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コウモリは昼間に飛ぶって本当?活動時間と棲み処を解説

  • コウモリ
2026.03.25
コウモリは昼間に飛ぶって本当?活動時間と棲み処を解説

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昼間の空にコウモリを見つけて不思議に思った方はいないでしょうか。

コウモリといえば夜を駆ける動物というイメージが強いですが、実は昼間に姿を見せることもあります。

この記事では、コウモリが昼間に飛ぶ理由と、ねぐらに使っている場所、

コウモリが民家に棲みついた場所に及ぼす被害、棲みついているサイン、さらに駆除方法まで解説します。

この記事でわかること

・コウモリの昼間の活動状況
・コウモリの昼間のねぐら
・住宅街にいるコウモリの危険性

コウモリは昼間に飛ぶことがある!

コウモリは昼間に飛ぶことがある

夜行性のイメージがあるコウモリですが、昼間に飛んでいる姿を見ることがあります。

まずは、本来のコウモリの活動時間帯や、昼間に活動する理由を解説します。

コウモリは基本的に夜行性

コウモリは基本的に夜行性

住宅街や人里近くの自然豊かな場所に生息するココウモリは夜行性で、日没後〜夜明け頃まで活動し、昼間はねぐらの中で寝ています。

コウモリが夜に活動する理由の1つは、カラスやネコなどの昼間に活動する天敵に見つからないようにするためで、

進化の過程で翼と体が黒色や茶褐色といった夜の闇に紛れる暗色になったと考えられています。

コウモリの翼は、鳥のような羽毛ではなく飛膜という薄い膜でできており、毛は生えていません。

翼は太陽の光を吸収しやすい黒色をしているため、昼間に飛ぶと体温が上昇しすぎてしまいます。

実際に、昼間と夜間の飛行を比較した研究では、昼に飛ぶと夜よりも約15%も多くエネルギーを消費するという結果も報告されています。

コウモリは天敵から身を守り、エネルギー消費を抑えるため夜に活動しているのです。

昼間の活動が観測されたコウモリ

コウモリは夜行性ですが、種類や環境によっては採餌のために昼間や夕方の明るい時間帯に活動することもあります。

昼間の活動が観測されているコウモリの一例

・コテングコウモリ
・ヤマコウモリ
・アブラコウモリ

森林に生息するコテングコウモリやヤマコウモリは、冬眠中や冬眠明けの昼11時頃に森の中やその近くで採餌する姿が目撃された事例があります。

また、住宅街でよく見かけるアブラコウモリも、日没の1時間程前の明るい時間帯に空を飛んでいる姿が確認されることも。

不足した栄養を補うため

コウモリは気温の低下とともに活動時間が短くなり、主食の昆虫が少ない11月〜3月はエネルギー消費を抑えるために冬眠します。

しかし、冬眠中でも気温が15℃を超えるあたたかい日には、不足した栄養を補うために目を覚まして採餌を行います。

特にヤマコウモリは、体長7.9~10.8cm、体重31~59gとココウモリの中では大きく、

天敵に狙われにくい大きさのため、昼間でも活動しやすいと考えられています。

子育てのエネルギーを蓄積するため

子育てのエネルギーを蓄積するため

コウモリが昼間に活動するのは、子育てに必要なエネルギーを蓄えるためでもあります。

コウモリは11〜3月頃まで冬眠し、3〜4月頃に妊娠、6〜8月頃にかけて出産と子育てを行います。

実際にアブラコウモリが昼間に目撃されるのは3〜4月頃が多く、

エネルギーを消費する出産や子育てに向けて昼間や日没前の時間帯から採餌を行い、栄養を蓄えていると考えられています。

コウモリは昼間どこにいるの?

アブラコウモリのねぐら

前述したとおり、コウモリは昼間に活動することもありますが、基本的に昼間はねぐらの中で眠っています。

私たちの生活圏内でよく見かけるコウモリは、昼間の時間帯はどこに潜んでいるのでしょうか。

住宅街に現れるのはアブラコウモリ

アブラコウモリとは

学名 Pipistrellus abramus
英名 Japanese pipistrelle
和名 油蝙蝠
分類 翼手目ヒナコウモリ科
体長 3.7~6cm
体重 5~11g
生息地 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド
ねぐら 民家、高架橋、地下水路
食性 昆虫
参考

識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版

日本の住宅街でよく見かけるのはアブラコウモリというココウモリの1種で、北海道の一部地域を除き、日本全域に生息しています。

体長3.7〜6cm、体重5〜11gと非常に小柄で、暗褐色や灰褐色の体毛に覆われていて、

蚊やユスリカ、カメムシなどの昆虫を主食としており、別名イエコウモリと呼ばれるほど私たちの生活に身近なコウモリです。

もともとは自然豊かな山間部や森林周辺に生息していましたが、都市開発に伴う森林伐採によって棲み処とエサ場を失い、住宅街へと生息域を広げました。

住宅街付近の雑木林や河川、水田で昆虫を捕食した後、近くの民家に侵入してねぐらとして利用します。

アブラコウモリは、暗くジメジメしていて天敵から身を守りやすい場所を好み、主に以下の8つの場所をねぐらとして選びます。

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【昼間のねぐら①】屋根裏

【昼間のねぐら①】屋根裏

アブラコウモリが昼間のねぐらとして利用する場所の1つが、民家の屋根裏です。

体が小さいアブラコウモリは、屋根瓦の亀裂や軒下にある1〜2cmほどの隙間から侵入できるのに対して、

天敵であるカラスやフクロウなどの中型の動物は入ってこられないため、屋根裏は身を隠すのに最適な場所です。

また、アブラコウモリは厳しい暑さが苦手なため、暗くて雨風に当たらず、日光で適度にあたためられた屋根裏は休息するのに快適な環境といえます。

加えて、屋根裏は比較的広い空間になっていることが多く、繁殖や子育てを行いやすいため、多くの個体が集まってコロニーを形成することがあります。

なお、アブラコウモリが屋根裏に棲みついた場合、排泄した糞尿が天井板に染み込み、壁紙に大きなシミができる可能性も。

【昼間のねぐら②】雨どいの中

【昼間のねぐら②】雨どいの中

雨どいの中も、アブラコウモリが昼間のねぐらとして利用する場所です。

雨どいは熱や紫外線、雨風の影響を受けやすく、耐用年数は20年前後とされており、劣化や物理的な損傷によってできたつなぎ目の隙間や亀裂から侵入します。

雨どいの中は狭いですが、体の小さなアブラコウモリにとっては十分に身を隠せる場所です。

むしろ雨どいの中は、アブラコウモリが好む暗くて湿気でジメジメとした環境で、なおかつ天敵が侵入しにくいというメリットがあるため、快適に過ごせます。

【昼間のねぐら③】室外機のダクト

【昼間のねぐら③】室外機のダクト

エアコンの室外機をつなぐダクト周辺も、アブラコウモリのねぐらになりやすい場所です。

通常、配管周りは害虫が侵入しないようパテで塞がれていますが、一般家庭で使われている樹脂製ダクトの耐用年数は13〜15年程度で、

雨どいと同じく熱や紫外線、雨風の影響による劣化で生じたヒビや隙間から侵入します。

配管の中は、建物内のあたたかい空気が循環していて日の光が届きにくく、天敵からも隠れられるため、安心して休息できます。

なお、アブラコウモリが空気を循環させるダクトの中に侵入すると、コウモリの体や糞尿に含まれる菌やウイルスが室内に拡散されてしまう危険があります。

アブラコウモリが及ぼす被害については、こちらを参考にしてください。

【昼間のねぐら④】エアコンの中

【昼間のねぐら④】エアコンの中

前述したとおり、室外機のダクト周辺の隙間から侵入したアブラコウモリは、そのまま配管を通ってエアコンの内部にたどり着き、ねぐらにすることがあります。

エアコン内部は暗く、天敵に見つかる危険性が低いうえ、寒い日でもあたたかく過ごせるため、ねぐらとして適しています。

エアコンの中も室外機のダクトと同様に、アブラコウモリの糞尿がエアコン内部に蓄積されることで、

病原菌やウイルスなどの感染症に罹患する恐れがあるうえ、悪臭が風に乗って室内に充満する可能性も。

さらに、コウモリが侵入していることに気がつかずにエアコンを稼働した場合、

アブラコウモリがファンに巻き込まれて死んでしまったり、ケガをしてしまったりする恐れがあります。

万が一、アブラコウモリを巻き込んでしまった場合はエアコンを分解して洗浄する必要があり、

1〜4万円程度の費用がかかるほか、買い換えると8万円以上の出費になることも。

【昼間のねぐら⑤】換気口・換気扇の中

【昼間のねぐら⑤】換気口・換気扇の中

換気口や換気扇は空気を循環させるという構造上、1~2cm程度の隙間が設けられており、体の小さいアブラコウモリは難なく通り抜けられます。

換気設備は雨風の影響を受けにくい場所に設置されていたり、雨除けのフードが取り付けられていたりするため、天気が悪い日でも安心して休息できます。

加えて、換気設備の内部は外部の光が入りづらく暗いうえ、外敵が入って来られない狭さです。

また、アブラコウモリは夜間の採餌中に民家の外壁やベランダに止まって休息をとる、ナイトルーストという行為をします。

換気口や換気扇はナイトルーストを行う場所の近くに設置されていることが多く、手近な休息場所として利用されやすいのです。

なお、換気口や換気扇もエアコンと同様、外気と建物内の空気を循環させているため、健康被害や悪臭被害が拡大する恐れがあります。

【昼間のねぐら⑥】雨戸の戸袋

【昼間のねぐら⑥】雨戸の戸袋

雨戸を収納する戸袋も、アブラコウモリがねぐらとして利用する場所で、雨戸を引き出すための取っ手穴から侵入します。

戸袋の中は暗く、天敵から身を隠しやすいうえ、体の小さいアブラコウモリにとっては広々とした空間のため、複数で集まって繁殖活動を行いやすいです。

戸袋にアブラコウモリが棲みついた場合、排泄された糞尿に含まれる酸が外壁や塗装を腐食させ、建物の損傷につながることがあります。

【昼間のねぐら⑦】シャッターの隙間

【昼間のねぐら⑦】シャッターの隙間

住宅や車庫に設置されているシャッターも、アブラコウモリのねぐらになりやすい場所です。

シャッターの収納部分にある隙間から侵入し、収納部分をねぐらとします。

シャッターの収納部分も外から光が入りにくく、暗くて天敵にも見つかりにくいため、安心して休める空間といえるでしょう。

シャッターの隙間に棲みつかれた場合、外壁や車庫内の車両にも糞尿被害が及ぶ可能性があります。

【昼間のねぐら⑧】床下

【昼間のねぐら⑧】床下

床下の空間もアブラコウモリのねぐらの1つで、床下の換気口や経年劣化による建物の基礎部分に生じる亀裂、配管周りにできた隙間から侵入します。

低い場所にある床下は、天敵であるフクロウやタカなどの猛禽類に見つかりにくいうえ、広々としていて巣をつくりやすく、繁殖や子育てに適しています

コウモリが床下に棲みつくと、糞尿によって家の土台である基礎部分が腐食し、建物の劣化につながる恐れがあります。

アブラコウモリはそのまま民家に棲みつくことがある!

アブラコウモリが主にねぐらにする場所を解説しましたが、一時的な休息場所として使うだけでなく、棲みつくことがあります。

一時的なねぐらではなく巣にする

アブラコウモリの巣

アブラコウモリは、一時的に利用していたねぐらが天敵から身を守れて、天気や温度変化が少なく繁殖に適している場所だと判断すると、

そのまま棲みつき最低10匹、最大で200匹にも及ぶ集団を作り巣とします。

アブラコウモリは鳥やネズミのように小枝や草、紙を使用して巣を作るわけではなく、棲みついている屋根裏や床下などの空間そのものを巣と呼びます。

アブラコウモリが棲みつくとさまざまな被害を及ぼす

アブラコウモリによる被害

アブラコウモリが民家に棲みつくと、以下のような悪影響を及ぼします。

アブラコウモリによる被害

・悪臭被害
・健康被害
・住宅被害
・騒音被害 

悪臭被害

悪臭被害

アブラコウモリは、1匹あたり1晩で100匹以上の昆虫を食べるため排泄量が多く、さらに集団で生活することで巣の中に大量のフンが堆積されます。

アブラコウモリのフンは、ドブ臭とアンモニア臭が混ざった鼻をツーンと刺激する独特のニオイを放ちます。

独特な刺激臭は換気をしても消えないため、アブラコウモリを駆除しなければ根本的な解決とはなりません。

健康被害

アブラコウモリによる健康被害

アブラコウモリは、体にもフンにも人間の健康を害する菌やウイルスを保有しています。

アブラコウモリは昆虫を主食としているため、フンは乾燥すると崩れて粉状になりやすい特徴があり、

舞い上がったフンを吸い込むとくしゃみや咳、鼻水などのアレルギー症状を引き起こしたり、喘息を悪化させたりします。

また、野生のコウモリは致死率や重症化のリスクが高いウイルスを保有している場合があり、これまでに主に以下の感染症が報告されています。

感染症 潜伏期間 症状 致死率
ヒストプラズマ症 7〜21日 発熱、悪寒、頭痛など 31.7~61.5%
SARS 2〜10日 発熱、悪寒戦慄、筋肉痛など 9.6%
狂犬病 30〜60日 発熱、頭痛、倦怠感など 100%

さらに、体にはダニやノミなどの寄生虫が付着しており、吸血されたり刺されたりすると激しい痒みや皮膚炎を引き起こします。

感染症やアレルギーなどの健康被害を防ぐためにも、アブラコウモリの体やフンには決して触らないでください。

住宅被害

アブラコウモリにいよる住宅被害

アブラコウモリが棲みつくと巣の中に大量の糞尿が蓄積し、天井板や壁の建材に染み込んでシミができます。

アルカリ性洗剤を水で希釈した洗浄液を染み込ませた雑巾で拭くとシミが落ちる場合がありますが、

壁紙が色落ちしてしまう可能性があるほか、建材に深く染み込んでしまった汚れは完全に落としきれません。

さらに、排泄物に含まれる高濃度の尿酸によって、建材が劣化し耐久性が下がるだけでなく、腐食が進むことでシロアリの被害に遭うリスクも高まります。

騒音被害

アブラコウモリによる騒音被害

夜行性のアブラコウモリは日没後から深夜にかけて活動するため、人間が寝静まる時間帯に「パタパタ」という飛び立つ羽音や、

狭い空間を腹ばいになって移動する際の「カサカサ」という活動音が聞こえます。

さらに、求愛するときや危険を察知した際には「キーキー」と甲高い鳴き声を発するうえ、

集団で一斉に活動を始めることで家中に音が響き渡り、睡眠不足やノイローゼといった深刻な体調不良を引き起こす恐れがあります。

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あなたの家は大丈夫?アブラコウモリが棲みついているサイン

アブラコウモリが棲みついているサイン

アブラコウモリは屋根裏や雨どいの中など、人の目が届きにくい場所に巣をつくります。

自宅周辺でコウモリが飛んでいるのを見かけた場合、気がつかないうちに自宅に棲みつかれているかもしれません。

以下のアブラコウモリが棲みついているサインを参考に、自宅の周りをチェックしてみましょう。

アブラコウモリが棲みついているサイン

・自宅の周りにフンが落ちている
・外壁に白い汚れや黒ずみがある
・悪臭を感じる
・「カサカサ」「パタパタ」「キーキー」という音が聞こえる

自宅の周りにフンが落ちている

アブラコウモリのフン

アブラコウモリが棲みついているサインとして確認しやすいのが、自宅周辺にフンが落ちているかどうかです。

アブラコウモリのフンは、黒っぽく5〜10mmほどの細長く捻れた粒状で、昆虫のハネや足が含まれているため、乾くとポロポロと崩れやすいのが特徴です。

アブラコウモリは同じ場所で排泄する習性があるため、軒下やベランダ、雨戸の戸袋周辺など、

特定の場所に集中してフンが落ちている場合はその周辺が巣や侵入経路である可能性が高いでしょう。

外壁に白い汚れや黒ずみがある

アブラコウモリの尿で汚れた外壁

アブラコウモリが出入りしている場合、外壁に白い汚れや黒ずみが付着することがあります。

アブラコウモリの尿は乾燥すると白くなり、鳥のフンに見えることもありますが、黒い固形物がなく、液体が垂れたような筋状の汚れになるのが特徴です。

また、汚れやホコリが付着した体で巣に出入りするため、外壁と体が擦れて黒ずみが付着します。

ネズミも同じような黒ずみをつけますが、ネズミは低い位置に汚れがつくのに対し、アブラコウモリは屋根裏の付近や軒下などの高い位置に汚れがつきやすいです。

悪臭を感じる

アブラコウモリのフンは、ドブ臭とアンモニア臭を混ぜ合わせたような独特で鼻をつくような悪臭を放ちます。

特に湿度や気温が高くなる6月〜8月にかけてはさらにニオイが強くなるため、自宅全体に悪臭が漂うことも。

独特な刺激臭はアブラコウモリが棲みついているサインです。

「カサカサ」「パタパタ」「キーキー」という音が聞こえる

夜行性のアブラコウモリが最も活発に活動するのは20〜22時頃で、寝る準備を始める時間帯に、

「カサカサ」という動き回る音や「パタパタ」という羽音、「キーキー」という鳴き声が聞こえた場合は、棲みつかれている恐れがあります。

アブラコウモリが棲みついたら駆除しよう!

自宅周辺をチェックし、アブラコウモリが棲みついている気配を感じた場合は、被害が広がる前に早急に駆除する必要があります。

ここからは、アブラコウモリを追い出すための正しい手順や注意点について解説します。

【注意】コウモリの殺傷・捕獲はNG

アブラコウモリの殺傷捕獲禁止

アブラコウモリを含む野生のコウモリは、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の保護対象です。

許可なくコウモリを殺傷、捕獲した場合、100万円以下の罰金もしくは1年以下の拘禁刑に科せられる可能性があるため、

コウモリを棒やホウキで叩いて傷つけたり、網やカゴで捕まえたりしてはいけません

アブラコウモリの駆除とは、殺傷したり捕まえたりせずに追い出すことを指します。

参考

e-gov法令検索|鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律「第八条」「第八十三条

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駆除手順①巣と侵入経路を特定

侵入経路の特定

アブラコウモリを追い出す際、まずは巣と侵入経路を特定することから始めます。

アブラコウモリは集団で棲みつく習性があり、1〜2匹だけ見かけた場所が本物の巣とは限りません。

巣の場所を正確に把握して対処することで、すべてのアブラコウモリを追い出すことができます。

また、帰巣本能が強いコウモリは、一度追い出しても再び戻ってくる可能性があるため、侵入経路を特定して封鎖する必要があります。

巣や侵入経路を特定するのは、アブラコウモリが活動を始める日没後20〜30分経過した頃に行うのが最適です。

ただし、飛び出してくる個体と接触する危険があるため、決して巣を覗き込んだり手を伸ばしたりしてはいけません。

駆除手順②駆除道具をそろえる

駆除道具の用意

巣と侵入経路を特定した後は、追い出し作業に必要な以下の道具を準備しましょう。

道具 商品 用途
防じんマスク フンの菌を吸い込みを防ぐ
ゴム手袋 アブラコウモリの体やフンに直接触れるのを防ぐ
保護ゴーグル フンや菌によるアレルギー発症を防ぐ
忌避スプレー アブラコウモリを追い出すための薬剤
ハンディクリーナー 大量のフンを清掃する
消毒液 フンを清掃した後に消毒する
殺虫剤 フンに寄ってきた害虫を駆除する
コーキングガン コーキング剤を塗布する
コーキング剤 侵入経路を塞ぐ
害獣パテ 侵入経路を塞ぐ
パッキンテープ 侵入経路を塞ぐ
金網 侵入経路を塞ぐ
金切りばさみ 金網を侵入経路に合わせた形に切る
脚立 高所作業が伴う場合に使用する

追い出し作業を行う際は、感染症やアレルギーの原因となる菌やウイルスから身を守るため、

防じんマスクや保護ゴーグル、長袖の作業着などを着用し、作業に必要な忌避スプレーも忘れないようにしましょう。

追い出し作業を行った後は、ハンディクリーナーや消毒液で巣の中の清掃を行い、侵入経路を塞ぐ作業を行います。

駆除手順③アブラコウモリを追い出す

アブラコウモリを追い出す

巣の場所や侵入経路を特定したら、アブラコウモリが活発に動く18時〜22時頃の間に忌避スプレーを使用してアブラコウモリを追い出します。


スーパーコウモリジェット|イカリ消毒

最大6m離れた距離から、巣や侵入経路に向けて1回あたり10秒以内で継続的に忌避スプレーを噴射します。

大量に噴射し続けるとアブラコウモリを殺傷してしまう恐れがあるため、複数回に分けて行います。

また、忌避スプレーにはコウモリが苦手なハッカやワサビの成分が含まれているので、刺激に弱い方はマスクやゴーグルを着用して吸い込まないように注意しましょう。


防じんマスク|3M


保護メガネ|セネクト

換気口や換気扇などに棲みついている場合は、外から忌避スプレーをすると飛び出してきたアブラコウモリが室内に入ってきたり、フンが舞い込んだりする可能性があるため、

必ず家の中から外に向かって噴射します。

なお、追い出し作業に脚立やはしごを使う場合は、長袖長ズボンだけでなくヘルメットも着用してください。


ヘルメット|トーヨーセフティー

ただし、巣や侵入経路が2m以上の高所にある場合は有資格者でなければ作業できないため、プロに依頼しましょう。

駆除手順④巣の清掃と消毒

巣の清掃と消毒

アブラコウモリを追い出した後、巣の清掃と消毒を行いますが、粉塵化したフンのカビや菌を吸い込んでしまう恐れがあるため、必ずマスクやゴム手袋を着用しましょう。

まずはフンの除去を行いますが、フンの量が多い場合はハンディクリーナーを使うと手早く片付きます。


ハンディクリーナー|Shark

使用したハンディークリーナーは可能であれば処分し、難しい場合は吸込口やフィルターを念入りに消毒してください。

また、フンに引き寄せられたゴキブリやダニが潜んでいる場合もあるため、殺虫剤を準備しておくと安心です。


ゴキジェットプロ|アース製薬

フンを片付けた後は消毒を行いますが、スプレーで消毒液を直接吹き付けるとカビや菌が舞ってしまうため、雑巾に染み込ませて拭き上げます


消毒用エタノールIPA|健栄製薬

駆除手順⑤侵入経路を封鎖

侵入防止対策

アブラコウモリは、ただ追い出しただけでは再び戻ってきて棲みつく可能性があるため、侵入経路を完全に封鎖します。

アブラコウモリは1〜2cmの隙間があれば侵入できることから、

完全に封鎖しても問題がない屋根や雨どい、室外機のダクトの隙間などは、コーキング剤や害獣パテで塞ぎます。


JISシリコーンシーラント|セメダイン


コーキングガン|近与


チューレスねずばんパテ|住化エンビロサイエンス

害獣パテは、害獣が嫌がる唐辛子の刺激成分が含まれているため、必ず手袋を着用して作業してください。

一方、換気口や換気扇のように空気の通り道を確保しなければならない場所には、

網目1cm以下の目の細かい金網を侵入経路の大きさにあわせてカットし、コーキング剤で接着させて封鎖します。


ステンレスソフトネット|Chosenal

なお、雨戸の戸袋やシャッターの隙間に棲みつかれていた場合、設備の構造上、完全に封鎖することは難しいため、

追い出した後はこまめに開け閉めをして棲みつかれにくい対策をしましょう。

駆除手順⑥再来対策をする

再来対策

帰巣本能が強いアブラコウモリは、一度棲みついた場所を記憶しているため、侵入経路の封鎖にあわせて再来対策も重要です。

巣や侵入経路の近くに、コウモリが苦手なハッカ成分を含んだコウモリ用忌避剤を設置することで寄り付きにくくなります。

忌避剤にはさまざまな種類があり、屋根裏や床下には置き型タイプ、軒下やベランダには吊るすタイプを使用するなど、対策したい場所に応じて選ぶといいでしょう。


コウモリ寄せつけない! 忌避剤|SHIMADA


コウモリいやがる袋|イカリ消毒

これらの忌避剤に即効性はありませんが、効果は約1〜2ヶ月間持続するため、継続して設置することで再来を防止できます。

また、ハッカ油を水で薄めたスプレーや、市販の害獣用ハッカスプレーを散布する方法も効果的です。


ハッカ油スプレー|北見ハッカ通商

ただし、効果は数時間〜1日程度と短く即効性はないため、毎日こまめに散布しましょう。

また、アブラコウモリは、超音波を発して障害物や獲物との距離をはかるエコーロケーションという能力を使って移動や採餌を行っています。

人工的な超音波を発生する場所に近寄らない習性があり、特に苦手とする35〜50kHzの超音波の発生可能な装置を設置するのも有効です。


コウモリ抑止装置|JahyElec

通常、高周波の超音波は人間の耳では感知できませんが、聴覚が敏感な子どもやペットには聞こえることもあるため、設置する際は家族や近所へ配慮する必要があります。

自分で対応できない場合はプロに依頼を

ここまで自分でできるアブラコウモリの駆除手順について解説しましたが、巣や侵入経路の場所によっては個人での対処が難しい場合があります。

アブラコウモリが自宅の屋根裏や床下に棲みついている場合は、点検口を設置して作業しなければならないほか、

屋根や軒下など2m以上の高所作業は有資格者でなければできません

そもそもアブラコウモリが怖い、感染のリスクを考えると近づきたくないという方もいます。

自力での作業が難しいと感じた場合は、コウモリ駆除のプロへ依頼してください。

プロであれば、巣の特定から追い出し、侵入経路の封鎖まで一貫して対応可能です。

まとめ

コウモリの昼間の活動状況や、ねぐらについて解説しました。

アブラコウモリは、民家の屋根裏や雨どいの中、床下などを一時的なねぐらとして休息することありますが、

安心して過ごせる環境だと判断すると、集団で棲みつき巣を形成する場合があります。

棲みつかれると、糞尿による健康や悪臭被害、住宅にも深刻なトラブルをもたらす恐れがあるため、早急に対応する必要があります。

アブラコウモリに棲みつかれて手に負えない、または確実に駆除したい場合は、コウモリ駆除のプロへの依頼を検討してください。

害虫害獣コンシェルジュは、豊富な実績と技術を活かして巣や侵入経路の特定から清掃、侵入経路の封鎖まで対応します。

アブラコウモリの被害にお困りの方は、お気軽にお問合せください。

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監修者(仮画像③)
害虫害獣コンシェルジュ編集部

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