コウモリの死骸があったらまず専門機関に連絡!感染症に注意

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コウモリの死骸を見つけて対応に困っていませんか。
コウモリの死骸を目にしたら、指定の機関へ連絡をして指示に従うのが正しい方法です。
本記事では、コウモリの死骸を見つけた場合の対応方法及び処理方法、死骸を扱う注意点を解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
・コウモリの死骸を見つけたときの対応
・コウモリの死骸の処理方法
・コウモリの死骸を処理するときの注意点
コウモリの死骸の発見場所により対応が異なる

コウモリの死骸の発見場所によって、窓口や処分方法が異なります。
場所ごとの具体的な対応について解説します。
【注意】コウモリの死骸には絶対触らない!

コウモリの死骸を見つけても、絶対に素手で触れないでください。
野生のコウモリは病原体を保有している可能性があり、以下のような感染症を媒介した事例が報告されています。
| 感染症 | 潜伏期間 | 症状 | 致死率 |
| 重症急性呼吸器症候群(SARS) | 2~10日 | 発熱、悪寒戦慄、筋肉痛 など | 9.6% |
| 狂犬病 | 30~60日 | 発熱、頭痛、倦怠感 など | 100% |
| エボラ出血熱 | 2~21日 | 発熱、強い脱力感、筋肉痛 など | 90% |
| ヒストプラスマ症 | 7~21日 | 発熱、頭痛、咳嗽 など | 31.7~61.5% |
| リッサウイルス感染症 | 20~90日 | 発熱、食欲不振、倦怠感など | – |
死骸に付着しているダニやノミなどの寄生虫に刺されて、かゆみや発疹に見舞われるケースもあります。
誤って触れた場合は石けんと流水で15分以上洗い、発熱や悪寒などの症状が出たら医療機関を受診しましょう。
【路上】清掃事務所、国道事務所(国道出張所)

路上でコウモリの死骸を見つけたら、清掃事務所もしくは国道事務所、出張所へ連絡します。
| 運営主体 | 主な業務 | 回収対象 | |
| 清掃事務所 | 市区町村 | ゴミの収集や地域の環境衛生に関する業務 | 市道、区道、県道にある死骸 |
| 国道事務所、出張所 | 国土交通省 | 国の管轄下である国道の管理 | 1道上にある死骸 |
市道、区道、県道は清掃事務所が管理していることが多いですが、自治体によって異なるため、担当窓口を確認してください。
国道でコウモリの死骸を見つけた場合は、管轄の国道事務所、出張所へ連絡します。
首都圏の一部国道の担当出張所ごとの連絡先は以下のとおりです。
| 国道 | 担当出張所 | 連絡先 |
| 東京国道 | 品川 | 03-3799-6315 |
| 亀有 | 03-3600-5541 | |
| 代々木 | 03-3374-9451 | |
| 万世橋 | 03-3253-8361 | |
| 相武国道 | 八王子国道 | 042-645-5562 |
| 管理第二課 20号日野保全室 |
042-646-9555 | |
| 首都国道 | 市川国道 | 047-328-5304 |
| 横浜国道 | 神奈川 | 045-401-4566 |
| 湘南 | 0466-37-2588 | |
| 小田原 | 0465-47-2163 | |
| 保土ヶ谷 | 045-951-2230 | |
| 厚木 | 046-221-0004 | |
| 金沢国道 | 045-774-2091 |
ただし、国道でも都道府県や政令市が管理する区間があります。
道路の種別は路線番号や道路名、住所、周辺の目印を確認し、自治体のWebサイトで管轄を調べてください。
不明な場合は、動物の死骸も対象とする#9910へ通報しましょう。
【公共施設】清掃事務所、管理会社

公園や図書館、児童館などの公共施設でコウモリの死骸を見つけたら、清掃事務所か管理会社に連絡しましょう。
どちらが管轄なのかは自治体によって異なるので、Webサイトもしくは電話で確認してください。
【マンション、アパート】管理会社、管理組合

マンションやアパートは共用部と専有部に分かれ、玄関の内側や室内の窓際などの専有部に死骸がある場合は、こちらと同様に居住者が処分します。
共用部でコウモリの死骸を見つけたら、オーナー、管理会社または管理組合へ連絡してください。
なお、コウモリが飛来しやすいベランダも共用部なので、同じ窓口へ相談します。
賃貸マンションとアパートは、オーナーが直接管理している場合と管理会社へ委託しているケースに分かれます。
契約書の貸主や管理会社欄を確認し、不明なら家賃の振込案内にどちらの名前が記載されているかチェックしましょう。
分譲マンションは管理組合の理事会へ相談する必要があり、連絡先は管理事務所の掲示板で確認できます。
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【私有地】自分で処分

持ち家の敷地内や自分が所有する土地など、私有地でコウモリの死骸を発見したら、原則として所有者が処分します。
自治体によっては死骸の回収を行っているため、Webサイトの動物の死骸に関する案内を確認してください。
処分する際は素手で触れず、袋に密閉し、自治体の区分どおりに捨てましょう。
必要な道具や処理方法、清掃と消毒方法についてはこちらで解説します。
場所問わず自治体に依頼できる場合も
自治体によっては、私有地のみならず、路上、公共施設、マンションやアパートの共用部に、コウモリの死骸があっても回収を受け付けていることがあります。
たとえば、港区では、以下のように発見場所ごとに自治体の窓口が設置されており、提携業者が回収を行っています。
| 見つけた場所 | 連絡先 | 処分方法 |
| 区道 | まちづくり課土木担当 ※区ごとに番号が異なる |
提携業者が回収 |
| 都道 | みなとリサイクル清掃事務所 03-3450-8025 ※みなとリサイクル清掃事務所の業務時間外は、都道管理連絡室 03-3343-4061 |
|
| 公共施設 | みなとリサイクル清掃事務所 03-3450-8025 |
|
| 私有地 |
案内が見つからなければ、市区町村の代表番号へ連絡し、窓口はどこなのかを問い合わせましょう。
コウモリの死骸を自分で処理する方法
私有地でコウモリの死骸を見つけた場合は、原則として自分で死骸を処分し、あわせて落ちていた場所の清掃と消毒を行います。
必要なもの
コウモリの死骸に直接触れず、病原菌やウイルスから身を守るため、次の道具をそろえます。
| 道具 | 用途 | 商品 |
| スコップ、シャベル、ちりとり | 死骸をすくう | |
| マスク | 病原菌やウイルスの吸入を抑える | |
| 軍手、使い捨て手袋 | 手への接触を防ぐ | |
| 新聞紙、使い捨ての布 | 死骸を包む | |
| 汚れてもよい服 | 肌の露出を防ぐ | |
| ゴミ袋 | 密封する ※厚手のものを2枚 |
|
| 消毒液 | 周辺や道具を清拭する | |
| ハンディクリーナー | フンを回収する |
手順①マスク、手袋を着用

前述のとおり、コウモリは感染症の病原体や寄生虫を保有している可能性があります。
加えて、近くにフンが落ちている場合は菌やカビが周辺に舞っており、吸い込むと鼻炎や咳などのアレルギーを引き起こす恐れがあるため、
マスクと手袋を着用し、肌の露出を最低限に抑えるために長袖と長ズボンを着るとより安心です。
また、小さな子どもが珍しがって死骸に触れてしまったり、ペットが舐めたり口にくわえたりしないように注意してください。
手順②新聞紙、布で死骸を包む

コウモリの死骸は、スコップやシャベル、ちりとりですくい、新聞紙または不要な布の中央に置いて包みます。
病原菌やウイルスが外へ漏れないように、しっかりと端を折り込んでください。
手順③ゴミ袋に密封

新聞紙や布で包んだ後は、ニオイが拡散したり、害虫が寄り付いたりすることを防ぐために、ゴミ袋に入れて口をしっかりと縛ります。
袋が薄かったり破損の心配があるのであれば、二重にしてください。
収集日までは、フタ付きの容器に入れ、直射日光や雨が当たらない軒下など屋外の比較的涼しい場所で保管しましょう。
手順④指定のゴミ区分で処分
コウモリの死骸は、自治体が指定する区分に従って処分します。
可燃ゴミ、一般廃棄物として捨てたり、清掃事務所に回収を依頼したり持ち込みをしたり、地域によって方法が異なります。
自治体の公式Webサイトで動物の死骸に関する案内を確認し、不明な場合は電話で問い合わせましょう。
手順⑤処分後に周辺を清掃、消毒

コウモリの死骸を処分した後、フンが残っているのであればホウキとちりとりで清掃します。
菌やカビが含まれているため手袋を着用し、フンが大量に落ちているのであれば、ハンディクリーナーを使うと効率的です。
消毒する際は、スプレーで直接吹きかけると菌やカビが舞い上がる恐れがあるため、
次亜塩素酸ナトリウムを50倍に薄めて0.05%程度に調整した消毒液を、雑巾に染み込ませて拭き取ります。
手順④道具と衣類の処分、手洗いとうがい

作業後は、使用したマスクや手袋などの道具を袋に密封して捨てます。
衣類には病原体が付着している可能性があるため原則として処分し、どうしても捨てたくない場合は、他の衣類と分けて洗濯してください。
最後に、残っている病原体やカビを落とすために、石けんと流水で指の間や爪の周りまで、15分以上かけて手を洗い、うがいをしましょう。
コウモリの死骸を処理するうえでの注意点
ここでは、コウモリの死骸を処理する際に気をつけたい3つのポイントを紹介します。
絶対に素手で触らない
前述のとおり、コウモリの死骸には、感染症の病原体、ダニやノミなどの寄生虫が付着している可能性があります。
素手で触れると、感染症に罹患したりかゆみや発疹、腫れなどの症状が生じたりすることも。
処理する際は、マスクと手袋を着け、長袖と長ズボンで極力肌の露出を抑えましょう。
死骸を放置しない

コウモリの死骸を放置すると、腐敗が進み悪臭が発生します。
さらに、ハエやウジなどの害虫が発生したり、死骸に付いていたダニやノミが周囲へ移動したりする可能性もあります。
路上や公共施設で発見した場合は、こちらで紹介した窓口へすみやかに連絡し、自宅の敷地内に死骸があるのであれば、なるべく早く処理しましょう。
生きている場合はそのままにする

コウモリがまだ生きている場合は、触らずに自力で飛び立つのを待ってください。
野生のコウモリは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲することは禁止されており、持ち帰って保護や飼育することはやめましょう。
違反すると、100万円以下の罰金もしくは1年以下の拘禁刑が科されます。
e-Gov法令検索|鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律「第八条」「第八十三条」
ひどく衰弱していて見過ごせないのであれば、自治体の鳥獣保護管理担当へ連絡してください。
コウモリの死骸に触ってしまったら必ず洗浄、消毒!

コウモリの死骸には、感染症の病原体がついている恐れがあるので、触れてしまったら、大量の流水と石けんやハンドソープで15分以上かけて洗います。
洗浄後は、触れたところを消毒用アルコールで消毒してください。
コウモリに噛まれたり引っかかれたり、傷口または目、口などの粘膜にぶつかったりした場合は、症状がなくても保健所や医療機関へ相談しましょう。
かゆみや腫れなど皮膚症状があるなら皮膚科、発熱や頭痛などを発症しているのであれば内科、感染症が疑われる場合は感染症内科を受診してください。
強い頭痛、意識の混乱、けいれんなど、重篤な症状がみられるのであれば、救急科への連絡を推奨します。
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そもそもなぜコウモリが死んでいる?
道路や自宅周辺でコウモリの死骸を見つけると、「なぜこの場所にいるのか?」と疑問に思うかもしれません。
住宅街には、人間の生活圏を棲み処とするコウモリがいます。
住宅街にもコウモリは現れる

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 分類 | 翼手目ヒナコウモリ科アブラコウモリ属 |
| 体長 | 3.7cm~6cm |
| 体重 | 5g~10g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| ねぐら | 民家、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版
住宅街で見かけるコウモリの多くは、別名イエコウモリと呼ばれるアブラコウモリです。
北海道の一部を除く日本のほぼ全域に生息する、体長3.7cm〜6cm、体重5g〜11gほどの小柄な種です。
もともとは自然豊かな山間部に生息していましたが、都市開発や森林伐採によって棲み処とエサ場を失い、
住宅街周辺の雑木林や河川、水田などで昆虫を捕食するようになりました。
採餌後に休む場所を求めて住宅に侵入し、棲みつくことがあります。
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死因①天敵に襲われた

コウモリは、天敵に襲われて死んでしまった可能性があります。
主な天敵はタカやフクロウなどの猛禽類ですが、住宅街にいるネコやカラスも警戒対象です。
また、自然が豊富な街ではイタチやヘビに狙われることもあります。
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死因②建物にぶつかった

コウモリは、住宅の屋根や軒先、外壁、窓ガラス、走行中の車にぶつかって死ぬことがあります。
アブラコウモリは小柄で衝撃に弱く、衝突して脳震盪を起こすと、動けなくなって衰弱し、そのまま絶命してしまうのです。
自宅周辺で見つけた場合コウモリが棲みついているかも?
自宅周辺でコウモリの死骸を見つけた場合、棲みついている可能性があります。
コウモリが好む環境と主な侵入経路、棲みつきやすい場所を確認しましょう。
コウモリが好む環境
コウモリは、天敵に見つかりにくく、暗くてじめじめとしていて、あたたかくて雨風をしのげる環境を好みます。
住宅には、屋根裏や雨戸の戸袋など、コウモリにとって好条件な場所が多くあるため、棲み処として使われやすいのです。
コウモリの侵入経路、棲みつきやすい場所

住宅街でよく見られるアブラコウモリは体が小さく、1cm〜2cmほどのわずかな隙間からでも住宅へ侵入します。
主な侵入経路は以下のとおりです。
・屋根の隙間
・軒下の隙間
・雨どい
・換気口
・換気扇
・シャッターや雨戸の隙間
・玄関の隙間
特に築10年以上の住宅は、経年劣化によって屋根や外壁、住宅設備に隙間や亀裂が生じやすく、コウモリに侵入される可能性が高いです。

侵入後は、屋根裏や雨どいの中、室外機のダクト、雨戸の戸袋、床下などに棲みつきます。
・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下
なお、コウモリは鳥のように枝や葉を集めて巣をつくるわけではなく、集団で生活している場所そのもの、糞尿の痕跡がある場所を巣と呼びます。

コウモリが及ぼす被害

コウモリが棲みつくと、悪臭や健康被害、住宅の劣化や夜間の騒音にも悩まされます。
・悪臭被害
・健康被害
・住宅被害
・騒音被害
悪臭被害

コウモリのフンは、ドブ臭とアンモニア臭が混ざったような独特の悪臭を放ちます。
コウモリは1匹で一晩に100匹以上もの昆虫を食べるため排泄量が多く、さらに集団で生活するため、巣の中に大量の糞尿が蓄積し、
エアコンや通気口から空気の流れに乗って、室内までニオイが広がります。
特に湿度が高い梅雨から秋はニオイが強まりやすく、ストレスが溜まるだけでなく、頭痛や吐き気、食欲不振などにつながる恐れも。
健康被害

こちらで紹介したとおり、野生のコウモリは感染症の病原菌やウイルス、寄生虫を保有している可能性があります。
また、コウモリのフンは乾燥して崩れやすく、粉塵となってエアコンや通気口の気流に乗って室内へ広がり、菌やカビを吸い込むと、アレルギー症状を起こすことも。
住宅被害

コウモリが巣の中で排泄を繰り返すと、糞尿が天井や壁に染み込み、シミの原因になります。
糞尿に含まれる酸性成分によって建材の劣化や腐食が進み、住宅の耐久性が低下する可能性もあります。
さらに、腐食した建材はシロアリを誘引しやすく、柱や基礎に食害を受けることも。
騒音被害

夜行性のコウモリは日没後から夜間、特に20時〜22時ごろにもっとも活発に動き、人が寝る時間帯と重なります。
夜間にパタパタという羽音やカサカサと移動する音、キーキーという高い鳴き声が続くと、寝つきが悪くなったり途中で目が覚めたりして、
睡眠不足やストレス、日中の集中力低下につながるかもしれません。
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コウモリが棲みついているサイン

自宅近くでコウモリの死骸を見かけたら、棲みついていないか確認しましょう。
・自宅の周りにフンがある
・外壁に白い汚れや黒ずみがある
・悪臭を感じる
・「パタパタ」「カサカサ」「キーキー」と聞こえる
自宅の周りにフンがある

コウモリのフンは5mm〜10mm程度の細長い形で、黒色や茶褐色をしており、乾燥して崩れやすく、主食である昆虫の羽や殻が混じっていることがあります。
コウモリは決まった場所に排泄する習性があり、ベランダ、外壁の下、室外機のダクトや換気口の周辺などにまとまって落ちていることが多いです。
外壁に白い痕、黒ずみがある

コウモリは、巣を出入りする際に排泄することがあり、尿が外壁に付着し乾燥すると、白い液だれのような汚れになります。
鳥のフンと似ていますが、黒色や褐色の固形物を含まず、白い筋状の痕ならコウモリの尿である可能性が高いです。
また、コウモリが繰り返し出入りすると、体が外壁にこすれて汚れが付着し、黒ずむことがあります。
ネズミも似たような黒ずみを残しますが、屋根や軒下、換気口などの高い場所ならコウモリの可能性を疑いましょう。
悪臭を感じる
前述のとおり、コウモリの糞尿からは、ドブ臭とアンモニア臭が混ざったような、鼻をツーンと刺激するニオイを放ちます。
コウモリは集団で生活し、同じ場所で排泄を繰り返すため、棲みついた空間には大量の糞尿が蓄積します。
自宅内で独特の刺激臭を感じたら、コウモリが棲みついているかもしれません。
「パタパタ」「カサカサ」「キーキー」と聞こえる
「パタパタ」は飛び立つ際の羽音、「カサカサ」は狭い空間を移動するときに体や翼が建材や断熱材へこすれる音です。
危険を察知したときには、「キーキー」という甲高い鳴き声を出すことも。
コウモリは夜行性のため、日没後から夜間にかけて屋根裏や壁の中などから音が聞こえる場合は、棲みついている可能性があります。
【まだ棲みついていないなら】コウモリ対策をしよう
棲みついているサインがなくても、自宅周辺で死骸を見つけたら、近くまでコウモリが寄って来ている可能性があり、早めにコウモリ対策を行う必要があります。
なお、ニオイを使った対策は近隣に迷惑をかけることがあるため、事前に了承を得て、難しい場合は別の対策を検討してください。
置き型、吊るし型、ジェル型の忌避剤の設置

市販のコウモリ用忌避剤を、屋根や軒下、換気口など、巣や侵入経路になりやすい場所に設置します。
主なタイプと商品、効果持続期間は次のとおりです。
| タイプ | 商品 | 効果持続期間 |
| 置き型 | ![]() |
約2ヶ月 |
| 吊るし型 | ![]() |
約1ヶ月 |
| ジェル型 | ![]() |
約1年間 |
置き型は、名前のとおり置くだけで忌避効果を発揮し、屋根裏や床下などの広い空間でも隅々まで成分が行きわたるタイプです。
吊るし型は、ベランダの柱や軒先、雨どいなど、置くスペースがない場所にフックや紐で取り付けられます。
ただし、置き型と吊るし型は、効果の持続期間が約1ヶ月〜2ヶ月と短い商品が多く、定期的な交換が必要です。
ジェル型は、ベランダや配管、庭のフェンスなどに直接塗るか、専用カップへ入れて設置します。
効果が約1年と長く続く商品もある一方、コウモリの体にジェルが付着すると身動きが取れなくなり、弱って死んでしまうため、こまめに状態をチェックしましょう。
カプサイシン、ワサビ成分配合グッズを使う
コウモリが苦手とする、唐辛子に含まれるカプサイシンやワサビなど成分が配合されたグッズも有効です。
ただし、人間にとっても刺激が強く、成分が目や鼻、口、皮膚に触れると、強い痛みを感じる恐れがあります。
特に子どもやペットがいる家庭では、触れない場所で使用し、手の届かない場所に保管しましょう。
また、雨や風でニオイが薄れると効果も弱まるため、定期的な散布が必要ですが、ニオイが広がると近隣の迷惑になる可能性があるため、事前に了承を得ましょう。
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ハッカスプレーの散布

コウモリは、ハッカに含まれるメントールの成分を嫌うため、スプレーで散布すると寄り付きにくい環境をつくれます。
外壁や玄関、ベランダ、雨戸など、コウモリが近寄りやすい場所へ使用しましょう。
ただし、ハッカスプレーの効果は24時間程度と短く、雨や風でさらに弱まるため、毎日こまめに散布する必要があります。
また、乳幼児や妊娠中の方、ペットがいる家庭では、ハッカの成分が体調に悪影響を及ぼす恐れがあるため、別の対策を検討しましょう。
カプサイシン、ワサビ成分配合グッズと同様に、ニオイが広がると近隣の迷惑になる可能性があるため、事前に了承を得てください。
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超音波装置の設置

コウモリは自ら発した超音波の反響を聞き取り、障害物や獲物の位置を把握するエコーロケーションという能力をもっています。
自らが発する周波数と近い人工的な超音波が発生していると行動が乱されるため、周辺を避ける習性があります。
住宅街に現れるアブラコウモリは、35kHz〜50kHzの周波数の音波を使っているため、その数値に設定できるかを確認して害獣用超音波発生器を選びましょう。
コウモリが近寄りやすい、ベランダや玄関、換気口付近などに設置するのがおすすめです。
ただし、コウモリが超音波に慣れると効果が薄れるため、定期的に場所や角度を変え、忌避剤やハッカスプレーなどを併用するとより強固に対策できます。
また、超音波は通常人間には聞こえませんが、聴覚が敏感な小さな子どもやペットが音を感知し、ストレスをためる可能性があるので、
ご家庭や近隣に該当する方がいる場合は、別の方法を検討してください。
LEDライトの設置

コウモリは夜行性で暗い場所を好むため、強い光を嫌う習性があり、ベランダや玄関などコウモリが寄り付くところにLEDライトを設置すると、追い払うことができます。
玄関に頻繁に現れる場合は、外灯をLED電球への交換するのも有効で、白熱灯や蛍光灯と比べて昆虫が集まりやすい紫外線をほとんど含まないため、
採食を目的とした飛来を抑える効果も期待できます。
ただし、コウモリが光に慣れる可能性があるため、忌避剤や超音波発生器と組み合わせて使うのがおすすめです。
また、強い光が隣家へ漏れるとトラブルにつながるケースがあるため、照射方向や点灯時間を工夫し、設置前に近隣に説明しておくと安心です。
自宅の整理整頓

コウモリのエサとなる昆虫を増やさないために、自宅周りの整理整頓を行いましょう。
たとえば、庭やベランダに使っていない植木鉢やバケツ、空き缶や空き瓶を放置すると雨水が溜まり、蚊やボウフラが発生して、コウモリが寄ってきやすくなります。
また、ベランダはコウモリが採餌の合間に休む場所として利用されやすく、排水口に枯葉やホコリ、洗濯物の糸くずが詰まると、雨水が溜まって昆虫が発生し、
エサ場と認識して好んで近寄ってくるかもしれません。
ベランダの排水口をこまめにチェックして、大きなゴミは取り除き、汚れや詰まりがひどいのであればラバーカップやワイヤーブラシを使って掃除しましょう。
【すでに棲みついていたら】コウモリを駆除しよう!

コウモリが棲みついているサインが見られたら、被害が広がる前に駆除しましょう。
【注意】コウモリの殺傷、捕獲はNG

こちらで説明したとおり、野生のコウモリは鳥獣保護管理法で守られており、捕獲のみならず無許可で殺傷を行うと、罰則が科されます。
自宅に棲みついていても、網や粘着シートで捕まえたり、棒やホウキで叩いたりすることはせずに、追い出して、再び侵入されないよう対策しましょう。
駆除手順①巣と侵入経路を特定

駆除を始める前に、コウモリの巣と侵入経路を特定してください。
巣の場所を正確に把握しないまま作業すると、コウモリをすべて追い出せない可能性があります。
また、コウモリは帰巣本能が強く、追い出しても同じ場所へ戻ってくることがあり、侵入経路が開いたままだと再び棲みつくかもしれません。
再侵入を防ぐには、侵入経路を特定して追い出した後に封鎖する必要があります。
日没後20分〜30分ごろに自宅の外から観察してコウモリが飛び立つ場所を確認したり、糞尿が集中している場所をチェックすることで、巣や侵入経路を特定しやすくなります。
駆除手順②駆除道具をそろえる

コウモリ駆除では、追い出しから清掃や消毒、侵入経路の封鎖まで行う必要があり、事前に必要な道具を揃えておくことが大切です。
駆除手順③コウモリを追い出す

コウモリが活動を始める日没後20分〜30分ごろに、巣の隙間や侵入経路へコウモリ用忌避スプレーを噴射します。
長時間噴射を続けると、コウモリを弱らせたり死なせたりする恐れがあるため、1回10秒以内を目安に数回に分けて噴きかけましょう。
忌避スプレーに含まれるハッカやワサビなどの刺激成分から体を守るため、作業時はマスクやゴーグルを着用してください。
また、スプレーを噴きかけるとコウモリが勢いよく飛び出すことがあり、驚いて転んでケガをしないよう、長袖や長ズボンを着用すると安心です。
駆除手順④巣の清掃と消毒

すべてのコウモリを追い出したら、巣に溜まったフンを取り除き、消毒します。
死骸を処理する際と同様に、フンが大量にある場合はハンディクリーナーを使うと作業しやすいですが、
コウモリのフンは崩れやすく、粉塵を吸い込んだり触れたりしないように、防じんマスクやゴーグル、手袋を着用してください。
また、消毒時にスプレーを直接吹きかけると、残ったカビや菌が舞いやすいため、消毒液を含ませた雑巾で、汚れた部分を拭き取りましょう。
あわせて、フンにゴキブリやノミ、ダニなどが集まっていることがあるので、殺虫剤を用意しておくと安心です。
駆除手順⑤侵入経路を封鎖

追い出しと清掃が完了したら、コウモリが戻ってこないように侵入経路を封鎖します。
外壁の細いひびや配管周辺など、完全に塞いでも問題ない隙間には、コーキング剤や害獣パテを使用します。
換気口や通気口、軒裏の通気部など、空気の流れを確保する必要がある場所には、目が1cm以下のパンチングメタルやステンレスメッシュで封鎖してください。
駆除手順⑥再来対策を行う
コウモリは帰巣本能が強いため、侵入経路を塞いでも戻ってきて、別の隙間から入り込む可能性があります。
封鎖後は、置き型の忌避剤や害獣用超音波発生器、害獣用LEDライトなどを設置し、寄り付きにくい環境を整えましょう。
ベランダや庭の水溜まりをなくして昆虫の発生を抑えることや、経年劣化によって外壁に新たなひびや隙間ができていないかを確認することも大切です。
具体的な対策についてはこちらで解説しています。
自分で対応できない場合はプロに依頼を
自力での駆除が難しいと感じたら、コウモリ駆除のプロへ依頼しましょう。
巣や侵入経路が屋根や軒下などの高い場所にある場合は危険がともない、2mを超える高所作業には専用の資格が必要です。
そのほか、屋根裏や床下の点検口がなく内部へ入れなかったり、コウモリへの接触に不安を感じたりするのであれば、無理な自力対応は避けましょう。
コウモリ駆除のプロは、巣や侵入経路の場所を問わず、追い出し、清掃や消毒、封鎖、再来対策まで対応します。
まとめ
コウモリの死骸を見つけたら、専門窓口へ相談するか、私有地であれば正しい手順で処理しましょう。
自宅周辺で見つけた場合は、すでに複数匹のコウモリが棲みついている可能性があります。
棲みついている場合は、殺傷や捕獲をせず、追い出し、清掃と消毒、侵入経路の封鎖、再来対策まで実施しなければなりません。
自力での対応に不安がある方は、コウモリの追い出し、清掃と消毒、侵入経路の封鎖、再来対策まで一貫して対応する害虫害獣コンシェルジュへご相談ください。
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