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ハクビシンは尿でマーキングする!排泄されたときの対処法

  • その他害獣
2026.10.07
ハクビシンは尿でマーキングする!排泄されたときの対処法

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自宅で心当たりのない動物の糞尿を見つけて、「害獣にマーキングされているのでは?」と不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。

近年、都市部で住宅街に現れて人間の生活を脅かしている害獣の1つがハクビシンです。

本記事では、ハクビシンのマーキング行動、ほかの中型害獣のマーキング行動、糞尿の処理方法から、ハクビシンが住宅に棲みついた際の駆除方法まで解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

・ハクビシンとほかの中型害獣のマーキングの違い
・マーキングで残された糞尿の処理方法
・ハクビシンの駆除方法

ハクビシンのマーキング

ハクビシンは、尿を排泄したり、体をこすりつけたりしてマーキングをします。

そもそもマーキングとは

マーキングとは、動物が尿やフン、体液などを利用して、自分のニオイを残す行動です。

縄張りを示して相手を威嚇することだけが目的ではなく、自らの個体情報を伝えます。

ニオイを嗅いだ別の動物は、性別、繁殖状態、自分の競合相手なのかなどを判断します。

人間でたとえると、名刺やプロフィール表のようなものだといっていいでしょう。

ハクビシンは尿でマーキングをする

ハクビシンは尿でマーキングをする

野生のハクビシンは尿でマーキングをしていることが判明しています。

飼育下のハクビシンは排尿後に後ろ足でこすりつける様子が見られたとの報告も。

自宅の駐車場や庭に、鼻をつくアンモニア臭を放つ黄褐色や茶色のシミがあったら、ハクビシンのマーキングかもしれません。

体の一部をこすりつけることも

体の一部をこすりつけることも

排尿のほか、体のニオイを残すことでマーキングをする場合もあります。

静岡県の山間部に生息するハクビシンを観察したところ、陰部にある臭腺をこすりつけている個体が確認されました。

フンはマーキングではない可能性がある

多くの動物はフンを残して縄張りを示しますが、必ずしもマーキングであるとは限らず、単に排泄しただけの場合もあります。

実際に、ハクビシンは、同じ場所にフンをする溜めフンの習性があるものの、野生環境ではそれがマーキングとして機能していない可能性があるとされています。

住宅に被害を及ぼす中型害獣のマーキングの特徴

住宅に被害を及ぼす中型害獣のマーキング

ハクビシンのほかにも、住宅に棲みついて人間の生活を脅かす害獣がいます。

フンや尿の痕跡が自宅にある場合、アライグマ、タヌキ、イタチなどの中型害獣のマーキングかもしれません。

【尿、分泌液】アライグマ、アナグマ

【尿、分泌液】アライグマ、アナグマ

アライグマとアナグマは、尿と体のニオイ、分泌液でマーキングをします。

アライグマ アナグマ
マーキング方法 ・尿
・体をこすりつける
・体をこすりつける
ニオイ ・刺激的なアンモニア臭 ・強い獣臭、脂っぽいニオイ

アライグマは、ハクビシンと同じく尿でマーキングをするほか、首から肩、肛門周辺をこすりつけて刺激の強いアンモニア臭を残します。

アナグマは、肛門周辺の腺から出る獣臭や脂っぽいニオイを放つ分泌液を地面にこすりつけます。

ニオイによるマーキングに加え、地面を引っかいて跡を残す場合も。

【フン】タヌキ、イタチ、テン

【フン】タヌキ、イタチ、テン

タヌキ、イタチ、テンは溜めフンでマーキングをします。

それぞれのフンの特徴はこちらで詳しく解説していますが、いずれも哺乳類の毛や骨、昆虫や甲殻類の残骸などが含まれており、タヌキのフンがもっとも太く大きいです。

また、イタチのフンは特に強烈な悪臭を放ちます。

マーキングで残された糞尿の処理方法

マーキングで残された糞尿の処理方法

自宅の敷地内に、こちらで解説したマーキングとみられる糞尿があると、縄張りとして認識した害獣が戻ってくる可能性があるため、すみやかに清掃しましょう。

手順①必要なものをそろえる

まずは清掃と消毒に必要な道具を用意します。

道具 商品 用途
防じんマスク フンのカビ、菌から防護
保護ゴーグル フンのカビ、菌から防護
ゴム手袋 糞尿のカビ、菌から防護
ホース 尿を流す
屋外消臭剤 尿のニオイを消す
バイオ消毒液 尿のニオイを消す
アルコール消毒液 フンを湿らせる
シャベル フンをすくう
次亜塩素酸ナトリウム フンが落ちていた場所を消毒
ペットシーツ フンが落ちていた場所を消毒

尿だけであれば、ゴム手袋、ホース、屋外消臭剤もしくはバイオ消毒液のみで処理可能です。

フンが残っている場合は、そのほかの道具もそろえましょう。

手順②尿を水で流す

尿を水で流す

尿が残った場所を、大量の水で洗い流します。

ゴム手袋をつけ、素材がコンクリート、タイル、ウッドデッキであればホースで水を撒いて汚れを除去し、土や芝生の場合はホースかバケツで尿を薄めて、地中に染み込ませましょう。


DAYS|ショーワグローブ


耐圧糸入りホース|アイリスオーヤマ

手順③ニオイを消す

ニオイを消す

尿のニオイが残っていると、ハクビシンをはじめとする害獣が戻ってくる可能性があるため、洗い流した後に必ず消臭します。

コンクリート、タイルの素材が使われている場所であれば、ペット用もしくは屋外消臭剤、

ウッドデッキなら木材が傷まない天然成分配合の屋外消臭剤、土や芝生の場合はバイオ消毒液を撒きましょう。


OUTDOOR ODOR ELIMINATOR|Bioda


バイオウィルクリア|株式会社グッドウィル

手順④フンをアルコールで湿らせる

フンをアルコールで湿らせる

フンを片付ける前に、カビや菌と接触しないように防じんマスク、保護ゴーグルを着用し、汚れても問題ない服に着替えましょう。

粉塵化したフンが周囲に広がらないように、アルコール消毒液で湿らせて数分放置します。

スプレーだとカビや菌が空気中に舞う可能性があるため、ボトルから直接液体をかけてください。


使い捨て式防じんマスク|トーヨーセフティー


無気孔ゴーグル|山本光学


消毒用エタノールIPA|健栄製薬

手順⑤フンを新聞紙、布で包む

フンを新聞紙、布で包む

アルコール消毒液で湿ったフンを、シャベルやちりとりなどですくって、新聞紙や不要な布に置き、端をしっかりと折って包みます。

フンを除去する際は、感染症やアレルギー予防のために絶対に素手で触らないでください。


オールステンレス スコップ|SENKICHI

手順⑥ゴミ袋に密封して処分する

ゴミ袋に密封して処分する

新聞紙、布に包んだままゴミ袋に入れてしっかりと口を縛って処分します。

ニオイや菌が外部に漏れないように、ゴミ袋が薄い場合は二重にすると安全です。

手順⑦フンが落ちていた場所を消毒する

フンが落ちていた場所を消毒する

フンを処分した後、落ちていた場所を念入りに消毒しましょう。

不要なタオルやシーツに、50倍に希釈した次亜塩素酸ナトリウムを染み込ませ、フンが落ちていた場所の周辺を2m程度覆い、10分~30分程度放置します。

消毒液を使用できないのであれば、ペットシーツの吸水面に熱湯をかけて、レジャーシートやバスタオルで覆って保温してください。


次亜塩素酸ナトリウム|カナダ薬品工業株式会社


クリーンペットシーツ|アイリスオーヤマ

手順⑧道具と衣類を処分して、手洗いとうがいをする

道具と衣類を処分して、手洗いとうがいをする

消毒まで終わったら、使用した道具と着用した衣類はすべて処分しましょう。

体を防護しているとはいえ、糞尿に含まれるカビや菌が付着している可能性があるため、手指は石けんと水で15分以上丁寧に洗い、うがいもしてください。

マーキングだけでは見極めが困難

ハクビシンを含む中型害獣のマーキングは似ていて、糞尿を見ただけでは種類がわかりません。

見た目、足跡、鳴き声などほかの要素をふまえて、ハクビシンなのか判断しましょう。

見た目の違い

中型害獣の見た目

種類 体長 体毛 その他特徴
ハクビシン 47cm~54cm 灰褐色、黄褐色 額から鼻にかけての白線
アライグマ 42cm~60cm 灰白色 尾に4本~10本の黒い輪
タヌキ 50cm~68cm 茶褐色 目の周りが黒い
イタチ 19cm~37cm 山吹色 額から鼻にかけて濃褐色の斑紋
テン 41cm~49cm 褐色 胸に橙色、黄色の斑紋
アナグマ 44cm~68cm 灰褐色、黄褐色 白い鼻筋と目の周りの黒い模様

ハクビシンの最大の特徴は額から鼻にかけての白い線です。

アナグマにも似た線がありますが、ハクビシンのほうが小さく痩せています。

体格で近いのはアライグマ、タヌキで、アライグマはふさふさした尾に黒い輪っかの模様があり、タヌキは目の周りが黒くなっていることが見分けるポイントです。

足跡の違い

中型害獣の足跡

種類 指の本数 長さ その他特徴
ハクビシン 5本 前足:約5cm
後足:約10cm
丸みを帯びており、肉球の痕が残る
アライグマ 5本 前足:約5cm~6cm
後足:約6cm~8cm
指が長く、人間の手に似ている
タヌキ 4本 前足:約4cm
後足:約4cm
全体的に丸く、イヌの足跡に似ている
イタチ 5本 前足:約2cm~3cm
後足:約2cm~3cm
小さく爪痕がわずかに残る
テン 5本 前足:約3cm~5cm
後足:約3cm~5cm
丸みがあり、前足の肉球は三日月型
アナグマ 5本 前足:約4cm~6cm
後足:約4cm~6cm
横に広く、前足の肉球は半月型

ハクビシンの足跡は、5本指で丸みを帯びており、前足より後足のほうが2倍ほど大きいことが特徴です。

ほかの中型害獣のなかで、前足と後足のサイズに大差がある種はいないため、見分けるうえで大きな手掛かりとなるでしょう。

フンの違い

中型害獣のフン

種類 長さ 形状 含有物
ハクビシン 約5cm~10cm 棒状 植物の種子
アライグマ 約5cm~10cm 棒状が多い 昆虫や甲殻類の残骸、植物の種子など
タヌキ 約5cm~8cm ねじれた棒状 哺乳類の毛や骨、昆虫や甲殻類の残骸など
イタチ 約3cm~5cm 細長くねじれている 哺乳類の毛や骨、鳥類の羽や骨など
テン 約5cm~8cm イタチより太い棒状 哺乳類の毛、鳥類の羽、昆虫の残骸など
アナグマ 約5cm~10cm まとまりがある ミミズ、昆虫、植物の種子など

ぱっと見で中型害獣のフンを見分けるのは難しいですが、よく観察すると含まれている物質で判別できます。

ハクビシンは果実をはじめとする植物を好んで食べるため、種子が多く含まれています。

一方で、ほかの中型害獣は雑食で哺乳類、鳥類、甲殻類、昆虫などさまざまなものを口にするため、含有物が多岐にわたります。

鳴き声の違い

中型害獣の鳴き声

種類 鳴き声
ハクビシン 「キュッ」「キュキュキュ」など
アライグマ 「キュー」「キーキー」など
タヌキ 幼獣は「キャン」、成獣は「グルル」「ウォー」など
イタチ 「ヒーヨヒーヨ」など
テン 「グルル、グルル」など
アナグマ 「グルル、グルル」など

ハクビシンは、「キュッ」「キュキュキュ」「キィー」「ギャー」など甲高い声で鳴き、アライグマの発する声と似ています。

ただし、どの中型害獣も警戒、発情などシーンによって鳴き声が変わる場合があり、擬音化できない音も多いです。

一般的な情報としてとらえ、ほかの痕跡もふまえたうえで種類を判断しましょう。

ハクビシンは住宅に棲みつく

中型害獣は住宅の隙間や穴から侵入して棲みつくことがあります。

なかでもハクビシンは、高くて細い場所を移動して住宅に侵入する傾向があります。

ハクビシンの移動経路

ハクビシンの移動経路

ハクビシンの移動経路

・電線
・庭木
・ベランダの手すり
・フェンス

ハクビシンはもともと樹上で生活していたため、高いところにのぼるのが得意で、バランス感覚が優れています。

電柱から電線をつたって庭木、ベランダなどに移動し、屋根や外壁の隙間、穴から侵入するのです。

ハクビシンの侵入経路

ハクビシンの侵入経路

ハクビシンの侵入経路

・屋根の隙間、穴
・外壁の隙間、穴
・基礎の隙間、穴
・破損した床下換気口

ハクビシンは、一辺8cmの正方形、直径9cmの円型、6cm×12cmの横長の長方形、11cm×7cmの縦長の長方形の入口から侵入可能であることが確認されています。

「そんなに大きな穴はあいていない」と思っていても、築10年経つと屋根や外壁が劣化して隙間や穴が徐々に広がり、気づかないうちにハクビシンが侵入できるサイズになることも。

また、自然災害や物損によって住宅がダメージを受けた際も、放置するとハクビシンが入り込む原因になりかねないため、すみやかに修理しましょう。

ハクビシンが棲みつく場所

ハクビシンが棲みつく場所

ハクビシンが棲みつく場所

・屋根裏
・床下
・屋外の倉庫

ハクビシンは、天敵から身を隠せる、暗くてあたたかい環境を好みます。

住宅の屋根裏、床下、屋外の倉庫は住民でもあまり覗くことがなく、昼間でも暗いためハクビシンにとっては絶好の棲み処です。

ハクビシンが及ぼす被害

ハクビシンが及ぼす被害

ハクビシンが住宅に棲みつくと、さまざまな被害を及ぼします。

ハクビシンによる被害

・悪臭被害
・健康被害
・住宅被害
・騒音被害
・ペット被害
・食物被害

悪臭被害

悪臭被害

ハクビシンは棲みついている場所に大量の糞尿を排泄します。

排泄物が溜まって、アンモニア臭が通気口やエアコンの空気にのって広がると、精神的負担を感じるだけではなく、吐き気や頭痛などの体調不良に陥る場合も。

健康被害

健康被害

ハクビシンの体、フンには糞線虫、回虫、ダニなどの寄生虫が潜んでいることがあります。

体やフンへの接触により人間の体内に侵入したり皮膚を刺したりして、肌のかゆみ、発疹、重症化すると下痢、肺炎を引き起こす場合も。

寄生虫のほか、病原体を保有しているケースもあり、以下はハクビシンが媒介すると考えられている感染症です。

疾患名 潜伏期間 症状 致死率
トキソプラズマ症 数日~1週間 発熱、リンパ節腫脹、筋肉痛など –
サルモネラ感染症 8時間~48時間 悪心、嘔吐、腹痛など 0.1%~0.2%
皮膚糸状菌症 数日 発疹、鱗屑(りんせつ)、かゆみなど –
疥癬(かいせん) 約4週間~6週間 発疹、疥癬トンネル、かゆみなど –

糞尿に病原体が含まれている可能性もあるため、マーキングで残された排泄物を処理する際はこちらで解説したとおり、しっかりと体を防護しましょう。

住宅被害

住宅被害 ハクビシン

ハクビシンは屋根裏に棲みつくことが多い害獣です。

糞尿が大量に蓄積すると、ニオイが広がるだけではなく断熱材、建材、壁紙を汚染、劣化させる場合があります。

床下に棲みついた際は、糞尿により腐食した建材にシロアリが誘引され、二次被害にあう可能性も。

騒音被害

騒音被害 ハクビシン

ハクビシンは夜行性で、18時~4時頃に活動し、「ドタドタ」と足音を立てたり、「キュキュキュ」と甲高い声で鳴きます。

屋根裏や床下を夜中に動き回られると、騒音によって眠ることができず、睡眠不足による体調不良に見舞われるかもしれません。

ペット被害

ペット被害 ハクビシン

屋外のペットフードにハクビシンが誘引され、ペットのイヌやネコなどと喧嘩をすることも。

ハクビシンは警戒心が強く、ほかの動物に遭遇して身の危険を感じると、威嚇と自衛のために攻撃します。

争う最中にペットが咬まれてケガをしたり、感染症にかかったりする可能性もゼロではありません。

食物被害

食物被害 ハクビシン

ハクビシンは甘い果実や野菜を好み、特にブドウ、イチゴ、トウモロコシが狙われやすいです。

家庭菜園で栽培していると、お腹を空かせたハクビシンがエサを求めて寄ってくるかもしれません。

果実や野菜は見るも無残に食べ荒らされるため、衛生的にも経済的にもダメージを受けるでしょう。

ハクビシンが棲みついているサイン

ハクビシンが棲みついているサイン

「ハクビシンが棲みついているかもしれない」と不安を感じる方は、以下のサインがあるかを確認しましょう。

ハクビシンが棲みついているサイン

・自宅敷地内にフンがある
・悪臭を感じる
・足跡がある
・活動音、鳴き声が聞こえる
・果実、野菜がかじられている

自宅敷地内にフンがある

自宅敷地内にフンがある

自宅で頻繁にハクビシンのフンを見かけるのであれば、棲みつかれている可能性があるでしょう。

ハクビシンは、棲みついている場所や近辺にまとめてフンを排泄する溜めフンという習性をもちます。

5cm~10cm程度で植物の種子が多く含まれているフンがまとまって落ちているなら、ハクビシンのものかもしれません。

悪臭を感じる

前述のとおり、ハクビシンには溜めフンの習性があり、棲みつかれていると蓄積した排泄物のアンモニア臭が住宅内に広がります。

日常的に悪臭を感じる場合、屋根裏や床下にハクビシンが潜んでいる可能性があります。

足跡がある

足跡がある

ハクビシンの足跡は、前足が5cm程度、後足が10cm程度の大きさで丸みを帯びています。

ほかの害獣との見分けは難しいですが、庭木、ベランダ、雨どいなどの高所、エサが豊富な家庭菜園などに足跡が見られる場合はハクビシンが歩いた跡かもしれません。

活動音、鳴き声が聞こえる

前述のとおり、ハクビシンは「ドタドタ」と大きな足音を立てて走り回ったり、「キュキュキュ」と甲高い鳴き声をあげたりします。

日没後に活動音や鳴き声が頻繁に聞こえるなら、ハクビシンがすでに棲みついている可能性が考えられます。

果実、野菜がかじられている

果実、野菜がかじられている

ハクビシンは、ブドウ、イチゴ、トウモロコシなどの果実や野菜を好んで食べます。

以下のようなかじり跡、食べ跡が頻繁にみられる場合、ハクビシンが棲みついているかもしれません。

果実、野菜 かじり跡、食べ方
ブドウ 袋を口で破る
イチゴ 実だけを食いちぎり、ヘタが残る
スイカ 顔を突っ込んで中身を食べるため、大きな穴があく
夏ミカン 樹上から頭を下にして食べる
トウモロコシ 茎を斜めにして実を食べる

【棲みつく前なら】ハクビシンの忌避対策をしよう

ハクビシンの忌避対策

ハクビシンが棲みついている気配がなくても、マーキングされているのであれば将来的に侵入される可能性があるため、寄せ付けない対策を講じましょう。

なお、ニオイを使った対策を行う際は、近隣にお住まいの方にも事情を説明し、事前に了承を得るようにしてください。

侵入経路を塞ぐ

ハクビシンの侵入経路

ハクビシンの侵入経路

・屋根の隙間、穴
・外壁の隙間、穴
・基礎の隙間、穴
・破損した床下換気口

こちらで紹介した隙間や穴を見つけたら、害獣パテやパンチングメタルなどで封鎖します。

屋根付近については、2m以上の高所作業になり、転落のリスクがあるためハクビシン駆除のプロへ依頼しましょう。

外壁や基礎の穴、隙間は、害獣パテで塞ぎます。

害獣パテで塞ぐ

害獣パテにはカプサイシンをはじめとする刺激成分が含まれているため、作業時は必ず手袋を着用してください。

カッターで適当な大きさに切り、粘土のようにこねて隙間、穴を埋めます。


チューレスねずばんパテ|住化エンビロサイエンス

床下換気口は、完全に封鎖すると空気の流れを阻害するため、パンチングメタルやステンレスメッシュで塞いでください。

床下換気口の封鎖

パンチングメタルやステンレスメッシュを床下換気口の形状にカットし、コーキング剤で接着します。


パンチングメタル|UME-STAR


コーキングガン|近与


変成シリコンシーラント|コニシ

果実、野菜を収穫する

庭の果実・野菜を収穫する

果実、野菜はハクビシンの好物で、長期間放置すると近寄ってくる可能性が高まります。

収穫時期を迎えたらすみやかに採集し、エサ場と認識されないようにしましょう。

ペットのエサを放置しない

ペットのエサを屋外に放置しない

ハクビシンは、イヌやネコ向けのペットフードにも誘引されるため、食べ残しはすみやかに屋内に片付けましょう。

寄ってくるだけではなく、エサの取り合いで喧嘩に発展し、ペットがケガを負う可能性もあります。

庭木を剪定する

庭木を剪定する

こちらで紹介したとおり、ハクビシンは高くて細い場所を移動する習性があります。

庭木の枝を伸ばしたままにしておくと、ハクビシンが渡って住宅に侵入するかもしれません。

移動経路を絶つために、不要な枝はこまめに剪定しましょう。


刈込鋏|近与

生ゴミを放置しない

屋外に生ゴミを放置しない

生ゴミのニオイもハクビシンを寄せ付ける原因になります。

処分時はしっかりと水気を切って悪臭のもとである雑菌の繁殖を防ぎ、屋外で保管する場合はフタつきのゴミ箱に入れて、なるべく涼しい場所に置いてください。

生ゴミを乾燥させて粉砕する処理機の使用もおすすめです。


ジョイント分別ダストボックス|アスベル


生ゴミ処理機|WHDPETS

忌避剤を使う

忌避剤を使う

ハクビシンの嫌がる成分が配合されている忌避剤の設置もおすすめです。

以下のとおり、種類によって適している場所が異なります。

種類 商品 効果持続期間 適している場所
置くタイプ 約3ヶ月 ・屋根裏
・床下
分包タイプ 約1年 ・屋根裏
・床下
・床下換気口
・ベランダ
・庭木
スプレータイプ 約2.5ヶ月 ・床下換気口
・ベランダ
・フェンス
・庭木
粒剤タイプ 約3ヶ月~1年 ・庭木
・家庭菜園

円筒の置くタイプは、広範囲に忌避成分を行きわたらせることができ、屋根裏や床下での使用に向いています。

投げ込むだけで設置できる分包タイプは、屋根裏や床下はもちろん、紐で吊るせるため庭木、ベランダでも使用可能です。

スプレータイプは忌避剤を噴射するだけでハクビシン対策ができる手軽な商品で、床下換気口、ベランダ、フェンスなど侵入経路や移動経路に使うことで侵入を防止できます。

粒剤は袋に小分けするか直接撒いて使う、天然成分配合のタイプで、家庭菜園での使用も安心です。

ハッカスプレーの散布

ハッカスプレーを散布する ハクビシン

ハクビシンをはじめとする多くの哺乳類が、ハッカに含まれるメントールという成分を嫌うため、ベランダ、フェンスなどに散布すると寄り付きにくくなります。

効果持続期間は最大24時間なので、毎日こまめに噴きかけましょう。

ただし、小さな子ども、妊婦、イヌやネコなどのペットの健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、該当する方がご家庭にいる場合は別の対策を検討してください。

また、ニオイが近隣に広がることを考慮して、事前に了承をとっておきましょう。


天然ハッカ油 スプレー|ペパーミント商会

木酢液を使う

木酢液を使う

木酢液とは、木炭を製造する過程で生じた煙を冷却して液化したものです。

燻したようなニオイが山火事を連想させることから、ハクビシンをはじめとする哺乳類が苦手としています。

原液をペットボトルに3分の1程度注ぎ、各面にV字の切り込みを入れてベランダ、庭木などに吊るすと効果的です。

ただし、非常に強烈なニオイを放つため人間でも不快感を抱く方が多く、使用前に必ず近隣の方に了承を得ましょう。


木酢液|日本漢方研究所

超音波発生器の設置

害獣用超音波発生器を設置する

ハクビシンの可聴域は20kHz~50kHzで、人間よりも高い音を聴き取れます。

そのため、害獣用超音波発生器を設置すると、騒音だと感じて近寄りにくくなるでしょう。

なお、2025年に行われた研究で18kHz~23kHzの超音波で3匹のハクビシンの逃走が確認されており、この周波数に対応している商品を購入するのがおすすめです。

フェンスから5m以内の場所に設置すると、音が反響して拡散されやすく、効果が高まるといわれています。

ただし、12歳までの子ども、イヌやネコのペットは聴覚が敏感なため、騒音だと感知してストレスを溜める場合も。

ご自身の家庭、近隣に該当する方がいるのであれば、別の対策を検討しましょう。


動物撃退器|Smalife

【棲みついているなら】ハクビシンを駆除しよう

ハクビシンが棲みついている気配があるなら、被害が拡大する前に駆除しましょう。

自分で駆除する方法

ハクビシンは、道具をそろえて正しい手順をふめば自分でも駆除できる場合があります。

【注意】ハクビシンの殺傷と捕獲はNG

野生のハクビシンの殺傷、捕獲NG

野生のハクビシンは鳥獣保護管理法の対象であり、無許可での殺傷と捕獲が禁止されています。

違反すると、100万円以下の罰金もしくは1年以下の拘禁刑が科されます。

ハクビシンを殺傷、捕獲して駆除する場合は、自治体に申請をしなければなりません。

手続きの手間をかけずに駆除するのであれば、ハクビシンを傷つけたり捕まえたりせずに追い出しましょう。

ハクビシンの駆除手順

ハクビシンの駆除手順

ハクビシンの駆除手順

1.ハクビシンが棲みついている場所、侵入経路を特定
2.駆除道具をそろえる
3.燻煙剤で追い出す
4.棲みついていた場所の清掃、消毒
5.侵入経路の封鎖
6.再来対策を行う

駆除をはじめる前に、棲みついている場所と侵入経路を正しく把握しましょう。

ハクビシンは帰巣本能が強く、侵入経路をそのままにしておくと、再び棲みつく可能性があります。

追い出した後に封鎖できるようにあらかじめ特定しておきましょう。

続いて、必要な道具を用意してください。

ハクビシンの体や糞尿に含まれる寄生虫、病原体から身を守るための防じんマスク、ゴム手袋、保護ゴーグルのほか、

追い出し時に使用する燻煙剤、こちらで紹介した糞尿の清掃、消毒に使う道具、再来対策グッズまでそろえましょう。

追い出す際は棲みついている場所に燻煙剤を設置します。

薬剤が付着しないように周辺の床、壁、家具、家電を養生し、使用中は離れた部屋で待機してください。

ハクビシンがいなくなったら、糞尿の溜まっている場所を清掃、消毒して、侵入経路を封鎖し、忌避剤や超音波発生器などで再来対策を実施して終了です。

ハクビシン駆除はプロに依頼

ハクビシン駆除のプロに依頼するメリット

ハクビシンは自分で駆除できるものの、うまく追い出せなかったり対処が難しかったりするケースが多いです。

ハクビシンが棲みつく屋根裏、床下は大変狭く、しゃがんだり腹ばいになったりしないと作業できず、暗くて手元が見えづらく、慣れていない方が入るとケガをする危険があります。

点検口がない住宅だと設置する必要があり、建築の知識と経験がないと対応が困難です。

また、屋根裏に棲みついている場合、侵入経路を塞ぐ際に2m以上の高所で作業をすることが多く、一般の方が実施すると転落のリスクがともないます。

加えて、プロであればハクビシンを捕獲できるため、確実に駆除できたことを確認できます。

「ハクビシン被害にもう悩みたくない」とお考えの方、「自分での対処は難しい」と感じる方は、駆除専門のプロに依頼しましょう。

まとめ

ハクビシンのマーキングについて解説しました。

尿でニオイの痕跡を残しますが、あわせてフンをすることも多く、ほかの中型害獣と見分ける際は姿、足跡、鳴き声など複数の要素をもとに判断しましょう。

マーキングをした住宅に棲みつく場合もあり、放置するとさまざまな被害を及ぼすため、ハクビシンの気配を感じたら、早急な対策をおすすめします。

ハクビシンの対策をしたい方は、ぜひ害虫害獣コンシェルジュまでご相談ください。

被害状況をおうかがいし、最適な方法で追い出しもしくは捕獲、糞尿の清掃と消毒、侵入経路の封鎖まで行います。

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