コウモリの驚きの生態に迫る!かわいいだけじゃない一面も!?

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コウモリという動物の存在は知っていても、詳しい生態まで知らない方は多いのではないでしょうか。
翼が大きくかっこよく見える種や、小さくてかわいらしい種など、世界中にはさまざまなコウモリが生息しています。
しかし、中には人間に被害を及ぼすコウモリも。
今回は、コウモリが生息している場所や食べ物、コミュニケーション方法や寿命まで解説するとともに、私たちの身近にいるコウモリについて詳しく紹介します。
・コウモリの生態
・私たちの身近にいるコウモリ
・身近なコウモリの危険性
驚きがいっぱい!コウモリの生態

謎に包まれたコウモリの生態。
どこに生息しているのか、鳥の仲間なのか、なぜぶら下がって生活するのか、どのくらいの知能があるのか、紐解いていきましょう。
コウモリの生息域

コウモリは、南極と北極を除いて、世界中に広く分布しています。
アジア大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸、オーストラリア周辺の島に生息するコウモリを旧世界系のコウモリ、南北アメリカ大陸とその周辺に生息するコウモリを新世界コウモリ、両地域に共通して生息するコウモリを新旧世界系のコウモリといいます。
とはいえ、同系統のコウモリ同士でもねぐらや食べ物がまったく異なる場合があり、好む環境を一括りにできないのもコウモリの特性です。
ただし、高い樹木の上や葉の中、洞窟の天井など天敵から身を隠せる場所に棲む傾向があります。
コウモリは鳥類ではなく哺乳類

コウモリは空を飛ぶ動物であるため鳥類だと思われがちですが、哺乳類の仲間です。
人間やイヌ、ネズミなどと同じく、体内の胎盤で胎児を育てる真獣類に分類されます。
コウモリの翼に見える部分は正式名称を飛膜といい、前足に該当する部分が進化したものです。
人間と同じく5本の指があり、指間に伸び縮みする大きな膜が張っています。
この膜を使って器用に空を飛び回ります。

よく観察すると、他の動物と飛び方が異なります。
鳥類は翼にある風切羽を駆使することで、ブレずに真っ直ぐ飛行できます。
一方で、コウモリは空気の渦にのって飛んでいるため空気抵抗を減らせず、安定した飛行ができません。
パタパタと忙しなく飛膜を動かして飛んでいます。

また、コウモリ以外に空を飛ぶ哺乳類として、モモンガやムササビ、ヒヨケザルなどが存在します。
正確にいうとこれらの哺乳類は飛行ではなく滑空をしています。
滑空とは、飛膜を広げて風にのって移動する行為です。
自ら体を動かすわけではなく、ただ風の赴くままに運ばれるのみ。
コウモリは自分の意志で飛膜を動かして飛んでいる、完全な飛行が可能な唯一の哺乳類です。

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コウモリの進化の過程

哺乳類で完全な飛行ができるコウモリは、一体どのような過程で現在の姿に進化したのでしょうか。
約1億6,000万年前に生息していた真獣類、ジュラマイア・シンネシスがコウモリの最古の祖先といわれています。

体長はわずか7~10cmと小柄で、鼻先がとがっておりトガリネズミのような顔つきの動物です。
樹上を棲み処とし、主に昆虫を食べて生活していました。
ジュラマイアはさまざまな哺乳類の祖先といわれており、コウモリへの進化の足がかりとして、オニコニクテリスへと姿を変えます。

具体的な出現時期は未だわかっていませんが、約5,000万年前には地球上に存在していました。
現在のコウモリに近い姿をしており翼をもっていましたが、完全な飛行ではなくムササビやモモンガのような滑空に近い形で空を駆けていたといわれています。
コウモリのぶら下がりの秘密

コウモリは樹上や洞窟の天井にぶら下がって生活していますが、四六時中逆さまの姿勢のままで不便はないのでしょうか。
コウモリがぶら下がって暮らしている真意は未だ研究中であるものの、以下の説が有力とされています。
・樹上や洞窟の天井に捕食者がいない
・天敵に襲われそうになっても瞬時に飛び立つことが可能
・翼を閉じてじっとしていると枯葉のように見え、天敵に気づかれにくい
・逆さまのまま翼を広げて天敵を威嚇することが可能
コウモリは、飛ぶために体重を軽くする必要があり、進化の過程で後ろ足の大腿骨とその周りの筋肉が著しく弱くなりました。
加えて膝の関節が人間と逆に背中側に曲がっていて、立つことができません。
一方で、コウモリの足の腱が強いという特徴があります。
強力な腱が脚と上半身を引っ張り合い、体重を支えているのです。
歩行は不得手でありながらも強い腱をもっていたために、足の爪を引っかけてぶら下がるという、独自の生活方法を獲得することができています。
樹上や洞窟の天井にはコウモリを捕食対象とする動物がほとんどおらず、安全に暮らせることもぶら下がり生活を謳歌している理由の1つです。
加えて、天敵に襲われそうになってもすぐに逃げられたり、枯葉に擬態できたり、他の動物に真似できない威嚇方法を身につけています。
「ぶら下がったままで頭に血が上らないのか?」と気になる方がいるかもしれませんが、コウモリは大きい種でも体重が1kg程度と他の哺乳類と比較すると軽いために、簡単に全身へ血を循環させられます。
頭だけに血が溜まって頭痛が起こったり病にかかったりすることはありません。
また、コウモリはぶら下がったままでも排泄が可能で、腰を前に出して糞尿が体に当たらないようにしています。
随分と器用なトイレスタイルですね。
そのうえ、昆虫食性のココウモリの1種であるキクガシラコウモリはぶら下がったまま出産できるというのですから驚きです。
コウモリは知能が高い動物!

コウモリは賢い動物であるとご存じでしょうか。
採餌活動を通じて知能の高さが実証されています。
コウモリは、何となく美味しそうなものを探して移動しているわけではなく、どの季節のどこに何の食べ物があるのかを記憶したうえで採餌しています。
なんと、ねぐらを出る前にすでに目的地を決めており「お腹がすいているから少し遠いけどたくさん食べられる場所に行こう」とか「まずは甘い果実で糖分を摂取して、次にタンパク質の豊富なものを食べよう」と、細かに計画を立てているというのです。
また、時間の経過を把握していることも判明しています。
ある研究で、コウモリをわざとねぐらから離れないようにして、1日待たせた場合と1週間待たせた場合で採餌活動が変化するのかを検証しました。
1日待たせた場合は、前日に採取した木に食べ物を探しに行きましたが、1週間待機させると、その木には向かわず別の場所へ採餌をしに行きました。
この行動は「1週間も経ったからあの木の果実はもう腐っているだろう」と判断したからだと考えられています。
メンタルタイムトラベルといわれる、過去や未来を行き来する思考は、人間やチンパンジー、カラスだけが有する高度な能力とされていましたが、研究を通してコウモリも同等の知能を有していることがわかったのです。
コウモリの種類はなんと1,400以上!
現在世界で約1,400種ものコウモリが確認されており、そのうち約35種が日本に生息しています。
コウモリはココウモリとオオコウモリの2種に大別され、まったく違う生物だとたとえられるほどに生態が異なります。

| ココウモリ | オオコウモリ | |
| 体長 | 5~10cm | 20~30cm |
| 翼開長 | 20~40cm | 40~200cm |
| 生息地 | 世界全域 | 熱帯地域 |
| 食性 | 昆虫 | 果実、植物 |
| 五感 | 視力は悪いが聴力がいい | 視力と嗅覚が優れている |
| 活動時間 | 夜行性 | 昼行性、夜行性 |
ココウモリは地域問わずどこにでも生息している、環境適応能力の高いコウモリです。
体長は5~10cmと小さく、翼を広げても30cm程度。スズメと同じくらいの大きさです。
夜間に活動し、主に昆虫を食べます。目が悪いため超音波を使って採餌をしたり移動したりしています。
一方で、オオコウモリは東南アジアをはじめとする熱帯地域に生息するコウモリです。
あたたかい地域に育つバナナやパパイヤ、マンゴーなどの甘い果実を好んで食します。
ココウモリよりも2倍近く体が大きく、フィリピンやインドには翼を広げると2m近くにまで及び巨大な種も。
ココウモリと同じく基本的に夜行性ですが、日中に食べ物を探すオオコウモリもいます。
超音波を発するコウモリがいる

ココウモリは目が悪くほとんど周囲が見えていません。
採餌や移動の際は超音波を発し、その跳ね返りで獲物や物体の場所を把握しています。
エコーロケーションという特別な能力で、コウモリの他イルカやクジラなど限られた哺乳類しか使えません。別名で反響定位ともいわれます。
なお、超音波は周波数が高く人間の可聴域を超えているために直接聞くことはできません。
どんな音なのか気になる場合は、バットディテクターという専用の機械を使いましょう。
人間が聞こえる音域まで周波数を下げられます。
なお、オオコウモリは視力がいいため超音波を使用しません。
しかし、オオコウモリの中でもルーセットオオコウモリ属という、比較的体が小さな種だけはエコーロケーションを使えます。
最も身近なのはアブラコウモリ

| 学名 | Pipistrellus abramus |
| 英名 | Japanese pipistrelle |
| 和名 | 油蝙蝠 |
| 体長 | 3.7~6cm |
| 体重 | 5~10g |
| 生息地 | 日本、朝鮮半島、中国、台湾、ミャンマー、ベトナム、ラオス、インド |
| ねぐら | 民家、高架橋、地下水路 |
| 食性 | 昆虫 |
識別図鑑 日本のコウモリ|株式会社文一総合出版
日本に生息するコウモリの多くは森林や洞窟など自然豊かな場所に棲んでいます。
しかし、住宅街や都市部に頻繁に姿を現すコウモリが存在します。
アブラコウモリというココウモリの1種です。
住宅地に現れる小さなコウモリ
アブラコウモリは体長が5cm程度、体重は10gにも満たない小さなコウモリです。
もともとは他のコウモリと同様に自然の多い場所に生息していましたが、年々加速する都市開発にともなう森林伐採により、棲み処と採餌場所を失いました。
そこで、住宅街近くの雑木林や河川、用水路や水田などに、主食である昆虫を求めて飛来するようになったのです。
家々の建ち並ぶ夕暮れの空に羽ばたくコウモリを見つけたら、ほぼ間違いなくアブラコウモリだと思っていいでしょう。
主食は小さな昆虫

アブラコウモリは主に以下の昆虫を捕食します。
・蚊
・カメムシ
・ユスリカ
・ヨコバイ
・ウンカ
・ゲンゴロウ
・コガネムシ
・アリ
蚊やカメムシ、コガネムシやアリは、誰しも一度は見かけた経験のある身近な昆虫です。
ユスリカは河川近くに群れをなして飛んでいる小さな昆虫で、土手を歩いているときに目にすることがあります。
ヨコバイやウンカはあまり聞きなれない昆虫ですが、水田に棲みついてイネを荒らす存在として多くの米農家を困らせている害虫です。
いずれも私たちの生活圏に潜んでいる昆虫たちばかり。
それらを食べに飛来するのですから、必然的にアブラコウモリも人間にとって身近なコウモリだといえます。
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鳴き声は「キーキー」「キュッキュッ」
アブラコウモリは、繁殖期の求愛時や仲間へ警告を出すとき、赤ちゃんが母親を呼ぶときに、「キーキー」「キュッキュッ」と甲高い声を発します。
採餌や移動の際に使用する超音波は周波数が高いため人間には聞こえませんが、仲間とのコミュニケーションとして発する鳴き声は人間の耳でも感知できます。
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アブラコウモリの天敵

アブラコウモリの主な天敵は猛禽類で、特に活動時間が同じ夜間であるフクロウは最大の脅威です。
鋭い爪で小さな体を掴まれたら命の終わりを覚悟するしかありません。
その他にもアブラコウモリは多くの天敵に狙われています。
・フクロウ
・タカ
・カラス
・イタチ
・ヘビ
・ネコ
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アブラコウモリの活動時期

「身近にいるアブラコウモリを観察したい」と思った方もいるかもしれません。
アブラコウモリは何月頃にもっとも活発に動くのでしょうか。
活発な時期は7~10月
アブラコウモリがもっとも盛んに活動するのは7~10月です。
アブラコウモリの出産時期は6月下旬~7月上旬で、子育てには多大なエネルギーを要するため、メスは多くの昆虫を捕食します。
8月までは授乳期のため、赤ちゃんに多くの栄養を与えるためにせっせと採餌にいそしみます。
なお、同時期のオスは秋の繁殖期に向けて大量の精子をつくるために、たくさんの昆虫を食べています。
10月を迎える頃に繁殖期がスタート。その年に生まれた赤ちゃんも成獣となり交尾できるようになっています。
子孫を残すための行為をはじめるこの時期までに、メスもオスも力をつけるために活発に採餌をするのです。
冬眠時期は11~3月
アブラコウモリは11月に入ってから徐々に冬眠をはじめ、3月まで活動しなくなります。
気温15℃を下回ると冬眠するアブラコウモリが増え始め、10℃以下になる頃にはすべてのアブラコウモリが冬眠します。
冬眠中はトーパーという鈍麻状態となり、ほとんど動きません。
周囲の気温と同程度まで体温を下げる、いわば仮死状態です。
気温があがる日に目を覚ます場合もありますが、基本的にはテコでも動きません。
4月に入って目を覚ましたときに、メスの体内で前年の交尾で体内に貯蔵しておいた精子が卵子と受精します。
これを遅延型受精といい、主食である昆虫が多く発生する時期に子育てできるように妊娠期間を調整しています。
アブラコウモリはどのくらい生きる?
アブラコウモリは同程度の小型の動物に比べると長生きで、メスは5年程度、オスは3年程度生きます。
オスのほうが短命な理由は、単独での採餌活動が多いためです。
1匹で行動していると天敵に狙われやすく、容易く命を落としてしまいます。
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アブラコウモリの活動時間
アブラコウモリは日が沈んでから活動をはじめます。
具体的に何時頃がもっとも元気なのでしょうか。
活発なのは日没後~夜間

アブラコウモリは日が沈んでから夜明けまで活動します。
中でももっとも活発な時間帯は、日没後20~30分後から数時間です。
採餌のために何匹も忙しなくねぐらの出入りを繰り返します。
さすがに何時間も活動を続けるのは疲れるのか、途中で民家の外壁に止まって休憩することも。
コウモリの夜間の休憩タイムをナイトルーストといいます。
バタバタとあわただしいアブラコウモリですが、夜明け前には全員がねぐらに戻ります。
日中は寝ている

夜間に多く活動するアブラコウモリは、日中ずっとねぐらで寝ています。
基本的に起きて外に行くことはありません。
体が小さいために天敵に狙われやすく、日の高い時間帯に不用意に外出すると命の危機にさらされてしまうためです。
人間にたとえるなら延々と夜勤を続ける臆病な超夜型といったところでしょうか。
アブラコウモリは危険な存在!
私たちの生活圏にたびたび飛来するアブラコウモリ。
顔がかわいらしく、体も小型で毛並みはふさふさとしていますが、害獣としての一面をもつ危険な動物です。
アブラコウモリは民家に棲みつく
アブラコウモリは、住宅街近くの雑木林や河川で採餌をした後、ねぐらを探します。
近場にある手ごろな場所が人間の暮らす家です。
「一体どこから入ってくるの?」と驚く方がいるかもしれませんが、体が小さいためにわずか1~2cmの隙間からするりと中に忍び込めるのです。
主な侵入経路は以下のとおりです。

・屋根の隙間
・軒下の隙間
・玄関の隙間
・雨どい
・室外機のダクト
・換気口
・換気扇
・シャッターの隙間
・雨戸の隙間
侵入後、天敵に見つかりにくく暗くて湿った場所に腰を落ち着けてねぐらにします。
一時的な休憩に使用するならまだしも、そのまま棲み処にしてしまうことが多いです。
なおかつ、1匹で生活はせずにどんなに狭い場所でも10匹、広い空間だと最大200匹もの大所帯で暮らします。
主に棲み処として使われる場所は以下のとおりです。

・屋根裏
・雨どいの中
・室外機のダクト内
・換気口の中
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
・床下
アブラコウモリが棲みついた場所を、アブラコウモリの巣といいます。
巣といっても、鳥やネズミのように木の葉や枝、ゴミを集めて寝床をつくるわけではありません。
ただ身を寄せ合ってぬくぬくと生活しているだけで、棲みついた場所そのものが巣と化します。

アブラコウモリが人間に及ぼす被害

アブラコウモリはただ民家に巣をつくるだけではなく、人間にさまざまな被害を及ぼします。
精神的負担を抱えるだけでなく、健康や生活が脅かされる場合も。
ここからは具体的な被害内容を解説します。
悪臭被害

アブラコウモリは巣とその周辺に大量の糞尿を排泄します。
体に似合わず大食漢で、1匹が一晩に食べる昆虫の量はなんと100~500匹。
その分排泄物も多く、なおかつ数十匹単位で棲みつくために巣の中に蓄積されるフンはとんでもない量に。
アブラコウモリのフンは、ドブ臭とアンモニア臭をまぜたような独特の悪臭を放ちます。
乾燥していて空気に舞いやすいため、ニオイは通気口やエアコンを通って住宅内に一気に充満します。
他で嗅いだことがないとまでいわれる悪臭に包まれたら、気分が不快になるだけではなく吐き気をもよおしたり頭が痛くなったりする可能性も。
健康被害

アブラコウモリのフンは、人間の健康にも危害を及ぼします。
乾燥していて空気に舞いやすく、悪臭だけではなくフンに含まれている菌やカビも一緒に住宅に広がります。
気管支に入り込んだり肌が触れたりすると、鼻炎や咳、皮膚炎などのアレルギー症状を発する可能性も。
また、野生のコウモリはダニやノミなどの寄生虫を体に宿しています。
寄生虫が室内に侵入して刺されると、激しいかゆみに襲われたり皮膚が大きく腫れたりします。
さらに恐ろしいのは感染症への罹患です。野生のコウモリは以下のような感染症のウイルスを保有していることがあります。
| 感染症 | 潜伏期間 | 症状 | 致死率 |
| SARS | 2~10日 | 発熱、悪寒、筋肉痛 ※肺炎への進行し呼吸困難に陥るケースあり |
10% |
| ニパウイルス感染症 | 4~14日 | 発熱、頭痛、目まい、嘔吐 ※意識障害、筋緊張低下、高血圧、多呼吸を発現する可能性もあり |
32% |
| 狂犬病 | 30~90日 | 発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐、恐水症、恐風症 | 100% |
| エボラウイルス病 | 2~21日 | 発熱、全身倦怠、筋肉痛、頭痛、咽頭痛、嘔吐、下痢、発疹 ※意識障害が発現する可能性もあり |
50% |
| ヒストプラスマ症 | 3~17日 | 発熱、頭痛、悪寒、疲労感、咳 | ほぼ0% ※免疫機能に障害がある場合は死に至る危険性あり |
中には致死率の高い感染症もあります。
もし自宅内でアブラコウモリを見つけたとしても、絶対に素手で触ったりむやみに近づかないようにしましょう。
住宅被害

アブラコウモリの糞尿には、木材を劣化させる酸性の成分が含まれています。
巣の中に大量に蓄積するとじわじわと住宅の建材を汚染して天井や壁にシミができるだけではなく、劣化および腐食の原因になる場合も。
単に不衛生なだけではなく、住宅の耐久性低下にも影響する深刻な被害です。
腐食した木材にはシロアリも発生しやすく、食害にあうとさらに住宅が脆くなる可能性があります。
騒音被害

糞尿による悪臭被害、健康被害、住宅被害のみならず、鳴き声や活動音による騒音も人間を悩ませる種です。
アブラコウモリは、求愛時や仲間に危険を知らせるときに「キーキー」「キュルキュル」という甲高い鳴き声をあげます。
加えて、巣の中で羽ばたく際、建材や他のアブラコウモリの体と翼が擦れあい、パタパタと音が発生します。
天井や壁の中の狭い場所を這いつくばって移動する際に、体と断熱材が擦れてカサカサという音が出る場合も。
1匹だけなら気になりませんが、アブラコウモリは集団で生活します。
数十匹以上が次々に鳴いたり移動したりしたらうるさくてひとたまりもありません。
アブラコウモリが活発に動くのは日没後から夜間で、人間がちょうど寝静まる時間帯です。
騒音のせいで睡眠が妨害され、ストレスが溜まるばかりか寝不足で体調を崩す可能性があります。
アブラコウモリが棲みついているサインとは?

民家に棲みつき、さまざまな被害をもたらすアブラコウモリ。
「もし自宅に棲みついていたらどうしよう」と不安を抱いた方もいるはずです。
自宅内にアブラコウモリがいるかどうかは、以下の項目でチェックできます。
・家の周りにフンがある
・外壁に白い汚れや黒ずみがある
・悪臭を感じる
・「カサカサ」「パタパタ」「キーキー」という音が聞こえる
家の周りにフンがある

アブラコウモリのフンは、5~10mm程度の大きさで捻じれた形状をしています。
ネズミのフンと似ていますが、乾燥して崩れやすいのが特徴です。
主食である昆虫のハネや足がまざっている場合もあります。
侵入経路として使われやすい軒下やシャッターや雨戸の付近、室外機のダクトの周辺などでフンを見かけるようであれば、アブラコウモリがいる可能性が高いです。
夜間の休憩時も排泄をするため、外壁に複数付着しているケースも。
また、アブラコウモリは決まった場所にフンをする習性があります。
さまざまな場所に点々と落ちているのではなく、特定のエリアにまとまって落ちているのであれば棲みつかれていることを覚悟したほうがいいでしょう。
外壁に白い汚れや黒ずみがある

外壁に白い汚れや黒ずみがついている場合、アブラコウモリが棲みついている可能性があります。
白い汚れはアブラコウモリの尿が乾燥したものです。
夜間に外壁で休憩をするときや、巣に戻るときに排泄をした尿が付着します。
鳥のフンと間違えやすいですが、黒い塊がまじっていない、白色だけの液状の汚れなのであればアブラコウモリの尿だと考えていいでしょう。
黒ずみは、アブラコウモリが巣に出入りする際に付着する汚れです。
アブラコウモリはさまざまな場所を飛び回って採餌するため、体にさまざまな汚れがついています。
侵入口から巣に戻るときに体が外壁に擦れ、汚れが黒い痕として残るのです。
ネズミも似たような黒ずみを残しますが、屋根付近や軒下など外壁上部に見られる場合はアブラコウモリが棲みついているサインの可能性があります。
悪臭を感じる
前述のとおり、アブラコウモリのフンはドブ臭とアンモニア臭をまぜたような悪臭を放ちます。
鼻の奥をツーンと刺激する、独特のニオイです。
自宅内で他ではあまり嗅いだ経験のない悪臭を感じた場合はアブラコウモリの存在を疑いましょう。
「キーキー」「パタパタ」「カサカサ」という音が聞こえる
こちらで解説したとおり、アブラコウモリはさまざまな音を発します。
日が暮れてから「キーキー」という甲高い音や、「パタパタ」「カサカサ」と何かが擦れあう音が頻繁に聞こえる場合はアブラコウモリが棲みついているかもしれません。
巣となりやすい屋根裏やシャッターの隙間、雨戸の戸袋、換気口などからそうした音が聞こえる場合は、アブラコウモリがいる可能性が高いでしょう。
アブラコウモリが棲みついたら駆除しよう!
自宅にアブラコウモリが棲みついているとわかった場合、被害が拡大する前にすみやかに駆除をしましょう。
ただし、正しい手順で行わないと法律に違反したり再度棲みつかれたりする可能性があります。
ここでは、アブラコウモリを自分で駆除する際の注意点と手順を紹介します。
野生のコウモリの殺傷・捕獲NG!追い出すしか方法はない

アブラコウモリに限らず、野生のコウモリは鳥獣保護管理法により保護されており、無許可での殺傷と捕獲は禁止されています。
駆除する際に傷つけたり殺したり、網やカゴで捕まえたりすると、100万円以下の罰金もしくは1年以下の拘禁刑が科されます。
そのため、アブラコウモリが棲みついた場合は、一切傷つけず捕まえることもなく、追い出すしかありません。
駆除手順①巣の場所と侵入経路を特定

アブラコウモリを追い出す前に、巣と侵入経路を特定しましょう。
どこが巣なのかを把握しないとすべてのアブラコウモリを追い出せない可能性があります。
たまたま1匹いる場所だけを対処しても、まだ巣の中にアブラコウモリが残っていると駆除として不完全です。
加えて、巣だけではなくどこから侵入しているかも知っておく必要があります。
コウモリは帰巣本能が強い動物のため追い出しても再び戻ってくる可能性があります。
万が一戻ってきても入り込めないように、追い出し後に侵入経路を塞ぐため、事前に出入りしている場所を見つけておきましょう。
日没後から数時間がもっとも活発な時間帯で、巣の中から多くのアブラコウモリが飛び出すため、夜間に自宅周辺を観察すると特定しやすいです。
また、どこにフンが多く落ちているのか、悪臭を特に強く感じるのはどこなのか、という点も巣と侵入経路を探す手掛かりになります。
ただし、巣を発見してもむやみに中を覗かないようにしましょう。
驚いたアブラコウモリが飛び出して、接触してしまい、ケガを負ったり感染症にかかったりする可能性があります。
駆除手順②駆除道具を用意する

巣と侵入経路がわかったら、追い出しに必要な道具をそろえます。
主に用意する道具は以下のとおりです。
巣と侵入経路の場所により必要な道具が異なりますが、アブラコウモリを追い出すために使う忌避スプレーは必ず用意しましょう。
また、アブラコウモリの体やフンに直接触れないためのゴム手袋やマスク、ゴーグルも必需品です。
駆除手順③アブラコウモリを追い出す

道具をそろえたら、いよいよアブラコウモリを追い出します。
日没後から夜明けまではアブラコウモリが採餌に出かけているため、全員が巣で眠っている日中に作業するのがおすすめです。
追い出すときは、巣の隙間もしくは侵入経路から忌避スプレーを噴射しましょう。
狭い場所の場合は、付属のノズルをつけて差し込むと便利です。
1回噴射しただけではすべてを追い出せないため、巣が空になるまで繰り返します。
忌避スプレーには人体に有害な物質は含まれていないものの、ハッカやワサビなどの刺激成分が入っています。
何度も噴射していると目や喉が痛くなる可能性があるため、マスクとゴーグルを着用して作業すると安全です。
忌避スプレーを噴きかけられたアブラコウモリは、次々と狭い隙間から飛び出してきます。
体が小さいとはいえ、突然目の前に現れたら驚く方は多いはずです。
びっくりした拍子に転倒してケガをしないように長袖と長ズボンを着用して作業すると安心でしょう。
屋根付近の高所で作業する場合、梯子や脚立に乗る場合があります。
驚いて落下すると深刻なケガにつながる危険があるため、他の人に足場を支えてもらうなど、2人以上での作業をおすすめします。
駆除手順④巣の中の清掃と消毒

アブラコウモリを追い出したら、巣の中の清掃と消毒を行います。
巣にはおびただしい量のフンが溜まっているため、菌やカビに触れないようにマスクとゴーグル、ゴム手袋を着用しましょう。
ホウキとちり取りでもフンを除去できますが、巣が一面覆いつくされている場合があるため、ハンドクリーナーを使うと素早く清掃できます。
使用したハンドクリーナーは、フンを捨てた後に必ず消毒と洗浄を行いましょう。
フンを綺麗に除去したら、巣の中を消毒します。
市販のアルコール消毒液で問題ありませんが、スプレー型のものをそのまま噴射すると残っている菌やカビが空気中に舞う可能性があります。
そのため、雑巾に消毒液を染み込ませて清拭するほうが安全です。
また、フンにおびき寄せられたゴキブリやダニなどの害虫が巣の中に潜んでいる可能性があります。
万が一現れたときのために殺虫剤を用意しておきましょう。
駆除手順⑤侵入経路を封鎖する

巣の清掃と消毒後、侵入経路を封鎖します。
コウモリは帰巣本能が強く、せっかく追い出しても侵入できる隙間がそのままだと戻ってきて再び棲みつかれる可能性があるためです。
侵入経路の場所によって使う道具と封鎖方法が異なります。
屋根や軒下、室外機のダクトの隙間など、密閉しても問題のない場所はコーキング剤や害獣パテで塞ぎましょう。
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チューレスねずばんパテ|住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社
なお、侵入経路封鎖後に塗装をする場合は、変形シリコンのコーキング剤を使いましょう。
通常のシリコンを使用すると、塗料を弾いてしまい綺麗に濡れません。
侵入経路が換気口や換気扇など、密閉してはいけない場所の場合は目の細かい金網で塞ぎます。
駆除手順⑥再来防止対策をする

侵入経路を塞いだら、念には念をいれて再来対策も行いましょう。
アブラコウモリの苦手なハッカ成分を含んだ置き型忌避剤を設置したり、スプレーを散布したりすると、自宅に寄り付きにくくなります。
侵入経路や巣として使用されやすい場所に置いたり散布したりすることをおすすめします。
ただし、効果の持続期間はあまり長くありません。
置き型忌避剤の効果は1~2ヶ月程度のため、定期的に交換する必要があります。
ハッカ油スプレーの場合は、可能であれば毎日散布してください。
自分での駆除が難しい場合はプロに依頼を
アブラコウモリ駆除は、巣と侵入経路を特定して道具をそろえることができれば自分でも対応可能です。
集団の規模がまだ10匹程度と小さい時期であれば忌避スプレーで追い出し、しっかりと侵入と再来防止対策をすればほとんど問題ないでしょう。
ただし、数十匹を超える大集団の場合は一般の方の手には負えません。
市販の忌避スプレーを複数使っても対応しきれない可能性があり、もし何匹か残したまま侵入経路を塞ぐと、残されたアブラコウモリが餓死してさらなる悪臭や害虫の発生につながります。
また、2階以上の高所に巣があると、場合によっては足場を組んで作業しないと追い出しきれません。
複数人で協力したとしても、専門の知識や技術がなければ対応できないでしょう。
自分での駆除が難しいと判断した場合は、ぜひコウモリ駆除の専門のプロに相談してみてください。
豊富な経験と確かな技術で、巣と侵入経路の特定から再来防止対策まで一貫して対応します。
まとめ
世界に約1,400種も生息するコウモリですが、その生態は未だに謎だらけです。
研究者たちもまだわからないことだらけだと嘆いています。
とはいえ、私たちにとって遠い存在ではなくむしろ住宅街で頻繁に目にする種もいます。
アブラコウモリが夕暮れの空をパタパタと飛んでいる姿には情緒を感じますが、自宅に棲みつかれると感傷に浸っている場合ではありません。
糞尿による悪臭や健康リスク、住宅の劣化や騒音へのストレスなど、多大な被害を人間に及ぼします。
アブラコウモリに棲みつかれ自分では対応しきれないと判断した場合は、ぜひコウモリ駆除のプロへの依頼を検討してください。
害虫害獣コンシェルジュは、プロならではの経験と技術を活かして確実にアブラコウモリを追い出し、安心の生活を取り戻すお手伝いをいたします。
アブラコウモリ被害にお困りの際はぜひ一度お問い合わせください。
- 現地調査・お見積り:無料
- 忌避液散布:19,800 円/30㎡まで
- 侵入口閉鎖作業:500 円/箇所~
- 清掃作業:2,200 円/㎡
※現地地調査・お見積りは対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
害虫害獣コンシェルジュは、害虫害獣に関する正しい知識を発信し、厳格な品質管理基準をクリアした害虫害獣駆除のプロとのマッチングサービスを提供するサイトです。編集部では「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」を明確にし、依頼前の不安解消を目指しています。
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