木酢液はコウモリの“予防”に効果あり!正しい使い方

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木酢液とは、木炭をつくる際に発生する煙を冷却した液体で、燻したような強烈なニオイを放ちます。
害獣の忌避によく使われ、コウモリの飛来対策に活用可能です。
本記事では、木酢液の正しい使い方と注意点、コウモリの駆除手順について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
・木酢液を使ったコウモリの忌避方法
・木酢液の正しい使い方・注意点
・コウモリの駆除手順
木酢液はコウモリの忌避に効果あり
木酢液はコウモリに対して有効なアイテムの1つですが、具体的にどういったものなのか詳しく知らない方もいるでしょう。
まずは、コウモリ駆除で行ってはいけないことを把握したうえで、木酢液の特徴について理解を深めていきましょう。
【注意】コウモリの殺傷・捕獲はNG

対策を行う前に知っておきたいのが、コウモリは無許可で殺したり捕まえたりできない動物だということです。
日本にいるコウモリは鳥獣保護管理法で保護されているため、許可なく捕獲、殺傷を行うことは禁止されています。
違反した場合は、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科されます。
そのため、コウモリ駆除とは網で捕まえたり棒で叩いて傷つけたりすることではなく、追い出して再侵入を防ぐことを指します。
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木酢液は、コウモリの嫌いなニオイ成分が含まれており、飛来対策に役立ちますが、コウモリを完全に駆除できるわけではありません。
コウモリ駆除とは、巣と侵入経路の特定から追い出し、清掃と消毒、侵入経路の封鎖、再来対策までの一連の作業を指します。
そもそも木酢液とは
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木酢液とは、木炭を焼くときに発生する煙を冷却して液体化したものです。
茶色〜黒褐色の液体で、燻製のようなニオイを放ちます。
園芸では土壌改良や害虫対策に使われることがあり、害獣対策ではニオイによる忌避目的で使用されます。

木酢液は、主にコナラやクヌギ、カシなどの広葉樹を高温で焼いて炭化するときに発生する煙からつくられます。
発生した煙を採取して冷却して液化し、3ヶ月以上静置して不純物を沈殿させ、最後にろ過を行うことで完成します。
なお、木酢液は製造方法や原材料によって品質に差があります。
国産広葉樹が使用されているものや、「分留精製」「再蒸留済み」などの記載があるもの、製造元が明記されているものを選ぶと、比較的安心です。
追い出しから再来対策までがコウモリ駆除

コウモリ駆除は、単に追い出して終わりではありません。
以下の流れで進める必要があります。
1:巣と侵入経路を特定する
2:駆除道具をそろえる
3:コウモリを追い出す
4:巣を清掃・消毒する
5:侵入経路を封鎖する
6:再来対策を行う
木酢液を活用できるのは、追い出しと再来対策の工程です。
強いニオイによってコウモリを追い出したり、寄りつきにくくしたりすることができますが、清掃や消毒、再来防止までがコウモリ駆除です。
駆除の手順ついては、こちらで詳しく解説しています。
なぜ木酢液はコウモリに効果があるの?

木酢液の焦げたようなニオイがコウモリに危険を感じさせます。
山火事を連想させるため、煙のニオイを避ける動物は多く、コウモリ以外の害獣対策でも使われます。
ただし、木酢液は強いニオイを放つため、住宅密集地やマンション、アパートでは近隣への配慮が必要です。
使用前に近隣へ一声かけて了承を得ると安心ですが、トラブルに発展しかねないため、難しい場合はこちらで紹介する方法を検討しましょう。
・ネズミ
・シカ
・イノシシ
・イタチ
・タヌキ
・キツネ
・モグラ
・ハクビシン
・カラス など
ただし、コウモリが木酢液のニオイに慣れてしまう場合もあります。
長期間同じ場所に置くだけでは、忌避効果が弱くなる可能性があることも把握しておきましょう。
コウモリの再来・飛来対策での木酢液の使い方
ここからは、コウモリを寄せ付けにくくする木酢液の使い方を使った飛来対策の方法を紹介します。
再来・飛来対策①布に染み込ませる

木酢液を染み込ませた布は、追い出したあとの再来・飛来対策として活用できます。
屋根裏や床下、換気口周辺など、コウモリが棲みついていた場所や出入りしていた場所の近くに設置すると、ニオイによって戻ってきにくい環境をつくれます。
また、布は引っかけたり置いたりしやすく、雨を避けながら設置できる場所に適しています。
たとえば、木酢液のニオイが居住空間に入り込みにくく、雨風の影響を受けにくい屋根裏や床下などの場所に、約2m間隔で複数設置すると効果的です。
・屋根裏
・床下
・換気口周辺
なお、木酢液が染み込んだ布は、雨や水に濡れるとニオイが弱くなります。
屋根裏のように雨があたりにくい場所では1週間〜2週間ほどニオイが持続しますが、雨にあたりやすい場所では3日〜5日程度で効果が薄れるため、こまめに交換しましょう。
また、布に大量に染み込ませると液だれしやすくなり、外壁や床に付着してシミや変色の原因になることがあります。
布をしぼって液がボタボタ垂れない程度にしてから設置しましょう。
飛来対策②ペットボトルに入れて吊るす

木酢液を入れたペットボトルを吊るす方法も、コウモリ忌避に有効です。
ペットボトルの3分の1程度まで原液を注ぎ、すべての側面にV字の切り込みを入れると、木酢液のニオイを拡散させられます。
・ベランダ
・軒下
玄関にも設置可能ですが、来客や配達員など住人以外も出入りするため、ニオイによって不快感を与えたり、ぶつかって木酢液が付着する恐れがあります。
また、風や気温の影響でニオイが飛びやすく、効果は数日〜1週間程度で弱くなる場合も。
直射日光が当たる場所では揮発しやすいので、日陰になる場所に吊るすと長持ちするでしょう。
また、強風時はペットボトルの切り込み部分から木酢液がこぼれる可能性もあります。
木酢液が外壁やアルミサッシに付着すると、シミや変色の原因になることもあるため、以下のような対策を講じておきましょう。
・壁からなるべく離して設置する
・下に受け皿を置く
・木酢液を入れすぎない
飛来対策③木酢液を撒く

木酢液の原液を希釈してスプレーとして噴きかける方法です。
具体的な希釈方法はこちらで解説しています。
スプレータイプは、使いやすくコウモリの通り道へピンポイントでニオイを散布できるのが特徴です。
以下のような、狭い場所での対策に向いています。

・軒下の隙間
・換気口、換気扇
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
追い出しの際は、素手で扱わずにゴム手袋やゴーグル、マスクを着用して噴射してください。
なお また、木酢液が植物にかかると枯れてしまう恐れがあるほか、室内で使用すると壁や床にシミが残る場合があります ります。
家庭菜園や花壇の近くで使用する場合は、植物へ直接かからないよう噴射方向を調整し、風が強い日の散布は避けましょう。
また、屋内で使用する必要があるときは、あらかじめ目立たない場所で試してから使用するかどうかの判断をしてください。
散布するときは、隙間や侵入経路の周辺へ軽く噴きかける程度でニオイが広がります。
希釈しているとはいえ、金属を劣化させたり外壁や床の変色につながる恐れがあるため、自宅の目立たない部分で少量噴きかけてから問題がないか確かめてから実施しましょう。
木酢液の希釈方法
ここでは、希釈液の作り方や原液を扱う際の注意点、木酢液の散布場所について紹介します。

木酢液の原液は強い酸性で、肌に直接触れると炎症を起こす可能性があるため、以下を着用しましょう。
・ゴム手袋
・ゴーグル
・マスク
500mlのペットボトルで希釈液を作る場合は、小さじ1杯ほどの木酢液を入れ、9分目程度まで水を注ぎます。
| 材料 | 分量 |
| 木酢液 | 約5ml(小さじ1杯) |
| 水 | 約495ml |
キャップをしてよく振って混ぜたあと、スプレーボトルへ移し替えて使用しましょう。
木酢液を扱う際の注意点
木酢液はコウモリ対策に効果的なアイテムですが、品質の悪いものを使用したり誤った使い方をしたりすると、思わぬトラブルにつながることがあります。
安全に木酢液を使用するためにも、注意点を確認しておきましょう。
原材料・生成方法・製造元を確認する

木酢液は、どの木材を使って、どのように生成されたかによって品質が大きく変わります。
品質の低い木酢液には不純物が多く含まれている場合があり、刺激が強すぎたり有害成分が残っていたりする可能性があるため注意が必要です。
・リサイクル木材や廃材が使われている
・「未精製」「粗木酢液」と記載されている
・濁りが強くドロドロしている
・製造元の記載がない
このような粗木酢液は、発がん性物質のホルムアルデヒドやベンゾピレンが多く含まれている危険性もあるため、避けたほうがいいでしょう。
一方で、比較的安心して使える木酢液の特徴は以下のとおりです。
・ナラ、クヌギ、コナラなどの国産広葉樹が使われている
・「〇ヶ月以上熟成」「分留精製」「再蒸留済み」と記載されている
・茶褐色〜黄褐色で透明度が高く、沈殿物が少ない
・製造元が明記されている
「精製済み」「蒸留木酢液」「分留精製」といった記載がある製品は、不純物やタール分が取り除かれているため、刺激が少ない傾向があります。
また、品質の高い木酢液は透明度が高く沈殿物も少ないので、見た目で選ぶ際は特に注視してみてください。
このほか、より安全性を重視したい方は、厳しい規格に合格した製品に与えられる木竹酢液認証協議会の認証マークがあるかどうかを確認してみましょう。
原液を扱うときは手袋とゴーグルを着用

木酢液は非常に強い酸性のため、原液を直接扱う際は注意が必要です。
たとえば、希釈するためにペットボトルやスプレーボトルへ移し替えるときは液が跳ねやすく、肌や目に付着する恐れがあります。
・ヒリヒリとした痛み・かゆみ
・皮膚の赤み、炎症
・目の痛み
木酢液の原液を扱う際は以下を着用しましょう。
・ゴム手袋
・ゴーグル
・マスク
・長袖の服
屋内で使用するときはニオイがこもらないよう換気しながら作業し、屋外で行う場合は液が飛散しないよう風が強い日は避けましょう。
もしも木酢液が目や皮膚に付着した場合は、流水で十分に洗い流し、痛みや違和感が続く場合は医療機関を受診してください。
強烈なニオイで体調を崩す可能性がある

木酢液を使用すると、強烈なニオイで体調を崩す場合があります。
室内や風通しの悪い場所で使用するとニオイがこもりやすく、以下のような症状につながるケースも少なくありません。
・頭痛
・吐き気
・のどの痛み
・悪心
また、小さいお子さんやイヌ、ネコなどのペットが強い刺激を感じる可能性もあります。
室内で木酢液を使用する際は窓を開けてこまめに換気し、体調が悪くなった場合は使用を中止してください。
「木酢液のニオイが苦手な人が家庭にいる」「住宅密集地で使いづらい」といった場合は、こちらで紹介している方法を検討してみてください。
植物が枯れる可能性がある

木酢液は園芸に使われることもあり、土壌改良や病害虫の忌避といった効果が期待できますが、原液を植物にかけると葉や根にダメージを与える恐れがあります。
・葉焼け
・葉の変色
・根腐れ
そのため、花壇や家庭菜園の近くで使う際は、必ず水で希釈したうえで使用しましょう。
また、希釈したとしても植物の品種によっては、枯れたり育ちが悪くなったりすることもあります。
植物へのダメージが心配な方は、別の方法としてこちらで紹介している対策を試してください。
外壁が変色する可能性がある

木酢液は強酸性のため、外壁や窓サッシへ付着すると変色や腐食につながる可能性があります。
木酢液の使用で注意したい場所は以下のとおりです。
・サイディング外壁
・モルタル壁
・アルミサッシ
・金属製シャッター
希釈してある場合は軽度な被害で済むこともありますが、原液が付着した状態を放置していると、シミだけでなく金属部分が劣化する恐れもあります。
木酢液を使用するときは壁全体に噴射するのではなく、隙間や侵入経路周辺へ軽く吹きかける程度にとどめましょう。
外壁や金属部分へ付着した場合は、希釈液で合っても長時間放置せず、作業後に水拭きしておくとシミや変色の予防につながります。
木酢液以外でのコウモリ飛来対策
コウモリ対策を行う場合は、木酢液に加えて別の対策も同時に行うのがおすすめです。
コウモリは環境への適応力が高いため、1つの方法だけだと戻ってきてしまう場合があります。
・コウモリ用忌避剤の設置
・ハッカスプレーの散布
・害獣用超音波発生器の設置
・害獣用LEDライトの設置
・自宅の整理整頓
ここでは、木酢液以外で取り入れやすい飛来対策を紹介します。
コウモリ用忌避剤の設置

コウモリ用忌避剤は、コウモリが嫌がるニオイ成分を利用して寄りつきにくくするアイテムです。
コウモリ用忌避剤は主に3つの種類に分けられ、それぞれ設置しやすい場所や効果の持続期間などが異なります。
| タイプ | 商品 | 成分 | 効果持続期間 |
| 置き型 | ![]() |
ハッカ | 約2ヶ月 |
| 吊るし型 | ![]() |
ハッカ | 約1ヶ月 |
| ジェル型 | ![]() |
天然植物4種・添加物3%・基油85% | 約1年間 |
置き型は屋根裏や床下など、スペースに余裕がある場所に使いやすいタイプです。
設置するだけでコウモリ対策ができる手軽さが魅力で効果の持続期間は約2ヶ月ですが、雨に濡れやすい場所や高温になりやすい場所ではさらに短くなる場合があります。
吊るし型の場合は、コウモリが飛来しやすく吊り下げやすいベランダや軒先などの対策に向いています。
吊り下げることでニオイを拡散しやすい一方で、強風時には落下する可能性もあるため、結束バンドや針金などでしっかり固定しましょう。
ジェル型は換気口まわりや軒下の隙間、雨戸の戸袋付近などに使用でき、直接塗ったり専用カップに入れて設置したりして使用します。
効果が長持ちしやすい反面、外壁やサッシに付着すると汚れが残る場合があるため、使用場所や注意事項を確認してから設置しましょう。
また、コウモリがジェルに絡まって動けなくなり、弱って死んでしまう可能性もあります。
ハッカスプレーの散布

コウモリはハッカのニオイを嫌がるため、スプレーを換気口まわりや軒下の隙間など、コウモリが侵入しやすい場所へ散布しておくと、飛来を防止できます。
ミント系の爽やかな香りで不快に感じる方は少ないため、木酢液のニオイが苦手な方はハッカを試してみるといいでしょう。
ただし、ハッカスプレーの効果持続時間は長くても24時間程度とされており、雨や風の影響によってはさらに短くなる場合があります。
そのため、1回だけ散布して終わりではなく、毎日定期的に使用することが大切です。
なお、使用時は以下に注意してください。
・目や口に入らないようにする
・小さな子どもやペットの接触、誤飲に注意する
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害獣用超音波発生器の設置

コウモリは超音波を使って周囲の状況を把握しており、人工的な超音波が発する場所では混乱して活動しにくくなります。
そのため、害獣用超音波発生器でコウモリが嫌がる周波数帯の音を継続的に出すことで、寄りつきにくくすることが可能です。
ベランダや軒下など、コウモリが飛来しやすい場所へ設置するのがおすすめですが、安心して使うためにも以下の注意点は押さえておきましょう。
・コウモリが音に慣れると効果が弱くなる
・小さな子どもやペットにストレスを与える可能性がある
・設置場所によっては近隣の住宅に影響が出る
超音波は基本的に人間には聞こえませんが、12歳までの子どもやイヌ、ネコなどは聴覚が敏感で音を感知することがあります。
落ち着きがなくなる、嫌がって近づかなくなるなど、ストレス行動につながるケースもあるため注意が必要です。
また、ニオイを使った対策と同様に、同じ周波数を長期間発し続けると、コウモリが慣れてしまう場合があります。
そのため、定期的に設置場所を変えるほか、コウモリが苦手とする35kHz〜50kHzの範囲で周波数を切り替えることで忌避効果を維持しやすくなります。
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害獣用LEDライトの設置

コウモリは暗い場所を好むため、LEDライトで周囲を明るくすると寄りつきにくくなります。
軒下やベランダ、換気口周り、玄関周辺など、コウモリが留まりやすい場所を照らすと、効果的です。
また、LEDライトには虫が集まりにくいため、コウモリのエサとなる昆虫を減らし、飛来防止にもつながります。
LEDライトを使用する際は、以下のポイントを把握しておきましょう。
・コウモリが光に慣れると効果が弱くなる
・強い光が隣家の窓や道路に向くと、近隣への迷惑になる
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自宅の整理整頓

小さな昆虫が発生しやすい環境は、コウモリを呼び寄せる原因の1つになるため、自宅の環境改善も重要です。
たとえば、現在の住まいが以下のような状態になっていないか確認してみましょう。
・植木鉢やバケツに雨水が溜まっている
・空き缶や空き瓶を屋外に放置している
・池や水場を長期間掃除していない
・ベランダの排水溝に枯葉やホコリが溜まっている
植木鉢やバケツ、空き缶、空き瓶に水が溜まっていると、蚊やボウフラが湧きやすくなるため、不要な物は処分しましょう。
また、ベランダはコウモリが一時的に休憩、排泄するナイトルーストとして利用することが多い場所です。
排水溝に枯れ葉やホコリ、洗濯物の糸くずなどが溜まると水溜まりができ、蚊やボウフラが発生しやすくなります。
コウモリのエサとなる昆虫の発生を防ぐためにも、以下の手順を参考にベランダを定期的に掃除しましょう。
①ゴム手袋を着用する
②枯葉やゴミを取り除く
③排水溝の詰まりを確認する
④詰まりがある場合は、ラバーカップやワイヤーブラシで異物・汚れを除去する
コウモリを放置した場合のリスク
ここでは、コウモリが家の中や建物の隙間に棲みついている状態を放置した場合のリスクを紹介します。

・悪臭被害
・健康被害
・住宅被害
・騒音被害
悪臭被害

コウモリ被害で特に多いのが、フンや尿による悪臭です。
コウモリのフンは、ドブのようなニオイとアンモニア臭が混ざったような強烈なニオイを発します。
また、コウモリは同じ場所へ繰り返しフンをする習性があるため、時間が経つほどニオイが強くなりやすいのも特徴です。
ひどい悪臭にさらされ続けると、以下のような症状につながる場合があります。
・吐き気
・頭痛
・食欲不振
・睡眠の質の低下
健康被害

コウモリのフンは崩れやすく、エアコンや通気口の空気の流れで舞い上がり、住宅内へ広がることが多いです。
粉塵となったフンを人間が吸い込むと、咳やのどの痛み、くしゃみ、アレルギー症状などの発症につながるケースがあります。
また、コウモリにはダニやノミなどの寄生虫が付着している場合もあり、皮膚のかゆみや発疹を引き起こすことも。
このほか、野生のコウモリはウイルスの媒介主として知られており、以下のような感染症にかかる可能性があります。
| 感染症 | 主な症状 |
| 重症急性呼吸器症候群(SARS) | 発熱、悪寒戦慄、筋肉痛など |
| 狂犬病 | 発熱、頭痛、倦怠感など |
| ヒストプラスマ症 | 発熱、悪寒、咳嗽など |
| リッサウイルス感染症 | 発熱、食欲不振、倦怠感など |
| ニパウイルス感染症 | 発熱、頭痛、めまいなど |
| エボラ出血熱 | 発熱、強い脱力感、筋肉痛など |
| レプトスピラ症 | 発熱、悪寒、頭痛など |
自宅内でコウモリのフンや死骸を見つけても、絶対に素手で触るのはやめましょう。
住宅被害

コウモリが長期にわたって棲みつくと、住宅そのものへ被害が及ぶ場合があります。
糞尿の蓄積によって建材が劣化し、天井のシミや壁紙の変色をはじめ、木材の腐食や金属部分のサビなどにつながることも。
コウモリの糞尿によって住宅の耐久度が低下するだけでなく、腐食した建材に誘引されてシロアリが発生すると、住宅の土台や柱へ被害が広がる可能性もあります。
騒音被害

コウモリが棲みつくと、夜間を中心に騒音被害に悩まされることがあります。
騒音の原因はいくつか考えられますが、コウモリが棲みついている場合は以下のような音が聞こえます。
・「パタパタ」と羽ばたく音
・「カサカサ」と移動する音
・「キーキー」と鳴く声
夜行性であるコウモリは主に18時〜22時ごろにかけて活発に動くため、騒音によって睡眠不足やストレスの増加、集中力の低下などにつながる場合があるほか、羽音や鳴き声で近隣住民とのトラブルに発展する可能性もあります。
正しいコウモリの駆除手順
すでにコウモリが屋根裏や換気口、雨戸の戸袋などに棲みついている場合は、正しい手順で追い出しと再侵入防止を行う必要があります。
駆除手順①巣と侵入経路を特定

まずはコウモリがどこに棲みつき、どこから出入りしているのかを確認しましょう。
コウモリが棲みついている場所を正しく特定しないと、すべてのコウモリを追い出すことができません。
1匹~2匹だけ見かけたところを対処してもあまり意味はないため、巣がどこにあるのかを正確に把握しましょう。
なお、コウモリの巣とは、鳥のように枝や草で寝床をつくるのではなく、棲みついていて糞尿が溜まっている場所そのものを指します。
また、侵入経路を特定しないまま追い出すと、再び侵入されて棲みつかれる可能性があります。
住宅に棲みつくコウモリは、以下のような1cm〜2cmほどの小さな隙間から内部に入り込みます。
・屋根の隙間
・軒下の隙間
・雨どい
・換気口
・換気扇
・シャッターや雨戸の隙間
・玄関の隙間
上記の場所を、コウモリが活発に動く18時〜22時ごろにチェックすると特定しやすいです。
駆除手順②駆除道具をそろえる

駆除作業のなかで、フンの粉塵を吸い込んだり直接触れたりしないよう、事前に必要な道具をそろえておきましょう。
なお、侵入経路の場所や大きさによって使う道具が変わります。
たとえば、小さなヒビや細い隙間であればコーキング剤や害獣パテ、換気口や通気口などの空気の通り道であれば金網が有効です。
ただし、2m以上の高所で作業を行うのは転落の危険があり、専門の資格が必要なので、無理をせずコウモリ駆除専門のプロへ依頼しましょう。
駆除手順③コウモリを追い出す
駆除に必要な道具をそろえたら、木酢液や忌避スプレーを使ってコウモリを追い出します。
木酢液の具体的な使い方については、こちらで紹介した方法を参考にしてください。追い出し作業では、コウモリの逃げ道を確保した状態で行うことが大切です。
なお、木酢液以外では以下のような道具も追い出しに使用できます。
駆除手順④巣の清掃と消毒

コウモリを追い出したあとは、悪臭やダニ、ノミの発生を防ぐために、糞尿の清掃と消毒を行いましょう。
清掃時は、感染症対策として防塵マスクやゴム手袋、ゴーグル、長袖の服を着用します。
コウモリが棲みついている場所には大量のフンが蓄積している場合が多いため、ハンディクリーナーがあると便利です。
ただし、コウモリのフンは乾燥しているために崩れやすく、掃除中に粉塵が舞う可能性があるため、消毒液で軽く湿らせてから掃除に取り掛かりましょう。
なお、吸引後のダストケースを開ける際にも粉塵が舞う恐れがあるため、屋外でゆっくり開けて顔を近づけないよう注意してください。
フンの回収が終わったら、最後に消毒液を染み込ませた雑巾で巣や周辺を丁寧に拭き取りましょう。
駆除手順⑤侵入経路を封鎖

コウモリは一度棲みついた場所へ戻ってくる習性があるため、追い出し後は侵入経路の封鎖が必須です。
なお、追い出し前に侵入経路を塞いでしまうと、コウモリが屋内に閉じ込められ、腐敗臭や衛生被害につながる恐れがあります。
侵入経路の封鎖には、コーキング剤やパテ、金網を用いて塞ぐ場所や大きさに合わせて使い分けてください。
・外壁のひび割れ
・屋根や軒下の小さな隙間
・室外機のダクト、配管周りの隙間
コーキング剤は細い隙間の封鎖に向いており、害獣パテは配管周辺など複雑な形状の場所に使いやすいのが特徴です。
・通気口
・雨戸の戸袋
・シャッターの隙間
換気口や通気口のように通気が必要な場所には金網が適しています。
コウモリは1cm〜2cmほどの隙間からでも侵入できるため、わずかな隙間も見逃さずに封鎖しましょう。
駆除手順⑥再来対策をする
コウモリの侵入経路を封鎖しても、新たな場所から侵入される恐れがあるため、再び近づいてこないよう対策を続けましょう。
コウモリの再飛来対策として取り入れやすいのが、木酢液の設置や散布です。
軒下や換気口周り、ベランダ、雨戸の戸袋などに木酢液を散布したり、布に染み込ませて設置したりすると、コウモリが寄りつきにくい環境をつくれます。
木酢液を使った再飛来対策はこちらで詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
このほか、LEDライトや害獣用超音波発生器、住宅周辺の環境改善などを組み合わせると、より効果的です。
自分で対応できない場合はプロに依頼を
コウモリ駆除は自分で行うこともできますが、状況によっては危険を伴います。
以下のようなケースでは駆除専門のプロへ相談したほうが確実で安全です。
・2m以上の高所
・天井裏や床下へ入れない
・侵入経路が特定できない
・フンが大量にある
・コウモリが怖くて近づけない
脚立を使った高所作業は転落事故の危険があり、屋根裏や床下などの狭い場所ではフンを大量に吸い込むリスクもあります。
自分で駆除するのが難しいと感じたら、無理をせずコウモリ駆除専門のプロに依頼するのが賢明です。
まとめ
木酢液は、換気口や軒下、雨戸の戸袋などに寄ってくるコウモリへの飛来対策として活用できる方法の1つです。
燻製のような強いニオイによってコウモリが嫌がる環境を作れるため、追い出しや再来防止に役立ちます。
ただし、木酢液だけでコウモリ被害を根本的に解決できるわけではありません。
すでに棲みついている場合は追い出し後に巣の清掃や消毒を行い、侵入経路の封鎖と再飛来防止まで行うことが大切です。
もし、高所での作業が心配な方や、侵入経路が分からない、自分では駆除が難しいといった場合は、無理をせずコウモリ駆除専門のプロへ相談しましょう。
害獣害虫コンシェルジュでは、コウモリの追い出しから清掃、消毒、再侵入防止まで一括対応します。
コウモリ被害でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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