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黄色い蓋は要注意?キボシアシナガバチの特徴と駆除方法

  • ハチ
2026.05.13
0511 キボシアシナガバチ

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鮮やかな黄色い蓋があるハチの巣を見かけたら、それはキボシアシナガバチの巣かもしれません。

キボシアシナガバチは小型のハチですが、攻撃性が高く単独でも群れでも敵を襲うことがあります。

自宅の軒下や庭木などに巣があると、刺されるリスクに加え、近隣への影響も無視できません。

この記事では生態や危険性、自分で駆除や忌避する方法について解説します。

キボシアシナガバチからの攻撃に備えるためにも、ぜひご一読ください。

この記事でわかること
  • キボシアシナガバチの生態
  • キボシアシナガバチの巣の特徴
  • キボシアシナガバチの危険性
  • キボシアシナガバチと遭遇・刺されたときの対処法
  • キボシアシナガバチの巣の駆除方法

そもそもアシナガバチとは?

ハチ目の系統樹(アシナガバチ)

アシナガバチはスズメバチ科のハチで、世界で4族26属1000種以上が確認されています。

このうち日本に生息しているのは、アシナガバチ族とチビアシナガバチ族に分類される2族3属11種のアシナガバチです。

アシナガバチの分類 種類
アシナガバチ族
(Polistini)
アシナガバチ属
(Polistes)
キボシアシナガバチ、セグロアシナガバチ、キアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、トガリフタモンアシナガバチ、コアシナガバチ、ヤマトアシナガバチ
チビアシナガバチ族
(Ropalidiini)
チビアシナガバチ属
(Ropalidia)
オキナワチビアシナガバチ、ナンヨウチビアシナガバチ
ホソアシナガバチ属
(Parapolybia)
ヒメホソアシナガバチ、ムモンホソアシナガバチ

スズメバチ科に分類されていることもあり、食性や攻撃性、毒針など生態はスズメバチによく似ています。

刺傷事故による死亡事例も確認されているため、不用意に近づかないように注意すべき昆虫です。

キボシアシナガバチってどんなハチ?

キボシアシナガバチってどんなハチ?

キボシアシナガバチの基本情報

和名 キボシアシナガバチ(黄星脚長蜂)
学名 Polistes nipponensis
分類 ハチ目細腰亜目有剣下目スズメバチ上科
スズメバチ科アシナガバチ亜科アシナガバチ族アシナガバチ属
体長 女王バチ:1.6cm前後
働きバチ:1.3~1.4cm
オスバチ:1.3cm前後
巣の場所 開放空間(家屋の軒下、樹木の枝や葉裏など)
巣の規模 育房:30~100房程度
巣の特徴 シャワーヘッド型
繭が鮮やかな黄色
主な餌 幼虫:クモや昆虫などを肉団子状にしたもの
成虫:幼虫の分泌液や花の蜜、樹液など
生息域 北海道、本州、四国、九州、対馬島、種子島、屋久島、中国大陸、朝鮮半島など

キボシアシナガバチの分類はアシナガバチ族アシナガバチ属です。

名前の由来は、腹部にある鮮やかな黄色い紋が黄色い星のように見える説と、巣に蓋するような鮮やかで黄色い繭をつくる説があります。

幼虫期の餌は、成虫が狩りで捕獲した小型のクモや昆虫、その幼虫などを肉団子状にしたものです。

成虫になると肉食ではなくなり、幼虫が出した分泌液や花の蜜、樹液などを餌にします。

イモムシやアオムシなどの害虫を捕食するため、農作物や庭木を守る益虫(えきちゅう)の側面もあります。

ただし、刺激すると刺される危険がある昆虫です。

キボシアシナガバチの見た目

キボシアシナガバチの見た目

キボシアシナガバチは全体としては黒色や茶色い見た目をしています。

頭部は主に黒色ですが、正面から見える顔の頭楯(とうじゅん)や大顎(おおあご)メスが黄色から黄褐色オスが白っぽい色と性別による違いがあります。

胸部も黒色がベースで、肩板や小楯板などは赤褐色です。

腹部は赤褐色の縞模様があります。

触角は赤褐色から黒色で、羽と脚は赤褐色です。

名前の由来にもなっているように、腹部が胸部とつながってくびれている部分(前伸腹節)に鮮やかな黄色い紋がある他、胸部や脚の一部に黄色い紋があります。

ただし、キボシアシナガバチは小型のハチのため、遠くから一瞬で見分けるのは難しいです。

キボシアシナガバチの大きさ

キボシアシナガバチの大きさ

キボシアシナガバチの大きさは1.3~1.6cmです。

ハチのなかでも大型のオオスズメバチが2.6~5.0cm、小型のニホンミツバチが1.2~1.3cmであり、キボシアシナガバチは小型のハチであることがわかります。

直径が2.0cmの一円玉より少し小さいサイズです。

キボシアシナガバチの生息域

キボシアシナガバチの生息域

キボシアシナガバチは、日本国内では北海道や本州、四国、九州、対馬島、種子島、屋久島などに生息しています。

日本では沖縄県以外の地域で見られるハチです。

キボシアシナガバチの生態

キボシアシナガバチの生態

キボシアシナガバチは、群れで生活し、階級によって役割を分業する社会性昆虫です。

女王バチ、働きバチ、オスバチと3つの階級があります。

階級ごとの働きについて詳しく解説します。

アシナガバチの分業
初代女王バチ
  • 初期巣の形成(巣づくり、餌集め、初期の幼虫の育成)
  • 産卵
  • 毒針を持つ
働きバチ
(メスのみ)
  • 巣の拡張と維持
  • 幼虫の育成(狩りをして餌を運ぶ)
  • 巣の中の温度調節
  • 外敵から群れを守る
  • 毒針を持つ
オスバチ
  • 新女王バチとの交尾
  • 巣の拡張や幼虫の育成はしない
  • 毒針を持たない
新女王バチ
  • オスバチと交尾をしたのちに越冬
  • 翌年の春から初期巣を形成し産卵

 

初代女王バチ

キボシアシナガバチの初代女王は、5月中旬から下旬に越冬から目を覚まし、活動を始めます。

働きバチの産卵・育成をするため、巣づくり初期段階の作業は、働きバチが羽化するまですべて1匹で担います。

具体的には巣材の採取や巣の形成、産卵、幼虫の世話などです。

攻撃性の強いキボシアシナガバチは活動初期の女王バチでも敵を攻撃することがあります

働きバチ

キボシアシナガバチの働きバチは、7月上旬に羽化して、女王バチと共同で活動します。

群れのなかでの役割は、産卵以外のほぼすべての作業です。

女王バチがつくった巣は働きバチが拡大・維持します。

あとから孵化する働きバチやオスバチ、新女王バチの幼虫を育成するのも働きバチです。

昆虫やクモなどを狩り、肉団子状にして幼虫に餌として与えます

巣の温度調節も働きバチが行います。

暑さ対策としては、巣の入り口で羽を震わせて送風したり、水を口に含んで巣の入口に置いた気化熱を利用したりすることで温度を下げようとします。

また、雨が強い日には、巣を天井や壁につなげて支えている部分(巣柄)に頭を向けて静止し、雨に濡れることや巣の温度が下がることを防ごうとする姿が確認されています。

毒針を持ち、群れを守るために外敵を攻撃するのも働きバチの仕事です。

オスバチ

キボシアシナガバチのオスバチは、7月下旬~9月中旬に羽化します。

働きバチとは異なり、巣づくり・育児・狩りなどの作業は行わず、役割は繁殖(子孫を残すこと)のみです。

巣の初期段階ではオスバチは生まれず、群れが成熟した頃に生まれます。

羽化後は繁殖期まで巣で過ごし、新女王バチが巣立つ時期に合わせて巣を離れ、別の巣で育った新女王バチと交尾します。

交尾後は役割を終え、寿命を迎えます。

新女王バチ

キボシアシナガバチの新女王バチが羽化するのも、オスバチと同時期の7月下旬~9月中旬です。

羽化後は数日巣で過ごしてから巣を離れ、別の巣で育ったオスバチと交尾を行います。

交尾後は翌年の春に初代女王バチとして活動するため、越冬するための場所を探します。

キボシアシナガバチの女王が越冬するのは木の洞や朽ち木(樹皮下など)、竹筒、落ち葉の下、枯れた茎の中などです。

越冬から目覚めれば、初代女王バチとして新たな群れの活動を開始します。

参考

日本の真社会性ハチ|高見澤 今朝雄 著

キボシアシナガバチの巣の特

キボシアシナガバチの巣の特徴

ハチは種類によって巣の形状が大きく異なります。

ハチの巣の見た目の違い

アシナガバチの巣はシャワーヘッドのような形状をしていて、下や横向きに六角形の育房がむき出しになっています。

スズメバチの巣は、巣盤がマーブル模様の外皮で覆われており、出入口はひとつだけです。

ミツバチの巣は、下に垂れた平らな板状の巣が何枚も並んだ構造をしています。

種類ごとの違いを踏まえた上で、キボシアシナガバチの巣の特徴を確認していきましょう。

キボシアシナガバチはどんな巣をつくる?

キボシアシナガバチはどんな巣をつくる?

巣の見た目
  • シャワーヘッド型
  • サナギの繭が鮮やかな黄色
巣の規模
  • 育房:30~100房程度

キボシアシナガバチの巣は、目を引く鮮やかな色合いが最大の特徴です。

これは幼虫が育つ房にあるサナギの繭で、黄色あるいは黄緑色をしています。

巣は片側のみ増築されていくため、成長すると背面に反り返る形状になることもあります。

鮮やかな黄色背面に反った形が、他のアシナガバチと巣を見分けるポイントです。

また、ヤマトアシナガバチも繭の色が黄色で目立ちますが、キボシアシナガバチよりも緑がかっています

キボシアシナガバチの巣とヤマトアシナガバチの巣の比較

ただし、キボシアシナガバチの繭も黄緑に近い色になることがあるため、この2種類を一目で判別することは困難でしょう。

キボシアシナガバチが巣をつくる場所

キボシアシナガバチが巣をつくる場所

キボシアシナガバチは、樹木の枝や葉の裏など開放空間に巣をつくる場合が多いです。

地上から約1mの低い位置が多いとされていますが、軒下に巣をつくる事例も確認されています。

窓枠、ベランダ、換気口など人の生活圏に近い場所でも、個体や巣を目にする可能性が高い種類であるため注意が必要です。

手の届かない高所や、庭木の内部のような狭い場所に巣をつくられた場合は駆除が困難になるため、プロへ依頼をしたほうが良いでしょう。

キボシアシナガバチの危険性

キボシアシナガバチの危険性

ハチと遭遇して不安になるのは刺される危険性ではないでしょうか。

ここからは、キボシアシナガバチの危険性について解説します。

キボシアシナガバチの攻撃性は?

キボシアシナガバチの攻撃性は?

キボシアシナガバチは攻撃性が高いハチです。

巣から数メートルの範囲で近づいたり、軽微な刺激を与えたりすると、警戒行動として対象をじっと観察します。

さらに巣に近づくと、働きバチだけでなく女王バチやオスバチ、新女王バチも巣の上で体を持ち上げるなどの威嚇行動を示します。

アシナガバチの種類によっては、より威嚇の程度が強くなると、前脚を巣から離して前方に向ける、触角を前方にまっすぐ伸ばすなどの行動を取ることも。

この威嚇行動に気づかないと、毒針での攻撃を開始します。

ただし、巣への急激な接近や強い振動を与えた場合、いきなり攻撃されることもあるため、遭遇した場合は刺激せずに静かにその場を離れましょう

追撃距離はアシナガバチの種類によって異なり、数mから20~30mに渡って追撃されます。

キボシアシナガバチの毒性

キボシアシナガバチの毒性

キボシアシナガバチの毒針で刺されると強い痛み、かゆみ、腫れを伴います。

体質によってはアナフィラキシーショックが引き起こされ、最悪のケースは致死です。

アシナガバチは集団で攻撃する習性がある他、一度刺した敵が巣の近くに留まれば再度攻撃を仕掛けることもあるため、複数回刺されるリスクがあります。

刺される回数が増えるほど、アナフィラキシーショックの危険性も高まります。

身を守るためには刺されないように対策するのはもちろん、刺されてしまった際の応急処置についても確認しておくことが大切です。

キボシアシナガバチの活動時期

キボシアシナガバチの活動時期

時期 危険度 主な活動
5月中旬~7月上旬 女王バチが越冬から目覚め、単独で巣づくり、産卵、働きバチの育成を開始
7月~8月 働きバチが増えることで巣も大きくなり、群れの成長が急加速する
7月下旬~9月中旬 新女王バチとオスバチが羽化する
9月上旬~6月 交尾を終えた新女王バチのみが越冬する

キボシアシナガバチは活動時期によって危険度が変わり、判断を誤ると刺されるリスクが高まります。

5月中旬から活動が始まり、7月上旬までは女王バチが単独で行動します。

先述したようにキボシアシナガバチの女王バチは単独でも攻撃する習性があるため、危険度は低くありません

7月以降は働きバチが増え、群れ全体の攻撃性が強まるため、危険度が高くなります

9月以降の危険度が高い時期から低い時期へ移る場合でも、ハチの活動が完全に落ち着いているわけではないため、危険度は高いと想定して行動することが大切です。

自分で巣を駆除する場合は、危険度が低~中の時期に行うのが理想です。

防護服や駆除スプレーなどの準備が不十分な場合は特に危険を伴います。

少しでも不安を感じる場合は無理に自分で駆除せず、プロへの依頼をおすすめします。

参考

日本における蜂刺症と社会性カリバチの攻撃性について|松浦誠 著
日本の真社会性ハチ|高見澤 今朝雄 著

キボシアシナガバチを見かけたらどうする?

キボシアシナガバチを見かけたらどうする?

キボシアシナガバチを見かけても刺されないように、事前に対処法を知っておきましょう。

キボシアシナガバチの姿や巣を見ても冷静に対処する

キボシアシナガバチの姿や巣を見ても冷静に対処する
キボシアシナガバチを見かけた際は、身を守るため冷静に対処しましょう。

巣やハチを見つけても騒がない

キボシアシナガバチと遭遇すると驚いてしまうかもしれませんが、警戒心を高めるような行動は避けましょう。

具体的には大声を出す、手で払う、巣を棒で突く・たたき落とす、息を吹きかけるなどの行動です。

慌てず落ち着いて行動してください。

その場から静かに離れる

キボシアシナガバチの姿や巣を見かけた際は、走って逃げると大きな動きや振動が刺激となり攻撃されることもあるため、静かにその場から離れましょう

頭や目(黒い部分)に気を付ける

ハチは黒色に対して攻撃する習性があります。

一説では、ハチの天敵であるクマやハチを食べるアジア民族の急所(鼻・頭・目など)が黒色であったことから、急所を狙うために黒色を攻撃すると考えられています。

頭や目など体の黒い部分は、淡い色の帽子を被ったり、タオルで覆ったりして目立たないようにしましょう。

頭や顔を覆うことができる、虫よけネット付きの帽子を被ることも1つの手です。


虫除けネット付き 日焼け止め帽子|WBLDBB

キボシアシナガバチの巣に近寄らないようにする

キボシアシナガバチの攻撃性は?でも解説したように、巣に近づくとキボシアシナガバチの警戒心を高めます。

特に急激な接近はいきなり攻撃される危険性もあるため、巣を見つけた際は近寄らないでください。

キボシアシナガバチに刺されないためにできること

キボシアシナガバチに刺されないためにできること

黒い服装を避ける

頭や目(黒い部分)に気を付けるで解説したように、ハチは黒色に反応して攻撃する習性があるため、刺されないためには黒い服装を避けましょう

白色や黄色など明るく淡い色の服装が安全な一方、白色や黄色は他の虫が寄ってくる色です。

そのため、キボシアシナガバチと他の虫どちらも忌避するには、ベージュや明るいグレー、明るいカーキなどの色が良いでしょう。

強いニオイを避ける

ハチは特定の強いニオイに誘引され、ニオイで興奮して攻撃性が高まることがあります。

強いニオイがする化粧品や香水、ヘアスタイリング剤、柔軟剤などの使用は、キボシアシナガバチがいる可能性のある場所では控えましょう

清涼飲料水(甘い香りがするもの)は避ける

ジュースやスポーツドリンクなどの甘い香りの清涼飲料水は、キボシアシナガバチが餌と認識して寄ってくる可能性があります。

放置した清涼飲料水の缶にハチが入り込み、飲もうとした人の唇や口の中が刺された事例もあり危険です。

甘い香りの飲料を巣の近くで飲むことや、空いた容器を放置することを控えましょう。

キボシアシナガバチに刺されてしまったら

キボシアシナガバチに刺されてしまったら

キボシアシナガバチに刺されてしまったときは、迅速に次のように対処しましょう。

アレルギー反応が出ていないか全身を確認

アレルギー反応が出ていないか全身を確認

キボシアシナガバチに刺された場合、局所反応全身反応という2種類の症状が生じます。

局所反応は、刺された部位が痛む、腫れる、赤くなるといった症状です。

痛みは数時間から1日ほどで落ち着くことが多いですが、かゆみを伴うしこりや腫れが数日続く場合もあります。

全身反応は、全身に症状が現れるアレルギー反応です。

重症化するとアナフィラキシーショックを引き起こし、最悪の場合は死に至る危険性もあります。

アレルギー体質の人や、複数箇所を刺されている場合は全身反応が出やすいため、特に注意が必要です。

また、過去にアシナガバチ以外でもハチに刺された経験がある人は、ハチ毒に対するアレルギーがあるため、2回目以降の刺傷で症状が重くなるリスクがあります。

事前にハチ毒のアレルギーがわかっていて、自然が多い場所などハチと遭遇する可能性がある場合は、アナフィラキシーショックを防ぐための補助治療剤であるエピペン®を準備しておいてください。

刺された後はアレルギー反応の兆候がないか全身を確認し、体調の異変を感じた場合はすみやかに対処しましょう。

アレルギー反応の兆候
  • 不安感
  • ピリピリ感
  • 浮動性めまい(ふわふわと浮いているような感覚のめまい)
  • 全身のかゆみおよびじんましん
  • 唇や舌の腫れ
  • 喘鳴(気道が狭くなり呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーと音がする)
  • 呼吸困難
  • 虚脱(失神を伴わない急激な脱力、血圧の低下)
  • 意識消失

上記に挙げた全身反応が1つでも見られた場合は、すぐに救急車を呼んでください

全身反応がない場合は、次に紹介する応急処置を行いましょう。

ただし、処置中や処置後も体調の変化を注意深く観察し、少しでも異変を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してください

傷口を流水で洗い毒を取り除く

傷口を流水で洗い毒を取り除く

刺された傷口に毒針が残っている場合は、指先やカードなどで皮膚を傷つけないように慎重に取り除きましょう

アシナガバチの針は何度も抜き差しできる構造のため、毒針が残る可能性は低いですが、念のため確認してください。

口で毒を吸い出すのは、粘膜から毒が体内に吸収される恐れがあるため控えましょう。

ハチの毒は水に溶けやすいため、患部を指でつまむように押して毒を絞りだし、流水で洗い流すと毒の量を減らせます。

市販のポイズンリムーバーを備えておくと、毒を吸引でき、応急処置に役立ちます。


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抗ヒスタミン軟膏を塗布し患部を冷やす

抗ヒスタミン軟膏を塗布し患部を冷やす

患部を洗い流した後は、炎症を抑えるために、市販でも購入できるステロイド外用薬や抗ヒスタミン外用薬を塗布しましょう。

薬を塗った後は、濡れタオルや保冷剤、湿布などで患部を冷やすことで、かゆみや腫れの軽減を期待できます。

患部を持ちあげ腫れを和らげる

患部を持ちあげ腫れを和らげる

手足を刺された場合は、患部を心臓より高い位置に上げてください

患部を高く保つことで、血液やリンパの流れを抑え、腫れの拡大を防ぎます。

高い位置に患部を保ちながら、患部の冷却も継続しましょう。

応急処置後、30分以上体調に変化がなければ重篤化の可能性は低いと考えられます。

ただし、刺されてから約1時間後にアレルギー反応が生じる場合もあるため、症状が軽くても油断せず、その後も体調の変化に注意してください。

症状が軽くても自己判断で放置せず、医療機関を受診することをおすすめします。

キボシアシナガバチを駆除するには?

キボシアシナガバチを駆除するには?

キボシアシナガバチを自分で駆除する前に確認することや、安全に駆除するための道具について知っておきましょう。

キボシアシナガバチの活動初期は捕獲器で対策


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キボシアシナガバチの女王が単独で行動する5月中旬~7月上旬の活動初期は、捕獲器で巣づくりを防ぐことができます。

捕獲器は、ハチが好む香りで誘引し、一度入ると外に出られない仕組みの駆除グッズです。

働きバチが羽化し始めて数が増えると、設置の際に危険が伴い、効果も限定的となるため、比較的安全に使用できる時期を見極めてください。

キボシアシナガバチの自力駆除を考える前に

キボシアシナガバチの自力駆除を考える前に

毒針を持つアシナガバチの巣の駆除は危険な作業です。

すでに巣がある場合は、安全に対応できる状況かどうかを事前に確認し、自力駆除の可否を判断してください。

身の安全を第一とし、絶対に無理をせず、不安が少しでもある方は駆除のプロに依頼しましょう

本当にアシナガバチ?

キボシアシナガバチと認識している個体は、もしかするとスズメバチかもしれません

スズメバチは、アシナガバチよりも群れの規模が大きいため集団で攻撃する際の数が多く、大顎で噛みついて毒針を何度も刺すなど非常に攻撃性が高いです。

ハチの種類や巣の規模によって駆除グッズも変わるため、駆除の前に見た目の特徴や巣の構造の違いを確認しておきましょう。

アシナガバチとスズメバチの違い

アシナガバチとスズメバチの違い
種類 アシナガバチ スズメバチ
見た目
  • 腹部がなだらかに太くなる
  • 体全体がほっそり
  • 脚が長い
  • 腹部が弾丸のような形
  • 胸部と腹部のくびれがはっきり
  • シャワーヘッド型
  • 育房がむき出し
  • 球状や楕円形
  • マーブル模様の外皮で覆われている
  • 出入り口が1つ
飛び方
  • 脚を垂らす
  • ふらふらとゆっくり飛ぶ
  • 脚を垂らさない
  • 直線的ですばやく飛ぶ

見た目の違いは、胸部と腹部のつながりにあります。

アシナガバチは腹部がなだらかに太くなり、体が全体的にほっそりとしていますが、スズメバチの腹部は砲弾のような形で胸部とのくびれがはっきりとしています。

巣の違いはキボシアシナガバチの巣の特徴でも解説したように、形状が大きく異なります

アシナガバチはシャワーヘッド型で育房がむき出しになっており、スズメバチはマーブル模様の外皮に覆われた球状で出入り口が1つです。

飛び方の違いは主にスピード感です。

アシナガバチは名前にもある長い脚を垂らし、ふらふらとしながらゆっくりと飛ぶ一方で、スズメバチは脚を垂らさず直線的ですばやく飛びます。

巣の大きさは直径10cm以下か

巣の大きさとして直径10cm以下が自力駆除の目安となります。

活動初期となる直径10cm程度までの巣はハチの数が少なく、被害リスクも比較的低いとされています。

巣のサイズが大きくなるほどハチの数が増加するため、駆除の危険性は高まります。

巣の大きさが直径10cmを超えてい、もしくは巣に10匹以上のハチが常にいる場合は、駆除のプロへ依頼することをおすすめします。

どこに巣がつくられているのか?

キボシアシナガバチが巣をつくる場所でも先述したように、キボシアシナガバチは開放空間の地上から約1mの位置に巣をつくる傾向がありますが、それ以上の高さにある軒下に巣をつくる事例も確認されています。

もしスプレーが届かない位置に巣をつくられた場合、地上2m以上は高所作業となり、自力での駆除は困難です。

巣が見つからない場合や、作業しづらい場所にある場合は思わぬ事故を避けるためにも、無理に作業は行わないようにしましょう。

アレルギーは持っている?

アレルギー反応が出ていないか全身を確認でも詳しく解説したように、キボシアシナガバチに一度刺されただけでもアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。

特に、過去にキボシアシナガバチ以外でもハチに刺された経験がある場合は、さらにリスクが高いです。

ハチに刺されると体内にハチ毒に対する抗体ができ、再び刺されると体が過剰にハチ毒を排除しようとするため、アナフィラキシーショックなど強いアレルギー反応が生じる恐れがあります。

一度でもハチに刺されたことがある人はハチ毒に対するアレルギーを持っている可能性が高いため、自力での駆除は避け、プロへ依頼するのが安全です。

巣がある場所は自分で駆除していい場所か

キボシアシナガバチの巣がある場所が、自分で駆除してもいい場所か確認が必要です。

自宅が一戸建てであれば、敷地内につくられた巣は自分で駆除の判断ができます。

一方、アパートやマンションなどの集合住宅の場合、管理会社や管理組合の理事会、大家さんなどに判断を仰ぐ必要があります。

自治体が運営している公園であれば、役所や役場に連絡し、公園を管理している道路公園センターなどの担当部署に問い合わせましょう。

電柱の場合、NTTまたは電力会社の管轄のため、電柱にある番号札を確認して管轄に連絡してください。

駆除作業を行う前の確認
巣の場所 管轄
自宅の敷地内 自己判断での駆除作業が可能
アパートやマンション 管理会社、管理組合の理事会、大家
自治体運営の公園

自治体の担当部署
※各役所のホームページに担当部署の連絡先が掲載されています
例)横浜市役所

電柱 NTTまたは電力会社

 

駆除グッズはそろっているか

キボシアシナガバチを安全に駆除するために必要な道具がたくさんあります。

駆除を始めてから不足していると気づくと非常に危険なため、駆除グッズがすべてそろっていると確認できてから、駆除作業を行いましょう

安全に駆除するために必要な道具一覧

キボシアシナガバチの巣を駆除する際、攻撃から身を守るために必要な道具を紹介します。

作業前に、後述する道具が一式そろっているかを必ず確認し、足りないものは事前に買い足してください。

刺されないためには、肌の露出やすき間をなくすことが重要です。

道具 商品 用途
駆除スプレー
(2~3本)
キボシアシナガバチの動きを止める殺虫スプレー
白い防護服
(7mm以上の厚手のもの)
キボシアシナガバチの攻撃から身を守る
厚手の白い手袋 キボシアシナガバチの攻撃から手元を守る
白い長靴 キボシアシナガバチの攻撃から足元を守る
長い棒 駆除が完了したキボシアシナガバチの巣を落とす
厚手のゴミ袋 巣やハチの残骸を回収する
トング 死骸回収時に使用
掃除用具 駆除作業後に落ちている巣やキボシアシナガバチの死骸を回収する
ライト
(赤色灯)
夜間作業の際に使用する
(キボシアシナガバチを刺激してしまうため直接巣に光を当てないこと)
ポイズンリムーバー キボシアシナガバチに刺されたときに毒を吸いだす
抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏 キボシアシナガバチに刺されたときの応急処置に使う
駆除道具は自治体で貸出を行っていることもある

自治体で防護服や駆除道具の無料貸出を行っていることがあります。
貸出を利用する際には、お住まいの地域の自治体に問い合わせてみましょう。

横浜市役所

キボシアシナガバチの駆除に適した時間帯

キボシアシナガバチの駆除に適した時間帯

キボシアシナガバチは、日中に働きバチが餌や巣材などを探しに外に出て活動し、日が落ちる頃に巣に戻ってきます。

そのため、日没後2~3時間経過した後から早朝までの時間帯であれば、群れをまとめて駆除することが可能です。

夜に駆除作業を行う場合は、日中に巣の位置や大きさを安全な場所から確認しておきましょう。

夜間作業の注意点

夜間に通常のライトを使用すると、光に刺激されてアシナガバチが攻撃態勢に入ることがあります。

そのため、一般的にハチ目の昆虫が赤い光を認識しづらいと考えられていることから、赤色灯やライトに赤いセロハンを巻く方法が推奨されています。

ただし、赤色灯を使用していても、安全が確実に保証されるわけではありません

夜間の駆除作業は、照明の種類に関係なく常に危険が伴うことを心得てください。

対処方法としては、巣に直接ライトを当てるのではなく、駆除現場から少し離れた場所にライトを設置し、巣の周辺を間接的に明るくするようにすると良いでしょう。

キボシアシナガバチ駆除の手順(開放空間に巣がある場合)

キボシアシナガバチ駆除の手順(開放空間に巣がある場合)

実際にキボシアシナガバチの巣を駆除する際の手順をご紹介します。

安全に作業を行うため、事前に手順をしっかりと確認することが大切です。

①必要な道具がそろっているか確認

安全に駆除作業を進めるために、必要な道具がそろっているか事前に確認し、不足している場合は駆除前に必ず用意してください。

防護服を着用した後は、穴やすき間がないか全身をチェックしましょう。

小さなすき間からでも、キボシアシナガバチが侵入する恐れがあります。

ヘルメットと防護服のファスナー部分、手袋とのすき間、長靴とズボンの間などは特に注意が必要です。

防護服ではない代用品の着用では、衣類を貫通して刺される危険性があり、確実に刺傷を防げるわけではありません。

アシナガバチの毒針の長さは5mm前後ですが、7mmの個体も発見されています。

より安全に駆除するためには防護服の着用をおすすめします。

また、駆除スプレーに関しては、駆除の途中で1本分を使い切った場合に備え、複数本のスプレーを手が届く場所に用意しておきましょう。

②キボシアシナガバチの巣に向けて駆除スプレーを噴射する

風上に立ち、巣から1~2mほど離れた場所から駆除スプレーを20~30秒噴射します。

巣に潜むキボシアシナガバチが一斉に飛び立ちますが、そのままスプレーを続けてください。

殺虫成分が効いてくると、ハチは動けなくなり死亡します。

③巣や死骸をゴミ袋に回収する

十分スプレーをした後、巣の周りに生きているキボシアシナガバチがいないことを確認したら、長い棒やトングでつついて巣を根元から落とします

木の枝にできた巣は剪定ばさみで切り落としてください。


小型軽量 剪定バサミ|FORESIA

巣を落とす際は、あらかじめ下にゴミ袋を敷いておくと回収しやすいです。

地面に落ちたキボシアシナガバチや幼虫の残骸は、トングや掃除用具を使ってゴミ袋に入れ、回収してください。

④ゴミ袋を何重にも縛る

キボシアシナガバチは、一度動かなくなっても薬剤が不十分で再び動き始める個体もいるため、回収したゴミ袋の中にも追加で駆除スプレーを噴射しましょう。

ゴミ袋は二重にも三重にもしっかりと固く縛ってください。

厚手のゴミ袋を2枚重ねにすると、毒針が貫通するリスクが減り、より安全性が高くなります。

⑤戻りバチを防ぐために駆除スプレーを噴霧する

外に出ていた働きバチは、帰巣本能により巣があった場所に戻ってくる(戻りバチ)ことがあります。

戻りバチが寄りつかないように、巣を駆除した後の周囲にも駆除スプレーを噴霧し、忌避対策を行いましょう。

日没後の駆除作業でも、すべての働きバチが戻っていない可能性があるため、戻りバチの予防は必須です。

⑥駆除したハチの巣を自治体のルールにしたがって処分する

駆除したキボシアシナガバチの巣を放置すると、巣の中に残ったサナギが羽化し、新たな成虫が出てくる恐れがあります。

また、巣の中には栄養豊富な幼虫やサナギが残っているため、餌として他の虫が集まってくることは衛生面の悪化につながります。

そのため、駆除後のハチの巣はできるだけ早く処分しましょう。

巣を捨てる際は、お住まいの自治体が定めている分別・処分のルールにしたがってください。

自分で駆除をするのが不安な方はプロに依頼したほうが安心

自分で駆除をするのが不安な方はプロに依頼したほうが安心

自力で駆除する場合、道具が多いため準備からハードルが高く、巣の位置がわからないなど不安な面も多いでしょう。

外から巣が確認できたとしても、土の中・床下などの閉鎖空間や、高所では駆除に危険が伴います。

少しでも不安がある場合は無理をせず、プロのハチ駆除業者への依頼を検討してください。

プロであれば、多様な経験と専門知識によって、安全かつ適切に駆除作業を行うことが可能です。

また、防護服や専用器材を使用するため安全性も高く、業務用の駆除スプレーも使用します。


業務用ハチ駆除用殺虫剤 ハチノックV 480ml|住化エンバイロメンタルサイエンス

ハチノックLおよびハチノックVは、ハチ駆除の現場で使用されている業務用の殺虫剤です。

有効成分として、速効性が高いと期待される、d・d-T80-プラレトリンというピレスロイド系薬剤が含まれています。

高い効果が期待できる一方で、知識や防護装備がない状態での使用には健康リスクを伴い、一般利用は推奨されていません

一般用には、成分や仕様が異なるハチノックSという製品があります。

ただし、この商品は屋外で突然ハチに襲われた緊急時の使用を想定した携帯用スプレーのため、巣の駆除には向いていません。

使用する薬剤に迷う際も、プロのハチ駆除業者へ依頼を検討してください。

まとめ

キボシアシナガバチの特徴は?
  • 見た目は全体的に黒色・茶色っぽく、腹部に黄色い紋がある小型のハチ
  • 日本では沖縄県以外の地域に生息している
  • 巣はシャワーヘッド型で、鮮やかな黄色い繭が目立ち、開放空間(樹木・葉の裏・軒下など)につくる
  • 攻撃性が高い

キボシアシナガバチの生態や巣の特徴、駆除の方法について解説しました。

樹木や葉の裏、軒下などの開放空間に巣をつくるキボシアシナガバチは、攻撃性が高く、巣の駆除には危険が伴います。

自力での駆除に少しでも不安がある場合は、無理をせず、まずは駆除のプロに無料相談するのが得策です。

害虫害獣コンシェルジュでは、キボシアシナガバチの駆除に関する無料相談を承っています。

「キボシアシナガバチに巣をつくられた」「これはキボシアシナガバチの巣?」といったお悩みにも対応しておりますので、ぜひ害虫害獣コンシェルジュのお電話やお問い合わせフォームから気軽にご相談ください。

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  • 現地調査・お見積り:無料
  • アシナガバチ:8,800 円

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監修者(仮画像③)
害虫害獣コンシェルジュ編集部

害虫害獣コンシェルジュは、害虫害獣に関する正しい知識を発信し、厳格な品質管理基準をクリアした害虫害獣駆除のプロとのマッチングサービスを提供するサイトです。編集部では「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」を明確にし、依頼前の不安解消を目指しています。

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