コウモリは嫌いなニオイで一掃!ハッカや木酢液の賢い使い方

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「自宅に寄ってくるコウモリを追い払いたいけど、あまり手間はかけたくない……」とお悩みではないでしょうか。
手軽に試すことができるコウモリ対策の1つがニオイで、自宅に散布すると寄り付きにくくなります。
この記事では、コウモリの嫌いなニオイと具体的な対策グッズ、他のコウモリ対策まで解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
・コウモリの嫌いなニオイ
・コウモリを自宅に寄せ付けない方法
・コウモリが自宅に棲みつく危険性
コウモリが嫌いなニオイ5選
住宅街で見かけるコウモリは、夜間にエサを探して飛び回ります。
超音波を使ったエコーロケーションで行動するコウモリですが、嗅覚にも優れており、ニオイによる刺激にも敏感に反応します。
人間にとっては爽やかに感じる香りでも、コウモリにとっては不快な刺激となり、寄り付きにくい環境をつくることができます。
ニオイを利用した対策は取り入れやすい方法の1つです。
ここでは、住宅街に現れるコウモリの生態を解説したうえで、コウモリが嫌がる5つのニオイを紹介します。
住宅街に現れるのはアブラコウモリ

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 分類 | 翼手目ヒナコウモリ科 |
| 体長 | 3.7~6cm |
| 体重 | 5~11g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| 棲み処 | 民家、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版
私たちが住宅街で見かけるコウモリのほとんどは、アブラコウモリです。
日本民家をねぐらとして利用することから、別名イエコウモリとも呼ばれています。
体毛は灰褐色や茶褐色をしており、成体の大きさは5cmほどで、1〜2cmの隙間があれば建物の内部へ入り込むことが可能です。
アブラコウモリが住宅街に現れる主な理由は、近くの雑木林や河川、用水路などに生息する昆虫の捕食です。
加えて、街灯に集まる虫もエサになるため、住宅街とその周辺はアブラコウモリにとって採餌しやすい環境といえます。
また、ベランダや軒下などでナイトルーストを行うこともあります。
ナイトルーストとは、夜間の採餌の合間に外壁や軒下などで休憩し、消化と排泄をする行動のことです。
近くに屋根裏や戸袋、換気口などの隙間があると、そのまま建物内へ侵入して棲みつきます。
すでに建物の内部に棲みついている場合は、正しい手順で追い出しや侵入経路の封鎖を行う必要があります。
詳しい駆除方法については、こちらで解説しているため、今すぐ知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
一方で、ナイトルーストしているコウモリを見かけた段階や、追い出したあとの再来防止にはニオイを使った対策が有効です。
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【嫌いなニオイ①】ハッカ

ミント系の清涼感あるハッカの香りは、人間に爽やかさを感じさせてくれますが、動物にとっては刺激になります。
ハッカ油に含まれるメントールの強い香りは、コウモリ対策として有効なニオイの代表例です。
ハッカには日本に自生するニホンハッカのほか、ペパーミントとも呼ばれる西洋ハッカなどもあり、いずれも香りが強いのが特徴的。
ハッカ成分を含んだスプレーでニオイを散布しやすいため、まずは手軽に試したい方に向いています。
【嫌いなニオイ②】ナフタレン

衣類用防虫剤などで知られる、独特のニオイを放つ化学物質のナフタレンです。
常温でも揮発しやすく、ニオイが広がりやすいため、コウモリ対策に有効な手段の1つといえます。
ただし、ナフタレンは有毒性の注意喚起がされている化学物質で、アレルギー性皮膚炎や頭痛、吐き気の原因になる可能性があります。
取り扱いには注意が必要なので、もしナフタレンでコウモリ対策をする場合は、使用する場所や量だけでなく、換気などの安全面も考慮しましょう。
【嫌いなニオイ③】木酢液

木酢液は木材を炭化する過程で出る煙を冷却してから得られる液体で、スモーキーで酸っぱい独特のニオイがあります。
自然由来の成分ではあるものの酸性で刺激が強いため、原液を扱う際は皮膚や目に直接触れないようゴーグルやゴム手袋、マスクを着用し、使用後はしっかりと手を洗いましょう。
また、小さな子どもやペットが誤って触れないように、保管場所にも注意してください。
【嫌いなニオイ④】カプサイシン

唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、コウモリをはじめとする哺乳類に強い刺激を与える忌避剤の成分として用いられています。
カプサイシンを使った忌避剤には、粒剤、スプレーやジェルなど、屋外で使用できる商品もあります。
ただし、粉末や濃縮成分は人間にとっても刺激物であるため、吸い込んだり目や皮膚に付着したりすると、違和感や強い痛みを感じる場合があります。
小さな子どもやペットがいる家庭では、誤って触ったり飲み込んだりしないよう、保管と設置場所に注意しましょう。
【嫌いなニオイ⑤】ワサビ

日本人に馴染み深いワサビのツーンとした刺激臭は、すりおろすことで生まれる辛味の揮発成分によるものです。
この刺激を嫌がる動物や昆虫も多く、コウモリも例外ではありません。
スプレーなど忌避目的の商品にワサビのニオイが使われることもありますが、こちらも刺激物なので、目や口、鼻などに入らないよう、屋外や換気の良い場所で少量から試すと安心です。
コウモリが嫌いなニオイが含まれる対策グッズ
コウモリ対策としてニオイを利用する場合、重要なのはどこに設置・散布するかです。
コウモリは建物の隙間から侵入し、屋根裏や戸袋などをねぐらとして棲みつくことがあります。
ニオイを使った対策は巣になりやすい場所や侵入経路に設置することで効果が高まります。
なお、ニオイ対策は近隣トラブルにつながる可能性もあるため、事前に周囲の住民へ事情を伝えたうえで実施してください。
ここでは、コウモリが侵入しやすい場所を確認したうえで、ニオイを利用した具体的な対策グッズを紹介します。
アブラコウモリの巣・侵入経路になりやすい場所に使う

アブラコウモリは体が小さく、1〜2cmほどの隙間から住宅に侵入し、ねぐらとなる場所を探します。
侵入経路になりやすい場所は次のとおりです。
・屋根の隙間
・軒下の隙間
・雨どい
・換気口
・換気扇
・シャッターや雨戸の隙間
・玄関の隙間
侵入したコウモリは、一時的に休むだけでなく定着して棲みつく場合があります。
アブラコウモリが棲みつきやすい場所は次のとおりです。

・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下
コウモリは、暗くて人の出入りが少なく、雨風を避けられて外敵に見つかりにくいという条件がそろった場所を見つけると、ねぐらとして長期間利用します。
屋根裏や軒下、換気口まわりといった場所の周辺にニオイ対策を行うことで、コウモリが近づきにくい環境を作ることが可能です。

なお、コウモリは鳥のように枝や草を集めて巣をつくりません。
屋根裏や雨戸の戸袋などの空間に集団でぶら下がり、糞尿を蓄積させながら生活場所として使うため、コウモリが棲みついた場所そのものが巣と呼ばれます。
【ニオイでの対策①】コウモリ用忌避剤

市販のコウモリ用忌避剤は、侵入経路や巣になりやすい場所に設置することで、コウモリが寄りつくのを防止できるアイテムです。
ハッカ成分に加え、木酢液やワサビ、カプサイシンなどの天然植物由来の忌避成分が使われている商品が多く、コウモリが嫌がるニオイや刺激を利用して寄せつきにくくします。
置き型、吊るし型、ジェル型から設置場所に応じて選びましょう。
| タイプ | 商品 | 成分 | 効果持続期間 |
| 置き型 | ![]() |
ハッカ | 約2ヶ月 |
| 吊るし型 | ![]() |
ハッカ | 約1ヶ月 |
| ジェル型 | ![]() |
天然植物4種・添加物3%・基油85% | 約1年間 |
置き型は、屋根裏や軒下など暗くて人目につきにくく一定のスペースがある場所に設置して使用します。
設置が簡単で手軽にコウモリ対策をできる一方、屋外で使うと雨風の影響を受けやすく、約2ヶ月ごとに交換する必要があります。
吊るし型は、ベランダや軒先などに吊るしたり括りつけたりして使えるタイプで、コウモリが飛来して最初に立ち寄る場所におすすめです。
ジェル型は、換気口の周囲や軒下の隙間、戸袋の入口、外壁のひび割れ付近など、侵入経路付近に塗布して使用します。
効果は約1年間と比較的長く続きますが、汚れが残る場合があるほか、コウモリがジェルに触れて動けなくなり、そのまま死んでしまう可能性があります。
【ニオイでの対策②】ハッカ油スプレー

スーパーコウモリジェット コウモリ忌避スプレー 420ml|イカリ消毒
ハッカ油スプレーは、コウモリが嫌がるミント系の香りを利用した対策方法です。
侵入経路や巣になりやすい場所に散布することで、コウモリが近づきにくくなります。
ただし、液体のため雨や風によってニオイが飛びやすいことから、毎日決まった時間に継続して散布する必要があります。
また、ハッカ油は刺激が強い成分のため、次の点に注意してください。
・原液に直接触れない
・目や口に入らないようにする
・小さな子どもやペットが、誤って触れたり吸い込んだりしないように注意する
密閉された空間で使用するとニオイがこもり、小さな子どもやペットが吸い込んで体調不良に陥る可能性があります。屋外をはじめ、換気がしやすいベランダや玄関周りなどで使いましょう。
自分でつくれるハッカ油スプレー
ハッカ油スプレーは、自分でつくることもできます。
・ハッカ油……10~20滴
・無水エタノール……10ml
・水……90ml
・スプレー容器……1個(100ml以上)
①スプレー容器に無水エタノール(10ml)を入れる
②ハッカ油を10〜20滴ほど加える
③軽く振ってよく混ぜる
④水(90ml)を加えて再度混ぜる
なお、時間が経つと水とハッカの成分が分離することがあるので、使用前には容器を軽く振って成分を混ぜましょう。
スプレーは換気口の周囲や軒下の隙間、戸袋の入口付近など、コウモリが利用する侵入経路に向けて噴射するのが効果的です。
市販の忌避スプレーと比べると持続性は低いため、毎日継続して使用する必要がありますが、手軽に使える点がメリットです。
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【ニオイでの対策③】ハーブの栽培
ニホンハッカやペパーミントなどのハーブの栽培もコウモリ対策への効果を期待できます。
ただし、ハーブは繁殖力が強く、地植えすると広がり過ぎる場合があるため、プランターや鉢で栽培してください。
複数のハーブをベランダや玄関周りなどに設置すると、さまざまな方向からの飛来対策になります。
ハーブの種類によっては、水を与え過ぎると根腐れを起こしたり、他の植物と一緒に植えると生育を妨げたりすることがあるため、購入前に栽培方法をよく確認しておきましょう。
【ニオイでの対策④】木酢液
木酢液は農業分野でも使用されることがある天然由来の液体で、独特の強いニオイでコウモリを寄せ付けにくくすることが可能です。
布に原液を染み込ませる、もしくは250ml程度の小さなペットボトルに入れ、軒下やベランダなどのコウモリが飛来しやすい場所に設置したり吊るしましょう。
約2m間隔で複数設置すると揮発したニオイが周囲に広がり、コウモリが寄り付かなくなります。
ただし、木酢液はニオイが強いため、マンションをはじめとする住宅密集地での使用は向いていません。
【ニオイでの対策⑤】カプサイシン配合の粒剤
木酢液のニオイ成分と唐辛子由来のカプサイシンを組み合わせた粒状の忌避剤も販売されています。
約2m間隔で大さじ1〜2杯ほどを小山状に置くことで、コウモリが近づきにくい環境をつくることができます。
みかんネットや排水口ネットなどの網状の袋に粒剤を入れて軒先や庭木に吊るすのも効果的です。
なお、効果は通常2ヶ月ほど持続しますが、雨が直接当たる場所では効果が弱くなる可能性があるため、軒下やひさしの下など雨風の影響を受けにくい場所を選びましょう。
【ニオイでの対策⑥】ワサビスプレー
ワサビスプレーは天井の隅や壁との接合部、換気口の外周、戸袋の内部付近、外壁の隙間など、コウモリが留まりやすいポイントに向けて、1平方メートルあたり4〜5回を目安に噴きかけてください。
使い始めの1週間ほどは毎日散布してニオイを定着させ、その後は2〜3日おきに散布すると、コウモリが寄りつきにくい状態を維持できます。
ニオイだけでは不十分!?プラスアルファの対策
コウモリは環境への適応力が高いため、嫌いなニオイを利用するだけでは十分な効果が得られない場合もあります。寄りつきにくい環境をつくるには音や光、環境の改善などを組み合わせることが重要です。
ここでは、ニオイ対策との併用で効果が高まる超音波、LEDライト、環境改善の3つの方法を紹介します。
超音波

コウモリ対策として害獣用超音波発生器が有効です。即効性はないものの設置し続けるとコウモリが近づきにくい環境を作ることができます。
アブラコウモリは超音波を使って周囲の状況を把握しているため、超音波発生装置で不快感を与えます。
ただし、超音波対策にはいくつかの注意点があります。
・コウモリが音に慣れると効果が弱くなる
・小さな子どもやペットにストレスを与える可能性がある
・設置場所によっては近隣住宅に影響が出る
超音波発生器はコウモリが音に慣れると効果が弱くなるため、設置場所を定期的に変更したり、周波数を切り替えたりすることが重要です。
LEDライト

コウモリは夜行性で暗い場所を好むため、ベランダや庭、玄関周りなどにLEDライトを設置して強い光を当てると、寄りつきにくくなります。
軒下やベランダの天井付近、換気口の周りなどを明るくしておくと、留まりにくい環境をつくれます。
また、玄関にコウモリが寄ってくる場合は、外灯をLED電球に交換するだけでも効果が期待できます。
LEDライトは白熱灯と比べて昆虫が光を感知しにくい特性があり、虫が集まりにくくなります。
エサとなる昆虫が減ることでコウモリの飛来防止につながり、自宅周辺に虫が集まる不快感を緩和できるため、生活環境の改善も期待できます。
ただし、LEDライトによる対策にも注意点があります。
・コウモリが光に慣れると効果が弱くなる
・強い光が隣家の窓や道路に向くと、近隣への迷惑になる
LEDライトを設置する際は、照射方向や明るさを調整し、必要以上に広範囲を照らさないようにしましょう。
自宅の環境改善

自宅の環境を見直すこともコウモリ対策に有効です。
植木鉢やバケツ、空き缶、空き瓶などを屋外に放置していると、雨水が溜まり、コウモリのエサとなる蚊やボウフラが湧きやすくなります。
・不要な植木鉢やバケツに水が溜まっている
・空き缶や空き瓶を屋外に放置している
・池や水場を掃除せずに放置している
また、ベランダもコウモリがナイトルーストとして利用されやすいです。
枯れ葉やホコリ、洗濯物の糸くずなどを取り除き、排水溝の詰まりを解消することも有効な手段です。
ベランダの掃除を定期的に行い、昆虫の発生を抑えることでコウモリが寄りつきにくい環境を整えましょう。
①ゴム手袋を着用する
②枯葉やゴミなどの大きな異物を取り除く
③排水溝の詰まりを確認する
④詰まりが解消されない場合は、ラバーカップやワイヤーブラシで内部の汚れを除去する
もう棲みついているかもしれない!?アブラコウモリが自宅にいるサイン

コウモリが飛んでいるのを頻繁に見かける場合は、自宅に棲みついているサインがないか確認してください。
アブラコウモリが棲みついている主なサインは、以下のとおりです。
・自宅の周りにフンがある
・外壁に白い汚れや黒ずみがある
・悪臭を感じる
・「パタパタ」「カサカサ」「キーキー」と聞こえる
これらのサインが見られる場合、自宅にアブラコウモリが棲みついている可能性があります。
自宅の周りにフンがある

自宅の周りにフンがあったら、アブラコウモリが棲みついている可能性を疑いましょう。
・大きさ:5〜10mmほど
・形:細長い粒状
・色:黒〜黒褐色
・質感:もろく崩れやすい
アブラコウモリは昆虫を主食としているため、フンに昆虫のハネや殻の細かい破片が含まれていることもあります。
また、コウモリは同じ場所にフンをする習性があり、棲みついている場合は特定の場所にフンが溜まります。
ベランダや軒下、窓の下、玄関付近、外壁の下などに複数のフンが落ちている場合は、近くにコウモリの侵入経路や巣がある可能性が高いです。
外壁に白い汚れや黒ずみがある

アブラコウモリが自宅に棲みついている場合、外壁に白い液だれのような汚れが見られることがあります。
アブラコウモリの尿は時間が経つと白く固まり、外壁に筋状の痕として残ります。
なお、鳥のフンも白い汚れになることがありますが、次のような違いがあります。

また、外壁や軒下をコウモリが出入りする際に、体が外壁に触れて皮脂や汚れが黒ずみとして残るケースもあります。
ネズミがいる場合も同様の汚れがつくこともあるので、以下のポイントで見分けましょう。

このように、汚れの位置やフンの有無などを合わせて確認すると、コウモリが棲みついているのかどうかを判断しやすくなります。
悪臭を感じる

コウモリのフンは、ドブのような臭いとアンモニア臭が混ざったような強烈なニオイを放ちます。
アブラコウモリは一晩で100匹以上の昆虫を食べるため排泄量が多く、なおかつ集団で生活する習性があり、フンが巣とその周辺に大量に蓄積します。
たとえば、屋根裏や外壁にフンが溜まると、天井裏や押し入れ、換気口、エアコンの配管周辺などにニオイが広がることも。
原因不明の悪臭が続く場合は、コウモリが棲みついている可能性を疑いましょう。
「パタパタ」「カサカサ」「キーキー」と聞こえる

コウモリが棲みついていると、屋根裏や壁の中から活動音や鳴き声が聞こえる場合があります。
代表的な音は、次のようなものです。
・「パタパタ」と羽ばたく音
・「カサカサ」と移動する音
・「キーキー」と鳴く声
コウモリが活発に動くのは、18時から22時ごろの日没後から夜間にかけての時間帯です。
人が寝静まる頃に音が聞こえる場合は、すでにコウモリが棲みついているかもしれません。
アブラコウモリが及ぼす被害

アブラコウモリは見た目こそ小さな動物ですが、住宅に棲みつくとさまざまな被害を及ぼします。
屋根裏や雨戸の戸袋といった人目につきにくい場所に集団で生活するため、気づかないうちに糞尿が蓄積し、衛生面や住宅に大きな被害を及ぼすことも。
ここからは、アブラコウモリによる代表的な被害を4つ見ていきましょう。
悪臭被害
アブラコウモリによる深刻な被害の1つがフンによる悪臭です。
コウモリのフンはドブとアンモニア臭が混ざったようなニオイを放ち、屋根裏や壁の中にフンが溜まると、エアコンや通気口などを通じて室内に広がります。
悪臭が長期にわたって続くと、人体に次のような影響が出ることがあります。
・吐き気
・頭痛
・食欲不振
・睡眠の質の低下
健康被害
コウモリの体や唾液、糞尿には、感染症ウイルスや寄生虫、カビや菌が含まれている可能性があります。
アブラコウモリのフンは崩れやすく粉塵化しやすいため、わずかな風や刺激で舞い上って住宅全体に広がります。
知らないうちにカビや菌を吸い込んでしまい、咳やくしゃみ、喉の痛み、発熱などのアレルギー症状を引き起こすケースも少なくありません。
屋根裏や壁の中などに蓄積したフンは、エアコンや通気口の空気に流れて、住宅内へ広がることで健康被害を及ぼします。
また、野生のコウモリは下記のような感染症ウイルスの媒介主としても知られています。
| 感染症 | 主な症状 |
| 重症急性呼吸器症候群(SARS) | 発熱、悪寒戦慄、筋肉痛など |
| 狂犬病 | 発熱、頭痛、倦怠感など |
| ヒストプラスマ症 | 発熱、悪寒、咳嗽など |
| リッサウイルス感染症 | 発熱、食欲不振、倦怠感など |
| ニパウイルス感染症 | 発熱、頭痛、めまいなど |
| エボラ出血熱 | 発熱、強い脱力感、筋肉痛など |
| レプトスピラ症 | 発熱、悪寒、頭痛など |
参考:国立健康危機管理研究機構|感染症情報提供サイト
さらに、コウモリにはダニやノミなどの寄生虫が付着していることもあり、皮膚のかゆみや赤い発疹といったアレルギー症状につながる事例も少なくありません。
コウモリによる健康被害は命に関わる場合もあるため、フンや死骸を見つけた場合は、絶対に直接触れないでください。
住宅被害

コウモリが長期間同じ場所に棲みつくと、住宅そのものにも被害が出ることがあります。
たとえば、屋根裏や壁の中にコウモリの糞尿が蓄積すると、天井や壁にシミができることがあります。
また、糞尿には酸性成分が含まれているため、建材が劣化及び腐食し住宅の耐久性の低下につながる場合も。
湿気や汚れが溜まってシロアリが発生すると、住宅の土台や柱が食害を受け、建物の強度が損なわれる恐れもあるため注意が必要です。
騒音被害
自宅にコウモリが棲みつくことで、騒音被害に悩まされるケースも少なくありません。
アブラコウモリは夜行性で、18時〜22時ごろにかけて活発に動くため、睡眠不足に陥ったり、ストレスの増加や生活リズムの乱れにつながったりします。
また、コウモリの鳴き声や羽音、壁にぶつかる音などが周囲に響くことで、近隣住民とのトラブルに発展するケースもある点には注意が必要です。
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コウモリが棲みついていたら駆除しよう!

自宅の周りにフンが落ちていたり、活動音や鳴き声が聞こえたりする場合は、すでに自宅にコウモリが棲みついている可能性があります。
コウモリは一度棲みつくと、集団を形成し被害が拡大していきます。
ここでは、コウモリが棲みついてしまった場合の駆除手順を紹介します。
コウモリは殺さず捕まえず追い出す
コウモリ駆除の前提として押さえておきたいのは、無許可で殺したり捕まえたりしてはいけないことです。
コウモリは鳥獣保護管理法によって保護されている野生動物であり、捕獲と殺傷が禁止されています。
違反した場合は、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科されます。
コウモリ駆除とは、殺したり捕まえたりすることではなく追い出して再侵入を防ぐことです。
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駆除手順①巣と侵入経路を特定

まずはコウモリがどこに棲みついているのか、どこから出入りしているのかを把握し、巣と侵入経路を特定しましょう。
巣の場所を特定することで、コウモリが潜んでいる場所を正確に把握でき、取り残しなく追い出せます。
また、侵入経路を特定して封鎖しないと、追い出したあとに再び戻ってくる可能性があります。
・屋根の隙間
・軒下の隙間
・雨どい
・換気口
・換気扇
・シャッターや雨戸の隙間
・玄関の隙間
18時から22時ごろにかけてコウモリの様子を観察すると、特定しやすいです。
駆除手順②駆除道具をそろえる

コウモリのフンや死骸に触ると、健康被害を引き起こすこともあるため、安全に作業するための道具を事前に準備しておきましょう。
| 道具名 | 商品 | 用途 |
| 防塵マスク | フンやホコリ、カビの吸引を防ぐ | |
| ゴム手袋 | フンや菌への接触を防ぐ | |
| 忌避スプレー | コウモリを追い出す | |
| 懐中電灯 | 屋根裏や暗所の確認 | |
| ハンディクリーナー | フンの清掃 | |
| 消毒液 | 清掃後の消毒 | |
| 殺虫剤 | ダニやノミなどの害虫対策 | |
| コーキング剤 | 小さな隙間を埋めて侵入を防ぐ | |
| コーキングガン | コーキング剤を押し出す工具 | |
| 害獣パテ | 配管周りなどの隙間を埋める | |
| パッキングテープ | 応急的に隙間を塞ぐ | |
| 金網 | 換気口などの侵入経路を塞ぐ | |
| 金切りばさみ | 金網をカットする |
これらの道具を準備しておくことで、コウモリ駆除の一連の作業を円滑に進めることができます。
なお、侵入経路の封鎖は場所によって使用する道具が異なるため、隙間の大きさや用途に応じて適切に使い分けることがポイントです。
また、2m以上の高所での作業には専門の資格が必要なため、コウモリ駆除専門のプロへ依頼しましょう。
駆除手順③コウモリを追い出す

道具をそろえたら、忌避スプレーを使ってコウモリを追い出します。
忌避スプレーを使用する際は、侵入経路を意識しながらコウモリが逃げやすい方向に向けて噴射すると効果的です。
出口を塞がずコウモリの逃げ道を確保した状態で噴射することで、スムーズに屋外へ移動させやすくなります。
また、無理に追い回すとコウモリと接触する危険があるほか、忌避スプレーを長時間噴射し続けるとコウモリが弱って死んでしまうため、1回あたり2〜3秒ほど吹きかけましょう。
さらに、忌避スプレーには刺激の強い成分が含まれているため、防具の準備も欠かせません。
・マスクやゴーグルを着用して刺激臭を吸い込まないようにする
・風向きを確認して、スプレーが自分の方に流れない位置で噴射する
・屋内の場合は長時間吸い込まないよう、適度に換気を行いながら作業する
駆除手順④巣の清掃と消毒

コウモリを追い出したあとは、巣の清掃と消毒を行います。
排泄物が残ったままだと悪臭や健康被害、害虫発生の原因になるため、必ず実施しましょう。
巣の中にはフンが大量に蓄積していることが多いため、ハンディクリーナーを使って取り除くと効率的です。
ただし、フンは崩れやすく粉塵化しやすいため、あらかじめ消毒液などで軽く湿らせてから吸引してください。
また、ダストケースを処理する際も粉塵が舞いやすいため、屋外でゆっくり開ける、顔を近づけないといった点に注意しましょう。
清掃後は雑巾に消毒液を染み込ませてから拭き取り消毒を行います。
消毒スプレーを直接噴霧すると菌が空気中に舞い上がる危険性があるため、布に染み込ませてから拭き取る方法が安全です。
なお、清掃作業の時はマスクやゴム手袋を着用するほか、ダニやノミなどの害虫対策として殺虫剤も準備しておきましょう。
駆除手順⑤侵入経路を封鎖

コウモリを追い出したあとは、侵入経路を必ず封鎖しましょう。
コウモリは一度安全な場所を見つけると繰り返し利用する習性があり、侵入経路をそのままにしていると再び入り込まれるおそれがあります。
侵入経路の封鎖には、隙間の大きさや場所に応じて道具を使い分けましょう。
・外壁のひび割れ
・屋根や軒下の小さな隙間
・室外機のダクト、配管周りの隙間
・換気口
・通気口
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
空気の通り道を完全に塞ぐと住宅の換気に影響が出るため、換気口や通気口には金網を取り付けます。
金網は金切りばさみでサイズを調整し、コーキング剤でしっかり固定することが大切です。
駆除手順⑥再来対策を行う
侵入経路を封鎖したあと、コウモリが再び近づかないよう対策を行いましょう。
ニオイ対策は、コウモリが自宅に寄ってくるのを防ぐ方法として取り入れやすく、再侵入の予防にも役立ちます。
ハッカや木酢液など、コウモリの嫌いなニオイを放つ忌避剤を侵入経路付近に設置しておくと、コウモリが近づきにくい環境をつくることができます。
具体的な商品についてはこちらを参考に、ご家庭にあったものを使用してみてください。
自分で対応できない場合はプロに依頼を
コウモリ駆除は自分で行うことも可能ですが、次のようなケースでは駆除専門のプロに依頼したほうが安全です。
駆除業者への依頼がおすすめなケース
・屋根や軒下など2m以上の高所作業が必要な場合
・屋根裏など狭い場所での作業が必要な場合
・侵入経路を特定できない場合
・コウモリへの恐怖感があり作業が難しい場合
無理に自分で駆除を行うと、転落事故や感染症への罹患につながる可能性もあります。
自分での駆除が難しいと感じた場合は、コウモリ駆除専門のプロに相談することを検討してみてください。
まとめ
コウモリ対策では、ハッカや木酢液、カプサイシンなどの嫌いなニオイを利用する方法があります。
嫌がるニオイが発するものを巣や侵入経路として使われやすい場所に設置することで、コウモリの飛来を防止できます。
ただし、すでにコウモリが棲みついている場合は、ニオイだけで駆除できません。
忌避スプレーで追い出したうえで、巣の清掃と消毒、侵入経路の封鎖などを行い、再び棲みつかれないよう対策しなければなりません。
ご自身での対応が難しい場合は、無理をせずコウモリ駆除専門のプロに相談しましょう。
害獣害虫コンシェルジュでは、コウモリの巣と侵入経路の特定から再来対策までを一貫して行っています。
コウモリ被害に悩まされている方は、お気軽にお問い合わせください。
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