コウモリの休憩・ナイトルースト|危険な理由から対策まで

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民家のベランダや外壁でコウモリが休憩している光景を見たことはありませんか。
ナイトルーストと呼ばれる夜間活動中のコウモリのお休み時間です。
ただし、単に休んでいるだけだと安心してはいけません。
休憩場所にしている民家に棲みつく、もしくはすでに棲みついている可能性があります。
この記事では、コウモリが休憩する理由と場所、民家に棲みついた場合の被害、棲みついているサインと、さらに駆除方法から自宅に寄せ付けない対策方法まで、詳しく解説します。
・コウモリが休憩している理由と場所
・コウモリの駆除方法と寄せ付けないための対策
・コウモリが棲みついたときの被害
ナイトルーストと呼ばれるコウモリの休憩
コウモリが壁で休憩している行為をナイトルーストといいます。
民家でナイトルーストしているのは、大半がアブラコウモリという昆虫食性のココウモリです。
なぜアブラコウモリは壁に止まって休憩するのでしょうか。
住宅街で休憩しているのはアブラコウモリ

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 体長 | 3.7~6cm |
| 体重 | 5~10g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| ねぐら | 民家、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版
アブラコウモリは、日本全域に生息するコウモリです。
ココウモリという昆虫食性のコウモリの1種で、もともとは自然豊かな山間部で暮らしていましたが、近年の都市開発にともなう森林伐採の影響を受け、棲み処とエサ場を失っています。
そこで、住宅街近くの雑木林や河川、用水路、水田に昆虫を求めて飛来するようになりました。
他の種のコウモリが住宅街に現れることは稀であるため、民家の外壁で休憩しているのはほぼ間違いなくアブラコウモリと考えていいでしょう。
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ナイトルーストは夜間活動中の休憩タイム

コウモリが夜間に休憩していることをナイトルーストといいます。
5~10月の、活発に採餌をする時期によく見られる行為です。
アブラコウモリは夜行性で、日没後から数時間にわたり昆虫を捕食します。
体長5cm程度、体重10g未満と小柄ながらも、1匹あたり100~500匹もの昆虫を食べる大食漢です。
お腹いっぱいのままでは体が重くて活動しにくいため、採餌場所の近くの建物の外壁や天井の隅で休憩し、消化と排泄を行います。
スピーディに消化して栄養を吸収するために、外気温よりあたたかい場所で休んでいることが多いです。
アブラコウモリは盲腸がなく腸の長さが短いため、一晩で大量の昆虫をあっという間に消化し、排泄まで行います。
なお、1匹で休憩しているのはほとんどオスで、メスは赤ちゃんを含む集団でナイトルーストします。
集団規模は最大で30匹程度といわれ、壁にびっしりとアブラコウモリが集まっているのを見かけたらびっくりするかもしれないですね。
どのくらいの時間休んでいるの?
アブラコウモリは日没80分後からナイトルーストを開始し、日の出の約1時間前にはその場を離れます。
休憩時間の長さはまちまちで、30分程度と短いこともあれば、8時間以上その場にいることも。
9月に入ると、日没の時間が早まる影響でナイトルーストの時間が長くなる傾向があります。
ナイトルーストに使う主な場所

・屋根
・軒下
・ベランダ
・玄関
アブラコウモリは、採餌場所に近い民家でナイトルーストをします。
天敵から身を隠しやすく雨風をしのげる、屋根や軒下、ベランダや玄関などでよく休憩しています。
近年、軒下のないボックス型の一戸建てが増えていますが、ベランダや玄関には屋根が必要なため、ナイトルーストされないわけではありません。

ナイトルーストによる被害
自宅のベランダや玄関でアブラコウモリにナイトルーストをされた場合、糞尿被害や健康被害にあう可能性があります。
周辺に糞尿を撒き散らされる

アブラコウモリはナイトルースト中に排泄をします。
一晩に1匹で数百匹単位の昆虫を食べるため、排泄する糞尿の量は非常に多いです。
排泄された糞尿は外壁とその周辺に散らばり、悪臭や害虫の発生につながります。
アブラコウモリのフンのニオイは、ドブ臭とアンモニア臭をまぜたような独特の悪臭です。
ただ不快になるだけではなく、吐き気をもよおしたり頭が痛くなったりする可能性も。
加えて、ゴキブリやダニなどの害虫が寄ってきて家の中に侵入されたらひとたまりもありません。
また、アブラコウモリのフンは乾燥していてパサパサしており、粉塵化して空気に舞いやすいという特徴があります。
フンを放置したままだと、空気中に含まれるフンの菌やカビを吸い込み鼻炎や咳などのアレルギーを発症する可能性があります。
触ると感染症にかかる危険がある

アブラコウモリが自宅の外壁に止まっていた場合、物珍しさからつい触りたくなる方もいるでしょう。
しかし、感染症のウイルスを保有している可能性があるため、絶対に素手で触れてはいけません。
野生のコウモリは、さまざまな場所を飛び交う習性から感染症のウイルスをもらいやすいのです。
コウモリ自身は免疫力が高いために発症することはなく、触れた人間や動物にウイルスをうつす媒介主となります。
以下は、過去にコウモリから人間に感染した例のある感染症の一部です。
| 感染症 | 潜伏期間 | 症状 | 致死率 |
| SARS | 2~10日 | 発熱、悪寒、筋肉痛 ※肺炎への進行し呼吸困難に陥るケースあり |
10% |
| ニパウイルス感染症 | 4~14日 | 発熱、頭痛、目まい、嘔吐 ※意識障害、筋緊張低下、高血圧、多呼吸を発現する可能性もあり |
32% |
| 狂犬病 | 30~90日 | 発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐、恐水症、恐風症 | 100% |
| エボラウイルス病 | 2~21日 | 発熱、全身倦怠、筋肉痛、頭痛、咽頭痛、嘔吐、下痢、発疹 ※意識障害が発現する可能性もあり |
50% |
| ヒストプラスマ症 | 3~17日 | 発熱、頭痛、悪寒、疲労感、咳 | ほぼ0% ※免疫機能に障害がある場合は死に至る危険性あり |
特に小さいお子様や高齢者、免疫力の弱い方がかかると重篤化しやすいため、接触を避けるようにご注意ください。
触れることはなくても、外壁にいるのは邪魔だからと近づいて素手で追い払う行為も危険です。
また、飼育しているペットが触れた場合も感染する可能性があります。
おもちゃと勘違いして触らないように、ナイトルースト中のコウモリに近づかせないようにしましょう。
休憩したあと民家に棲みつくことがある!
アブラコウモリは、夜間に休憩した民家にそのまま棲みつく場合があります。
もしくはすでに棲みついていて、帰宅前に一時休んでいるだけという可能性も。
休憩後に民家に侵入して棲みつく
アブラコウモリはナイトルーストで一休みしてから、夜が明けた後に眠るためのねぐらを探します。
人間の暮らす家にはアブラコウモリにとって快適に過ごせる場所が多いため、ナイトルーストをした民家にそのまま棲みつく場合があります。
アブラコウモリが好む環境とは、天敵から身を隠せる暗くてジメジメとした場所。
屋根裏や雨戸の戸袋やシャッター、軒下の隙間など、住民でさえもあまり覗かないひっそりとしたところは、アブラコウモリにとって絶好の棲み処です。

・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下
とはいえ、一体どこからアブラコウモリは民家の中に侵入するのでしょうか。
「窓やドアを開けっ放しにしていなければ安心なのでは?」と思う方は多いかもしれませんが、わずか1~2cmの隙間や亀裂があればアブラコウモリは家の中へと入り込みます。
屋根にできた小さな亀裂、軒下のちょっとした隙間など、住民でも気がつかないところがアブラコウモリの侵入経路です。

・屋根の隙間
・軒下の隙間
・玄関の隙間
・雨どい
・室外機のダクト
・換気口
・換気扇
・シャッターの隙間
・雨戸の隙間
外壁で休憩をして、ふと見上げた先にわずかな隙間があれば絶好の機会といわんばかりにアブラコウモリは中へ侵入し、狭い壁の中を伝って屋根裏や床下など安住の地を見つけて巣をつくります。
巣といっても、鳥やネズミのように木の枝葉やゴミを集めて寝床を形成するわけではありません。
アブラコウモリは単独で暮らすことがなく、最低でも10匹、最大で200匹もの集団で生活します。
多くの仲間と身を寄せ合うその場所そのものが巣です。
たとえば、屋根裏に棲みつかれた場合は屋根裏自体がアブラコウモリの巣と化してしまいます。
すでに棲みついている可能性もある
毎日のように自宅の外壁でアブラコウモリを見かける場合、すでに棲みつかれている可能性があります。
日没後に採餌に行き、巣に帰る前に一休みしているだけかもしれません。
1匹だけではなく複数ナイトルーストをしているようであれば、巣ができている可能性は高いと考えたほうがいいでしょう。
アブラコウモリはもう棲みついてる?確認すべきサイン

アブラコウモリが頻繁に自宅の壁でナイトルーストをしている場合、すでに棲みつかれている可能性があります。
棲みつかれているかどうかを確認するために以下のポイントをチェックしましょう。
・自宅の周りにフンがある
・外壁に白い汚れや黒ずみがある
・悪臭を感じる
・「キーキー」「パタパタ」「カサカサ」と聞こえる
自宅の周りにフンがある

アブラコウモリのフンは5~10mm程度の大きさで捻じれた形状をしており、パサパサと乾燥しています。
食べた昆虫のハネや足がまざっていることもあります。
こうしたフンが自宅の周りに多く落ちている場合、アブラコウモリが棲みついているかもしれません。
外壁でナイトルーストされると、壁とその周辺にフンが付着、落下します。
一度目にした程度なら棲みつかれる前かもしれませんが、何度掃除してもフンがある、毎日のように見かける場合は巣をつくられている可能性が高いです。
外壁に白い汚れや黒ずみがある

外壁に白い汚れと黒ずみがある場合、アブラコウモリが棲みついている可能性があります。
白い汚れはアブラコウモリの尿です。ナイトルースト中や巣に侵入する際に放尿したものが、乾燥して白くなります。
鳥のフンとよく似ていますが、黒い塊の混じっていない液だれ上の白い汚れであればアブラコウモリの尿だと考えていいでしょう。
また、外壁の黒ずみもアブラコウモリが棲みついているサインです。
巣に侵入する際、アブラコウモリは体を外壁に擦りやすく汚れが付着します。
ネズミが棲みついている場合も似たような黒い汚れが見受けられますが、屋根や軒下付近など比較的高所に黒ずみがあるのであれば、アブラコウモリが棲みついている可能性があります。
悪臭を感じる

前述のとおり、アブラコウモリのフンはドブ臭とアンモニア臭をまぜたような強烈な悪臭を放ちます。
アブラコウモリは巣の中で大量の糞尿を排泄します。
アブラコウモリが止まっている外壁付近だけではなく、自宅内でも悪臭を感じるようであれば棲みついている可能性があるでしょう。
アブラコウモリのフンは乾燥していて空気に舞いやすいため、通気口やエアコンを通して家の中にニオイが広がります。
自宅のどこにいてもツーンと鼻を刺激する悪臭を感じる場合は、すでに多くのアブラコウモリが巣くっているかもしれません。
「キーキー」「パタパタ」「カサカサ」と聞こえる

アブラコウモリは危険を感じたときや求愛するときに「キーキー」「キュルキュル」と甲高い声で鳴きます。
狭い巣の中で羽ばたこうとすると他のアブラコウモリの体や建材に翼があたって「パタパタ」と音が発生することも。
また、アブラコウモリは天井や壁の中の狭い隙間を這いつくばって移動する場合があります。
移動時に体と断熱材が擦れて「カサカサ」と音が出るのです。
日没後から夜間にかけて「キーキー」「パタパタ」「カサカサ」という音を頻繁に耳にする場合はアブラコウモリが棲みついている可能性を疑いましょう。
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アブラコウモリを寄せ付けないための対策

アブラコウモリが棲みついている気配を感じない場合は、今はまだ休憩場所として使っているだけかもしれません。
しかしいつ侵入されるかわからないため、自宅にアブラコウモリが寄り付かないための対策を講じましょう。
・置き型・吊るすタイプの忌避剤を使う
・ハッカスプレーを散布する
・超音波を発生させる
・LEDライトを設置する
・ベランダの排水口を掃除する
置き型・吊るし型・ジェルタイプの忌避剤を使う

アブラコウモリが苦手なハッカやナフタレンの成分が配合された忌避剤を設置すると、自宅に寄り付くのを防げます。
飛来対策として活用できる忌避剤は以下の3つです。
・置き型……巣や侵入経路に置くだけのタイプ
・吊るし型……巣や侵入経路付近に吊るすタイプ
・ジェルタイプ……巣や侵入経路に直接塗布するタイプ
もっとも手軽に使用できるのは置き型です。
フタを開けて屋根裏や軒下付近など、アブラコウモリが棲みつきやすい場所に置くだけで寄り付くのを防止できます。
吊るし型も使い勝手のいい忌避剤です。
ベランダや軒下の柱や梁に括りつけると、ナイトルーストを防止できます。
ジェルタイプは、専用容器に入れるか直接塗布して使う忌避剤です。
野鳥を寄せ付けない効果があるほか、体に付着すると不快感を覚えて寄り付きにくくなります。
置き型と吊るし型の効果は1~2ヶ月程度で効果が切れるため定期的な交換が必要です。
ジェルタイプは数日~10日程度で効果を発揮し、約1年間効果が続きます。
ハッカスプレーを散布する

アブラコウモリはハッカのニオイを嫌うため、スプレーを散布すると寄り付きにくくなります。
ベランダや玄関、軒下に噴きかけるとアブラコウモリがナイトルーストで飛来する頻度は減るでしょう。
効果の持続期間は短いため、毎日こまめに散布する必要があります。
また、ベランダや庭でハーブを栽培するのも効果的です。
ハーブは繁殖力が強く、庭に直接植えるとすぐに数が増えるため、栽培する場合はプランターに入れて育てましょう。
超音波を発生させる

アブラコウモリは目が悪いため、超音波を発してその跳ね返りで物体の位置を把握しています。
違う周波数の超音波が発生していると行動が乱されるため、寄り付きにくくなる傾向があります。
ベランダや庭に設置したりして使うのがおすすめです。
ただし、周波数に慣れて効果が薄れる場合があります。
また、発する周波数によっては近隣に騒音被害を及ぼす可能性があるため、住宅密集地には向かない方法です。
LEDライトを設置する

アブラコウモリは強い光を嫌うため、ベランダや庭にLEDライトを設置するのも効果的です。
玄関によくナイトルーストされる場合は、外灯をLED電球に変えてみてもいいでしょう。
白熱電球の場合はアブラコウモリの好物である昆虫が寄ってきやすく、つられてアブラコウモリも集まりやすいですが、LEDの光を昆虫は苦手としています。
食べ物を減らすという観点でも効果のある方法です。
ただし、強い光を発するため近隣の迷惑になる可能性があります。
超音波と同じく住宅密集地にはあまり向いていません。
不要な植木鉢やバケツを捨てる

空の植木鉢やバケツを外に放置したままだと、雨水が溜まってアブラコウモリの主食である蚊やユスリカが湧きやすくなります。
食べ物のある場所だと認識されると飛来する可能性があるため、不要な植木鉢やバケツは処分しましょう。
空き瓶や空き缶も外に置いておくと同様に水分が溜まるため、あわせて捨てることをおすすめします。
ベランダの排水口を掃除する

アブラコウモリがナイトルーストしやすい場所の1つがベランダです。
ベランダの排水口が枯葉やホコリで詰まると水が溜まりやすく、蚊やユスリカが湧く可能性があります。
雨風をしのげて天敵に見つかりにくい屋根があるという好条件に加え、食べ物まであるとわかったらアブラコウモリが休憩場所として気に入ってしまうでしょう。
ベランダの排水口が詰まらないようにこまめに掃除することをおすすめします。
アブラコウモリが棲みついている場合の被害

すでにアブラコウモリが棲みついている場合、悪臭被害や健康被害などさまざまな被害にあう可能性があります。
悪臭被害
アブラコウモリのフンは、ドブ臭をアンモニア臭をまぜたような独特のニオイを放ちます。
乾燥していて空気に舞いやすいため、巣に溜まったおびただしい量のフンの悪臭が通気口やエアコンの風にのって家の中に広がります。
他では嗅いだことのないニオイともたとえられる悪臭であり、ストレスが溜まるだけではなく吐き気をもよおしたり頭痛になったりする可能性も。
ただ臭いだけにとどまらない深刻な被害です。
健康被害

アブラコウモリのフンは乾燥していて崩れやすく、ニオイだけではなく菌やカビも空気に舞いやすいという特徴があります。
家の中に広がった菌やカビを吸い込むと、鼻炎や咳などのアレルギーを発症する可能性があります。
また、アブラコウモリにはダニやノミなどの寄生虫が宿っている場合も。
寄生虫が家の中に侵入して、住民が刺されたり噛まれると肌がかゆくなったり腫れてしまったりします。
さらに恐ろしいのは感染症への罹患です。
こちらで解説した通り野生のコウモリはさまざまな感染症のウイルスを保有している可能性があります。
感染すると命の危機にさらされる場合もあるため、アブラコウモリが及ぼす被害の中でも特に深刻だといえます。
住宅被害

アブラコウモリの糞尿に含まれる酸性成分によって、家の建材が汚染されたり劣化したりする場合があります。
巣に溜まった大量の糞尿により天井や壁に大きな茶色いシミができるほか、建材が腐食して家の耐久性が低下する場合も。
普段はあまり気にならなくても、台風や地震などの自然災害に見舞われた際、自宅が大きなダメージを受ける可能性が高まります。
また、腐食した木材にはシロアリが寄ってきやすく、食害にあうとさらに家がもろくなって修繕の必要に迫られるかもしれません。
騒音被害
アブラコウモリは、巣の中で動き回るときに「パタパタ」という羽音や「カサカサ」という移動音を発するほか、「キーキー」と鳴き声をあげる場合があります。
1匹だけならあまり気にならない音ですが、アブラコウモリは数十匹単位で棲みつく動物です。
一斉に活動をはじめたら家の中に響くほどの騒音と化します。
アブラコウモリは夜行性のため、ちょうど人間が寝静まる頃に活発に動き始めます。
寝ようと思ったタイミングで「パタパタ」「カサカサ」「キーキー」と音を立てられたら、安心して眠れません。
ストレスが溜まるだけではなく、睡眠不足による体調不良も懸念されます。
小さなお子様がいる家庭であれば、せっかく寝かしつけたのにアブラコウモリの騒音のせいでまた目が覚めてしまうことがあるかもしれません。
アブラコウモリが棲みついていたら駆除しよう!正しい手順
自宅にアブラコウモリが棲みついているとわかったら、被害が拡大する前に駆除しましょう。
ただし、正しい手順で駆除しないと法律に違反したり再度棲みつかれたりする可能性があります。
【注意】捕獲と殺傷は法律違反

野生のコウモリは鳥獣保護管理法の保護対象のため、無許可での殺傷と捕獲が禁止されています。
違反した場合、100万円以下の罰金もしくは1年以下の拘禁刑が科せられます。
そのため、アブラコウモリを駆除する際はホウキや棒で叩いて傷つけたり、網やカゴで捕まえたりしてはいけません。
殺傷も捕獲もせずに巣から追い出すことがアブラコウモリの駆除です。
駆除手順①巣と侵入経路を特定

駆除する前にアブラコウモリの巣と侵入経路を特定しましょう。
外壁でナイトルーストしている数匹を追い払っても、まだ巣の中に大量のアブラコウモリがいます。
アブラコウモリは3~5年程度と小柄ながら寿命が長く、1年に1匹のメスにつき2子程度出産します。
つまり、巣の中にアブラコウモリがいる限り延々と数が増え続け、被害もどんどん拡大するのです。
そのため、駆除前にどこに棲みついているのかを把握することが重要です。
ただし、巣を見つけてもむやみに中を覗かないでください。
驚いたアブラコウモリが飛び出してきて接触し、ケガをしたり感染症にかかったりする可能性があります。
また、巣にあわせて侵入経路も把握しましょう。
コウモリは帰巣本能が強いため、一度追い出してもまた戻ってくることがあります。
再来した際に侵入経路の隙間がそのままだと、また棲みつかれてしまいます。
万が一戻ってきても二度と巣をつくられないように、追い出し後は侵入経路を封鎖します。
巣とともに侵入経路を正しく特定しないと完全に駆除できない可能性があるため、事前に確認しましょう。
アブラコウモリは日没20~30分後から数時間程度、頻繁に巣から出入りします。
その時間帯に自宅周辺を見て回ると、アブラコウモリがどこから侵入しているのかを把握しやすいです。
あわせて、悪臭や騒音が強い場所がどこなのかを頼りに巣と侵入経路を特定しましょう。
駆除手順②駆除道具をそろえる

巣と侵入経路を特定したら、駆除に使う道具をそろえましょう。
主に必要なものは以下のとおりです。
巣と侵入経路の場所によって必要な道具が異なりますが、アブラコウモリを追い出すための忌避スプレーは必ず用意しましょう。
感染症罹患とアレルギー発症を防ぐための防じんマスクとゴム手袋、ゴーグルも必需品です。
駆除手順③アブラコウモリを追い出す

道具を用意したらいよいよ駆除作業を行います。
日没後から夜明けまではアブラコウモリが採餌に出かけているため、全員が巣で眠っている日中に作業すると効果的です。
巣の隙間や侵入経路から忌避スプレーを噴射してアブラコウモリを追い出します。
狭い場所の場合は付属のノズルを使いましょう。
忌避スプレーに人体に有害な物質は入っていませんが、ハッカやワサビなど刺激成分が含まれています。
すべてのアブラコウモリを追い出すまでに何度も噴射する必要があり、喉や目が痛くなる可能性があるため、マスクと安全ゴーグルを着用して作業すると安心です。
また、ベランダや屋根付近など2階以上の高所に巣や侵入経路がある場合、はしごや脚立に乗る必要があります。
忌避スプレーに驚いたアブラコウモリは続々と隙間から飛び出してくるため、その勢いに圧倒されて足場から落下したり転倒したりする危険も。
高所作業の場合は、他の人にはしごや脚立を支えてもらう、ヘルメットやプロテクターを着用するなどの安全対策を行いましょう。
駆除手順④巣の清掃と消毒

アブラコウモリをすべて追い出したら巣の中を清掃します。
巣に溜まっているフンに直接触ったり菌やカビを吸い込まないために、防じんマスクとゴム手袋、ゴーグルを必ず着用しましょう。
まずはハンドクリーナーでフンを除去します。
ホウキとちり取りでも片付けられますが、一面が埋まるほどの量が溜まっていることが多いため、ハンドクリーナーのほうが効率的です。
フンの清掃に使用したハンドクリーナーは、必ず丁寧に洗浄と消毒を行ってください。
フンを片づけたら、巣の中を消毒します。
市販のアルコール消毒液で問題ありませんが、スプレータイプのものを直接噴射すると残っている菌やカビが空気中に舞う可能性があります。
そのため、雑巾に液を染み込ませて清拭するほうが安全です。
また、アブラコウモリの巣にはフンにおびき寄せられたゴキブリやダニなどの害虫が潜んでいる場合があるため、殺虫剤を用意しておきましょう。
駆除手順⑤侵入経路を封鎖

巣の清掃と消毒後、侵入経路を封鎖します。
コウモリは帰巣本能が強いため、追い出しても再度戻ってくる可能性があります。
再来時の侵入を防ぐために忘れてはいけない作業です。
侵入経路の場所によって、防部材と封鎖方法が異なります。
屋根の軒下や隙間や亀裂、室外機のダクトなど、完全に塞いでも問題のない場所の場合は、コーキング剤や害獣パテで密封しましょう。
1cmの隙間があればアブラコウモリは入り込むため、隅々まで丁寧に塞ぐ必要があります。
コーキング剤を使う場合は変形シリコンがおすすめです。
通常のシリコンだと、外壁を塗装する際に塗料を弾いてしまいます。
将来リフォームをするときに綺麗に仕上げるためにも、変形シリコンを使ったほうが安心です。
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チューレスねずばんパテ|住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社
換気扇や換気口など、完全に塞ぐと生活に支障がでる場所が侵入経路の場合はステンレス製の金網を使いましょう。
目があらい金網だと隙間から再度侵入される可能性があるため、1cm未満の目が細かい金網を選んでください。
侵入口の形に切り抜いた後、コーキング剤で密着させます。
自分で対応できない場合はプロに依頼を
アブラコウモリは巣と侵入経路を特定し、道具をそろえれば自分で駆除できる害獣です。
たとえば、換気口の中にまだ数匹棲みついているだけでフンもあまり溜まっていない段階であれば、初めてアブラコウモリを駆除する方でも対応できるでしょう。
ただし、棲みついている場所や集団の規模によっては一般の方では対応が難しい場合があります。
屋根裏や床下に棲みついている場合、奥まで入って巣の中の様子を確認します。
しかし、人間の立ち入りができる点検口のついていない屋根裏や床下も多く、その場合は作業時に点検口を設置しなければなりません。
建築関係の仕事に従事していたり普段からDIYをしていたりする方なら対応できますが、何の経験もない方にとってはハードルの高い作業です。
また、屋根付近が侵入経路である場合、6~7m程度のはしごに乗って作業したり、状況によっては足場を組んで駆除する必要があります。
安全面の観点からも、技術面の観点からも、一般の方では対応の難しい作業です。
自分で駆除をするのが困難だと感じた場合は、コウモリ駆除専門のプロへの依頼をおすすめします。
さまざまな現場を経験しているプロであれば、どこに棲みついているアブラコウモリでも確実に追い出し、さらに再来防止対策まで実施可能です。
まとめ
コウモリの夜間の休憩、ナイトルーストについて解説しました。
住宅街に現れるアブラコウモリは、採餌中の休憩に民家の外壁を使用します。
一時的に休むにとどまらず、気に入るとその家に棲みつく可能性があるため、自宅の外壁でアブラコウモリを見かけたら、巣をつくっているサインがないかを確認しましょう。
もしまだ棲みついている気配がないのであれば飛来防止対策を、すでに棲みついているのであればすみやかな駆除をおすすめします。
アブラコウモリの駆除は自分でも対応可能な作業ですが、状況によっては追い出しきるのが困難な場合があります。
駆除が難しいと感じたらプロへの依頼を検討してみてください。
害虫害獣コンシェルジュは、巣と侵入経路の特定からアブラコウモリの追い出し、巣の清掃と消毒、侵入防止対策まで一貫して行います。
アブラコウモリにお困りの際はぜひ一度ご相談ください。
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