コウモリの換気口侵入対策!自分で被害を阻止せよ!

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「換気口の中を覗いてみたらコウモリがいた」とトラブルに直面していたり「換気口周辺にコウモリが寄ってくる」とお悩みを抱えていたりしていませんか。
換気口は住宅街に飛来するコウモリにとって絶好のねぐらで、放っておくと集団で棲みつかれてしまいます。
この記事では、コウモリが換気口に寄ってくる理由と対策方法、棲みつかれた場合の駆除方法を解説します。
・コウモリが換気口に寄ってくる理由
・コウモリを換気口に寄せ付けない方法
・換気口に棲みつかれた場合の駆除方法
なぜコウモリは換気口にやってくる?
そもそもなぜ換気口という狭い場所にコウモリは寄ってきて侵入するのでしょうか。
換気口は、構造の特性上コウモリにとって絶好のねぐらの1つなのです。
民家に棲みつくアブラコウモリ

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 分類 | ヒナコウモリ科 |
| 体長 | 3.7~6cm |
| 体重 | 5~10g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| ねぐら | 民家、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版
民家に侵入するのは、昆虫食性であるココウモリの1種であるアブラコウモリです。
体長約5cm、体重約10gと小柄なコウモリで、北海道の一部を除く日本のほぼ全域に生息しています。
もともとは山間部に棲んでいましたが、都市開発にともなう森林伐採により棲み処とエサ場を失い、住宅街近くの雑木林や河川、水田に食べ物を求めて飛来するようになりました。
採餌後に休息するねぐらとして近場にある民家に入り込み、そのまま棲みつくことが多いです。
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一般的な換気口の構造

アブラコウモリは民家のさまざまな場所に棲みつきますが、換気口は構造の特性上彼らにとって居心地のいい環境が整っています。
そもそも換気口とは、室内の汚れた空気を排出して外から新鮮な空気を取り込む設備のことです。
空気の流れを整えて快適な居住空間を実現することが大きな目的で、あわせて雨風や害虫、異物の侵入の防止の役割も担っています。
1~2cmの隙間のある開口部が設けられており、雨風の影響を受けやすい場所に設置されている換気口には外側にパイプフードと呼ばれる雨除けが取り付けられている場合も。
小柄なアブラコウモリは開口部のわずかな隙間から侵入し、あたたかい空気と涼しい空気が行き交う心地いい棲み処として活用するのです。
【換気口に入る理由①】雨風をしのげる

換気口には雨風が家の中に侵入するのを防止する役割があります。
特に雨風の影響を受けやすい外壁に取り付けられている換気口は、パイプフードで覆われており、アブラコウモリは屋根代わりとして活用して内部に侵入します。
豪雨が降りしきるときでも安全に生活できる絶好のペントハウス、それがアブラコウモリにとっての換気口です。
【換気口に入る理由②】天敵に見つかりにくい

換気口の内部は狭くて暗く、なおかつ1~2cm程度の隙間しかないため、部品を取り外さない限り簡単に中を除くことはできません。
そのため、アブラコウモリの天敵であるネコやイタチなどに見つかりにくく、ましてや中型の哺乳類が侵入することはほぼ不可能。
雨風だけではなく天敵からも身を守れる、子育ての時期にもうってつけなねぐらです。
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【換気口に入る理由③】ナイトルースト時に入りやすい

換気口は、外壁や軒天などアブラコウモリがナイトルーストする場所の近くに取り付けられています。
ナイトルーストとは、夜間の採餌中に排泄と消化をするために壁で休憩する時間で、ひとしきり休んだ後に「近くにちょうどいいねぐらがあるぞ」と、アブラコウモリが侵入しやすいのです。
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【換気口に入る理由④】アブラコウモリにとって程よいサイズ

換気口の奥行きは大体10cm程度で、小柄なアブラコウモリが潜むのにちょうどいいサイズです。
近年建てられた家の場合は換気口をつたってさらに奥まで入り込めるようにつくられており、より天敵から身を隠しやすくなっています。
【換気口に入る理由⑤】暗くて室内の温度・湿度に近い

換気口は空気の循環設備であり、暖房であたためられたり冷房で冷えたりした室内の空気が常に通っています。
つまり、冬はあたたかく夏は涼しく、温度と湿度ともにアブラコウモリにとって過ごしやすい環境が整っているのです。
賃貸物件の換気口の場合は?
アパートやマンションなど賃貸物件の換気口にアブラコウモリが棲みついた場合、どのように対処したらいいのでしょうか。
忌避スプレーを使っての追い出し、置き型や吊るし型の忌避剤を使った再来対策は自身の判断で行って問題ありません。
ただし、侵入を防ぐために換気口を封鎖したい場合は管理会社に問い合わせましょう。
自身で対応していいケースがある一方で、管理会社の許可をとらないとトラブルに発展することもあります。
以降の見出しで換気口の封鎖方法について解説しますが、いずれも持ち家の一戸建てを想定した対策です。
【換気口タイプ別】アブラコウモリを寄せ付けない対策
ここからは換気口タイプ別のアブラコウモリを寄せ付けないための封鎖方法を紹介します。
丸型換気口

軒やひさしがあり、雨風の影響を受けにくい場所に設置されている換気口で、グリルとも呼ばれます。
アブラコウモリの侵入を防ぐための道具及び手順は以下のとおりです。
・パンチングメタルもしくはステンレス製金網
・メジャーもしくは定規
・金切りばさみ
・カッター
・スプリング付コンパス
・コーキング剤
・プライマー
・コーキングガン
・ヘラ
1.メジャーや定規で直径をはかる
2.スプリング付コンパスを直径の大きさにあわせ、パンチングメタルやステンレス製金網に円形の印をつける
3.コンパスで付けた印にそって金切りばさみでカット
4.コーキング剤の先端をカッターで切り、コーキングガンにセット
5.カットしたパンチングメタルや金網を換気口に取り付ける
6.下地であるプライマーを塗布
7.プライマーが乾いてからコーキング剤を塗布
8.コーキング剤が乾く前にヘラでならす
タイプにかかわらず換気口を封鎖するために必要なのが、パンチングメタルもしくはステンレス製金網、コーキング剤、コーキングガンです。
![]() ステンレスパンチング|Bilaida |
![]() 変成シリコンシーラント|コニシ |
![]() コーキングガン|近与 |
換気口の隙間を封鎖するための、パンチングメタルもしくはステンレス製金網は、網目が1cm以下のものを用意しましょう。
普通のハサミやカッターでは切れないため金切りばさみを使用し、丸型換気口の場合は直径をはかって印をつける際に建築用のスプリング付コンパスが必要です。
半月型換気口

半月型換気口とは、パイプフードという防部材が取り付けられている換気口です。
パイプフードにより雨風の侵入を防げるため、軒やひさしのない場所によく設置されています。
・パンチングメタルもしくはステンレス製金網
・メジャーもしくは定規
・金切りばさみ
・カッター
・スプリング付コンパス
・コーキング剤
・プライマー
・コーキングガン
・ヘラ
・両面テープ
1.メジャーや定規で大きさをはかる
2.スプリング付コンパスを直径の大きさにあわせ、パンチングメタルやステンレス製金網に円型の印をつける
3.コンパスで付けた印にそって金切りばさみで半月型にカット
4.直線部分を2cm程度折り、両面テープをつける
5.両面テープをはがして換気口に取り付ける
6.コーキング剤の先端をカッターで切り、コーキングガンにセット
7.下地であるプライマーを円型部分に塗布
8.プライマーが乾いてからコーキング剤を塗布
9.コーキング剤が乾く前にヘラでならす
超深型換気口

超深型換気口は、半月型よりさらに雨風対策が強化されているタイプで、内部に設置されている水返し板により雨の侵入を防ぎます。
・パンチングメタルもしくはステンレス製金網
・インパクトドライバー
・工業用マーカー
・金切りばさみ
・カッター
・コーキング剤
・プライマー
・コーキングガン
・ヘラ
1.インパクトドライバーでフードのネジを取り外す
2.開口部をパンチングメタルやステンレス製金網にあわせ、工業用マーカーで印をつける
3.印にそって金切りばさみでカット
4.フードをもう一度取り付ける
5.コーキング剤の先端をカッターで切り、コーキングガンにセット
6.下地であるプライマーを塗布
7.プライマーが乾いてからコーキング剤を塗布
8.コーキング剤が乾く前にヘラでならす
超深型換気口は、丸形や半月型ではなく楕円や台形のような形状をしていることがあるため、一度フードを取り外して開口部を防部材に直接当てて印をつけます。
ネジで強力に固定されているため、インパクトドライバーがあると便利です。
なお、パンチングメタルもしくはステンレス製金網に印をつける際は一般的なマジックペンやマーカーではなく、工業用のマーカーを使いましょう。
外風対策型換気口

外風対策換気口とは、名前のとおり風の影響を受けにくくするために開口部が開放されていないタイプの換気口です。
・パンチングメタルもしくはステンレス製金網
・メジャーもしくは定規
・インパクトドライバー
・スプリング付コンパス
・金切りばさみ
・カッター
・コーキング剤
・プライマー
・コーキングガン
・ヘラ
1.インパクトドライバーでフードのネジを取り外す
2.内部にある開口部の直径をはかる
3.スプリング付コンパスを直径の大きさにあわせ、パンチングメタルやステンレス製金網に円形の印をつける
3.コンパスで付けた印にそって金切りばさみでカット
4.コーキング剤の先端をカッターで切り、コーキングガンにセット
5.カットしたパンチングメタルや金網を換気口に取り付ける
6.下地であるプライマーを塗布
7.プライマーが乾いてからコーキング剤を塗布
8.コーキング剤が乾く前にヘラでならす
9.フードをもう一度取り付ける
開口部が隠されているため、フードを取り外してから作業を行います。
防部材をつけた後に再度フードを取り付ける際、しっかりとネジを締めないと外風対策が機能しなくなったり故障したりする可能性があるため、不安な場合は専門のプロに依頼しましょう。
軒天井用換気口

軒天に取り付けられている換気口にもいくつか種類があり、カバーやフードがある場合は取り外してから封鎖を行います。
脚立やはしごに乗って作業することが多いため、転落事故に十分気を付けてください。
・パンチングメタルもしくはステンレス製金網
・メジャーもしくは定規
・インパクトドライバー
・スプリング付コンパス
・金切りばさみ
・カッター
・コーキング剤
・プライマー
・コーキングガン
・ヘラ
1.カバーやフードがついている場合は、ネジを緩めて取り外す
2.換気口の直径をはかる
3.スプリング付コンパスを直径の大きさにあわせ、パンチングメタルやステンレス製金網に円形の印をつける
3.コンパスで付けた印にそって金切りばさみでカット
4.コーキング剤の先端をカッターで切り、コーキングガンにセット
5.カットしたパンチングメタルや金網を換気口に取り付ける
6.下地であるプライマーを塗布
7.プライマーが乾いてからコーキング剤を塗布
8.コーキング剤が乾く前にヘラでならす
9.カバーやフードがある場合はもう一度取り付ける
なお、近年の軒天用換気口には、チャンバーボックスという空気を一時的に溜めて分配する機能が備わっているタイプがあります。

チャンバーボックスは構造が複雑で一般の方が分解すると元に戻せなくなったり故障したりする可能性があるため、プロへの依頼を検討しましょう。
防音機能付き換気口

近年、遮音性に優れた住宅の増加にともない、防音機能と換気機能を兼ね備えた換気口の需要が高まっています。
騒音を徹底的にシャットダウンできるというメリットはありますが、アブラコウモリ対策が難しいタイプです。
内部に吸音材が入っていたり、チャンバーボックスを採用していたりするものが多く、一般の方での封鎖作業はほぼ不可能であるため、プロへの依頼を検討してみてください。
分解してうっかり壊してしまうと、換気機能だけではなく防音機能まで損なってしまいます。
専用グッズでのアブラコウモリ対策方法
換気口タイプ別の封鎖方法を紹介しましたが、あわせて専用のグッズを使うとよりアブラコウモリが寄り付きにくくなります。
野生のコウモリの殺傷・捕獲はNG

前提として、野生のコウモリの殺傷と捕獲が法律で禁止されていることを覚えておきましょう。
換気口付近で見かけても、ホウキや棒で叩いたり網で捕まえたりしてはいけません。
あくまで寄せ付けないための対策を講じる必要があります。
万が一殺傷や捕獲をすると100万円以下の罰金もしくは1年以下の拘禁刑が科されます。
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換気口近くに置き型・吊るし型・ジェル型忌避剤を設置する

換気口付近に置き型や吊るし型、ジェル型の一定期間効果が持続する忌避剤を設置するとアブラコウモリが寄り付きにくくなります。
| タイプ | 商品 | メリット | デメリット | 効果持続期間 |
| 置き型 | ![]() |
置くだけで効果を発揮する手軽さ | 屋外に設置する場合風に飛ばされる可能性がある | 約2ヶ月 |
| 吊るし型 | ![]() |
軒先やベランダに吊るしたり括りつけて使える利便性 | 効果持続期間が短い | 約1ヶ月 |
| ジェル型 | ![]() |
約1年という効果持続期間の長さ | アブラコウモリを殺してしまう危険がある | 約1年 |
もっとも手軽に使えるのは置き型で、名前のとおり、置くだけでアブラコウモリの忌避対策ができます。
ただし、屋外に設置する場合強い風が吹いたり豪雨に見舞われたりすると外れてしまう可能性があるため、両面テープでしっかりと固定しておきましょう。
吊るし型は軒先やベランダの物干し竿など、さまざまな場所に吊るしたり括りつけたりして使用できる便利なタイプです。
固く紐で縛っておけば置き型のように飛ばされる心配はありませんが、効果持続期間は約1ヶ月と短いためこまめに買い替えをする必要があります。
ジェル型は専用カップにジェルを入れて使うタイプで、約1年間も効果が持続します。
ただし、アブラコウモリの体にジェルが絡まると身動きがとれなくなりそのまま死んでしまう可能性があります。
換気口付近に超音波発生器を設置する

換気口付近に害獣用の超音波発生器を設置するのも効果的です。
アブラコウモリをはじめとするココウモリは、移動と採餌の際に超音波を発してその跳ね返りで場所や獲物の位置を把握するエコーロケーションという能力を使っています。
専門機関の研究で、コウモリは自身が発する超音波と同じくらいの周波数の音を嫌う傾向があることが判明しており、アブラコウモリの場合は35~50kHzの超音波が忌避に効果的だといわれています。
換気口付近に固定できる地面に立てる害獣用超音波発生器がおすすめで、屋外に設置するため防水機能付きだとなお安心です。
ただし、コウモリは人工的な超音波に慣れる場合があり、だんだんと効果が薄まる可能性があるほか、換気口を通って音が室内に響くと聴覚が敏感な小さな子どもやペットにストレスを与えることもあります。
換気口近くにLEDライトを設置する

コウモリは強い光を嫌う習性があるため、害獣用LEDライトを常時設置しておくと寄り付きにくくなります。
玄関近くの排気口でよく見かける場合は外灯をLED電球に変えるのも効果的です。
白熱電球の場合は光に紫外線が含まれているため、蚊や蛾などの小さな昆虫がたくさん寄ってきて、それを目当てにアブラコウモリも飛来しますが、LEDライトの光には紫外線が含まれていません。
アブラコウモリの好物を発生させないという意味でも有効な対策です。
ただし、超音波と同様にアブラコウモリが光に慣れると効果が薄まる可能性があるほか、強い光を発するライトを点灯したままにしておくと、近隣への迷惑にもなりかねません。
周辺の環境をふまえてLEDライトの使用を検討しましょう。
全館空調の家は要注意!

近年、全館空調システムを導入している家が増えています。
全館空調とは、室内の空気を循環させて家全体を快適な温度と湿度に保つ空調システムです。
快適な暮らしを実現する先進的な技術ですが、アブラコウモリが棲みつくと被害が深刻化する可能性があります。
どこか1ヶ所にでも棲みつかれると、フンの悪臭やカビ、アブラコウモリが体に保有する感染症のウイルスが空気にのって家中に広がり、住民の健康に悪影響を及ぼします。
なおかつあたたかな空気が循環しているためアブラコウモリにとって居心地がよく、定住しやすい側面も。
また、全館空調の家にアブラコウモリが棲みついた場合、基幹システムを修理する必要があり、数百万円単位の費用がかかるといわれています。
換気口以外にもアブラコウモリは棲みつく!
アブラコウモリが侵入したり棲みついたりするのは換気口だけではありません。
民家のわずかな隙間から侵入し、快適な環境を見つけて集団で巣を形成します。
ここでは、換気口以外にアブラコウモリが侵入しやすい、及び棲みつきやすい場所を紹介します。
換気口以外の侵入経路

・屋根
・軒下
・雨どい
・シャッターや雨戸
・玄関
アブラコウモリは大変小柄なコウモリであるため、わずか1~2cmの隙間や亀裂から民家に侵入できます。
屋根や軒下は築15~20年程度経過すると外壁との間に亀裂が入りやすくなるため、長年リフォームしていない家はアブラコウモリに狙われやすいです。
雨どいも同様の年数が経過するとつなぎ目に隙間が生じやすくなります。
また、近年建てられた家の場合は軒下と外壁の隙間に換気口が設けられていることが多く、そこからアブラコウモリが侵入する場合もあるため、築浅だからといって油断はできません。
シャッターや雨戸は閉めっぱなしにしておくと収納場所との間に隙間ができるため、定期的に開け閉めすることでアブラコウモリの侵入を防止できます。
アブラコウモリが棲みつきやすい場所

・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下
アブラコウモリは換気口の中にそのまま長期的に棲みつくこともあれば、他の場所に移動して巣を形成する場合もあります。
暗くて天敵に見つかりにくくジメジメとした環境を好み、屋根裏や床下など、民家には条件に適した場所がいくつも存在します。
なお、アブラコウモリが棲みついた場所を巣といいますが、ネズミや鳥のようにホコリや枝を集めて寝床を形成するわけではありません。
集団で身を寄せ合って暮らしているだけで、棲みついている場所そのものをアブラコウモリの巣といいます。

アブラコウモリによる被害

「アブラコウモリが棲みついてもそのうち出ていくだろう」と放置するのは危険です。
繁殖力が強いためにあっという間に数が増え、住民及び家に深刻な被害を及ぼします。
・悪臭被害
・健康被害
・住宅被害
・騒音被害
悪臭被害

アブラコウモリは体の大きさに見合わず大食いで、一晩で100~500匹もの昆虫を捕食します。
その分排泄量が多く、なおかつ10匹以上の集団で棲みつくため、巣の中におびただしい量のフンが蓄積するのです。
換気口でも20匹近く棲みついた事例が確認されており、長期間放置すると内部の半分以上がフンで埋まります。
アブラコウモリのフンのニオイは、ドブ臭とアンモニア臭をまぜたような、他では嗅いだことのないほどの悪臭です。
空気の入れ替えを行う換気口にフンが溜まると、室内にニオイが漂い、気分が悪くなるだけではなく吐き気もよおしたり頭が痛くなったりする可能性があります。
健康被害

アブラコウモリのフンは乾燥していて粉塵化しやすく、換気口を通る空気にのってカビが室内に広がり、鼻炎や咳、皮膚炎などのアレルギーを発症する可能性があります。
さらにおそろしいのは、感染症への罹患です。
野生のコウモリはさまざまなウイルスを保有しているといわれ、ときには以下のような深刻な感染症にかかる場合があります。
| 感染症 | 潜伏期間 | 症状 | 致死率 |
| SARS | 2~10日 | 発熱、悪寒、筋肉痛 ※肺炎へ進行し、呼吸困難に陥るケースあり |
10% |
| ニパウイルス感染症 | 4~14日 | 発熱、頭痛、目まい、嘔吐 ※意識障害、筋緊張低下、高血圧、多呼吸を発現する可能性もあり |
32% |
| 狂犬病 | 30~90日 | 発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐、恐水症、恐風症 | 100% |
| エボラウイルス病 | 2~21日 | 発熱、全身倦怠、筋肉痛、頭痛、咽頭痛、嘔吐、下痢、発疹 ※意識障害が発現する可能性もあり |
50% |
| ヒストプラスマ症 | 3~17日 | 発熱、頭痛、悪寒、疲労感、咳 | ほぼ0% ※免疫機能に障害がある場合は死に至る危険性あり |
加えて、アブラコウモリの体にはダニやシラミなどの寄生虫が付着している可能性があり、換気口を通って室内に侵入され、肌を刺された場合、激しいかゆみに襲われたり大きく腫れあがったりします。
住宅被害

アブラコウモリのフンは、家の設備にも深刻なダメージを与えます。
換気口に棲みついた場合、大量のフンが蓄積することで排気能力が低下して正常に作動しなくなり故障する可能性があります。
換気口を修理する場合、一般的に1万円以上の費用がかかり、防音機能付やチャンバー方式などの複雑な構造の換気口だとさらに高額になる可能性も。
また、換気口を通って屋根裏や壁の中に棲みついた場合、糞尿により建材が劣化して大きなシミができ、悪化すると家の耐久性の低下にもつながります。
騒音被害

アブラコウモリは夜行性で、18時~22時頃に活発に動き回り、「パタパタ」という羽音や「カサカサ」という移動音を発します。
危険を察知したときや求愛時には「キーキー」という甲高い声で鳴くことも。
ちょうど人間が寝る準備をしているタイミングに活動をはじめるため、安心して睡眠をとれずストレスが溜まったり睡眠不足で体調不良に陥ったりする可能性があります。
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自分でできる!換気口のアブラコウモリの駆除手順
換気口に棲みついたアブラコウモリを放置しておくとさまざまな被害にあう可能性があるため、すみやかに駆除しましょう。
ここでは、正しい手順でのアブラコウモリの駆除方法を紹介します。
アブラコウモリは殺さず捕まえず追い出す
こちらで説明したとおり、野生のコウモリの殺傷と捕獲は法律で禁止されているため、駆除の際に傷つけたり捕まえたりしてはいけません。
あくまで自宅から追い出すことがアブラコウモリの駆除であると認識しましょう。
駆除手順①巣と侵入経路を特定

確実に換気口から侵入してそのまま棲みついている場合は不要ですが、別の場所に巣を形成していることもあります。
換気口から侵入して壁の中をつたって屋根裏や床下に棲みついているケースも珍しくありません。
正確に巣の場所を把握しないとすべてのアブラコウモリを追い出しきれず、また被害にあう可能性も。
加えてコウモリは帰巣本能が強く一度追い出しても戻ってくる場合があるため、正しい侵入経路を見つけて封鎖する必要があります。
アブラコウモリの活動が始まる日没後20~30分から夜間にかけて、自宅周辺を観察してどこから出入りしているのかをチェックすると特定しやすいです。
駆除手順②駆除道具をそろえる

巣と侵入経路がわかったら、以下の表にまとめた駆除道具をそろえます。
巣と侵入経路の場所により道具が異なりますが、アブラコウモリを追い出すための忌避スプレーは必須です。
また、巣の清掃と消毒を行う際にフンのカビやウイルスから身を守るため、防じんマスクとゴム手袋、ゴーグルも用意しましょう。
駆除手順③アブラコウモリを追い出す

道具をそろえたら、アブラコウモリを追い出します。
換気口に棲みついている場合は、必ず家の中から外に向かって忌避スプレーを噴射しましょう。
外から噴きかけると、室内にフンが入り込んだりアブラコウモリが飛び込んできたりする可能性があります。
忌避スプレーにはハッカやワサビなどの成分が含まれているため、刺激に弱い方はマスクやゴーグルを着用すると安心です。
なお、内側が手動で開けられる換気口であれば自分で追い出し可能ですが、電動で動くタイプの場合、一般の方が作業すると故障する危険があるため、プロへの依頼をおすすめします。
駆除手順④巣の清掃と消毒

アブラコウモリをすべて追い出したら、換気口の蓋やフードを外して巣の清掃と消毒を行います。
丸型や半月型は道具を使わず簡単に外せるケースが多いですが、ネジでしっかりと固定されている場合はインパクトドライバーを使って外しましょう。
放置していた期間が長いと、換気口内が一面びっしりとフンで埋め尽くされていることがあり、量が多い場合はハンディクリーナーで一掃すると効率的です。
フンを除去した後は、消毒液を雑巾に染み込ませて換気口の中を拭きましょう。
消毒スプレーを噴きかけると残っているカビや菌が舞う可能性があるため、清拭するほうが安全です。
また、作業時には直接フンに触れたりカビを吸い込んだりしないようにマスクとゴム手袋、ゴーグルを着用してください。
駆除手順⑤侵入経路を封鎖
巣の清掃と消毒を行った後は、侵入経路を封鎖します。
コウモリは帰巣本能が強い動物で一度棲みついた場所に戻ってきやすく、再来する可能性が高いため、侵入経路を塞いでおく必要があります。
換気口のタイプ別の詳しい封鎖方法はこちらでご確認ください。
駆除手順⑥再来防止対策を行う
侵入経路の封鎖にあわせて、アブラコウモリの嫌いなニオイや超音波、光で対策するとより強力に再来を防止できます。
こちらで詳しい対策方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
自分で対応できない場合はプロに依頼を
自分でできるアブラコウモリの駆除方法を解説しました。
換気口を巣としている場合、初期段階であればまだ数匹程度しか棲みついておらず、駆除もあまり難しくありません。
ただし、長期間放置すると20匹以上の集団と化していたり、大量のフンで換気口が機能しなくなっていたりして自分では対応できないことがあります。
また、換気口のタイプによっては一般の方では取り外せなかったり、屋根付近の高所に位置していて作業に危険がともなったりする場合も。
自分での対応が難しいと思ったら、コウモリ駆除専門のプロへの依頼を検討してみてください。
まとめ
換気口へのアブラコウモリの侵入対策について解説しました。
換気口はアブラコウモリにとって入り込みやすく、居心地がいい場所であり、棲みつかれる可能性が高い場所の1つです。
万が一巣をつくられると、フンによる悪臭被害や健康被害に見舞われるだけではなく、換気口が故障するおそれもあります。
換気口にアブラコウモリが棲みついて手に負えなくなった場合は、プロへの駆除依頼をご検討ください。
害虫害獣コンシェルジュは、巣の規模や被害状況を問わずアブラコウモリを徹底的に追い出し、お客様の生活に安心を取り戻します。
アブラコウモリ被害にお悩みの際はぜひお問い合わせください。
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