須勢理毘売命(すせりびめのみこと)と結ばれたことから、縁結びを連想させる動物となりました。
家内安全の象徴

ネズミは家内安全を連想する動物としても扱われてきました。
昔から、ネズミがいなくなると火事が起こるという言い伝えがあり、住宅から突然姿を消すと災いの前触れと考えられています。
また、ネズミは周囲の変化に敏感な動物であるため、海外でも、船からネズミが一斉に逃げ出すと沈没や嵐の前兆だといわれています。
子孫繁栄の象徴

一度の出産で複数の子を産み、短い間隔で繁殖を繰り返すネズミは、子孫繁栄の象徴と考えられてきました。
江戸時代には、夫婦和合や縁結びを連想させる二股大根と、多産なネズミを組み合わせた吉祥画も描かれ、子宝への願いを表現することも。
現実では繁殖力の高さが被害の拡大につながる一方で、縁起の面では家系が末永く続くイメージに結びついたのでしょう。
新しいはじまりの象徴

十二支では、「子(ね)」が最初に位置しており、12年周期の始点にあたります。
そのため、物事を始めるタイミングや新たな一歩を踏み出す場面と結び付けられ、縁起のいい動物となりました。
進学や就職、結婚、開業など、新生活の門出にも相性のいいモチーフといえます。
ネズミに縁のある神社
日本にはネズミと深い関わりを持つ神社があります。
代表的なのが神奈川県横浜市の戸部杉山神社で、境内にはオスとメスの狛ネズミが置かれており、台座を回しながら願いごとをする風習があります。
京都府京都市の大豊神社もネズミと縁の深い場所の1つです。
境内にある大国社には、大国主命が火攻めの試練をネズミの助けで乗り越えた神話にちなんで、一対の狛ネズミが鎮座しています。
水玉を抱える像には子授けや安産、巻物を持つ像は学業成就のご利益があるとされています。
静岡県の小國神社にも、大国主命とネズミの神話が伝わっています。
同社では、危機に陥った御祭神を助けたネズミを良獣として紹介しており、子年を縁起のいい節目としています。
海外でもネズミは神聖な存在
海外にも、ネズミを神聖な存在として扱っている場所があります。
有名なのがインド北西部のラジャスタン州にあるカルニ・マーター寺院です。
敷地内には2万匹を超えるネズミが暮らしており、参拝者から食べ物やミルクを与えられながら保護されています。
カルニ・マーターにまつわる伝説では、亡くなった一族の男性がネズミとして生まれ変わると考えられているため、境内では特別な動物です。
白いネズミはカルニ・マーターでも珍しく、特に神聖な存在として大切にされています。
ネズミは害獣としての一面がある
ネズミは縁起のいい動物として親しまれていますが、住宅に棲みつくとさまざまな被害を及ぼします。
食品被害

雑食性であるネズミは、米、パン、菓子、野菜、肉類、ペットフードなどさまざまなものを食べます。
人間の食べ残しや生ゴミを荒らされると、周囲が汚れて衛生環境が悪化するほか、袋や箱に入った備蓄食料も包装をかじられるため、経済的な損失にも。
さらに、ネズミが触れた食品には唾液や糞尿を介して病原菌が付着している可能性があるため、かじられた痕跡を見つけた場合は周辺の食材も処分する必要があります。
悪臭被害

ネズミが棲みつくと、糞尿による悪臭が発生します。
尿はアンモニアのニオイが強く、排泄物が蓄積すると臭気の不快感は一層ひどくなります。
また、ネズミは移動しながら排泄する習性があり、屋根裏や壁の中、床下などさまざまな場所に糞尿をします。
掃除しにくい場所に排泄物がたまると、換気口やわずかな隙間を通って室内に悪臭が充満することも。
強い悪臭が長く続くと、頭痛や吐き気、睡眠不足につながる恐れがあります。
健康被害

ネズミは病原体を保有している可能性があり、排泄物との接触や咬み傷によって感染症にかかることも。
ネズミが媒介する感染症の代表例は次のとおりです。
| 感染症 | 症状 | 致死率 |
| 鼠咬症 | 悪寒、発熱、嘔吐など | 約10% |
| レプトスピラ症 | 発熱、悪寒、頭痛など | 5%~15% ※黄疸がある場合 |
| サルモネラ感染症 | 悪心、嘔吐、腹痛など | 0.1%~0.2% |
鼠咬症やレプトスピラ症、サルモネラ感染症にかかると、発熱や悪寒、腹痛などの症状が現れる場合があります。
また、ネズミの体にはダニやノミが寄生していることもあり、刺されると皮膚に赤みや腫れ、強いかゆみが生じるため注意が必要です。
住宅被害

ネズミは、前歯が一生伸び続けるげっ歯類であり、歯の長さを調整するために固いものをかじる習性があります。
住宅に棲みつくと建材や家具、断熱材などが傷つけられるほか、電気コードや配線が被害を受けるケースも。
配線のカバーが破れると、停電や漏電による火災につながる恐れもあります。
また、紙や布、ビニールを集めて巣材にするため、押し入れや屋根裏に保管した衣類、収納物が傷つけられるかもしれません。
騒音被害

ネズミが住宅内を動き回ると、建材や配線をかじる「カリカリ」という音や、屋根裏や壁の中を走る「トトト」といった足音、「キーキー」という鳴き声が聞こえます。
ネズミは人の活動が少ない時間帯に行動するため、就寝中に騒音が気になって目が覚め、睡眠不足やストレスにつながる可能性も。
害虫被害

前述のとおり、ネズミは食料品や生ゴミを食い荒らしたり、住宅内のさまざまな場所に糞尿を残したりします。
食べかすや生ゴミはゴキブリのエサになり、排泄物や腐敗した食品にはハエが集まるため、ネズミの発生をきっかけに害虫が増える可能性があります。
害虫が増えると、衛生環境がさらに悪化する恐れも。
住宅に棲みつくのは3種のイエネズミ
住宅棲みつく種類はイエネズミと呼ばれる3種です。
・クマネズミ
・ドブネズミ
・ハツカネズミ
クマネズミ

| 学名 | Rattus tanezumi |
| 英名 | Black rat |
| 和名 | 熊鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科 |
| 体長 | 15cm~17cm |
| 体重 | 150g~200g |
| 生息地 | 東南アジア、日本 |
| 食性 | 雑食 |
クマネズミは褐色や黒褐色の体毛をしており、体より長い尾と大きな耳が特徴です。
運動能力が高く、壁をよじ登ったり電線や配管を伝ったりして高所まで移動できるため、住宅の屋根裏や壁の中などに棲みつくことも少なくありません。
警戒心が強く、狭くて静かな人目につきにくい場所を好む傾向があります。
また、殺鼠剤への強い抵抗力を持ったスーパーラットはクマネズミに多く、自宅に棲みついているネズミに毒餌が効かない場合は自力での駆除は困難です。
ドブネズミ

| 学名 | Rattus norvegicus |
| 英名 | Norway rat |
| 和名 | 溝鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科 |
| 体長 | 14cm~20cm |
| 体重 | 150g~500g |
| 生息地 | 世界各地 |
| 食性 | 雑食 |
クマネズミより大柄で、ずんぐりとした体型をしているドブネズミは、褐色や灰褐色の体毛が生えており、耳は小さく、尾が太くて体より短いのが特徴です。
泳ぎが得意で水気の多い環境を好むため、床下や排水口など、ジメジメとした場所に棲みつきます。
また、土に穴をほって巣をつくる習性があるため、住宅の低い位置を中心に活動することが多いです。
不用意に近づくと噛みつかれる危険性がある、気性が荒い性格をしています。
ハツカネズミ

| 学名 | Mus musculus molossinus |
| 英名 | Japanese house mouse |
| 和名 | 二十日鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科 |
| 体長 | 6.3cm~9.2cm |
| 体重 | 10g~16g |
| 生息地 | ユーラシア、北アメリカ、日本 |
| 食性 | 雑食 |
イエネズミのなかでもっとも小さいのがハツカネズミで、大きさは人間の手のひらに収まるほどです。
灰褐色の毛と大きな耳を持ち、体が小さいためわずかな隙間から住宅に入り込めます。
野生では草地や農耕地で生息しているため、住宅だけでなく倉庫や物置などに棲みつくことも。
ネズミの侵入経路と棲み処
ネズミはわずかな隙間から住宅に入り込み、人目につきにくい場所に棲みつきます。
ネズミの侵入経路や好む環境を把握しておくと、駆除や対策に役立つため、それぞれ確認していきましょう。
ネズミの侵入経路

ネズミの主な侵入経路は次のとおりです。
・軒下の隙間
・外壁の穴、隙間
・基礎のひび、隙間
・通気口
・配管の隙間
・室外機のダクトの隙間
・雨戸の戸袋
・網戸
・換気口、換気扇
・分電盤
・排水管の隙間
ハツカネズミは配管やエアコンのダクトの隙間、通気口や換気口など、1cm程度の穴があれば通り抜けることができます。
体の大きなクマネズミやドブネズミは、500円玉ほどの穴から侵入します。
また、住宅は築10年以上経過すると、外壁のヒビ割れやシーリングの劣化などで、隙間が生じやすくなります。
ネズミが入り込める穴や隙間がないか1ヶ月〜3ヶ月ごとを目安に確認しましょう。
ネズミが棲みつきやすい場所

ネズミは、暗くて人目につきにくく、エサや水を確保しやすい場所に棲みつきます。
代表的な場所は次のとおりです。
・屋根裏
・天袋
・壁の中
・キッチン
・洗面所、トイレ
・家具、家電の隙間
・押し入れ、クローゼット
・床下
・倉庫
・排水溝
クマネズミが棲みつきやすい場所

・屋根裏
・天袋
・壁の中
・押し入れ、クローゼット
クマネズミは垂直な壁や配管を登るのが得意なため、住宅内の高い位置を好みます。
屋根裏のように暗くて人の出入りが少ない場所のほか、壁の中や収納スペースなどに棲みつくことがあります。
天井から足音が聞こえたり、高い位置にフンやかじり跡があったりする場合は、クマネズミが棲みついているかもしれません。
ドブネズミが棲みつきやすい場所

・キッチン
・洗面所、トイレ
・床下
・排水溝
・倉庫
ドブネズミは、低い位置にある湿気や水分の多い環境を好みます。
排水溝や床下に棲みつき、食べものが豊富なキッチンや、水気の多い洗面所やトイレに現れることも。
ハツカネズミが棲みつきやすい場所

・壁の中
・キッチン
・家具、家電の隙間
・押し入れ、クローゼット
・倉庫
ハツカネズミは体が小さく、家具や家電の裏、収納スペースといった狭い場所にも入り込めます。
穀類や種子を好むため、食品を保管しているキッチンや倉庫にも棲みつきやすいです。
ネズミを駆除しても罰は当たらない?

古くからネズミは縁起のいい動物として扱われてきたため、「駆除すると罰が当たるのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
しかし、ネズミが商売繁盛や縁結びをもたらすという話は、神話や言い伝えから生まれたものであり、駆除によって不幸が訪れるという科学的な根拠はありません。
むしろ、ネズミに棲みつかれたまま放置していると、食品の汚染や感染症への罹患、住宅の損傷といった被害が拡大するおそれがあります。
縁起のよさと住宅内で発生する被害は分けて考え、棲みついている場合は早めに駆除しましょう。
ネズミの正しい駆除方法
住宅に棲みついたネズミは、捕獲器や殺鼠剤、燻煙剤を使って自分で駆除することができます。
ただし、ネズミが大量に棲みついていたり侵入経路を特定できなかったりするときは、完全に駆除するのは難しいです。
ここでは、ネズミを駆除するために押さえておきたいポイントを解説します。
イエネズミは殺傷、捕獲OK

クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの3種は鳥獣保護管理法における野生鳥獣の対象外です。
人間の生活圏に棲みつき、食品の汚染や感染症、建物の損傷といった被害を引き起こすため、環境衛生の維持に重大な支障を及ぼす動物として保護対象から除外されています。
そのため、イエネズミを個人で捕獲したり、殺鼠剤を使って駆除したりしても、法律で罰せられることはありません。
ただし、イエネズミ以外のネズミ類は扱いが異なる場合があるため、種類を判断できないときは自分で駆除するのは避け、駆除専門のプロに相談しましょう。
捕獲する方法

ネズミを捕まえる場合は、粘着シートやカゴ型の捕獲器を使用します。
侵入経路や棲み処の周辺、壁際、家具の裏など、ネズミが頻繁に通る場所に設置しましょう。
捕獲器を使用するときは、穀物や種子といった好物を餌にすると誘い込みやすくなります。
粘着シートや捕獲器にかかったネズミが生きていると、処分するときに噛まれる恐れがあるため、素手では触らないでください。
生きたネズミを処理する際は、カゴから出さずに水を張ったバケツへ捕獲器ごと沈めて溺死させます。
死骸を扱うときは、マスクやゴム手袋を着用し、ビニール袋へ入れてしっかり密封してください。
可燃ごみや一般廃棄物など、処分方法は地域によって異なるため、捨てる前に自治体のルールを確認しましょう。
殺処分する方法

ネズミの食性に合わせて作られた毒餌である殺鼠剤を使って駆除する方法もあります。
殺鼠剤には、一度の摂取で効果を発揮する即効性タイプと、数日間繰り返し食べさせて徐々に作用する遅効性のものがあります。
ドブネズミやハツカネズミの駆除には即効性が推奨ですが、警戒心の強いクマネズミには時間をかけて食べさせる遅効性が適しています。
また、棲みついているネズミの種類が把握できていれば、クマネズミなら穀類や種子類、ドブネズミなら肉や魚など、好むエサに殺鼠剤を混ぜると食いつきが良くなります。
設置する場所は、侵入経路や棲み処の周辺、フンやかじり跡が見つかった場所など、ネズミの通り道になっているところへ設置しましょう。
毒餌を食べたネズミが死亡したら、捕獲時と同様にマスクやゴム手袋を着用したうえで、死骸をビニール袋へ密封し、自治体の区分に従って処分してください。
なお、屋根裏や壁の中など、人目につきにくい場所でネズミが死亡すると、腐敗して悪臭や害虫の発生につながる可能性があります。
殺鼠剤を設置している間は毎日こまめに屋根裏や床下、家具の裏などを確認し、死骸を見つけたら早めに回収しましょう。
追い出す方法

ネズミの死骸を処理したくない方には、燻煙剤を使って住宅外へ追い出す方法がおすすめです。
燻煙剤を使うと、ネズミが嫌がる成分を含んだ煙を発生させ、殺傷せずに棲み処から追い出せます。
使用前には、周辺の食品や食器、精密機器などに薬剤が付着しないようカバーをかけるほか、火災報知器が作動しないようポリ袋を被せておきましょう。
また、燻煙剤を使用している間は室内へ立ち入らず、煙を吸い込まないよう注意してください。
なお、ネズミを追い出しただけでは、再び住宅に戻ってくる可能性があるため、作業後は侵入経路を塞いでおくことも大切です。
ネズミを駆除して、開運グッズを買おう!
縁起のいい動物だからといって、住宅に棲みついたネズミを放置する必要はありません。
食品や健康、住宅への被害を防ぐためにも、ネズミを見つけたら早めに駆除しましょう。
ネズミが持つ縁起のよさを暮らしに取り入れたい場合は、置物のような開運グッズを飾る方法があります。
商売繁盛や子孫繁栄、新しいはじまりといった意味を持つモチーフとして楽しんでみてはいかがでしょう。
まとめ
古来、ネズミは縁起のいい動物として親しまれてきました。
しかし、ネズミに棲みつかれると食品を食い荒らしたり、悪臭や健康被害、住宅の損傷を招いたりするため、できるだけはやく駆除する必要があります。
自分で対処しても被害が続く場合や、侵入経路や棲み処を特定できないときは、無理に作業を続けずネズミ駆除専門のプロに依頼しましょう。
害虫害獣コンシェルジュでは、現地調査から侵入経路の封鎖まで、ネズミ駆除に関する相談を受け付けています。
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