ハクビシンは爪痕を残さない!足跡、ほかの痕跡を紹介

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自宅の庭木や柱に動物の爪痕があり、ハクビシンのものか気になっている方はいるのではないでしょうか。
ハクビシンは爪が短く爪痕はつきませんが、ほかの痕跡を残すことがあります。
本記事では、ハクビシンの爪の特徴、ほかの中型害獣の爪痕、足跡やフンなどの痕跡について解説します。
・ハクビシンの爪の特徴
・ほかの中型害獣の爪痕
・中型害獣の痕跡
ハクビシンは爪痕を残さない
ハクビシンは高所をのぼることが得意な動物ですが、樹木の幹や枝に爪痕をつけません。
ハクビシンの移動方法

ハクビシンは、前足も後足も指が短く爪が小さく、樹木や柱をのぼるときは分厚い肉球でしっかりとつかんで移動します。
表面がツルツルとしている雨どいでもスムーズに移動可能です。
爪を引っかけて移動しないため、爪痕を残すことはほとんどありません。
中型害獣の爪痕

ハクビシン以外にも、住宅街にはアライグマ、タヌキなどの中型害獣が現れることがあります。
庭木や柱にはっきりとした爪痕が残っているのであれば、ハクビシン以外の中型害獣の可能性を疑いましょう。
| 種類 | 爪痕の特徴 |
| ハクビシン | 残らない |
| アライグマ | 鋭利な爪をもち、明確な引っかき傷を残す |
| タヌキ | 指が丸く、小さな爪痕を残す |
| イタチ | 鋭利な爪をもち、細く鋭い線状の痕を残す |
| テン | 鋭利な爪をもち、縦方向の痕を残す |
| アナグマ | 湾曲した長い爪をもち、太く深い爪痕を残す |
深くて太い爪痕なのであれば、アライグマ、アナグマのものかもしれません。
点々と小さな跡が残っているならタヌキ、細く鋭い爪痕の場合はイタチかテンでしょう。
爪痕以外での中型害獣の違い
住宅に棲みつく中型害獣の爪痕の違いを解説しましたが、引っかかれている素材、場所などにより形状や深さが変わる場合があります。
どの中型害獣なのかを見分ける際は、見た目、足跡、フンなどほかの痕跡もあわせて判断しましょう。
見た目の違い

| 種類 | 体長 | 体毛 | その他特徴 |
| ハクビシン | 47cm~54cm | 灰褐色、黄褐色 | 額から鼻にかけての白線 |
| アライグマ | 42cm~60cm | 灰白色 | 尾に4本~10本の黒い輪 |
| タヌキ | 50cm~68cm | 茶褐色 | 目の周りが黒い |
| イタチ | 19cm~37cm | 山吹色 | 額から鼻にかけて濃褐色の斑紋 |
| テン | 41cm~49cm | 褐色 | 胸に橙色、黄色の斑紋 |
| アナグマ | 44cm~68cm | 灰褐色、黄褐色 | 白い鼻筋と目の周りの黒い模様 |
ハクビシンは、アライグマやタヌキと体格が似ていますが、額から鼻にかけての白い線があることが大きな違いです。
アナグマも鼻筋が白いですが、ハクビシンよりも大柄で、前述のとおり長い爪で爪痕をはっきりと残します。
足跡の違い

| 種類 | 指の本数 | 長さ | その他特徴 |
| ハクビシン | 5本 | 前足:約5cm 後足:約10cm |
丸みを帯びており、肉球の痕が残る |
| アライグマ | 5本 | 前足:約5cm~6cm 後足:約6cm~8cm |
指が長く、人間の手に似ている |
| タヌキ | 4本 | 前足:約4cm 後足:約4cm |
全体的に丸く、イヌの足跡に似ている |
| イタチ | 5本 | 前足:約2cm~3cm 後足:約2cm~3cm |
小さく爪痕がわずかに残る |
| テン | 5本 | 前足:約3cm~5cm 後足:約3cm~5cm |
丸みがあり、前足の肉球は三日月型 |
| アナグマ | 5本 | 前足:約4cm~6cm 後足:約4cm~6cm |
横に広く、前足の肉球は半月型 |
足跡は一見すると見分けにくい痕跡ですが、よく観察するとそれぞれに違いがあります。
ハクビシンは、ほかの中型害獣と比べて後足が大きく、肉球の跡がはっきりと残ることが特徴です。
庭や家庭菜園などで足跡を見つけた際は、足の大きさと形状に注目してみましょう。
フンの違い

| 種類 | 長さ | 形状 | 含有物 |
| ハクビシン | 約5cm~10cm | 棒状 | 植物の種子 |
| アライグマ | 約5cm~10cm | 棒状が多い | 昆虫や甲殻類の残骸、植物の種子など |
| タヌキ | 約5cm~8cm | ねじれた棒状 | 哺乳類の毛や骨、昆虫や甲殻類の残骸など |
| イタチ | 約3cm~5cm | 細長くねじれている | 哺乳類の毛や骨、鳥類の羽や骨など |
| テン | 約5cm~8cm | イタチより太い棒状 | 哺乳類の毛、鳥類の羽、昆虫の残骸など |
| アナグマ | 約5cm~10cm | まとまりがある | ミミズ、昆虫、植物の種子など |
中型害獣のフンは似ていますが、形状や含有物で種類を見分けることができます。
ハクビシンは果実をはじめとする植物を好むため、フンには種子が多く含まれています
アライグマ、タヌキ、アナグマのフンと同じくらいの大きさですが、この3種の排泄物には種子のほかに昆虫や哺乳類の残骸が混ざっているケースが多いです。
鳴き声の違い

| 種類 | 鳴き声 |
| ハクビシン | 「キュッ」「キュキュキュ」など |
| アライグマ | 「キュー」「キーキー」など |
| タヌキ | 幼獣は「キャン」、成獣は「グルル」「ウォー」など |
| イタチ | 「ヒーヨヒーヨ」など |
| テン | 「グルル、グルル」など |
| アナグマ | 「グルル、グルル」など |
ハクビシンは、「キュッ」「キュキュキュ」「キィー」「ギャー」など甲高い声で鳴きます。
アライグマやタヌキの幼獣と鳴き声が似ているため、姿が見えない状態で種類を判別するのは難しいでしょう。
ほかの痕跡と鳴き声をあわせて、どの中型害獣なのか目星をつけてください。
ハクビシンが寄ってくるなら自宅に棲みつくかも?
爪痕は見られないが、足跡、フンなどハクビシンのものと思われる痕跡がある場合、将来的に自宅に棲みつかれるかもしれません。
ハクビシンの侵入経路

・屋根の隙間、穴
・外壁の隙間、穴
・基礎の隙間、穴
・破損した床下換気口
ハクビシンは、屋根、外壁などの隙間や穴から住宅に侵入します。
農研機構の研究では、一辺8cmの正方形、直径9cmの円形、6cm×12cmの横長の長方形、11cm×7cmの縦長の長方形から入り込めることがわかりました。
住宅は築10年以上経過すると、全体が劣化しはじめて知らないうちに隙間や穴が生じる可能性も。
また、台風や落下物などで破損した屋根や外壁をそのまま放置している場合も注意が必要です。
ハクビシンが棲みつく場所

・屋根裏
・床下
・屋外の倉庫
ハクビシンは、暗くてあたたかく、天敵から身を隠せる環境を好みます。
住宅の屋根裏、床下、倉庫のなかは条件がそろっており、棲みつきやすい場所です。
ハクビシンを寄せ付けない対策

ハクビシンが自宅に寄ってきているのであれば、物理的に侵入経路を封鎖したり、エサになるものをなくしたり、苦手とするニオイや音を発して、「ここには棲みつけない」と認識させましょう。
なお、ニオイを使用する対策は近隣に迷惑をかける可能性があるため、トラブル防止のために事前に了承を得たうえで実施しましょう。
侵入経路を塞ぐ
こちらで解説したとおり、ハクビシンは屋根や外壁の隙間、穴から内部へ侵入するため、防除部材で物理的に塞ぎましょう。
外壁や基礎の隙間、穴は、害獣パテを使って封鎖します。

害獣パテには唐辛子の刺激成分が含まれるため、ゴム手袋や軍手を着用して使ってください。
カッターで適当な大きさに切ってから粘土のようにこねて、隙間や穴を埋めます。
破損した床下換気口も侵入経路の1つですが、密閉すると空気の流れを阻害するため、パンチングメタルやステンレスメッシュで塞ぎます。

パンチングメタルやステンレスメッシュを床下換気口の形状にあわせて切り、コーキング剤で周囲を接着してください。
なお、屋根付近の隙間、穴を塞ぐ場合は、2m以上の高所作業にあたり、転落の危険があるため害獣駆除のプロに依頼しましょう。
果実、野菜を収穫する

ハクビシンは雑食ですが、特に果実や野菜など植物性の食べものを好みます。
庭で栽培しているミカン、柿、家庭菜園で育てているブドウ、イチゴ、トウモロコシなどは、時期を迎えたら速やかに収穫しましょう。
長期間放置しておくと、ハクビシンがエサを求めて寄ってくる可能性があります。
ペットのエサを屋外に放置しない

屋外で飼育しているペットのエサも、ハクビシンを誘引する原因になりかねません。
場合によっては、エサの取り合いから喧嘩に発展し、ペットがケガをする可能性も。
食べ残しははやめに片付けて、ハクビシンが寄ってこないようにしましょう。
庭木を剪定する

ハクビシンはもともと樹上で生活していた動物であり、高所を移動するのが得意です。
電柱にのぼって電線をわたり、庭木の枝をつたって住宅に侵入することもあります。
こまめに枝を剪定し、ハクビシンが近寄りにくい環境を整えましょう。
屋外に生ゴミを放置しない

ハクビシンは人間の食べ残しや腐った食べもののニオイにも敏感に反応して近寄ってきます。
生ゴミを長期間屋外に放置すると、ハクビシンがエサを求めて中身を漁るかもしれません。
悪臭の原因となる雑菌の増殖を防止するために、
キッチンペーパーや新聞紙でしっかりと水気をきったうえで袋にいれ、ゴミ出しの日まで屋内で保管するか、屋外に出すならフタつきのゴミ箱にいれて、なるべく涼しく暗い場所に置きましょう。
また、生ゴミを乾燥させて粉砕する処理機の利用も便利です。
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忌避剤を使う

忌避剤にはハクビシンが苦手とする成分が含まれており、設置するだけで近寄ってくるのを防止できます。
以下のとおり、使用する場所によって適したタイプが異なります。
| 種類 | 商品 | 効果持続期間 | 適している場所 |
| 置くタイプ | ![]() |
約3ヶ月 | ・屋根裏 ・床下 |
| 分包タイプ | ![]() |
約1年 | ・屋根裏 ・床下 ・床下換気口 ・ベランダ ・庭木 |
| スプレータイプ | ![]() |
約2.5ヶ月 | ・床下換気口 ・ベランダ ・フェンス ・庭木 |
| 粒剤タイプ | ![]() |
約3ヶ月~1年 | ・庭木 ・家庭菜園 |
屋根裏や床下など、空間が広い場所には成分が拡散しやすい置くタイプが便利です。
奥まで入らなくても、点検口をあけて手が届く範囲に設置すれば問題ありません。
分包タイプは、袋に忌避成分が入っているもので、屋根裏や床下に投げ込んだり、床下換気口やベランダに吊るしたり、さまざまな方法で使用できます。
スプレータイプは名前のとおり忌避剤を液体として噴射する製品で、ハクビシンの移動経路として使われやすいベランダやフェンスのほか、天然由来成分が含まれているのであれば庭木にも散布可能です。
粒剤タイプは、広範囲に撒いてハクビシンが寄り付かないようにするもので、天然由来成分が使われているため、庭木周辺や家庭菜園でも安心して使用できます。
ハッカスプレーを散布する

ハクビシンをはじめとする哺乳類は、ハッカに含まれるメントールという成分を嫌うため、移動経路となるベランダやフェンスなどにスプレーで散布すると忌避に効果的です。
効果持続時間は24時間程度のため、毎日こまめに使用しましょう。
また、小さな子どもやイヌやネコなどのペットの健康に悪影響を与える可能性があるため、ご自身の家庭や近隣に該当の方がいるのであれば、別の対策を検討してください。
木酢液を使う

木酢液とは、木炭をつくる際に発生した煙を冷却して液化したものです。
燻したニオイが山火事を連想させることから、ハクビシンを含む哺乳類のほとんどが苦手としています。
木酢液の原液をペットボトルの3分の1程度注ぎ、側面にV字の切り込みを入れて、庭木やベランダに吊るすと効果的です。
原液は刺激が強く、直接触れると肌が炎症を起こす可能性があるため、取り扱い時は必ず手袋を着用してください。
また、非常に強烈なニオイを放つことから、冒頭で説明したとおり使用前に近隣の方の了承を得ましょう。
害獣用超音波発生器を設置する

ハクビシンの可聴域は20kHz~50kHzで、人間が聞き取ることができない音を感知します。
超音波を騒音と感じる場合があり、2025年に行われた研究では、18kHz~23kHzの音を発したところ、3匹のハクビシンの逃走が確認されました。
そのため、害獣用超音波発生器がハクビシンの忌避対策に効果的です。
自宅のフェンスから5m以内の位置に設置すると、音が反響してより効果が高まります。
ただし、12歳までの子どもやイヌやネコなどのペットは聴覚が敏感で、超音波にストレスを感じる場合があるため、該当の方がご自身の家庭や近隣にいるのであれば、ほかの対策を検討しましょう。
ハクビシンおよびアライグマにおける純音に対する反応を指標とした可聴域の検証|堂山 宗一郎, 江口 祐輔, 古谷 益朗, 植竹 勝治, 田中 智夫
ハクビシンに対するセンサー式変動超音波発生装置の効果検証|今井光二郎・小原愛美・丸尾英司・井村義彦
ハクビシンが棲みついたらプロに駆除依頼を

万が一ハクビシンが自宅に棲みつくと、糞尿による悪臭や活動音と鳴き声による騒音などに悩まされ、生活に支障をきたします。
自分でも追い出すことは可能ですが、専門のプロに依頼するほうが安全です。
個人で対応する場合は、許可なく捕獲できないため、燻煙剤や超音波で追い出す一方、プロは許可を得たうえで捕獲器を使用でき、確実に駆除できます。
屋根裏に棲みついている場合、高所から侵入しているケースが多く、侵入経路を塞ぐのに2m以上の高所で作業しなければならず、一般の方が行うと転落の危険があり、プロに依頼するほうが安心です。
また、屋根裏や床下は非常に狭く、しゃがむか腹ばいにならないと奥まで進めず、手元が暗いため作業は困難を極めます。
梁や建材でケガをしたり、蓄積している糞尿に含まれるカビや病原体によりアレルギーや感染症を発症したりする恐れも。
ハクビシン被害が深刻化し、一刻もはやく、徹底的に駆除したい方は専門のプロに任せましょう。
まとめ
ハクビシンとほかの中型害獣の爪痕、そのほかの痕跡について解説しました。
庭木や柱をのぼる際、ハクビシンは爪痕をつけないものの、足跡やフンなどを残す場合があります。
ただし、足跡、フン、鳴き声、いずれもほかの中型害獣と似ているため、複数の痕跡を見てハクビシンかどうか判断しましょう。
「ハクビシンが寄ってきて困る」「ハクビシンかわからないが害獣が自宅にいるかもしれない」と不安をおもちの方は、ぜひ害虫害獣コンシェルジュにご相談ください。
現地調査とお見積もりを無料で実施し、適切な方法でハクビシンおよび中型害獣を駆除します。
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害虫害獣コンシェルジュは、害虫害獣に関する正しい知識を発信し、厳格な品質管理基準をクリアした害虫害獣駆除のプロとのマッチングサービスを提供するサイトです。編集部では「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」を明確にし、依頼前の不安解消を目指しています。
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