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キオビクロスズメバチとは?巣の場所や駆除方法も解説

  • ハチ
2025.12.12
キオビクロスズメバチとは?巣の場所や駆除方法も解説

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キオビクロスズメバチはスズメバチの一種ですが、生息域が限られているので、一般的にあまり知られていません。

実際、名前を聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。

他のスズメバチと同様、キオビクロスズメバチは毒針を持っています。

人家に巣をつくるケースは稀ですが、状況次第で攻撃される可能性があるため、不用意な接近や刺激は避けたほうがよいでしょう。

この記事では、キオビクロスズメバチの基礎知識を踏まえつつ、見間違いやすいハチの種類や巣をつくる場所、見かけた際の対処法、正しい駆除方法などを解説していきます。

キオビクロスズメバチの生態や危険性に対する理解が深まるので、ぜひご一読ください。

この記事でわかること

・キオビクロスズメバチの特徴
・キオビクロスズメバチの攻撃性
・キオビクロスズメバチと似ているハチの種類と見分け方
・キオビクロスズメバチが巣をつくる場所
・キオビクロスズメバチに遭遇したときの対処法
・キオビクロスズメバチに刺されたときの対処法
・スズメバチに共通する危険性や駆除方法

スズメバチとは

ハチ目の系統樹(スズメバチ)

スズメバチとは、ハチ目細腰亜目有剣下目スズメバチ上科スズメバチ科スズメバチ亜科に属する昆虫の総称です。

スズメバチ亜科は4種類に分類されます。

スズメバチの分類 種類
スズメバチ属
(Vespa)
オオスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチ、チャイロスズメバチ、ツマグロスズメバチ、ツマアカスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ など
クロスズメバチ属
(Vespula)
キオビクロスズメバチ、クロスズメバチ、シダクロスズメバチ、ツヤクロスズメバチなど
ホオナガスズメバチ属
(Dolichovespula)
ヤドリホオナガスズメバチ、キオビホオナガスズメバチ、シロオビホオナガスズメバチ、ニッポンホオナガスズメバチ など
ヤミスズメバチ属
(Provespa)
ナミヤミスズメバチ、タイリクヤミスズメバチ、オオヤミスズメバチ

上記のうち、日本国内に生息しているのはスズメバチ属・クロスズメバチ属・ホオナガスズメバチ属の3種類です。

ヤミスズメバチ属はタイやベトナムなど、東南アジア地域に生息しています。

スズメバチは体の大きさと攻撃的な性格で有名ですが、特に日本で刺傷被害が多いのはオオスズメバチをはじめとするスズメバチ属のハチです。

参考

日本産有剣ハチ類図鑑|寺山守・須田博久 編著
日本の真社会性ハチ|高見澤 今朝雄 著

キオビクロスズメバチってどんなハチ?

キオビクロスズメバチの生物紹介

キオビクロスズメバチの基本情報

和名 キオビクロスズメバチ
学名 Vespula vulgaris
分類 ハチ目細腰亜目有剣下目スズメバチ上科
スズメバチ科スズメバチ亜科クロスズメバチ属
体長 女王バチ:1.6~1.8cm
働きバチ:1.0~1.3cm
オスバチ:1.2~1.5cm
巣の場所 閉鎖空間(土の中、木の洞)
ごく稀に壁間や屋根裏など
巣の規模 巣盤:4~9枚
育房:3,000~6,000房
巣の特徴 直径30cm程度の楕円形
主な餌 幼虫:昆虫類の幼虫やクモ類を肉団子状にしたもの
成虫:幼虫の分泌液、樹液、花の蜜、果物の果汁など
生息域 北海道、本州北部、佐渡島、朝鮮半島、中国、モンゴル、ロシア沿海地方を含む全北区北部、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、セントヘレナなど

キオビクロスズメバチは、クロスズメバチ属に分類されるスズメバチです。

キオビの文字どおり、黒地の体に鮮やかな黄色の帯模様が入っており、足の色も黄色です。

メスは黄色の帯模様がはっきりと確認でき、腹部に黒い斑紋が見られます。

オスはメスに比べて黄色の帯模様が細く、全体的に黒色が多くなる傾向にあります。

日本国内では北海道・本州北部・佐渡島に分布していますが、主な生息域は標高800~2000mの山間部のため、市街地で遭遇するケースはほとんどありません。

参考

日本産有剣ハチ類図鑑|寺山守・須田博久 編著
日本の真社会性ハチ|高見澤 今朝雄 著
日本昆虫目録 第9巻 膜翅目 第3部 細腰亜目有剣類|一般社団法人 日本昆虫学会 発行

キオビクロスズメバチの生態

キオビクロスズメバチの生態は、スズメバチ全体に共通する生態と大きな違いはありません。

キオビクロスズメバチは他のスズメバチと同様、群れを成して生活しています。

女王バチ・働きバチ・オスバチといった3つの階級で構成された社会性昆虫の一種であり、巣の中で分業が行われていることが特徴です。

女王バチ・働きバチ・オスバチの役割の違いをまとめました。

キオビクロクロスズメバチの分業
初代女王バチ
・初期巣の形成(巣づくり、餌集め、初期の幼虫の育成)
・産卵
・毒針を持つ
働きバチ ・巣の拡張と維持
・幼虫の育成(狩りをして餌を運ぶ)
・巣の中の温度調節
・外敵から群れを守る
・毒針を持つ
オスバチ ・新女王バチとの交尾
・巣の拡張や幼虫の育成はしない
・毒針を持たない
新女王バチ ・オスバチと交尾をしたのちに越冬
・翌年の春から初期巣を形成し産卵

腹部に毒針があるハチは有剣類と呼ばれていますが、キオビクロスズメバチも有剣類の一種です。

毒針はメス(女王バチ・働きバチ)の産卵管に由来するものなので、オスバチは毒針を持っていません

他のスズメバチと比べると、キオビクロスズメバチはサイズが小さい傾向にあります。

たとえば、オオスズメバチは女王バチが4~5cm程度、働きバチとオスバチが3~4cm程度ですが、キオビクロスズメバチはどの階級も2cm以下です。

働きバチは狩りをしますが、自分の餌ではなく、幼虫の餌を集めるために行っています。

初代女王バチ

初代女王バチは越冬後の5月中旬頃から活動を開始し、主な役割は巣づくり・産卵・幼虫の育成です。

単独で一から巣をつくって産卵し、卵が孵化したら子育てを担います。

1匹で複数の幼虫を育てなければならないため、餌を運ぶのも一苦労です。

集められる餌の量には限界があるので、初期に育てられた働きバチは体が小さくなる傾向にあります。

働きバチ

働きバチは6月下旬から羽化し、すべての労働を担当します。

初代女王バチがつくった巣の拡張や維持をしたり、狩りで獲得した昆虫やクモを肉団子状にして幼虫に与えたりするのが主な仕事です。

また、巣の中の温度調節も働きバチが担います。

巣に水を持ち帰って散布したり、入口付近で羽ばたいて巣の中に空気を送り込んだりするなど、役割を分担して動くことが特徴です。

温度調節のためのこれらの行動には、気化熱で巣の中の温度を下げる目的があります。

外敵から襲われた際、巣の防衛を担当するのも働きバチです。

オスバチ

オスバチは8月下旬~11月中旬頃に羽化しますが、求められる役割は繁殖行動のみです。

働きバチとは異なり、巣づくりや子育てに参加することはありません。

新女王バチが巣を旅立つ時期になると外に出て、別の巣の新女王バチと交尾します。

役割を終えたオスバチは越冬せず、初代女王バチ・働きバチとともに死滅するため、生き残るのは新女王バチのみです。

新女王バチ

新女王バチはオスバチと同様、8月下旬~11月中旬頃に羽化するのが特徴です。

羽化後はオスバチと交尾したあとに、巣から離れた枯れ木の隙間や木の幹の苔下などで越冬します。

越冬した新女王バチは、翌年の春以降に初代女王バチとして新たな巣を自分でつくるため、一度使われた巣が再利用されることはありません。

参考

クロスズメバチの習性|乾 貞夫
日本の真社会性ハチ|高見澤 今朝雄 著

キオビクロスズメバチの攻撃性について

キオビクロスズメバチの攻撃性について

キオビクロスズメバチが分類されるクロスズメバチ属は、他のスズメバチより攻撃性が低いため、こちらから刺激しなければ襲われることは滅多にありません。

比較的おとなしい性格ですが、巣に近づくと攻撃される可能性があるため、不用意な接近・接触は避けましょう

巣を防衛する働きバチは強力な毒針を持っているため、刺されると激しい痛みや腫れが生じます。

アナフィラキシーショックの恐れがある点は他のスズメバチと同様なので、過去にスズメバチに刺された経験がある場合、特に注意が必要です。

キオビクロスズメバチと見間違いやすいハチ

キオビクロスズメバチと見間違いやすいハチ

キオビクロスズメバチは、同属種のクロスズメバチと見間違う可能性が高いです。

画像だけで確認すると色や見た目はまったく違いますが、実際は2.0cm以下の小さなハチなので、一目では見分けがつきづらい種類です。

クロスズメバチの情報や見分け方を紹介します。

クロスズメバチ

クロスズメバチ 1

和名 クロスズメバチ
学名 Vespula flaviceps
分類 ハチ目細腰亜目有剣下目スズメバチ上科
スズメバチ科スズメバチ亜科クロスズメバチ属
体長 女王バチ:1.4~1.6cm
働きバチ:1.0~1.3cm
オスバチ:1.2~1.4cm
巣の場所 閉鎖空間(主に土の中)
稀に木の洞、建物の屋根裏や壁の隙間
巣の規模 巣盤:8~12枚
育房:8,000~12,000房
巣の特徴 茶色または黄褐色
主な餌 幼虫:クモや昆虫などを肉団子状にしたもの
成虫:幼虫の分泌液や樹液など
生息域 北海道、本州、四国、九州、対馬、朝鮮半島、台湾、中国、ロシア(沿海州)、インド、ミャンマー

クロスズメバチは、クロスズメバチ属に分類される小型のスズメバチです。
その名のとおり、全体的に体が黒く、白い帯模様が入っています

キオビクロスズメバチと同様、おとなしい性格の持ち主で攻撃性は低いものの、巣に接近する人を攻撃してくる可能性があるため、不用意な接近・接触は避けたほうがよいでしょう。

キオビクロスズメバチとクロスズメバチの見分け方

シダクロスズメバチとクロスズメバチの見分け方

キオビクロスズメバチとクロスズメバチの明確な違いは、体の帯模様と足の色です。

キオビクロスズメバチの帯模様は鮮やかな黄色であり、足の色も黄色です。

一方、クロスズメバチの帯模様は白色であり、足の大部分が白くなっています。

実際はキオビクロスズメバチが1.0~1.8cm、クロスズメバチが1.0~1.6cmと、どちらもサイズが小さく、間近で見ないと色の違いがわかりにくいため、遭遇した際に一目で判別するのは困難です。

キオビクロスズメバチの巣の見分け方

キオビクロスズメバチの巣の見分け方

キオビクロスズメバチは土の中や木の洞など、閉鎖空間に巣をつくる習性があります。

キオビクロスズメバチはどんな巣をつくる?

巣の見た目 色は黄褐色
単独営巣期は球状
発達期・成熟期は円筒状
巣をつくる場所 閉鎖空間(土の中、木の洞)
ごく稀に壁間や屋根裏など
巣の規模 巣盤:4~9枚
育房:3,000~6,000房

キオビクロスズメバチの巣の色は黄褐色ですが、形状は時期によって変化していきます。

初代女王バチが1匹だけで巣づくりや幼虫の育成を行う単独営巣期は、巣の見た目が球状です。

働きバチが活動する発達期から成熟期にかけて巣は拡張され、縦長の円筒状に発達します。

最大12,000房にもなるクロスズメバチの巣に比べると、キオビクロスズメバチの巣は3,000~6,000房と小規模です。

また、この2種類の他にもオオスズメバチやキイロスズメバチなど、閉鎖空間で巣をつくるスズメバチが存在するため、巣だけでは種類の判別がしづらい傾向にあります。

キオビクロスズメバチが巣をつくる場所一覧

キオビクロスズメバチが巣をつくる場所

キオビクロスズメバチは、閉鎖空間に巣をつくります

山間部に生息しているため、土の中や木の洞といった自然環境で巣をつくることがほとんどです。

レアケースですが、壁間や屋根裏のような建物の閉鎖空間でも巣をつくります。

市街地や住宅地でキオビクロスズメバチを見かけた場合、周辺の建物に巣がつくられている可能性もあるため、注意しなければなりません。

キオビクロスズメバチの巣は放置しても大丈夫?

キオビクロスズメバチの巣を発見した場合、放置はおすすめできません。

スズメバチは時間の経過とともに働きバチの数が増えるので、巣の拡大速度も上がります。

巣が小さいからとそのまま放置すると、いつの間にか数百~数千匹のスズメバチが暮らす大きな巣に成長していきます。

また、キオビクロスズメバチの巣を放置した場合、他のハチを攻撃する習性を持つオオスズメバチを引き寄せてしまう可能性もあります。

オオスズメバチは攻撃的な性格をしており、人を襲うケースも珍しくありません。

状況の悪化を防ぐためにも、キオビクロスズメバチの巣を見つけたら、早めに駆除しましょう。

キオビクロスズメバチを見かけたらどうする?

キオビクロスズメバチを見かけたら

キオビクロスズメバチから身を守るための、適切な対処法を紹介します。

キオビクロスズメバチに遭遇したら

スズメバチに遭遇したら気をつけること

キオビクロスズメバチに遭遇した際の注意点をしっかり押さえておきましょう。

巣やハチを見つけても騒がない

巣やハチを見つけた際は「襲われるかもしれない」と不安になりがちですが、決して騒がず落ち着いて行動しましょう。

キオビクロスズメバチはおとなしい性格ですが、手や棒で追い払おうとしたり、大声で叫んだりすると、外敵が襲ってきたと認識して反撃される可能性があります。

その場から静かに離れる

キオビクロスズメバチに遭遇した場合、近くに巣が形成されている可能性があります。

ハチの動きに注意しながら、慌てず静かに歩きながら離れて安全を確保しましょう。

走って逃げると足音や振動が巣に伝わり、働きバチに襲われる恐れがあります。

頭や目(黒い部分)に気を付ける

キオビクロスズメバチを含め、スズメバチは黒いものを攻撃する習性を持っています。

髪の毛や眼球の黒にも反応する可能性があるため、遭遇時は頭や目をしっかり守りましょう。

帽子を被ったり、タオルやハンカチのような身の周りにある淡い色のもので頭を覆ったりすると効果的です。

キオビクロスズメバチの巣に近寄らないようにする

巣の場所を目視できる場合、近寄らないことを心がけましょう。

キオビクロスズメバチは閉鎖空間に巣をつくるため、巣の規模や細かい位置を確認しづらい傾向にあります。

ハチを複数匹見かけても巣の場所がわからない場合、巣が大きくなる前にプロに相談するのがおすすめです。

時間が経つほど巣は拡大し、働きバチの数も増加してしまいます。

キオビクロスズメバチに刺されないためにできること

スズメバチに刺されないためにできること

山間部のような自然豊かな環境に足を運ぶ際、キオビクロスズメバチに刺されないための対処法を紹介します。

黒い服装を避ける

スズメバチは黒いものを攻撃する習性があるため、黒い服装は避けた方がよいでしょう。

上下の衣類はもちろん、帽子・バッグ・靴下・靴なども含め、明るく淡い色のアイテムを着用することで攻撃されるリスクを減らせます。

黒に限らず、濃紺やその他の濃色もハチに攻撃されやすい傾向があります。

一方、白や黄色はアブやカメムシなどの虫を寄せつける可能性があるため、外出時にハチ対策と虫対策を並行する場合、以下のような中間色がおすすめです。

・ベージュ
・明るいグレー
・明るいカーキ

さらに、毛皮の服もスズメバチを刺激しやすいため、着用は避けましょう。

毛皮の外観から天敵として認識され、攻撃対象になってしまう恐れがあります。

強いニオイを避ける

スズメバチは強いニオイに反応しやすいため、ヘアスプレーや香水を使う際は要注意です。

ニオイが薄いものでも近寄ってくる可能性があるため、無香料のものを使用しましょう。

清涼飲料水(甘い香りがするもの)は避ける

スズメバチに遭遇しそうな場所では、甘い香りがする清涼飲料水はなるべく避けたほうがよいでしょう。

幼虫の分泌液や樹液に加えて、人工的な甘い液体もスズメバチにとっては貴重な餌になります

清涼飲料水の缶にスズメバチが入り込み、気づかずに飲んでしまうと、唇を刺される恐れがあるため、キャンプやピクニックなど自然が多い場所への外出時には注意が必要です。

キオビクロスズメバチに刺されてしまったら

スズメバチに刺されてしまったら

スズメバチの毒は強力であり、ときには人を死に至らしめるほど危険です。

キオビクロスズメバチに刺された際はすぐに以下の対処法を実行しましょう。

アレルギー反応が出ていないか全身を確認

スズメバチに刺された場合、患部周辺に痛み・腫れ・赤みなどが生じる局所反応が発生します。

局所反応だけなら数時間~1日程度で収まりますが、かゆみを伴うしこりが残るなど、完全回復には数日かかることがあります。

ハチ刺されに対するアレルギーを持っている場合、局所反応より危険なアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。

刺されたあとは、全身にアレルギー反応の兆候が出ていないか必ずチェックしましょう。

アレルギー反応の兆候

・不安感
・ピリピリ感
・浮動性めまい(ふわふわと浮いているような感覚のめまい)
・全身のかゆみおよびじんましん
・唇や舌の腫れ
・喘鳴(軌道が狭くなり呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーと音がする)
・呼吸困難
・虚脱(失神を伴わない急激な脱力、血圧の低下)
・意識消失

上記の症状が1つでも当てはまる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

自分で病院に向かうと、移動中に症状が悪化してしまう恐れがあります。

アナフィラキシーショックが重篤化した場合、命を落としかねないため油断は禁物です。

刺されてから20~30分ほど様子見し、アレルギー反応の兆候が何も出ていなければ、次に紹介する3つの対処法を行いましょう。

途中で少しでも異変を感じたら、早急に医療機関を受診してください。

傷口を流水で洗い毒を取り除く

傷口を流水で洗い毒を取り除く

スズメバチに刺された際は、傷口を流水でよく洗い流しましょう

患部に毒針が残っている場合、指先でつまんでゆっくりと抜いてください。

クレジットカードやバターナイフといった薄くて固いもので患部を優しくこすり、毒針をこそぎ落とす方法も有効です。

患部の毒針を取り除いたら、傷口周辺を圧迫して毒を絞り出しましょう

ハチの毒は水に溶けやすいため、毒を絞り出しながら傷口を流水にさらすと効果的です。

抗ヒスタミン軟膏を塗布し患部を冷やす

抗ヒスタミン軟膏を塗布し患部を冷やす

抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を塗布するか、経口投与の抗ヒスタミン薬を服用しましょう。

さらに、濡れタオルや冷湿布で患部を冷やせば、かゆみと腫れを緩和できます。

患部を持ち上げ腫れを和らげる

患部を持ち上げ腫れを和らげる

スズメバチに刺された場合、局所反応で患部が通常時の2倍ほど腫れてしまうケースがあります。

刺された部位によっては、患部を心臓より高い位置に持ち上げることで腫れの緩和が期待できます。

局所反応による腫れは蜂巣炎と呼ばれる感染症と見分けが付かないケースもあるため、注意が必要です。

刺されてから1日以上経過しても腫れが収まらない場合、速やかに医療機関を受診しましょう。

キオビクロスズメバチの駆除方法

キオビクロスズメバチの駆除方法

キオビクロスズメバチは地中や木の洞、屋根裏といった閉鎖空間に巣をつくるため、軒下や木の枝のような解放空間と比べると駆除の難易度は高いです。

閉鎖空間では巣の大きさを確認しづらいうえ、地中につくられた巣は木の根を巻き込んでいるケースもあります。

巣から働きバチが頻繁に出入りしている場合は、目に見えない部分で巣が大きくなっている可能性があるため注意が必要です。

駆除に少しでも不安を感じた場合は、プロへの依頼を検討しましょう

スズメバチに共通する危険性や駆除方法

スズメバチに共通する危険性や駆除方法 1

キオビクロスズメバチを含め、スズメバチには共通する危険性や駆除方法があります。

知識がない状態で駆除をしてしまうと大きな怪我に繋がる可能性もあるため、安全な駆除を行うためにご確認ください。

スズメバチの活動時期別の危険性

スズメバチの活動時期別の危険性

時期 危険度 主な行動
4~5月 女王バチが越冬から目覚め、単独で巣づくり、産卵、働きバチの育成を開始。
6~7月上旬 働きバチが増えることで巣も大きくなり、群れの成長が急加速する。
7月中旬~8月 働きバチの数が300匹を超える巣が発生し始める。
8~9月 勢力が最大になり、巣の規模も最大になる。
9~11月 新女王バチとオスバチが羽化する。
12~3月 交尾を終えた新女王バチのみが越冬する。

危険度が高い時期は働きバチの数も多いうえにスズメバチの攻撃性が増しているため、十分な準備ができない場合はプロに駆除を依頼したほうが安全・確実です。

一般的にスズメバチの女王は4~5月に越冬から目覚め、単独で巣づくりを開始します。

その後、女王バチは初期の産卵を経て子育てに移行し、働きバチを羽化させて群れの基盤を構築します。

6~8月は働きバチが増加し、巣づくりや幼虫の育成を担うため、急激に群れが成長する時期です。

8~9月になると群れの数がピークを迎え、巣の規模も最大になります。

9~11月は翌年の世代を担う新女王バチとオスバチが羽化し、繁殖活動を開始する時期です。

新女王バチはオスバチとの交尾が終わると、巣から離れた場所にある枯れ木の隙間や木の幹の苔下へ行き、翌年3月末頃まで越冬します。

越冬期になると、新女王バチ以外のハチはすべて死滅するため、巣は1年足らずで空になり、一度使われた巣は再利用されることはありません

新女王バチは越冬後4~5月に目覚め、新たな巣づくりを開始します。

自分で巣を駆除する場合は、女王バチが単独で活動する危険度が低い時期に実施するのが理想的です。

スズメバチの駆除に使えるグッズ

スズメバチの駆除には、以下で紹介するグッズが役立ちます。

捕獲器を使う


ハチがホイホイ|アース製薬

捕獲器は、ハチが好む香りでスズメバチを誘引し、内部に引き込む形で捕えるグッズです。

内部にスズメバチが入ったら、二度と外へ出られない仕組みになっています。

大量のハチを捕獲するには不向きですが、女王バチが単独で巣づくりを始める4~5月頃に仕掛けておくには最適です。

女王バチを捕えれば、巣づくり自体を防止できるため、より効率的に駆除できます。

駆除エサ剤を使う


ハチの巣コロリ スズメバチ用 駆除エサ剤 2個入り|アース製薬

駆除エサ剤は、フィプロニルという殺虫効果のある成分が配合された餌を容器に入れたグッズです。

スズメバチが好む香りを放って容器の中に誘引し、エサ剤を持ち帰らせる仕組みになっています。

巣に戻ったスズメバチは仲間のハチや幼虫にエサ剤を分け与えるため、毒であるフィプロニルが巣全体に拡散し、最終的に巣をまるごと駆除できます。

駆除スプレーを使う


カダン スズメバチバズーカジェット 550mL|フマキラー

駆除スプレーは、数あるスズメバチ駆除グッズのなかでも一段と即効性に優れています。

駆除スプレーを購入する際は、スズメバチの神経をマヒさせて動きを鈍らせるピレストロイド系の成分が含まれたものを選びましょう。

スズメバチに向かってスプレーを噴射すると、素早く動きを止められるため、攻撃が激化する前に駆除できます。

スズメバチが過去に巣をつくった場所、木の洞や屋根裏など営巣の可能性が高い場所に前もって噴射しておけば、数か月ほど巣づくり防止効果を発揮します。

自分でスズメバチの駆除をする際の注意点

スズメバチの駆除をする場合は、頭や顔も含め、必ず肌が露出していない状態で行いましょう。

スズメバチは巣を襲われた際に集団で攻撃に出てくる習性があり、油断をすると致命的な怪我につながる可能性があります。

巣が直径10㎝を超える場合はスズメバチの活動時期別の危険性でお伝えした通り、十分な準備ができなければ無理に自分で駆除をせずプロへの依頼をおすすめします

安全に駆除するために必要な道具一覧

スズメバチの巣を駆除する場合、防衛役の働きバチから攻撃される可能性が高いので、身を守るための道具が欠かせません。

毒針で刺されないよう、肌の露出や衣類の隙間をなくすことが大切です。

安全に駆除するために必要な道具は以下のとおりです。

駆除スプレー 2~3本


カダン スズメバチバズーカジェット 550mL まとめ買い3本セット|フマキラー

駆除の際にスプレーの残量が途中で切れてしまうと、刺激を受けて怒ったスズメバチへの反撃手段がなくなってしまいます。

また、駆除作業自体がストップしてしまうため、あらかじめ2~3本は用意して手の届く場所に置いておくと安心です。

戻りバチの退治や新たな巣づくりの予防にも役立つため、余分に購入しても無駄にはなりません。

脱脂綿


サルバ 白十字 FC脱脂綿100g|白十字株式会社

スズメバチの巣は、出入口の穴が1箇所空いています。

駆除作業中に出入口からスズメバチが出てこないよう、必要に応じて巣穴を脱脂綿で塞ぎましょう

隙間があるとスズメバチが通過してしまうため、脱脂綿を詰め込んで巣穴を完全に塞いでください。

巣穴を塞ぐ道具はコーキング剤でも代用可能です。

白い防護服セット※7mm以上の厚手のもの


スズメバチ駆除 蜂防護服 蜂武者|株式会社イーライフ

スズメバチの駆除作業には、全身をしっかり保護できる防護服が必須です。

ただし、最強のハチとして恐れられるオオスズメバチの毒針の長さは3~7mm程度なので、薄手の防護服では針が貫通して刺されてしまう可能性があります。

防護服を購入する際は、必ず厚さが7mm以上のものを選びましょう

また、防護服に隙間があると、そこからハチが侵入してしまう恐れがあります。

ヘルメットと防護服の接続部分をファスナーで閉められるなど、一体化できるタイプを選ぶと安全です。

白い手袋と長靴がセットになった商品を購入すれば、装備一式がそろいます。

虫取り網


イージーネット(大)丸型|池田工業社

虫取り網は戻りバチを含めた、巣の周りを飛び回るスズメバチを捕獲する際に必要です。

巣穴に脱脂綿を詰め込んでも、巣に帰ってきた戻りバチに攻撃される可能性があります。

戻りバチを虫取り網で捕獲したら、素早く駆除スプレーを吹きかけて駆除しましょう。

厚手のゴミ袋


厚口分別用45L 10枚入 半透明|セイケツネットワーク

巣穴からスズメバチが出てこないことを確認したら、巣とハチの死骸を厚手のゴミ袋に入れて回収します。

薄手のゴミ袋を使うと、巣の中で生き残っていたハチに刺されたり、死骸の毒針が貫通して刺さったりする可能性があります。

ゴミ袋を二重にしておくと、さらに厚みが増すので安心です。

ヘラ


ステンレス 金ベラ 305mm|イノウエ商工

屋根裏や軒下につくられたスズメバチの巣を取り除いても、巣の残骸がこびりついているケースがあります。

残骸はヘラで削れば、きれいに除去できます。

樹脂製や木製のヘラは折れる可能性があるので、頑丈な金属製のものを使用しましょう。

掃除用具


ほうき ちりとり セット|Clean home

ほうきとちりとりは、地面に落ちたスズメバチの死骸や巣の残骸を回収する際に必要です。

普段使用している掃除機は小石などを一緒に吸い込むと壊れる可能性があるため、駆除後の掃除への使用はおすすめできません。

駆除道具は自治体で貸出を行っていることも

自治体で防護服や駆除機材の無料貸出を行っていることがあります。

貸出を利用する際には、お住まいの地域の自治体に問い合わせてみましょう。

横浜市役所

夜間作業に赤色灯は使える?

ハチは赤色を認識しづらいという理由から、夜間の駆除作業にて赤色灯や赤いセロハンを巻き付けたライトの使用を推奨されるケースがあります。

しかし、近年の研究ではスズメバチは種類により、赤色など暖色系の光に引き寄せられるという報告が上がっています。

現状、赤色灯は確実に安全なグッズとはいえないため、過信は禁物です。

また、夜間の駆除作業自体が光の有無を問わず、リスクを伴うことも頭に入れておきましょう。

スズメバチ駆除の手順

スズメバチ駆除の手順

スズメバチを駆除する際は安全のため、基本的な手順に沿って作業をしましょう。

①必要な道具がそろっているか確認

駆除作業を始める前に、必要な道具がそろっているか確認しましょう。

防護服を着用したら、隙間がないか念入りにチェックしてください。

ヘルメットと防護服の接続部分、手袋・長靴と防護服の間などに隙間があると、作業中にスズメバチが入り込んでしまうためです。

不足している道具があれば作業前に購入し、万全の状態で臨みましょう。

②スズメバチの巣穴に駆除スプレーを噴射する

装備を整えたらスズメバチの巣に接近し、巣穴目がけて駆除スプレーを一気に噴射します。

途中でスプレーの残量が切れる可能性があるため、必ず予備のスプレーを手の届く範囲に置いておきましょう。

スズメバチの羽音が収まったら巣穴に脱脂綿を詰め込み、出入口を塞ぎます。

③巣を切り離してゴミ袋の中に入れる

巣穴にフタをしたら、巣を構造物との接続部分から切り離して厚手のゴミ袋に入れましょう。

土の中に巣がある場合、手袋を着用したまま手で掘り起こします。

スコップで掘り起こすと、巣が崩れて回収しにくくなる可能性があります。

また、崩れた巣から生き残ったハチが突然出てくるケースも想定されるため、スコップの使用は避けたほうがよいでしょう。

④ゴミ袋を何重にも縛る

回収した巣の中に生き残ったハチがいる場合、非常に危険です。

ゴミ袋を何重にも縛ることで、内側から毒針で刺されるリスクを軽減できます。

⑤戻りバチを防ぐために駆除スプレーを噴霧する

巣を除去したあと、狩りで外に出ていたスズメバチが戻ってくる可能性があります。

戻りバチが寄り付かないよう、巣があった場所に忌避剤として駆除スプレーを噴霧しておきましょう。

⑥駆除したハチの巣を自治体のルールにしたがって処分する

取り除いた巣を庭に放置した場合、内部に残っていたサナギが羽化したり、餌を求める他の虫が群がってきたりする可能性があります。

衛生的な観点から考えても放置は望ましくないため、巣をゴミ袋に入れて回収したら、住んでいる自治体のルールにしたがって処分しましょう。

たとえば、神奈川県横浜市の場合、ハチの巣は燃えるゴミとして処分できます。

高所や入り組んだ場所の巣は危険度が高い

高所や入り組んだ場所の巣は危険度が高い

スズメバチは軒下や樹木の枝といった手が届きにくい高所、屋根裏や床下といった入り組んだ場所に巣をつくることがあります。

特に屋根裏や床下にある巣は、外から見ても巣のサイズやハチの数を確認できないのが難点です。

想定より巣が大きく、大量の働きバチが羽化している可能性も考えられます。

また、屋根裏や床下は閉鎖空間で動きにくいうえ、暗い場所で作業しなければならない点も危険度が高まる要因です。

入り組んだ場所につくられた巣は、軒下や樹木の枝につくられた巣より駆除が難しいので、自分で無理に作業をせずプロのハチ駆除業者に依頼しましょう。

スズメバチの巣が土の中にある場合

スズメバチ駆除のプロが土の中に巣をつくるスズメバチの巣を駆除する際、スコップを使わず手で掘り進めます。
①スズメバチを刺激してしまう恐れがある
②巣を傷つけ改修しづらくなる

自分で駆除をするのが不安な方はプロに依頼した方が安心

キオビクロスズメバチは閉鎖空間に巣をつくる性質上、解放空間に巣をつくるスズメバチに比べると駆除の難易度が高く危険を伴います。

安全に駆除するために必要な道具一覧で紹介した道具一式をそろえたり、スズメバチ駆除方法について知識を得た後でもスズメバチに対して少しでも不安が残るようであれば、迷わずプロに相談しましょう。

プロのハチ駆除業者は、状況に合わせて適切な方法で駆除してくれるうえ、防護服や専用の道具もそろっているので、安全・確実に対応してくれます。

害虫害獣コンシェルジュは「これはスズメバチの巣なのかわからない」「駆除すべきか迷っている」といった段階でも、見積りや相談を無料で受け付けています。

スズメバチの対処に困っている場合は、ぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

キオビクロスズメバチの生態

・クロスズメバチ属でおとなしい性格のスズメバチ
・黒地の体に鮮やかな黄色の帯模様が入っている
・巣は黄褐色で球状から円筒状へと変化する
・北海道、本州北部、佐渡島の山間部に生息している

この記事ではキオビクロスズメバチの生態や巣の見分け方、スズメバチに刺されたときの対処法や駆除方法について解説しました。

キオビクロスズメバチは土の中や木の洞、屋根裏といった閉鎖空間に巣をつくるため、気づかないうちに巣が大きくなりやすい種類です。

市街地ではあまり見かけないハチですが、遭遇した際は近くに巣をつくっている可能性があります。

自分で対処ができないと判断した場合は、プロのハチ駆除業者に相談してみましょう。

害虫害獣コンシェルジュでは、スズメバチの駆除に関する無料相談を承っておりますので、お問い合わせフォームまたはお電話でお気軽にご相談ください。

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監修者(仮画像③)
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害虫害獣コンシェルジュは、害虫害獣に関する正しい知識を発信し、厳格な品質管理基準をクリアした害虫害獣駆除のプロとのマッチングサービスを提供するサイトです。編集部では「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」を明確にし、依頼前の不安解消を目指しています。

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