粘着シートでスズメバチを捕獲!使い方のコツと注意点を解説

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あたたかい季節になると、庭先やベランダでスズメバチを見かけることが増えてきます。
「1匹見ただけでも何か対策をしておいたほうがいいのでは」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、粘着シートでスズメバチを捕獲する方法と、他の対処方法や巣ができているかを見分けるポイントについてもご紹介します。
- スズメバチの活動時期について
- 粘着シートでスズメバチを捕獲する方法
- 粘着シートでスズメバチを捕獲する時の注意点
- スズメバチに刺されたときの対処法
- スズメバチの巣ができていた場合の駆除手順
スズメバチを粘着シートで捕獲する前に確認しよう

粘着シートでスズメバチを捕獲する際、捕まった個体が警報フェロモンを放出し、仲間を呼び寄せてしまうことがあります。
特に、後述する危険度が中~高の時期に行った場合、かえってハチを寄せ付けてしまい、状況によっては思わぬ危険につながりかねません。
そのため、駆除を始める前に、まずは現在の状況を確認し、どのようなリスクがあるのかを把握しておくことが大切です。
スズメバチの活動時期をはじめ、気をつけたいポイントを順に解説していきます。
スズメバチの活動時期
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粘着シートを安全に使うために、時期ごとの活動や危険性を理解しておく必要があります。
スズメバチの活動時期は種類や環境によって多少の異なりはあるものの、おおむね以下の流れで推移します。
| 時期 | 危険度 | 主な活動 |
| 4~5月 | 低 | 女王バチが越冬から目覚め、単独で巣づくり、産卵、働きバチの育成を開始 |
| 6月~7月上旬 | 中 | 働きバチが増えることで巣も大きくなり、群れの成長が急加速する |
| 7月中旬~8月 | 高 | 働きバチの数が300匹を超える巣が発生し始める |
| 8~10月 | 高 | 勢力が最大になり、巣の規模も最大になる |
| 9~11月 | 高 | 新女王バチとオスバチが羽化する |
| 12~3月 | 低 | 交尾を終えた新女王バチのみが越冬する |
危険度が中~高の時期は、スズメバチの個体数が多いため、粘着シートのみの対応は避けましょう。
状況に応じて後述する他の駆除方法もあわせてご検討ください。
スズメバチは警報フェロモンで仲間を呼ぶ

スズメバチは身に危険が迫ると、警報フェロモンと呼ばれる揮発性の化学物質を放出します。
このフェロモンを感知した仲間のハチは興奮状態になり、巣から次々と飛び出して攻撃態勢に入るのです。
警報フェロモンは、働きバチの体内でつくられ、毒液の中に含まれます。
敵を刺したときや毒液を空中に噴射したときに周囲に広がり、仲間に危険を知らせる仕組みです。
粘着シートで捕まったスズメバチがこのフェロモンを放出すると、仲間が一斉に集まってくる恐れがあります。
粘着シートを設置したままにしておくのは避け、定期的に状況を確認することが必要です。
スズメバチは1匹でも油断できない

「1匹だけなら大丈夫」と思いがちですが、スズメバチは1匹であっても油断できない生き物です。
スズメバチの毒針の長さは、種類によって3〜7mmあり、袖や裾の長い服を着ていても貫通して刺さることがあります。
刺されると激しい痛みや腫れが生じる他、最悪の場合はアナフィラキシーショック(急激なアレルギー反応による血圧低下や意識消失など)を引き起こす可能性もあります。
駆除を行う際は、必ず十分な準備を整えてから作業に臨んでください。
粘着シートは根本的な解決にはならない

粘着シートは、スズメバチを個別に捕獲するための道具であるため、巣や群れ全体の駆除には向いていません。
状況によっては、多くのハチを引き寄せてしまうこともあります。
駆除を始める前に、以下のポイントを確認しておきましょう。
自宅の敷地内に設置した場合はスズメバチが寄ってくる
前述したように、スズメバチは警報フェロモンで仲間を呼ぶ性質があります。
粘着シートに捕まった個体がフェロモンを放出すると、集まってきた仲間に攻撃されかねません。
さらに、粘着部分がハチで埋まって捕獲効果がなくなった後も、警報フェロモンによってハチが周囲に集まり続ける危険性があります。
危険な状況を避けるために、粘着シートを設置する前に周囲に巣がないかを確かめることが大切です。
敷地外の場合は所有者に相談
巣が自宅の敷地外にある場合、勝手に駆除作業を行うとトラブルになる可能性があります。
巣がある場所に応じて、適切な管轄先に相談してください。
| 駆除作業を行う前の確認 | |
| 巣の場所 | 管轄 |
| 自宅の敷地内 | 自己判断での駆除作業が可能 |
| アパートやマンション | 管理会社、管理組合の理事会、大家 |
| 自治体運営の公園 | 自治体の担当部署 ※各役所のホームページに担当部署の連絡先が掲載されています 例)横浜市役所 |
| 電柱 | NTTまたは電力会社 |
スズメバチの巣から数十メートル離れている場合は一時的に有効
粘着シートは巣から数十メートル以上離れた場所に限り、飛来するスズメバチを捕獲するための一時的な対処として活用できます。
しかし、あくまでも個体を捕まえる道具であるため、巣の駆除にはなりません。
また、捕獲されたスズメバチが警報フェロモンを放出すると、他の個体が近寄ってくる恐れがあります。
設置する場所は、人が通る動線からなるべく離れた位置を選ぶようにしましょう。
自宅や周辺十メートル未満に巣がある場合は駆除が必要
自宅やその周辺十メートル未満の場所に巣がある場合、粘着シートでの対応だけでは根本的な解決にはなりません。
スズメバチの活動時期も参考に、自力での駆除が可能か確認したうえで、プロへの相談を検討しましょう。
巣の駆除に関する詳細については、後述する粘着シートで対応できないスズメバチの巣の駆除方法をご確認ください。
スズメバチを捕獲する粘着シート選び

スズメバチ駆除に活用できる粘着シートには、スズメバチの習性に合わせてつくられた専用品と、ネズミのような害獣向けに開発された強粘着タイプの2種類があります。
それぞれの特徴を確認して、状況に合ったものを選びましょう。
スズメバチ捕獲用粘着シート
スズメバチ捕獲用の粘着シートは、スズメバチの習性を利用した設計になっています。
スズメバチは黒いものに反応して攻撃する傾向にあるため、専用品の多くは黒色を採用し、ハチを引き寄せやすくしているのが特徴です。
スズメバチの習性を利用し、複数匹をまとめて捕獲したい場合に適しています。
ネズミ捕獲用粘着シート
ネズミ捕獲用の粘着シートは、非常に強い粘着力でスズメバチをしっかりと固定できるのが特徴です。
しかし、スズメバチ専用のシートのように誘引効果はないため、スズメバチが花や甘い香りのあるものに近づく習性を利用し、ハチミツなどを少量つけて誘引効果を高める方法が効果的です。
そのため、ネズミ捕獲用の粘着シートでも問題なくスズメバチの捕獲ができます。
捕獲後はシートをたたんでそのまま処分できるものが多く、廃棄の際に針が飛びだす危険が低いのも利点の1つです。
スズメバチを粘着シートで捕獲するための準備

粘着シートを使った駆除を行う前に、スズメバチの巣が近くにないか、作業中の身を守るための準備が必要です。
それぞれ順を追って確認していきましょう。
スズメバチの巣が近くにないか確認する

粘着シートを設置する際、まずは周囲に巣がないかを確かめてください。
巣が近くにある場合は危険を伴うため、粘着シートの使用を避けましょう。
ここでは、安全に作業を進めるにあたって、巣の有無を確かめる方法を確認していきます。
①巣づくりに適した場所を予測する

スズメバチは、種類によって巣をつくる場所の好みが異なります。
軒下や木の枝のような開放空間に巣をつくる種類がいる一方、屋根裏・床下・土の中のような閉鎖空間を好む種類もいます。
思わぬ場所に巣をつくっている可能性もあるため、心当たりのある場所を幅広く予測しておきましょう。
②飛んでいく方向を観察する
室内や離れた場所から、スズメバチが飛んでいく方向を観察してみてください。
スズメバチは種類によって数kmにも及ぶ行動範囲を持つことで知られており、遠くまで移動しても巣に戻れる帰巣本能があるためです。
見かけるハチが1匹のみの場合は、餌や巣材を探す働きバチの探索行動、あるいは4~5月頃であれば女王バチによる巣づくり場所探しである可能性が高いです。
一方で、複数匹が頻繁に同じ場所へ向かう行動が見られるなら、近くに巣があり、働きバチが往復している状態と考えられます。
何度も同様の場所で見失ったり、壁の中へ入り込む様子が見られたりするときは、その付近に巣がある可能性が高いです。
スズメバチの特性に気を付ける

スズメバチの習性を事前に把握しておくことで、不用意に刺激するリスクを減らせます。
以下の3点に気を付けながら、作業をしてください。
黒い服装に反応する
スズメバチは黒いものや素早い動きに反応しやすい性質があります。
これは、天敵であるクマの黒くて大きな体と結びついているためと考えられています。
特に髪の毛のある頭部が目立ちやすいため、作業時は白や淡い黄色などの明るい色の服装を着用して、スズメバチを刺激しないように心がけることが大切です。
強い香りに近寄ってくる
スズメバチは花や甘い香りのあるものに対して、特に反応して近づく習性があります。
庭仕事やハチの巣駆除といった作業前には、香水・柔軟剤・ヘアスプレー・化粧品などの強い香りの使用を控えるようにしてください。
香りを抑えることで、スズメバチを刺激しにくくなります。
大声や大きな動きに反応する
スズメバチを見かけた際や、巣のある場所では、大声を出したり手で振り払ったりする行動は避けてください。
驚いて走って逃げると、その振動が近くの巣に伝わり、巣の中の働きバチが攻撃態勢に入ることがあります。
ハチが攻撃されたと感じると、働きバチが興奮し、毒針で刺されるリスクが高まります。
巣やハチを見つけたときは、焦らず騒がないことが重要です。
ゆっくりとその場を離れるようにしましょう。
駆除に必要な道具を準備する

巣から数十メートル以上離れていて粘着シートでの対処が有効な場合は、作業前に以下の道具をそろえておきましょう。
| 道具 | 商品 | 用途 |
| 粘着シート | ![]() |
強力な粘着力でスズメバチを捕獲する |
| 駆除スプレー | ![]() |
捕獲したスズメバチを確実に動けなくする |
| ゴミ袋 | ![]() |
スズメバチを捕獲した粘着シートを入れる |
粘着シートでスズメバチを駆除する手順

道具と事前確認の準備が整ったら、手順に沿って作業を進めてください。
①近くにスズメバチの巣がないことを確認する

まずは、スズメバチの巣が近くにないか確認するで紹介した方法を参考に、周囲に巣がないことをあらかじめ確かめてから作業に入りましょう。
②スズメバチをよく見かける辺りに粘着シートを設置する

スズメバチをよく見かける場所の近くに粘着シートを設置します。
設置場所としては、ハチが頻繁に飛来する場所の地面に平らに置く、または木の枝や家の壁などにつるすのが向いています。
誘引効果を高めたい場合は、シートにハチミツを少量つけておくのも効果的です。
ただし、ハチミツはスズメバチ以外の他の昆虫も引き寄せてしまう可能性があるので、注意してください。
設置数は、広範囲に置くのではなく、よく見かける場所に2〜3枚程度を集中して配置しましょう。
また、スズメバチは警報フェロモンで仲間を呼ぶため、1匹でも粘着シートで捕獲できれば、仲間のスズメバチが自ら集まってくる可能性があります。
設置場所は、人の動線から離れた位置を選ぶようにしてください。
③数日後に設置した粘着シートを遠くから確認する

設置から数日後、駆除スプレーを持って粘着シートの状況を確認しに行きます。
このとき、必ず遠くから様子を観察するようにしてください。
周囲でスズメバチが飛び回っている場合は、まだ駆除しきれていない可能性があります。
シートにかからずに生き残ったスズメバチは、通常より警戒心や攻撃性が強くなる傾向にあるため、無理に近づかずプロのハチ駆除業者への依頼を検討してください。
スズメバチが群がっていないようであれば、回収のために近づいて次の手順に進みましょう。
④粘着シートに駆除スプレーを噴射する

スズメバチが捕獲できている場合は、確実に仕留めるために駆除スプレーを噴射します。
スズメバチが動かなくなったことを確認したら、回収作業に進みましょう。
⑤粘着シートをゴミ袋に回収する

スズメバチの動きが止まったことを確認したら、粘着シートをたたんでゴミ袋に入れます。
たためないタイプの場合は、新聞紙などで包んでからゴミ袋に入れてください。
スズメバチは死骸であっても毒針が刺さると、毒が体内に入ってしまいます。
回収の際は十分に注意し、粘着シートに複数のスズメバチがついている場合は防護手袋を着用するなど、針が刺さらないよう工夫してください。
⑥粘着シートで駆除したスズメバチを処分する

ゴミ袋に回収した粘着シートは、お住まいの自治体が定めるルールにしたがって処分してください。
自治体によって分別方法は異なりますが、一例として横浜市では燃えるゴミとして出すことができます。
ご自身の地域のルールを確認してから処分しましょう。
粘着シートで対応できないスズメバチの巣を駆除する前に

前述したとおり、粘着シートでのスズメバチ駆除は根本的な解決にはなりません。
すでに巣ができている場合は粘着シートだけでは対応しきれないため、自力での駆除を考える前に、まずは自分で対処できる範囲かを確認することが大切です。
スズメバチは強力な毒針を持ち、駆除の際には命に関わるリスクを伴うこともあります。
気軽に行えるものではないため、以下の5つのポイントをあらかじめ確かめてから作業に臨んでください。
巣の大きさは直径10cm以下か
スズメバチが巣をつくり始める4~5月であれば、巣が直径10cm以下のことがあります。
これは女王バチが1匹で巣づくりから幼虫の育成までを行っている時期であり、働きバチが羽化していたとしても数が少ないと考えられるためです。
直径10cm以上の大きさになっている場合は、働きバチの数が増える巣の拡大期である可能性が高いため、自力での駆除はおすすめできません。
どこに巣がつくられているのか?
スズメバチの巣が近くにないか確認するで紹介した方法を参考に、巣がある場所を確認しましょう。
閉鎖空間に巣がある場合は内部の大きさを把握しにくく、想像以上に巣が大きくなっていたり、働きバチの数が多くなっていたりする可能性があります。
また、開放空間であっても軒下や高木のような地上から2m以上の位置に巣がある場合は、高所作業となり転倒事故の恐れもあります。
そのため、作業しづらい場所に巣ができているときや巣が見つからない場合は、自力での駆除は難しいと考えた方が良いでしょう。
アレルギーは持っている?
スズメバチは一度刺されただけでも、アナフィラキシーショックを起こす恐れがあります。
過去にスズメバチに限らずハチに刺されたことがある方は、ハチ毒に対するアレルギーを持っています。
再び刺されると命に関わる症状が起きる可能性が高いため、一度でもハチに刺されたことがある方は自力での駆除を行わず、プロに依頼してください。
巣がある場所は自分で駆除していい場所か
巣の駆除を行う際は、まずは自分で作業して良い場所か確認する必要があります。
自分の敷地外にある巣を無断で対処するとトラブルになる可能性があるため、必ず所有者や管轄先に相談しましょう。
相談先については、先述した敷地外の場合は所有者に相談をご参考ください。
安全に駆除するために必要な道具はそろっているか
安全な駆除には事前の準備が欠かせません。
後述する道具一覧をあらかじめ確認し、不足しているものは作業前に買い足しておきましょう。
スズメバチを安全に駆除するために必要な道具一覧
スズメバチの巣を駆除する際は、攻撃から身を守るための道具を必ずそろえてください。
毒針が届かないよう、肌の露出やすき間をなくすことが重要です。
夜間作業の赤色灯は本当に安全?

夜間に通常のライトを使用すると、光に刺激されてスズメバチが攻撃態勢に入ることがあります。
一般的にハチ目の昆虫は赤い光を認識しにくいとされており、赤色灯やライトに赤いセロハンを巻く方法が広く紹介されています。
しかし、近年の調査によるとスズメバチの種類によっては、赤色を含む暖色系の光にも反応する場合があることが確認されています。
赤色灯を使っていても安全が確実に保証されるわけではなく、夜間の駆除作業は照明の種類に関係なく常にリスクをともないます。
対処法として、巣にライトを直接当てるのではなく、作業場所から少し離れた位置にライトを設置して周囲を間接的に明るくするようにしてください。
スズメバチ駆除の手順(庭木や外壁に巣がある場合)

ここでは、庭木や外壁に巣がある場合のスズメバチを駆除する際の手順を紹介します。
安全に作業をすすめるためには、各ステップを慎重に確認しながら進めることが大切です。
なお、土の中に巣がある場合の駆除方法は、スズメバチ駆除の手順(土の中に巣がある場合)をご確認ください。
①必要な道具がそろっているか確認
まずは、道具一覧を参考に必要な道具がすべてそろっているかを事前に確認します。
防護服を使用する場合は、着用後に全体をチェックし、穴やすき間がないか確かめてください。
特に、ヘルメットと防護服のチャック部分・手袋との接合部・長靴とズボンの間は念入りにチェックしましょう。
小さなすき間からでもハチが侵入する恐れがあります。
不足している道具があれば、駆除を始める前に用意しておいてください。
②スズメバチの巣穴に駆除スプレーを噴射する
風上に立ち、巣穴に向けて駆除スプレーを一気に噴射します。
途中でスプレーがなくなった場合に備え、予備を手の届く場所に準備しておきましょう。
スズメバチの羽音が落ち着いたことを確認してから、巣穴からハチが出てこないよう脱脂綿を詰めて封をします。
③巣を切り離してゴミ袋の中に入れる
スプレーを十分に噴射して巣穴に蓋をしたら、ヘラを使って巣を切り離し、厚手のゴミ袋に回収します。
木の枝が絡まっている場合は剪定ばさみを使ってください。
④ゴミ袋を何重にも縛る
巣の中に生きているハチが残っている場合、刺される危険があります。
回収した巣はゴミ袋を二重・三重にしてしっかりと固く縛ってください。
厚手のゴミ袋を2枚重ねにすると、より安全性が高まります。
⑤戻りバチを防ぐために駆除スプレーを噴霧する
外に出ていた働きバチは帰巣本能により、巣があった場所に戻ってくることがあります。
戻りバチが寄り付かないよう、駆除後は巣があった周囲に駆除スプレーを噴霧してください。
スプレーの噴霧によって忌避効果が期待できます。
⑥駆除したハチの巣を自治体のルールにしたがって処分する
駆除したハチの巣を放置すると、巣の中に残ったサナギが羽化して、新たな成虫が出てくることがあります。
また、巣の中には栄養豊富な幼虫やサナギが残っているため、餌を求めて他の虫が集まり、衛生面が悪化する恐れもあります。
駆除後のハチの巣は、できるだけ早く処分することが大切です。
捨てる際は、お住まいの自治体が定めている分別・処分ルールにしたがいましょう。
自治体によっては、燃えるゴミとして出せる場合もあるため、事前に確認してから処分すると安心です。
スズメバチ駆除の手順(土の中に巣がある場合)

土の中に巣がある場合は、巣の出入口が小さく見つけにくいうえに、駆除スプレーが巣の奥まで届きにくいです。
庭木や外壁の場合とは手順が異なるため、以下を確認しながら慎重に作業をすすめてください。
①巣の出入口を探す
まずは、スズメバチが飛んでいく方向を観察して、巣の位置を特定します。
出入口付近は土が盛り上がっていることが多く、巣を見つける手がかりになります。
石の下や植木の根元など、一見わかりにくい場所に出入口をつくっていることがあるため、周囲を幅広く確認してください。
②巣の出入口へ駆除スプレーを噴射する
巣の位置が確認できたら、風上から巣のある位置をめがけてスプレーを噴射します。
石の下が出入口になっている場合は、すき間に向けて30秒以上しっかりと噴射してください。
まずは、5mほど離れた場所からスプレーを噴射しながら、少しずつ近づいていきます。
ハチが飛び回っているなら、慌てずゆっくりとその場を離れてください。
付近を飛ぶハチが落ち着くまで、噴射と距離をとる行動を繰り返します。
③ハチの動きが落ち着いたら巣を露出させる
外に出てくるハチがいなくなったことを確認してから、巣を回収するために土を慎重に掘り起こします。
巣が石の下にある場合は、石をゆっくりとどけて巣を露出させてください。
このとき、急いで作業をすすめると中に残っているハチが飛び出してくる恐れがあるため、焦らず慎重に行いましょう。
④巣の出入口へ再度スプレーを噴射
巣が見えて出入口の穴を確認できたら、そこに向けて再度スプレーを噴射します。
巣の中からハチが出てきても、焦らず噴射を続けることが重要です。
ハチの動きが完全に止まったことを確認してから、次の回収作業にすすみましょう。
⑤巣の大きさに応じての回収
スプレーが巣の奥まで届いていない可能性があるため、巣を少しずつ崩しながら回収します。
回収した巣は、厚手のゴミ袋に入れてください。
生きているハチがいる場合は、その都度駆除スプレーを噴射し、確実に動きを止めてから回収をすすめます。
その際、毒針が刺さる恐れがあるため、作業時は厚手の手袋を必ず着用してください。
なお、すでに巣の位置を把握できているなら、外が暗くなる夜の時間帯に②の作業を行って、巣に戻ってきている働きバチをまとめて減らす方法がおすすめです。
夜間は巣に戻っている働きバチが多いため、まとめて数を減らしやすくなります。
また、昼間と比べてスズメバチの活動が比較的落ち着いており、攻撃性が低くなる傾向があります。
翌日の明るい時間帯に③〜⑤の作業を行うことで、残った個体による反撃リスクを抑えながら作業をすすめやすくなります。
夜間作業ではスズメバチが光に反応して集まる習性があるため、ライトは絶対に手に持たず、作業場所から離れた位置に設置してください。
⑥回収したハチの巣は自治体のルールにしたがって処分する
回収したハチの巣は、お住まいの自治体が定めているルールにしたがって処分してください。
処分方法の詳細は、庭木や外壁の巣を駆除した場合と同様です。
燃えるゴミとして出せる自治体もありますが、地域によって分別方法が異なるため、あらかじめご自身の地域のルールを確認してから捨てるようにしましょう。
スズメバチに刺されてしまったら

スズメバチの毒は、毒針を持つハチのなかでも特に強いことで知られています。
刺された際にすぐ行うべき初期対応を、手順を追って確認しましょう。
アレルギー反応が出ていないか全身を確認
スズメバチに刺された際の症状には、刺された部位だけに現れる局所反応と、全身に現れる全身反応の2種類があります。
適切な対応をとるために、刺された後は体調の変化をよく観察することが大切です。
局所反応のみの場合は、刺された部位が赤く腫れ、強い痛みやかゆみが生じるのが主な症状です。
症状の程度には個人差がありますが、多くの場合は数日程度で落ち着いていきます。
虫刺されにアレルギーがある方や、過去にハチに刺されたことがある場合は、全身反応が起こる可能性があります。
重症化するとアナフィラキシーショックに至る恐れがあるため、十分な注意が必要です。
アレルギーをお持ちの方は、アドレナリン自己注射器(エピペン®)をあらかじめ携帯しておくことが重要です。
刺された後は、以下のようなアレルギー反応の兆候が出ていないかを全身で確認してください。
- 不安感
- ピリピリ感
- 浮動性めまい(ふわふわと浮いているような感覚のめまい)
- 全身のかゆみおよびじんましん
- 唇や舌の腫れ
- 喘鳴(気道が狭くなり呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーと音がする)
- 呼吸困難
- 虚脱(失神を伴わない急激な脱力、血圧の低下)
- 意識消失
上記のいずれかの症状が見られた場合は、迷わず救急車を呼んで救急科を受診してください。
自力で病院へ向かう途中に症状が急速に悪化する可能性があるため、一人での移動は避けることをおすすめします。
全身にアレルギー反応の兆候がないことを確認できた場合のみ、次に紹介する3つの対処法を行ってください。
対処法を行っている途中で少しでも異変を感じたときは、速やかに医療機関を受診しましょう。
傷口を流水で洗い毒を取り除く

スズメバチに刺された直後は、最初に流水で傷口をしっかりと洗い流してください。
針が残っている場合は、毛抜きや指の腹を使って皮膚に沿って横に払うようにして、慎重に取り除きます。
針をつまんで引き抜こうとすると、針に残った毒液が絞り出されて体内に入ってしまう恐れがあるため注意が必要です。
針が残っていないことを確認したうえで、傷口の周囲を軽く押しながら毒液を絞り出してください。
スズメバチの毒は水に溶けやすい性質があるため、絞り出した後も再び流水でしっかり洗い流すと効果的です。
抗ヒスタミン軟膏を塗布し患部を冷やす

傷口を洗い流した後は、経口投与の抗ヒスタミン薬、または抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を使用してください。
これらの薬は、炎症を抑える目的で使用するものです。
市販の虫刺されやかゆみ止めの薬でも効果は期待できますが、症状が強い場合は医療機関での処方薬が適しています。
あわせて、濡れたタオルや冷湿布などで患部を冷やしてください。
冷却することで、かゆみや腫れの軽減が期待できます。
患部を持ちあげ腫れを和らげる

スズメバチに刺されると、局所反応によって患部が大きく腫れることがあります。
刺された部位によっては、患部を心臓より高い位置に保つと腫れが軽減する可能性があります。
応急処置が終わったあと、アレルギー症状が見られない場合も念のため20〜30分ほど様子を見るようにしましょう。
また、腫れが長引く場合は、蜂巣炎(ほうそうえん)のような感染症と見分けがつきにくいことがあります。
刺されてから1日以上経過しても腫れが引かない、または痛みや赤みが強まる場合は、早めに医療機関を受診してください。
高所や入り組んだ場所の巣は危険度が高い

軒下や高木の上など手の届きにくい場所や、床下・屋根裏のように入り込みにくい閉鎖空間に巣がある場合は、通常の駆除作業よりも難易度が上がります。
高所での作業は転落の恐れがあり、閉鎖空間では逃げ場がなくなるため、刺されるリスクが高まります。
このような場所に巣がある場合は、自力での駆除を無理に試みず、プロへの相談を検討してください。
自分で駆除をするのが不安な方はプロに依頼した方が安心
外から巣が確認できても、高所や土の中・床下などの閉鎖空間での駆除作業には、さまざまなリスクがともないます。
準備が不十分な場合や巣の場所が特定できない場合、また少しでも不安を感じる場合は、無理に自力で対応せずプロのハチ駆除業者への依頼を検討してください。
プロのハチ駆除業者は、状況に応じた駆除方法を判断したうえで作業を行います。
専用の防護服や器材を使用するため、安全性の面でも自力での作業とは大きな差があります。
また、プロが使用する業務用殺虫剤は、市販品と成分や効果の強さが異なる高い致死効果があるので安心です。

業務用ハチ駆除用殺虫剤 ハチノックV 480ml|住化エンバイロメンタルサイエンス
ハチノックL・Vは、ハチ駆除の現場で使われる業務用殺虫剤です。
有効成分はピレスロイド系で、市販のハチ駆除スプレーと比べて高い駆除効果を発揮します。
実際、ハチの神経に直接作用し、瞬時に動きを止める効果があります。
ただし、知識や防護装備がない状態での使用は健康へのリスクを伴うため、一般の方への使用は推奨されていません。
一般の方が使用できる製品としては、携帯用のハチノックSがあります。
使用できる薬剤の違いも、プロのハチ駆除業者に依頼すべきかを判断する目安の1つになります。
まとめ
- 粘着シートでのスズメバチ駆除は、巣から数十メートル以上離れている場合に限り、一時的な対処として有効
- 粘着シートに捕まったスズメバチが警報フェロモンを放出すると、仲間が集まってくる恐れがある
- 巣がある場合、粘着シートのみでの対応は根本的な解決にならない
- 自力での駆除は、巣の大きさ・場所・アレルギーの有無・作業場所の管轄を事前に確認してから行う
- 少しでも不安がある場合はプロへの相談を検討する
粘着シートでスズメバチを駆除できるケースは限定的です。
すでに巣ができている場合は、粘着シートだけでの対応は避け、まずは自力で対処できる範囲かを確認することが大切です。
少しでも不安がある場合は、無理をせずプロに相談することをおすすめします。
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