トゲネズミは琉球の宝!生態と保全活動を解説

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トゲネズミは、奄美大島、沖縄島、徳之島にしか生息していない日本固有種で、島ごとに種が異なります。
世界で琉球列島にしか分布していない貴重なネズミで、絶滅の危機に瀕しています。
本記事では、トゲネズミの種類、生態、絶滅危機の理由、保全活動の内容、さらにトゲネズミより身近なネズミについて解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
・トゲネズミの生態
・トゲネズミの絶滅危機の理由
・身近なネズミのの種類と被害
トゲネズミ誕生の歴史
トゲネズミは、生息域ごとにアマミトゲネズミ、オキナワトゲネズミ、トクノシマトゲネズミの3種に分かれますが、もともとは1つの種でした。
まずはトゲネズミが誕生、分化した歴史を解説します。
約1,200万年前~約200万年前に琉球列島が誕生

約1,200万年前~約200万年前、プレートの沈み込みにより、沖縄トラフと呼ばれる海底の溝が徐々に広がって、琉球列島が大陸と切り離されました。
加えて、トカラ海峡、慶良間海峡、与那国海峡の3つの海峡が生まれ、北琉球、中琉球、南琉球に分かれました。
大陸と切り離され、さらに海峡で各地域も隔てられたことで、生物は行き来できなくなったのです。
大陸に生息していた近縁種が絶滅し、島に取り残された生物を遺存固有種といい、トゲネズミも含まれます。
そのほか、ケナガネズミ、アマミノクロウサギなども遺存固有種です。
約200万年前以降に中琉球が分裂しトゲネズミが分化

約200万年前以降、地殻変動によって、中琉球が奄美大島、沖縄島、徳之島に分裂しました。
島ごとに隔離され、独自に進化して新固有種が誕生しました。
新固有種とは、もともと同じ種だったものが進化の過程で別の種になった生物のことです。
中琉球に生息していたトゲネズミも、この過程でアマミトゲネズミ、オキナワトゲネズミ、トクノシマトゲネズミの3種に分化しました。
トゲネズミの生態
前述のとおり、トゲネズミはアマミトゲネズミ、オキナワトゲネズミ、トクノシマトゲネズミの3種に分かれます。
全種共通で針状の毛が生えていることが特徴です。
アマミトゲネズミ

| 学名 | Tokudaia osimensis |
| 英名 | Amami spiny rat |
| 和名 | 奄美棘鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科トゲネズミ属 |
| 体長 | 12cm~14cm |
| 体重 | 109g~160g |
| 生息地 | 日本 |
| 棲み処 | 森林 |
| 食性 | 雑食 |
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名前のとおり、奄美大島にのみ生息する固有種で、体の背面と側面は暗褐色の毛に覆われています。
ハブの攻撃を受けると60cmも飛び上がってかわす身体能力に加え、ハブの毒への耐性もあわせもつ強いネズミです。
オキナワトゲネズミ

| 学名 | Tokudaia muenninki |
| 英名 | Okinawa spiny rat |
| 和名 | 沖縄棘鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科トゲネズミ属 |
| 体長 | 14.7cm~16cm |
| 体重 | 164g~187g |
| 生息地 | 日本 |
| 棲み処 | 森林 |
| 食性 | 雑食 |
リス・ネズミ ハンドブック|文一総合出版
オキナワトゲネズミは沖縄島にのみ生息する固有種です。
体の背面と側面には暗黄褐色の毛が生えており、アマミトゲネズミより背中が黒みがかっています。
基本的に夜行性ですが、6月下旬〜9月下旬の暑い時期は、6時〜12時頃の明るい時間帯に活動していることが研究によって明らかになっています。
トクノシマトゲネズミ

| 学名 | Tokudaia tokunoshimensis |
| 英名 | Tokunoshima spiny rat |
| 和名 | 徳之島棘鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科トゲネズミ属 |
| 体長 | 16cm~17cm |
| 体重 | 135g~181g |
| 生息地 | 日本 |
| 棲み処 | 森林 |
| 食性 | 雑食 |
リス・ネズミ ハンドブック|文一総合出版
鹿児島県徳之島にのみ生息する固有種で、トゲネズミ3種のなかでもっとも大柄です。
体の背面と側面は暗茶褐色の毛に覆われ、優れた跳躍力をもち、アマミトゲネズミと同様にハブに攻撃された際に大きくジャンプして逃げます。
トゲネズミの棲み処

3種ともシイの樹木が群生している森林を好みます。
地中のトンネルもしくは樹洞に棲みつくことが多いですが、
天敵が活発に動く3月~9月は、身を守るために樹上に球状の巣をつくっていることが確認されました。
天敵から逃れるためだけでなく、森林伐採による樹洞の減少や、
ほかの小型哺乳類との棲み処をめぐる競争の激化も、樹上に巣をつくる要因と考えられています。
トゲネズミの食べもの

いずれの種も雑食性であるものの、シイの実を好む傾向があります。
オキナワトゲネズミは、サワガニやヤンバルマイマイなどを食べることも。
トゲネズミの繁殖

繁殖期は、3種とも共通して10月~12月です。
1回あたりの出産数は、アマミトゲネズミは1子~4子、オキナワトゲネズミは5子~10子、トクノシマトゲネズミは1子~7子と、それぞれ異なります。
トゲネズミは絶滅の危機にある

トゲネズミは絶滅の危機に瀕しており、オキナワトゲネズミについては発見されてから2017年までの間に生息面積が約98%も縮小したといわれるほど数が減っています。
<環境省のレッドリストのカテゴリー>
| 絶滅 | 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 |
| 野生絶滅 | 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種 |
| 絶滅危惧I類 | 絶滅の危機に瀕している種 |
| 絶滅危惧IA類 | ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの |
| 絶滅危惧IB類 | IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの |
| 絶滅危惧Ⅱ類 | 絶滅の危険が増大している種 |
| 準絶滅危惧 | 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 |
| 情報不足 | 評価するだけの情報が不足している種 |
| 絶滅のおそれのある地域個体群 | 地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの |
オキナワトゲネズミは絶滅危惧IA類、アマミトゲネズミとトクノシマトゲネズミは絶滅危惧IB類に指定されています。
絶滅危機の原因①森林伐採

1972年に、約27年間にわたりアメリカの施政権下にあった沖縄が、日本に返還されて以降、農地開発、林道の開設が活発化しました。
島の開拓にともなって森林伐採が進み、トゲネズミは棲み処を失って数が減少したと考えられています。
絶滅危機の原因②天敵の増加

農地開発、林道の開設が進むと、それまで森林の奥まで侵入できなかったノネコやノイヌとトゲネズミが遭遇することが増え、大量に捕食されるようになりました。
1970年代後半の調査では、ノネコやノイヌのフンの約80%からトゲネズミの体毛や骨が検出されています。
1990年代半ばに差し掛かると、人間が持ち込んだマングースが野生化して生息域を広げ、トゲネズミを脅かす存在に。
絶滅危機の原因③ロードキル

ロードキルとは、車やバイクによって野生動物が死亡する事故のことです。
道路が整備されて交通量が増加し、車内から姿を確認しにくい体の小さなトゲネズミのロードキルが増えました。
以下は、2023年の3種の死亡数です。
<2023年のデータ>
| 種類 | 死亡数 |
| アマミトゲネズミ | 16匹 |
| オキナワトゲネズミ | 1匹 |
| トクノシマトゲネズミ | 2匹 |
オキナワトゲネズミは2023年に初めてロードキルによる死亡が確認されました。
さらに、沖縄島内では同じげっ歯目であるケナガネズミの死亡事故が複数発生しており、今後の増加が懸念されます。
2024年奄美大島・徳之島における希少哺乳類の死因解明について|環境省
オキナワトゲネズミ(Tokudaia muenninki)のロードキル初記録|丸田 裕介 ,中谷裕美子,長嶺 隆,金城 道男,髙橋 弓子,大沼 学,石川 伊智子,椎野 風香,中田 勝士,小高 信彦
トゲネズミの保全活動
絶滅の危機に瀕しているトゲネズミを守るために、保全活動が進められています。
保全活動①天敵の管理、防除

奄美大島では、生態系を守るために2018年8月からノネコ管理計画を策定し、実施しています。
トゲネズミをはじめとする希少種への影響が大きい地域から優先的にノネコの捕獲を進め、飼い主が見つかった場合は返還し、見つからない場合は県が引き取っています。
再び被害が出ないように、野外に戻すことは行っていません。
また、特定外来生物に指定されているマングースも、沖縄県と環境省が連携して防除を進めています。
沖縄島では、2024年度に67匹のマングースの捕獲に成功し、現在もなお取り組みが行われています。
保全活動②生息域外保全

2017年、トゲネズミの絶滅を防ぐために、環境省と日本動物園水族館協会によって、人工飼育及び繁殖にむけたプロジェクトが開始されました。
生息地の自然環境が回復次第野生に戻すことを目的としており、フェニックス自然動物園、上野動物園、埼玉県こども動物自然公園の協力のもと、飼育下での繁殖に取り組んでいます。
トゲネズミに会える場所はある?
貴重なトゲネズミを実際に見てみたいと思う方は多いのではないでしょうか。
トゲネズミを直接観察できる場所を紹介します。
野生のトゲネズミを捕まえてはいけない

トゲネズミを見かけても、捕まえて持ち帰らないようにしましょう。
野生のネズミは鳥獣保護管理法の保護対象で、無許可での捕獲と殺傷が禁止されており、違反すると1年以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金が科されます。
ただし、後述するイエネズミは対象外で、自己判断で捕まえたり殺したりしても問題ありません。
トゲネズミが展示されている動物園
野生のトゲネズミには滅多に遭遇できませんが、アマミトゲネズミに限り国内のいくつかの動物園で観察できます。
トゲネズミよりも身近なイエネズミ3種
トゲネズミは限られた地域にしか生息していません。
一方で、私たちの生活圏によく出没するイエネズミと呼ばれる3種のネズミがいます。
・クマネズミ
・ドブネズミ
・ハツカネズミ
クマネズミ

| 学名 | Rattus tanezumi |
| 英名 | Black rat |
| 和名 | 熊鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科クマネズミ属 |
| 体長 | 15cm~17cm |
| 体重 | 150g~200g |
| 生息地 | 東南アジア、日本 |
| 食性 | 雑食 |
クマネズミは、住宅街や繁華街によく現れるネズミです。
黒灰色や暗灰褐色の体毛をもち、尻尾を含めると30cmに及ぶほど大きな体をしています。
また、スーパーラットと呼ばれる、殺鼠剤に耐性をもつクマネズミが増えており、社会問題になっています。
ドブネズミ

| 学名 | Rattus norvegicus |
| 英名 | Norway rat |
| 和名 | 溝鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科クマネズミ属 |
| 体長 | 14cm~20cm |
| 体重 | 150g~500g |
| 生息地 | 世界各地 |
| 食性 | 雑食 |
世界各地さまざまな地域に生息する種で、クマネズミよりもさらに大きなネズミです。
尻尾を含めて40cm程度、体重500gにも及ぶ個体も存在します。
名前にドブという言葉が入っている通り、水場の近くを好み、地下水路や下水道をよく走り回っています。
ハツカネズミ

| 学名 | Mus musculus molossinus |
| 英名 | Japanese house mouse |
| 和名 | 二十日鼠 |
| 分類 | げっ歯目ネズミ科 |
| 体長 | 6.3cm~9.2cm |
| 体重 | 10g~16g |
| 生息地 | ユーラシア、北アメリカ、日本 |
| 食性 | 雑食 |
ハツカネズミは、イエネズミのなかでもっとも小さな種で、尻尾を含めても15cm程度の大きさしかありません。
基本的に自然豊かな場所に生息していますが、冬を迎えると暖を求めて住宅に侵入します。
イエネズミの侵入経路と棲み処
クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミは住宅に侵入して棲みつくことからイエネズミと呼ばれています。
具体的な侵入経路と棲みつきやすい場所を解説します。
イエネズミの侵入経路

・軒下の隙間
・外壁の穴、隙間
・基礎のヒビ、隙間
・通気口
・配管の隙間
・室外機のダクトの隙間
・雨戸の戸袋
・網戸
・換気口、換気扇
・分電盤
・排水管の隙間
イエネズミの侵入経路は多岐にわたりますが、目安としては500円玉程度の大きさの隙間や穴があると内部に入り込むといわれています。
通気口、換気口、換気扇など構造上隙間がある場所のほか、外壁や設備に生じた穴や亀裂も要注意です。
特に築10年以上経過すると住宅は劣化しはじめるため、長年リフォームをしていない場合はイエネズミに侵入される可能性があります。
イエネズミが棲みつきやすい場所

・屋根裏
・天袋
・壁の中
・キッチン
・洗面所、トイレ
・家具、家電の隙間
・押し入れ、クローゼット
・床下
・倉庫
・排水溝
イエネズミは住宅のさまざまな場所に棲みつきますが、種によって好む環境が異なります。
クマネズミが棲みつきやすい場所

・天袋
・壁の中
・押し入れ、クローゼット
クマネズミは運動能力が発達しており、壁、柱、雨どいなどをのぼって、高所に棲みつきます。
屋根裏、天袋のほか、壁の中、2階以上の押し入れやクローゼットに隠れていることも。
ドブネズミが棲みつきやすい場所

・洗面所・トイレ
・床下
・排水溝
・倉庫
クマネズミが高所を好む一方で、ドブネズミは地面に近く、湿気の多い場所に棲みつきます。
キッチン、洗面所、トイレ、排水溝などの水回りをはじめ、ジメジメとした床下や倉庫に忍び込むケースもあります。
ハツカネズミが棲みつきやすい場所

・キッチン
・家具、家電の隙間
・押し入れ、クローゼット
・倉庫
ハツカネズミは自然に近い場所に生息しているため、屋外の倉庫に棲みつくケースが散見されます。
寒い時期を迎えると住宅内に侵入し、小さな体を活かして、壁の中、家具や家電の隙間、押し入れやクローゼットの奥などに身を潜めます。
好物の穀物が豊富なキッチンも、ハツカネズミにとって絶好の棲み処です。
イエネズミが及ぼす被害

イエネズミが住宅に棲みつくと、さまざまな被害を人間の生活や健康に及ぼします。
・食品被害
・悪臭被害
・健康被害
・住宅被害
・騒音被害
・害虫被害
食品被害

イエネズミは3種とも雑食で、人間の食べ残し、備蓄食料、生ゴミなど何でも口にします。
食べものを漁って周辺を汚されて、衛生環境が悪化するほか、備蓄している米やレトルト食品を食い破られると、経済的損失を被る可能性も。
悪臭被害

イエネズミは移動しながら排泄する習性があり、住宅内に糞尿をまき散らします。
鼻を刺激するアンモニア臭が充満し、ストレスが溜まるうえ、吐き気や頭痛などの体調不良を招くこともあります。
健康被害

イエネズミは、公共のゴミ捨て場や下水道など、人間にとって不衛生な場所に出入りするため、病原体をもっていたりダニやノミに寄生されていたりすることがあります。
下記は、ネズミを媒介して人間が発症した事例のある感染症の一例です。
| 疾患名 | 潜伏期間 | 症状 | 致死率 |
| 鼠咬症 | 1日~21日 | 悪寒、発熱、嘔吐 など | 約10% |
| レプトスピラ症 | 5日~14日 | 発熱、悪寒、頭痛 など | 5%~15% ※黄疸がある場合 |
| サルモネラ感染症 | 8時間~48時間 | 嘔吐、腹痛、下痢 など | 0.1%~0.2% |
寄生虫に刺された場合は、激しいかゆみや発疹などに見舞われる恐れも。
イエネズミそのものだけではなく、糞尿やかじられた食料品からうつる可能性もあるため、見かけても絶対に素手で触らないでください。
住宅被害

ネズミは一生歯が伸び続けるため、かたいものをかじって長さを調整します。
建材、配線、電源ケーブルがかじられやすく、住宅の耐久性が低下するほか、電気設備を食い破られると停電や漏電による火災が発生する可能性があります。
騒音被害

イエネズミは夜行性で、日没後から夜明けにかけて活動し、「トトト」と走り回る音、「カリカリ」と建材をかじる音、「キーキー」という甲高い鳴き声を発します。
人間が就寝する時間帯と重なるため、騒音で寝付けずに睡眠不足に陥り、体調を崩すことがあります。
害虫被害

前述のとおり、イエネズミは生ゴミを食い荒らしたり、糞尿を撒き散らしたりして住宅内を汚します。
汚れや悪臭に引き寄せられやすいのが、ゴキブリやハエなどの害虫です。
ハエは腐敗した食べものや排泄物に卵を産み付けることがあり、さらに数が増えるおそれがあります。
衛生環境がさらに悪化して、安心して生活できなくなるでしょう。
イエネズミの駆除方法

イエネズミを放置すると、どんどん数が増えて被害が拡大するため、できるだけはやめに駆除しましょう。
イエネズミは捕獲、殺傷OK

野生のネズミは鳥獣保護管理法で守られており、無許可での捕獲と殺傷が禁止されています。
しかし、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミのイエネズミ3種は、人間の生活に著しい被害を及ぼすため、保護の対象外です。
イエネズミを駆除する際、捕まえても殺傷しても罪に問われません。
捕獲する方法

イエネズミを捕獲するのであれば、市販の粘着シートか捕獲器を使用します。
こちらで紹介した侵入経路や糞尿の痕跡のある通り道に設置すると効果的です。
粘着シートは複数枚敷き詰め、捕獲器にはナッツやソーセージなどイエネズミが好むエサを入れると捕獲しやすくなります。
捕まえたイエネズミは、死亡させて処分しましょう。
粘着シートで捕獲した場合はシートを折って圧死させ、捕獲器を使ったのであれば水をはったバケツにカゴごと入れて溺死させます。
死骸は新聞や布に包んでゴミ袋に入れ、ニオイが漏れないようにしっかりと口を縛ってから捨ててください。
殺鼠剤を使う方法

殺鼠剤とは、一般的にイエネズミの食性にあわせてつくられた毒餌のことです。
一度食べただけでイエネズミが死亡するタイプと、複数回の摂取で効果が現れるタイプがあります。
捕獲時と同様に侵入経路や通り道に設置しましょう。
オリーブオイルやソースなどのニオイの強い調味料を混ぜると、よりイエネズミを引き寄せやすくなります。
殺鼠剤によって死亡したイエネズミは、捕獲したときと同じくゴミ袋に密封して処分しましょう。
燻煙剤を使う方法

燻煙剤は、イエネズミが嫌がる成分が含まれた煙を発生させて、住宅内から追い出す製品です。
薬剤が隅々まで行き届くため、屋根裏や床下などの広い空間に棲みついている場合でも一掃できます。
また、自分でイエネズミの死骸を処理する必要がなく、自ら処分することに抵抗がある方にもおすすめの方法です。
使用前に、薬剤が付着しないように周辺の床、壁、家具、家電を養生し、使っている最中は離れている部屋で待機しましょう。
自分で駆除できない場合はプロに依頼
イエネズミは自分で駆除できますが、すべて捕獲しきれなかったり追い出しても再度戻ってきたり、再発しやすいのが実情です。
徹底的にイエネズミを駆除したい場合は、専門のプロへの依頼をおすすめします。
プロは、現地調査で棲みついている場所や被害状況を確認し、最適な方法で駆除後、糞尿の清掃と消毒、さらに侵入経路の封鎖まで対応します。
まとめ
トゲネズミの生態と、身近なイエネズミについて解説しました。
トゲネズミは琉球列島にのみ生息する固有種で、絶滅の危機に瀕しており、日常生活で目にする機会は滅多にありません。
一方で、イエネズミは住宅街や繁華街に頻繁に出没し、ときには住宅に棲みついて人間に深刻な被害を及ぼします。
イエネズミ被害にお悩みの方は、ぜひ害虫害獣コンシェルジュまでご相談ください。
イエネズミ駆除専門のプロが、丁寧に現地調査をしたうえで詳細な見積もりを提示し、徹底的に駆除した後に、再発防止まで行います。
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