コウモリから狂犬病に感染する?日本の現状

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コウモリはさまざまな感染症ウイルスの媒介主として知られており、中でもこわいのが狂犬病です。
致死率ほぼ100%といわれる狂犬病ですが、日本に生息するコウモリから感染することはあるのでしょうか。
本記事では、日本のコウモリからの狂犬病感染へのリスク、具体的な症状や感染時の対応、コウモリが他に保有している可能性のあるウイルスや寄生虫による健康被害について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
・コウモリから狂犬病に感染する可能性
・狂犬病の症状
・狂犬病の疑いがある場合の対応
日本のコウモリは狂犬病をもっている?
日本に生息するコウモリが狂犬病のウイルスを保有している可能性は低いですが、海外からの輸入感染症例があります。
国内では1957年を最後に確認されていない
1950年、狂犬病予防法にもとづき、飼い犬へ年1回のワクチン接種が義務付けられたことで激減し、1957年にネコが発症したのを最後に確認されていません。
そのため、現在の日本では狂犬病ウイルスは国内で定着していないと考えられ、野生のコウモリが保有している可能性は低いです。
海外からの輸入感染症例は4つ
約70年間国内での発症例が確認されていない一方で、海外からの輸入感染症例が複数あります。
1970年にネパールからの帰国者で1例、2006年にフィリピンからの帰国者で2例、2020年にフィリピンからの入国者で1例、狂犬病への罹患が報告されました。
ただし、狂犬病患者から他人へ感染した事例はこれまで確認されていないため、必要以上に不安を抱かなくてもいいでしょう。
ただし、海外には狂犬病対策が整っておらず多くの野生動物が人里に生息している国があります。
海外に渡航する際は、コウモリをはじめさまざまな動物から狂犬病がうつる可能性があるため、必要に応じてワクチンを接種しましょう。
狂犬病とはどんな感染症?
日本で感染する可能性は低いものの、狂犬病がどういった感染症なのかを詳しく解説します。

| 感染経路 | 野生動物の咬傷、引っ掻き傷 |
| 病原体 | 狂犬病ウイルス |
| 潜伏期間 | 30日~60日 |
| 症状 | 発熱、頭痛、倦怠感 など |
| 致死率 | ほぼ100% |
狂犬病の発生状況

国によっては現在も狂犬病による死亡推定者が発生している地域もあります。
死亡した人数が著しい国は以下のとおりです。
| 国 | 狂犬病による死亡推定者数 |
| インド | 7,437人 |
| 中国 | 2,835人 |
| パキスタン | 1,623人 |
| バングラディッシュ | 1,192人 |
| インドネシア | 1,113人 |
| ミャンマー | 681人 |
| フィリピン | 592人 |
※2016年6月時点
そのほか、中東、アフリカ、アメリカでも100名に満たないながらも死亡推定者数が発生しており、世界のほとんどの地域で感染の危険があります。
狂犬病の感染経路

狂犬病は、コウモリのほかイヌ、ネコ、アライグマなどの野生動物に咬まれたり引っかかれたりした傷からウイルスが侵入することで罹患する感染症です。
海外では、コウモリと接触したことによる感染例が複数確認されています。
2008年にアメリカ在住の50代男性が耳をコウモリに咬まれた4週間~6週間後に狂犬病を発症した後に死亡しており、2009年には同じくアメリカ在住の10代女性が洞窟でコウモリと接触した2ヶ月後に発症し亡くなりました。
2008年~2012年に世界で確認された12の発症例のうち、半数の感染源がコウモリであったと報告されています。
狂犬病の症状

狂犬病の初期症状は、発熱、頭痛、倦怠感、筋痛、疲労感など風邪によく似ていますが、咬まれたり引っかかれた部位の痛みや周辺の知覚異常、痙攣をともないます。
進行すると、不安や興奮で落ち着きがなくなり、意識のさく乱、幻覚、他者への攻撃、水をこわがる恐水症状に発展して水分を摂取できなくなり、最終的には昏睡状態に陥って呼吸困難となり亡くなります。
狂犬病の疑いがある場合どうする?
国内では感染する可能性の低い狂犬病ですが、万が一に備えて罹患の疑いがある際の対応を知っておきましょう。
①傷口をよく洗う

野生のコウモリに咬まれた傷口を、15分以上かけて大量の水と石鹸で洗います。
石鹸は、ドラッグストアやスーパーで販売している一般的な固形石鹸やハンドソープで問題ありません。
②暴露後ワクチンを接種する

狂犬病の疑いがある場合は、すみやかに暴露後ワクチンを接種してください。
WHOでは接種開始日を0として、3日、7日、14日、30日、90日の6回の接種を推奨しています。

なお、狂犬病への感染の確率が高い地域に渡航する際は、不安な場合は予防ワクチンを打ちましょう。
万が一狂犬病を発症しても、事前予防接種の履歴が明らかな場合は、すでに免疫がある程度あることから、暴露後免疫は接種初日と3日後の2回のみ接種で処置が完了します。
狂犬病だけではない!コウモリがもっているウイルス

野生のコウモリは狂犬病以外にもさまざまな感染症を保有しているといわれています。
・重症急性呼吸器症候群(SARS)
・ヒストプラスマ症
・リッサウイルス感染症
・ニパウイルス感染症
・エボラ出血熱
・レプトスピラ症
コウモリは、エサを探すためにさまざまな場所を移動する習性があり、人間にとって不衛生な洞窟やトンネルなどにも棲みついたりすることから保菌しやすいのです。
しかし、コウモリ自身はウイルスを保有しても病気を発症しません。
人間と細胞の仕組みが大きく異なり、感染してもウイルスをコントロールして共存する仕組みをもっているからだと考えられています。
重症急性呼吸器症候群(SARS)
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| 疾患名 | 重症急性呼吸器症候群(SARS) |
| 病原体 | SARSコロナウイルス |
| 潜伏期間 | 2日~10日 |
| 症状 | 発熱、悪寒戦慄、筋肉痛 など |
| 致死率 | 9.6% |
重症急性呼吸器症候群(SARS)は、2003年に中国の広東省で発生した非定型性肺炎の集団発生を起源とする感染症です。
人間同士でもうつる感染症で、平均潜伏期間は5日程度、発症第1週には発熱、悪寒戦慄、筋肉痛などインフルエンザのような症状が見られます。
感染から2週目以降に肺炎に進行して、咳と呼吸困難、70%程度の患者は下痢を発症します。
80%程度の患者はその後回復に向かいますが、一部ARDS(急性呼吸窮迫症候群)に陥り亡くなる事例も。
この恐ろしいSARSウイルスの自然宿主として発表されたのが、キクガシラコウモリです。
キクガシラコウモリは、中国、朝鮮半島、インド、ネパールなどのアジアに分布し、日本にも生息しています。
住宅街で見かけることは少ないですが、自然豊かな山間部や洞窟内に潜んでおり、レジャーの際に野生のキクガシラコウモリを見つけても触れないでおきましょう。
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ヒストプラスマ症

| 疾患名 | ヒストプラスマ症 |
| 病原体 | ヒストプラスマ属の真菌 |
| 潜伏期間 | 7日~21日 |
| 症状 | 発熱、悪寒、咳嗽 など |
| 致死率 | 31.7%~61.5% |
ヒストプラスマ症は、中央アメリカのオハイオ川とミシシッピ川の流域で感染例が多く報告されており、アメリカでは毎年50万人もの患者が発生しています。
感染経路はコウモリや鳥のフン、および汚染された土壌で、ヒストプラズマ・カプスラツムという菌に触れたり吸い込むことで感染します。
大半の患者はインフルエンザに近い症状を発症するのみで回復しますが、栄養失調の子どもやエイズ患者、臓器移植を受けた方が感染すると、呼吸困難や肝臓、リンパ節などの肥大を引き起こすことも。
リッサウイルス感染症

| 疾患名 | リッサウイルス感染症 |
| 病原体 | ラブドウイルス科リッサウイルス属RNA型ウイルス |
| 潜伏期間 | 20日~90日 |
| 症状 | 発熱、食欲不振、倦怠感 など |
| 致死率 | – |
リッサウイルス感染症は、狂犬病のウイルスと類似した病原菌から発症します。
アフリカ、ヨーロッパ、オーストラリアを中心に蔓延しており、野生のコウモリの咬傷が主な原因です。
症状は狂犬病と酷似しており、初期は発熱、食欲不振、倦怠感、咬傷の疼痛などに続き、興奮、嚥下困難、発声困難、筋痙縮が現れ、恐水症状や精神かく乱などまで進行します。
ニパウイルス感染症

| 疾患名 | ニパウイルス感染症 |
| 病原体 | ニパウイルス |
| 潜伏期間 | 4日~14日 |
| 症状 | 発熱、頭痛、めまい など |
| 致死率 | 32% |
ニパウイルス感染症は、コウモリやブタとの直接的な接触および尿や唾液がかかった食物の摂取により発症します。
マレーシア、インド、バングラディッシュなどのアジアの温暖な地域で多くの患者が発生しており、同地域に生息するオオコウモリからの感染が大半です。
オオコウモリの主食である果実の1つ、ナツメヤシにもニパウイルスが含まれている可能性が高いため、口にしないように注意喚起されており、直近では2026年2月にバングラデシュにて1名の感染が報告されています。
感染後は発熱、頭痛、めまい、嘔吐が初期症状として現れ、意識障害、脳幹機能不全症状などに進行する場合も。
エボラ出血熱

| 疾患名 | エボラ出血熱 |
| 病原体 | エボラウイルス |
| 潜伏期間 | 2日~21日 |
| 症状 | 発熱、強い脱力感、筋肉痛 など |
| 致死率 | 90% |
エボラ出血熱は、コウモリをはじめ、チンパンジー、ゴリラなどの野生動物の死骸との接触により発症します。
主にアフリカで猛威をふるっており、コンゴ民主共和国では2026年5月までで17回もの流行が発生しており、過去10年で約1万3,000人以上が亡くなりました。
突然の発熱からはじまり、強い脱力感、筋肉痛、頭痛、喉の痛みなどの風邪に似た症状が発生したあと、嘔吐、下痢、発疹が出現します。
肝機能、腎機能にも異常が出て、さらに悪化すると出血傾向や意識障害にまで進行します。
レプトスピラ症

| 疾患名 | レプトスピラ症 |
| 病原体 | レプトスピラ |
| 潜伏期間 | 5日~14日 |
| 症状 | 発熱、悪寒、頭痛 など |
| 致死率 | 5%~15% ※黄疸がある場合 |
レプトスピラ症は、ネズミ、ブタ、コウモリなどの野生動物の尿および、尿が染み込んだ土壌に接触することで感染します。
感染しやすいのは、農業従事者、獣医、食肉業者など動物と触れ合う仕事に従事している方です。
日本では、1970年代前半までで年間50名以上の死亡例が報告されていましたが、衛生環境の向上などにより患者数は著しく減少しました。
しかし、世界規模で見るとブラジル、ニカラグア、フィリピン、タイなど、温暖な地域で流行が続いています。
発熱、悪寒、頭痛などの軽い症状のみで回復するケースもあれば、黄疸、出血、腎障害をともなう重症型に発展する場合もあります。
感染症以外もこわい!コウモリの寄生虫とアレルギー源
感染症以外にも、コウモリは人間に健康被害をもたらす寄生虫を保有しているほか、体やフンに含まれるカビや菌でアレルギーを発症する場合があります。
コウモリが保有する寄生虫

コウモリに付着している主な寄生虫は以下のとおりです。
| 寄生虫 | 体長 | 人間への被害 |
| コウモリバエ | 約3mm | 強いかゆみ、発疹、腫れ |
| ダニ | 約1mm | 皮膚炎、感染症の媒介 |
| ノミ | 約2mm | 強いかゆみ、水ぶくれ、色素沈着 |
| トコジラミ | 約5mm~8mm | 約5mm~8mm |
コウモリバエとは、コウモリの血を吸って生きているハエです。
ハエでありながら飛ぶことはできず、コウモリに寄生して過ごし、体から落ちて人間と接触した際に吸血されると、強いかゆみに襲われたり、発疹や腫れが現れたりします。
ダニは人間の生活圏にも潜んでいる寄生虫ですが、マダニという大型の種は日本紅斑熱、ライム病、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの深刻な感染症を媒介する可能性のある、恐ろしい存在です。
ノミも、イヌやネコにも体に寄生している虫で、吸血されると強いかゆみを発症するほか、水ぶくれや色素沈着に進行する場合も。
トコジラミは大変厄介な寄生虫で、一度刺されると全身に発疹が現れて眠れないほどのかゆみに襲われます。
なおかつ、市販の殺虫剤では駆除が難しく自宅に棲みつかれた場合は専門のプロに依頼するしかありません。
カビや菌によるアレルギー発症

コウモリは、人間にとって不衛生な洞窟や古い高架橋の隙間などに頻繁に出入りします。
そのため、寄生虫以外のカビや菌が体に付着しており、触れたり吸い込んだりすると咳やくしゃみ、皮膚炎などのアレルギーを発症することも。
また、住宅街に現れるコウモリのフンは乾燥していて粉塵化しやすく、少しの風で空気中に舞い上がります。
フンにもカビや菌が含まれているため、吸い込むと呼吸器官に疾患が現れることがあります。
【危険】コウモリは住宅に棲みつくことがある!
人間の健康を脅かすコウモリの中には、住宅に棲みつく種がいます。
どういったコウモリなのか、住宅にどのように侵入してどこに棲みつくのか解説します。
住宅街に現れるアブラコウモリ

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 分類 | 翼手目ヒナコウモリ科 |
| 体長 | 3.7cm~6cm |
| 体重 | 5g~10g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| ねぐら | 民家、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版
アブラコウモリは、昆虫を主食とするココウモリの1種で、体長が5cm程度の小さなコウモリです。
もともとは自然豊かな山間部に生息していましたが、都市開発による森林伐採によってエサ場と棲み処を失い、住宅街に現れるようになりました。
住宅街周辺の雑木林、水田、河川などでエサを食べたあと、近くの住宅に忍び込んで棲みつきます。
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アブラコウモリの侵入経路・棲み処
アブラコウモリは、採餌後にねぐらを求めて住宅に侵入します。
小柄なため、1cm~2cmの隙間や亀裂があれば内部に入り込むことが可能です。

・屋根の隙間
・軒下の隙間
・雨どい
・換気口
・換気扇
・シャッターや雨戸の隙間
・玄関の隙間
住宅は築10年以上経過すると、外壁や屋根などに亀裂やひびが生じやすくなります。
長期間リフォームをしていない場合、見えないところにアブラコウモリが侵入しやすい隙間ができているかもしれません。
侵入後、アブラコウモリは暗くてジメジメとした、天敵に狙われにくい場所を探して棲みつきます。

・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下
なお、アブラコウモリが棲みついているところを巣と呼びますが、鳥やネズミのように巣材を集めて寝床をつくるわけではなく、棲みついている場所そのもの、もしくは糞尿の痕跡がある場所を巣といいます。

健康被害以外でのコウモリ被害

コウモリが棲みつくと、健康被害以外にも人間の生活にさまざまな被害を及ぼします。
・悪臭被害
・住宅被害
・騒音被害
悪臭被害

コウモリのフンは、ドブ臭とアンモニア臭をまぜたような独特のニオイを放ちます。
なおかつ、1匹で一晩に100匹以上もの昆虫を食べて巣の中に大量のフンを排泄し、最低でも10匹の集団で棲みつくため、おびただしい量のフンが蓄積します。
フンの悪臭はエアコンや換気口の空気に混ざって住宅内に広がり、ストレスが溜まるだけではなく頭痛や吐き気などの体調不良に陥る場合も。
住宅被害

コウモリが屋根裏や壁の中に棲みついた場合、大量の糞尿によって天井や壁紙に大きなシミができることがあります。
加えて、糞尿には木材を劣化させる酸性成分が含まれており、建材が腐食して住宅の耐震性が低下する可能性も。
また、腐食した木材にはシロアリが寄ってきやすくなるため、食害にあうとさらに住宅がもろくなって修繕の必要に迫られるケースも少なくありません。
騒音被害

コウモリは、夜間に活動し「パタパタ」という羽音、「カサカサ」という隙間を移動する音、「キーキー」という甲高い鳴き声を発します。
もっとも活発に動くのは20時~22時頃で、人間が寝静まる時間帯とかぶっており、精神的負担を感じるだけではなく睡眠不足によって体調を崩すおそれがあります。
コウモリが棲みついているサイン

コウモリが及ぼす被害を知って「自宅に棲みついていたらどうしよう」と不安を感じた方は多いでしょう。
ここでは、コウモリが棲みついているサインを4つ紹介します。
・自宅の周りにフンが落ちている
・外壁に白い汚れや黒ずみがある
・悪臭を感じる
・「パタパタ」「カサカサ」「キーキー」と聞こえる
自宅の周りにフンが落ちている

住宅街に現れるアブラコウモリは、5mm~10mm程度の茶色もしくは黒色の細長いフンを排泄します。
乾燥していて崩れやすく、捻じれた形状をしているのが特徴です。
ネズミのフンと間違えやすいですが、移動しながら排泄してさまざまな場所にフンを撒き散らすネズミと違って、コウモリは特定の場所に大量のフンをします。
決まったところに小さくて乾いたフンが溜まっている場合、近くにコウモリの巣があるかもしれません。
外壁に白い汚れや黒ずみがある

外壁に白い液だれのような汚れや黒ずんだ痕が付着していたら、コウモリが棲みついているかもしれません。
白い汚れはコウモリの尿が乾いたもので、鳥のフンと似ていますが黒い塊が含まれておらず筋状になっているのが特徴です。
黒ずみは、巣や侵入経路に出入りする際に付着するコウモリの体の汚れで、ネズミも似たような痕を残しますが、屋根やベランダ付近など高所に多くみられるのであれば、コウモリである可能性が高いでしょう。
悪臭を感じる
前述のとおり、コウモリのフンはドブ臭とアンモニア臭を混ぜたような強烈なニオイを発します。
「他では嗅いだことがないニオイ」ともたとえられ、自宅内で異常な悪臭を感じたらコウモリの存在を疑いましょう。
「パタパタ」「カサカサ」「キーキー」と聞こえる
コウモリは18時~22時頃に活動し、巣を出入りする際に「パタパタ」という羽音や、「カサカサ」という移動音を発するほか、危険を察知したときに「キーキー」と甲高い声で鳴きます。
夜間帯に該当する活動音や鳴き声が聞こえる場合は、コウモリが棲みついている可能性があります。
もっとも盛んに活動する20時~22時頃に特にうるさいのであれば、すでに多くのコウモリがいることを覚悟しましょう。
【棲みつく前なら】コウモリ飛来対策をしよう!
棲みついている気配がなくても、自宅周辺でコウモリを見かけるのであれば、侵入される可能性はゼロではありません。
被害にあう前にコウモリの飛来対策を行いましょう。
自宅周りにコウモリがいるなら黄色信号!

「棲みついているサインは見当たらないが、よく外壁にとまっている」「自宅の屋根の周りを頻繁に飛んでいる」という場合は、居心地のいい場所だと認識して、侵入するタイミングを狙っている可能性があります。
自宅周辺でコウモリを見かける頻度が高いのであれば、早めに飛来対策を行うことをおすすめします。
コウモリ対策①置き型・吊るし型・ジェル型の忌避剤を設置する

長期間効果が持続するコウモリ用忌避剤は、主に以下の3種類です。
| タイプ | 商品 | 効果持続期間 |
| 置き型 | ![]() |
約2ヶ月 |
| 吊るし型 | ![]() |
約1ヶ月 |
| ジェル型 | ![]() |
約1年 |
置き型は名前のとおり置くだけで忌避効果を発揮するタイプです。
屋根裏や床下などの広い空間から、室外機の脇やベランダの隅などさまざまな場所に使用できます。
吊るし型は、軒先や物干し竿に括りつけられるため、置くスペースがなくても使える優れものです。
ただし、いずれも効果持続期間が約1ヶ月~2ヶ月と短いため、こまめに交換しなければなりません。
ジェル型は、ベランダの手すりや庭のフェンスに直接塗布したり専用カップに入れたりして使用するタイプです。
約1年と長期間効果が続きますが、コウモリがジェルに絡まって動けなくなり死んでしまう場合があるため、定期的に状態を確認しましょう。
コウモリ対策②超音波を発生させる

住宅街に現れるアブラコウモリは、視力が弱く超音波を発して障害物や獲物に当たった反響音で位置を把握しています。
人工的な超音波によって行動が乱されて近寄りにくくなるため、ベランダや玄関など寄り付きやすい場所に害獣用超音波発生器を設置するのがおすすめです。
アブラコウモリが嫌悪する35kHz~50kHzの周波数帯に設定できるかどうか、屋外で使用する場合は防水仕様であるか、吊るしたり地面にさしたり目的にあった使い方ができるのかを確認したうえで製品を選びましょう。
コウモリが感知する高周波数の超音波は通常人間には聞こえませんが、小さな子どもやイヌやネコなどのペットは聴覚が敏感なため騒音として感知して、ストレスを溜めることがあります。
ご家庭内や近隣に該当する方がいる場合は、別の対策を検討してください。
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コウモリ対策③LEDライトを設置する

コウモリは強い光を苦手とするため、害獣用LEDライトを使用すると近寄ってきづらくなります。
ベランダ、玄関、軒下、庭のフェンスなどコウモリが飛来しやすい場所に設置しましょう。
ただし、大変強い光を放つため、照射角度や取り付ける位置によっては近隣の住宅に迷惑をかけるかもしれません。
事前に了承を得るか、難しいのであれば別の対策を検討してください。
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コウモリ対策④ハッカスプレーを散布する

コウモリはハッカの成分を嫌うため、ベランダや軒下など寄ってきやすい場所にスプレーを散布するのがおすすめです。
効果持続時間は最大24時間のため、毎日こまめに噴きかける必要があります。
また、小さな子ども、高齢者、妊婦、イヌやネコなどのペットが吸い込むと体調を崩すおそれがあるため、ご家庭や近隣に該当の方がいる場合は使用を控え、他の対策を検討しましょう。
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コウモリ対策⑤住宅の隙間を塞ぐ
こちらで解説したとおり、コウモリはわずかな隙間から住宅に侵入します。

・屋根の隙間
・軒下の隙間
・雨どい
・換気口
・換気扇
・シャッターや雨戸の隙間
・玄関の隙間
屋根や外壁、雨どいなどの隙間や亀裂はコーキング剤や害獣パテで塞ぎます。
1cm程度のわずかなひびならコーキング剤、2cm以上の大きな隙間の場合は害獣パテを使用するといいでしょう。
換気口や換気扇など、完全に塞ぐと生活に支障が出る場所は、パンチングメタルやステンレスメッシュで封鎖します。
物理的に侵入経路を塞ぎ「ここには棲みつけない」とコウモリに認識させることが大切です。
コウモリ対策⑥自宅を整理整頓する

自宅のベランダや庭に、空の植木鉢、バケツ、缶、ビンなどを放置すると雨水が溜まって蚊やボウフラが湧きやすくなります。
小さな昆虫はコウモリの好物のため、エサ場として利用されかねません。
また、コウモリが寄ってきやすいベランダの排水溝が枯葉やホコリで詰まると雨水が溜まり、同様の現象が起こります。
不要なものは処分し、ベランダの排水溝も定期的に掃除してコウモリが近寄ってこない環境を整えましょう。
【もう棲みついているなら】コウモリを駆除しよう!
コウモリが棲みついている気配を感じた場合は、なるべくはやく駆除を行いましょう。
コウモリは自分で駆除できる?

1.巣と侵入経路を特定
2.駆除道具の購入
3.コウモリを追い出す
4.巣の清掃と消毒
5.侵入経路を塞ぐ
6.再来防止対策をする
ただし、ほとんどの工程でコウモリの体や糞尿と接触する可能性があります。
たとえば、巣と侵入経路を特定するとき、棲みついている場所を覗いた拍子に驚いたコウモリとぶつかったり粉塵化したフンを吸い込んで、アレルギーや感染症にかかるかもしれません。
マスク、手袋などで防護していても、目に見えないカビや菌、寄生虫、ウイルスはどこから体内に入り込むかわからないため、健康被害に不安がある方はコウモリ駆除のプロに依頼するのがおすすめです。
自分での対応が難しいならプロに依頼!
前述のとおり、自分でもコウモリを駆除できますが、アレルギーや感染症がこわい方はプロへお任せしたほうがいいでしょう。
そのほか、屋根裏や床下などの閉鎖的で狭い場所に棲みついていると一般の方には作業が難しく、2m以上の高所に巣や侵入経路がある場合は転落の危険がともないます。
「自分では対応できない」と感じた際は、無理をせずにプロへの依頼を検討してください。
まとめ
コウモリからの狂犬病への感染リスクについて解説しました。
日本では長らく感染例が確認されていないものの、コウモリは狂犬病以外の感染症や寄生虫、カビ、菌を保有している可能性が高く、見かけても不用意に近づくのは危険です。
住宅に棲みつくコウモリもいて、「万が一自宅にいたらどうしよう」と恐怖を感じた方は多いでしょう。
コウモリが棲みついている場合は、健康被害にあう前にぜひ害虫害獣コンシェルジュへご相談ください。
コウモリの追い出しはもちろん、蓄積されたフンの清掃と徹底した消毒まで行います。
まずは一度お問い合わせください。
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