スズメバチの女王と働きバチの違いは?特徴や危険性も解説

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春先に、大きなスズメバチが1匹だけで飛んでいるのを見かけたことはありませんか。
そのスズメバチは、女王バチである可能性が高いです。
4〜5月頃になると活動を開始し、たった1匹で小さな巣をつくり働きバチを育て、やがて大きな群れを形成していきます。
つまり、どこに巣をつくるかを最初に決めるのは女王バチです。
自宅の軒下や庭木、物置のすき間などが選ばれると、その場所がスズメバチの拠点になってしまう可能性があります。
敷地内に巣をつくられないためには、できあがった巣だけではなく、巣づくり前の女王バチを寄せ付けないことが重要です。
この記事では、スズメバチの女王バチの生態や活動時期、見分け方をわかりやすく解説するとともに、女王バチを寄せ付けない方法、そして巣をつくられてしまった場合の安全な駆除方法について紹介します。
・スズメバチの女王と働きバチの違い
・スズメバチの女王が巣をつくる場所の特徴
・スズメバチの女王を寄せ付けない方法
・スズメバチの危険性や巣の駆除方法
・スズメバチに刺されたときの対処法
スズメバチには階級がある

スズメバチには、女王バチ・働きバチ・オスバチの3つの階級があり、社会性昆虫として群れのなかで分業をして生活しています。
それぞれの役割について詳しく確認していきましょう。
| スズメバチの分業 | |
| 初代女王バチ |
|
| 働きバチ (メスのみ) |
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| オスバチ |
|
| 新女王バチ |
|
※冬の間、物陰などに身を潜めて寒さをしのぎ春まで生き延びること
初代女王バチ
初代女王バチは、4〜5月頃になると活動を始めます。
越冬から目覚めた初代女王バチはたった1匹で巣づくりや産卵を行い、孵化した幼虫には女王自ら狩りをした餌を与え育てます。
巣づくりや餌集めまで含めたすべての作業を、働きバチが羽化するまで1匹で担うのです。
そのため、初期に女王バチが育てた働きバチは、後から育つ個体よりも体がやや小さくなる傾向があります。
これは、女王バチ1匹が運べる餌の量に限りがあり、複数の働きバチが分担して運ぶ後期よりも幼虫に与えられる栄養量が少ないためだと考えられています。
働きバチ
働きバチはメスのみで構成されており、産卵以外のすべての作業を担います。
初代女王バチがつくった小さな初期巣を大きくし、主にハエやアブなどの小型昆虫を狩り、肉団子状にして幼虫に与えて育成することが主な役割です。
また、働きバチは巣の中の環境管理も担当しており、暑い日には羽を細かく震わせて送風し、巣の内部に空気を送り込みます。
水を運んできて巣に散布し、気化熱の性質を利用して巣の内部温度を下げることもあります。
オスバチ
オスバチが羽化するのは、巣が十分に大きく成長した秋頃です。
春から夏にかけては見かけることはなく、群れが成熟し、新女王バチが誕生する時期になって初めて姿を現します。
オスバチの役割は、繁殖のみです。
働きバチのように巣を拡張したり、幼虫の世話や獲物を狩ることはありません。
また、メス由来の産卵管が変化した毒針も持っていないため、人を刺すこともありません。
新女王バチが巣を離れる頃になると、オスバチも巣の外へ出て、他の巣で生まれた新女王バチとの交尾を行います。
交尾を終えたオスバチは、その後まもなく死滅します。
新女王バチ
新女王バチが羽化するのは、オスバチと同じく巣が成熟した秋頃です。
翌年に初代女王バチとして巣づくりを始めるため、巣を離れてオスバチと交尾をします。
交尾を終えた新女王バチは、木の洞や朽ち木のすき間、落ち葉の下、土の中など、外敵や寒さをしのげる安全な場所を見つけて越冬します。
そして翌年、気温が上がる4〜5月頃になると越冬から目覚め、初代女王バチとして群れを率いる役割を担うのです。
スズメバチの女王はどのように決まるのか

スズメバチの女王は、生まれつき特別な遺伝子をもっているわけではありません。
同じ親から産まれた卵であっても、どのように育てられるかによって将来の役割が決まります。
女王バチは偶然生まれるのではなく、はじめから女王になる前提で育てられている存在です。
これまでの研究で、いくつかの要因が関係していると考えられています。
幼虫期に与えられる栄養量が関係している

スズメバチの階級は遺伝子の違いで決まるのではなく、幼虫時代の育てられ方によって決まるというメカニズムが、もっとも有力な説とされています。
なかでも、幼虫期に与えられる餌の量が将来の役割を左右するようです。
十分な栄養を与えられた幼虫は、体が大きく成長し、生殖や越冬に必要な脂肪体(脂肪やタンパク質などの栄養素を貯蔵する組織)が発達します。
その結果、群れのなかで繁殖を担う女王バチとして羽化するのです。
一方で、与えられる餌の量が限られていた場合は、脂肪体が十分に発達せず、働きバチとして成長します。
同じ遺伝情報をもつ幼虫であっても、幼虫期の栄養状態の違いによって女王バチになるか、働きバチになるかが分かれるのです。
振動信号(ドラミング)によるもの
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近年の研究では、スズメバチの階級決定には栄養量だけでなく振動信号が関係していることが指摘されています。
この振動信号はドラミングと呼ばれ、成虫が触角や体を使って巣を叩き、幼虫に物理的なストレスを与えることが目的の行動です。
強い振動を受けた幼虫は脂肪体の合成が阻害されることがわかっています。
結果として、たとえ十分な栄養を与えられていても脂肪体を蓄えることができず、働きバチとして発育するのです。
初代女王バチが1匹で巣を管理している初期段階では、女王バチが頻繁にドラミングを行うことで、幼虫が確実に働きバチへと育つように制御していると考えられています。
また、働きバチも幼虫に対してドラミングを行っている様子が確認されているものの、どこまで階級決定を抑制する役割を担っているかについては、いまだ解明されていない部分です。
専用の大きな育房がつくられる

近年の研究では、スズメバチのなかでも、クロスズメバチ属やホオナガスズメバチ属に分類されるスズメバチは、女王バチを育てるために特別に大きくつくられた育房が用意されることが分かってきました。
育房の大きさの違いは、単に体を大きく育てるための空間だけではありません。
世話をする働きバチに対してこの幼虫は特別という合図になっている可能性があります。
大きな育房で育つ幼虫には、与える餌の量や質を変える行動が促され、結果として女王バチへと成長しやすくなると考えられているのです。
スズメバチの社会では栄養や振動だけでなく、巣の構造そのものも階級分化に関わっている可能性があります。
スズメバチの女王と働きバチの違い

スズメバチの女王バチと働きバチには、具体的にどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
女王バチと働きバチの見分け方

スズメバチの女王と働きバチは、体の模様や色などの外見的特徴だけで正確に見分けるのは難しいとされています。
そのため、見かける時期や体の大きさを目安に判断することが大切です。
スズメバチには階級があるで先述したように、春先(4〜5月頃)に1匹だけで飛んでいる大型のスズメバチは、巣をつくる場所を探している女王バチである可能性が高いといえるでしょう。
また、同じメスである女王バチと働きバチには、役割や体格に明確な違いがあります。
女王バチは産卵を担う個体であり、群れのなかでもっとも体が大きいのが特徴です。
一方、働きバチは巣の維持や防衛、餌集めなどを担当し、体格は女王バチよりやや小型になります。
| 女王バチと働きバチの大きさ比較 | |||
| 種類 | オオスズメバチ | キイロスズメバチ | クロスズメバチ |
| 大きさ | 女王バチ:4.0~4.4cm 働きバチ:2.6~3.8cm |
女王バチ:2.6cm前後 働きバチ:1.7~2.4cm |
女王バチ:1.5cm前後 働きバチ:1.0~1.2cm |
メスなのになぜ働きバチは産卵できないのか

メスである働きバチも産卵の器官を持っていますが、女王バチが分泌するフェロモン(群れの行動をコントロールする物質)によって生殖機能が抑制されているため、通常は産卵を行いません。
女王バチが死ぬとフェロモンの影響がなくなり、働きバチのなかから女王バチの役割を担う個体が現れることもあります。
女王バチ化した働きバチは産卵を始めますが、オスバチと交尾をしていないため精子をためておく器官である受精嚢(じゅせいのう)に精子の蓄えがありません。
産まれる卵はすべて未受精卵のため、オスバチのみが羽化してきます。

スズメバチには階級があるで解説したように、オスバチは巣の維持や餌集めなどの作業を行いません。
女王バチを失った群れは働き手が増えず、最終的には巣全体が衰退し壊滅へ向かいます。
スズメバチの女王は人を刺す?

女王バチも毒針を持っているため人を刺すことがあります。
安全のためにも不用意に近づいたり刺激を与えたりしないよう注意しましょう。
働きバチより刺傷のリスクは低い
スズメバチの女王は働きバチと同じく毒針を持ち人を刺す能力はありますが、自ら積極的に攻撃するケースは多くありません。
女王バチの最大の目的は子孫を残すことです。
巣づくりや幼虫の育成などを女王1匹で行う時期は、体力の消耗を避ける必要があります。
そのため、危険を感じない限り無駄な攻撃を控える傾向があります。
女王バチに直接危害を加えた場合は危険
先述したように女王バチも毒針を持っているため、無理に捕まえようとしたり、巣に危害を加えようとすると防衛行動として刺される可能性があります。
春先に単独で飛んでいるスズメバチを見つけてもむやみに近づかず、静かに距離を取りましょう。
働きバチが育つと巣の中で過ごすようになる
6月~7月頃には働きバチが羽化し始め、女王バチが単独で行っていた巣の維持や餌集めを担うようになります。
女王バチは自ら外に出て活動する必要がなくなり、巣の内部で産卵に専念する時間が長くなります。
群れの成長期である6月以降に人と直接遭遇する機会は少なくなり、女王バチに刺される可能性はほとんど無くなるでしょう。
そのため、スズメバチの刺傷被害の多くは外で活動する働きバチによるものであり、女王バチが人を刺すケースは少ないです。
スズメバチを刺激しないようにするには

春先に1匹で飛び回っているスズメバチを何度も同じ場所で見かけた場合、巣をつくる場所を探している女王バチの可能性が高いです。
軒下やベランダ、庭木の周辺などを下見していることも少なくありません。
ただし、目の前を飛んでいる個体が女王バチか働きバチかを一瞬で見分けるのは非常に難しく、女王バチだから刺さないだろうと自己判断するのは危険です。
不用意に刺激して危険な状況を招かないために、スズメバチに遭遇した際に気をつけることを確認していきましょう。
スズメバチに遭遇したときに気をつけること

巣やハチを見つけても騒がない
巣やスズメバチを見つけても、大声を出したり手で振り払うなどの行動は避けましょう。
大きな動きや音が刺激となり、外敵と判断されて刺される危険性が高まります。
焦って反応するほど危険が増すため、慌てず静かに行動することが重要です。
その場から静かに離れる
スズメバチを見かけた場合は、近くに巣がある可能性があるため、まず周囲の状況に注意を払いましょう。
走って逃げると足音や振動が地面を通じて巣に伝わり、群れを刺激する可能性があります。
実際に、庭木の手入れ中に誤って巣を刺激してしまい、刺された事例も報告されています。
スズメバチを見つけた際は刺激しないことを最優先にし、静かにその場を離れて安全な距離を確保しましょう。
スズメバチの巣に近寄らないようにする
スズメバチの巣の位置がわかっている場合は、群れを刺激しないためにも、むやみに近づかず距離を保ちましょう。
一方で、スズメバチの姿を頻繁に見かけるものの巣の場所が特定できない場合は、巣を見つける方法を参考に安全に確認することが大切です。
巣や群れは時間の経過とともに成長し、働きバチの数が増えるほど防衛本能が強まるため、刺されるリスクも高まります。
自分での対処に不安を感じる場合や状況判断が難しい場合は、早めにプロへ相談しましょう。
頭や目(黒い部分)に気を付ける
スズメバチは黒いものや動きのあるものに反応しやすい性質があり、頭部や目などの黒い部分が攻撃対象になりやすいとされています。
黒く動くものを天敵であるクマと誤認し、防衛行動を取る可能性があるため、とくに注意が必要です。
山林、公園など自然の多い場所や庭木手入れの際は、帽子をかぶるなどの対策をして、黒い部分を目立たせない服装を意識しましょう。
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スズメバチに刺されないためにできること

黒い服装を避ける
スズメバチは黒いものや動きのあるものに反応する性質があるため、服装の色選びも刺されるリスクを下げる重要なポイントです。
黒や濃紺などの暗い色は攻撃対象として認識されるため避け、淡く明るい色の服装を選ぶとよいでしょう。
ただし、白や黄色など明るすぎる色は、アブやカメムシなど別の虫を引き寄せる可能性があるため注意が必要です。
明るいグレーやカーキ、ベージュといった中間色が適しています。
また、虫を寄せ付けにくい加工が施された衣類も市販されているため、庭作業や屋外活動の際には、こうしたアイテムの活用を検討するとよいでしょう。
強いニオイを避ける
スズメバチは香水や柔軟剤、ヘアスプレー、化粧品などのニオイに反応して近づいてくることがあります。
とくに、花の香りや甘い香りは餌となる蜜や樹液を連想させ、スズメバチを引き寄せるため、注意が必要です。
庭の手入れや草むしり、屋外イベント、ハチの巣の確認や駆除を行う際は、強いニオイは避けましょう。
無香料タイプの整髪料や洗剤、化粧品を選ぶなど、できるだけニオイを発しない状態が大切です。
清涼飲料水(甘い香りがするもの)は避ける
スズメバチは甘い香りや糖分、発酵したニオイに引き寄せられる性質があり、飲み物の種類によっては近づいてくることがあります。
果汁飲料や甘い清涼飲料水、ビールなどのアルコール類にも反応するため、屋外では注意が必要です。
庭先や公園などで飲み物を飲んでいる際に、容器にスズメバチが入り込む可能性もあります。
スズメバチに気づかず、口を刺されてしまった事例もあるため、屋外では飲み物の管理を徹底し十分に注意しましょう。
スズメバチの女王に巣をつくられない対策

スズメバチの女王に巣をつくられないためには、活動時期をあらかじめ把握し、巣づくりを始める前の段階で対策を行うことが大切です。
スズメバチの女王が巣の外で活動する時期を知る
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スズメバチの種類や地域の環境によって多少の違いはありますが、女王バチは主に4月〜5月頃に単独で活動し、巣づくりや初期の幼虫の育成を行います。
この時期にスズメバチを寄せ付けない対策を行っておくことで、自宅の軒下や庭木などに巣ができる可能性を下げられます。
木酢液を使う
木酢液(もくさくえき)は、木材を炭にする過程で発生する煙を冷却して液体にしたものです。
酢酸やアルコールなど200種類以上の有機成分を含み、焦げたような強い燻製臭が特徴の天然由来の液体です。
スズメバチは火や煙を危険のサインとして本能的に避ける習性があるため、木酢液の焦げたようなニオイを危険と認識し、近づきにくくなります。
忌避方法としては、木酢液を水で1:1に希釈してペットボトルや容器に入れて庭木や軒下に吊るす方法が一般的です。
巣をつくられやすい場所でも、壁のすき間のような木酢液を吊るす場所がない場合は、同じく希釈した液をスプレーで吹き付ける方法もあります。
ただし、濃度が高い状態で植物に直接かけると花や庭木が枯れてしまう場合があるため、希釈濃度を守り、植物への直接散布は控えましょう。
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庭木の剪定
枝葉が混み合った庭木は、内部に人目が届きにくく風通しも悪くなります。
スズメバチが巣をつくりやすい環境となるため、定期的な剪定を行って風通しを良く保つことが重要です。

剪定を行う際は、花が終わった枝や徒長枝(とちょうし)と呼ばれる上に勢いよく伸びた枝などを中心に切り落とし、枝葉の密度を減らすことで巣をつくられにくい環境にします。
ただし、庭木が活発に成長する暖かい時期、とくに夏に太い枝を切るような樹形を大きく変える剪定作業(強剪定)を行うと、庭木への負担が大きく枯れてしまう恐れがあります。
強剪定は庭木が休眠期に入る冬に行うのが基本ですが、剪定の適期は庭木の種類によって異なるため、事前に確認してから作業しましょう。
また、巣に気づかず剪定作業中にスズメバチに遭遇し、刺されるケースもあります。
とくに6月以降は働きバチが増えて攻撃性が高まるため、周囲にハチが飛んでいる場合は無理をせず、プロのハチ駆除業者へ依頼することを検討しましょう。
スズメバチが苦手なハーブの鉢植えを置く

イングリッシュラベンダー 5号サイズ鉢植え|World Fantasy Garden
スズメバチは特定のハーブが放つ強い香りを苦手とするため、庭やベランダにハーブを置くことでスズメバチを寄せ付けにくくする効果が期待できます。
ただし、ハーブは繁殖力が高く地植えにすると広がりすぎるため、管理しやすい鉢植えでの栽培がおすすめです。
・ラベンダー
・レモングラス
・シトロネラ
・タイム
・ペパーミント
ラベンダーとレモングラスはミツバチを誘引する可能性があり、ミツバチ対策には不向きなので注意しましょう。
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捕獲器を使う
捕獲器は、甘い匂いや発酵臭でスズメバチを誘い込み、容器の中に閉じ込めて捕獲する仕組みのトラップ型駆除アイテムです。
春先に活動を始める女王バチを捕獲する目的で使われることが多く、庭木や軒下などスズメバチが集まりやすい場所に設置します。
女王バチを1匹捕獲できれば将来数百〜数千匹に増える可能性のある巣づくりを防ぐことができます。
ただし、捕獲器はハチを引き寄せて駆除する仕組みのため、人の出入りが多い場所や子ども、ペットの手が届く場所には設置しないようにしましょう。
忌避スプレーを使う
忌避スプレーは、スズメバチが嫌う成分を利用してハチを寄せ付けないようにするアイテムです。
軒下やベランダ、庭木の周辺など巣をつくられやすい場所にあらかじめ散布しておくことで、ハチが近づきにくい環境をつくれます。
使用する際は、軒下・ベランダの天井・エアコン室外機の周辺・物置の隅など、スズメバチが巣をつくりやすい場所を中心に、対象から30cmほど離して全体が濡れる程度に噴射する方法が一般的です。
ただし、製品によってはペットの体調に支障をきたす成分が含まれている場合があります。
たとえばフェニルメタノール(ベンジルアルコール)は、猫の体内では分解、排出がうまく行えない成分のため、摂取や吸入によって嘔吐、下痢などの不調を引き起こす可能性があります。
重症の場合は意識混濁や呼吸不全などにつながる恐れもあり、猫がいる環境で使用する際は注意が必要です。
使用前に忌避スプレーの成分や注意書きを確認しましょう。
住宅や庭のすき間を埋める
スズメバチは住宅のわずかなすき間から侵入し、屋根裏・軒下・壁の内部・エアコンの室外機の中など、人目につきにくい場所に巣をつくることが多いです。
そのため、侵入経路になりそうなすき間を事前に確認し、パテやコーキング剤、金網などで塞いでおきましょう。
金網で侵入を防ぐ
通気口や換気口など空気の通り道は完全に塞ぐことができないため、金網や防虫ネットを設置してハチの侵入を防ぎましょう。
害鳥や害獣対策用の粗い網では通り抜けてしまうため、目の細かい金網(1cm未満程度)を使用してください。
設置する際は、金網が外れたりすき間ができたりしないようしっかり固定し、すき間を確実に塞ぎましょう。

産業用金網 ステンレスメッシ 線径1mm 網目|Zurseiy
パテでひび割れを補修する
外壁のひび割れや小さな穴などは、パテや補修材を使って埋めておくことでスズメバチの侵入を防げます。
小さなすき間であっても侵入経路になる可能性があるため、見落とさず丁寧に塞ぎましょう。
補修を行う際は、施工前にゴミやほこりを取り除き、補修材がしっかり密着する状態にしてから作業してください。
コーキング剤ですき間を塞ぐ
窓枠まわりや外壁の継ぎ目などのすき間は、コーキング剤を使いましょう。
施工する際は、コーキング剤を押し出すコーキングガンを使用し、均一に充填するときれいに仕上がります。
ただし広範囲にわたるひび割れや、外壁が劣化してもろく崩れやすくなっている箇所がみられる場合は、外壁工事を検討してください。
スズメバチの女王はどこに巣をつくるのか

スズメバチの女王はどこに好んで巣をつくるのか、確認しておきましょう。
スズメバチの種類によって巣づくりの傾向が異なる
スズメバチは種類によって巣をつくる場所に違いがありますが、大きく分けると開放空間と閉鎖空間の2つに分類が可能です。
開放空間とは、軒下や木の枝、ベランダなど周囲が開けた場所を指し、キイロスズメバチやコガタスズメバチ、ツマアカスズメバチなどが巣をつくります。
閉鎖空間は、木の洞や土の中、屋根裏、床下など外から見えにくい場所を指し、オオスズメバチやヒメスズメバチ、クロスズメバチなどが巣をつくります。
いずれの場合も、スズメバチは雨風をしのげて外敵から身を守りやすい場所を好む傾向があるため、人目につきにくい場所や物陰などが狙われやすいです。
|
種類別の巣づくり傾向 |
|
| 場所 | 種類 |
| 開放空間 (軒下、木の枝、ベランダなど) |
キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、ツマアカスズメバチ など |
| 閉鎖空間 (木の洞、土の中、屋根裏など) |
オオスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチ、チャイロスズメバチ、ヒメスズメバチ、クロスズメバチ など |
スズメバチの巣を見つける方法

①巣づくりに適した場所を予測する
先述したように、スズメバチには開放空間と、閉鎖空間それぞれに巣をつくる種類がいます。
植え込みの内部や通気口など人目につきにくい場所を選ぶことも多く、思いがけない場所に巣をつくっている可能性があります。
②飛んでいく方向を観察する
家の中や少し離れた安全な場所から、スズメバチが飛んでいく方向を観察してみてください。
同じ方向へ何度も飛ぶ様子がみられる場合、その先に巣がある可能性があります。
とくに、同じ場所で姿を見失ったり、壁のすき間や建物の中へ入り込む様子が確認できる場合は、その付近に巣がある可能性が高いです。
スズメバチの女王がつくった巣を駆除する前に

巣をみつけた場合は、まずは自分で対応できる状況かどうかを事前に確認することが大切です。
スズメバチは強力な毒針を持っており、駆除作業には重大な刺傷事故のリスクが伴うため、決して気軽に行うものではありません。
安全を最優先に考え、自力で駆除できる範囲かどうかを慎重に判断するようにしましょう。
巣の大きさは直径10cm以下か
スズメバチの女王が巣をつくり始める4月〜5月頃であれば、巣の大きさは直径10cm以下のことが多いです。
この時期は、女王バチが1匹で巣づくりから幼虫の育成までを行っている段階です。
働きバチが羽化していたとしても数は少なく、自力で対応できる可能性が比較的高い範囲といえます。
一方で、6月以降は巣が10cm以上の大きさになっている場合が多く、働きバチが増える拡大期に入っている可能性が高いです。
攻撃性や危険性も大きくなるため自力での駆除はおすすめできません。

どこに巣がつくられているのか?
スズメバチの巣を見つける方法で紹介した手順を参考に、まずは巣がどこにあるのかを確認することが重要です。
とくに屋根裏、床下、壁の中などの閉鎖空間に巣がある場合は、内部の大きさを把握するのは困難でしょう。
外から見えている部分が小さくても想像以上に巣が広がっていて、働きバチの数が増えている可能性があります。
また、巣の場所が特定できない、高所・狭い場所など作業が難しい場所にある場合は、無理に自分で駆除作業をせず、プロへの相談を検討しましょう。
アレルギーは持っている?
スズメバチは一度刺されただけでも、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
とくに、スズメバチに限らず過去にハチに刺された経験がある人は、ハチ毒に対するアレルギーを持っているため、再び刺された際に命に関わる重篤な症状が起きるリスクが高いです。
一度でもハチに刺された経験がある場合は自力での駆除は避け、必ずプロへ依頼しましょう。
巣がある場所は自分で駆除していい場所か
巣の駆除を行う際は安全面だけでなく、その場所が自分で対処してよい範囲かどうかの事前確認が必要です。
自宅の敷地内であれば対応できますが、隣家の敷地や共有スペースなど、自分の管理外の場所にある巣を無断で駆除するとトラブルにつながる可能性があります。
自宅の敷地外に巣がある場合は必ず所有者や管理者に相談し、適切な対応をとりましょう。
| 駆除作業を行う前の確認 | |
| 巣の場所 | 管轄 |
| 自宅の敷地内 | 自己判断での駆除作業が可能 |
| アパートやマンション | 管理会社、管理組合の理事会、大家 |
| 自治体運営の公園 |
自治体の担当部署 |
| 電柱 | NTTまたは電力会社 |
駆除グッズはそろっているか
スズメバチの巣を安全に駆除するためには、事前の準備が重要です。
作業に入る前に、必要な道具が一式そろっているかを必ず確認し、不足しているものがあれば買い足しておきましょう。
スズメバチの駆除では、攻撃から身を守るための準備が不可欠です。
刺されないためには肌の露出をなくし、防護服や手袋などのすき間もしっかり塞ぎましょう。
| 道具 | 商品 | 用途 |
| 駆除スプレー (2~3本) |
スズメバチの動きを止める殺虫スプレー | |
| 脱脂綿 (コーキング剤でも可) |
スズメバチの巣穴を塞ぐ | |
| 白い防護服 (7mm以上の厚手のもの) |
毒針や大顎などのスズメバチの攻撃から身を守る | |
| 厚手の白い手袋 | スズメバチの攻撃から手元を守る | |
| 白い長靴 | スズメバチの攻撃から足元を守る | |
| 虫取り網 (粘着シートでも可) |
巣の周りを飛び回る蜂を捕獲する | |
| 厚手のゴミ袋 | 巣や蜂の残骸を回収する | |
| ヘラ | 外壁などから巣を削り取る | |
| 掃除用具 | 駆除作業後に落ちている巣やスズメバチの死骸を回収する | |
| ライト (赤色灯) |
夜間作業の際に使用する (スズメバチを刺激してしまうため直接巣に光を当てないこと) |
防護服は代用できる?

防護服や専用の手袋が用意できない場合は、雨合羽や厚手の衣類、軍手の重ね付けなどで代用する方法もあります。
作業時は肌の露出をなくすことが重要なため、手首や足首、首元などにすき間ができないよう、輪ゴムやヘアゴム、ガムテープなどでしっかりと固定しておきましょう。
締め付けが強すぎるとうっ血や血流障害の原因になる可能性があるため、血が止まっている感覚が起きない程度の適度な強さで調整することが大切です。
ただし、代用品ではスズメバチの毒針を確実に防げるとは限らないうえ、固定が不十分だとすき間からスズメバチが侵入してくる可能性もあり、刺傷リスクはぬぐい切れません。
とくに巣が大きくなり働きバチが増えている拡大期の巣に対しては、代用品での作業は非常に危険なため、絶対に避けてください。
夜間作業の赤色灯は本当に安全?

スズメバチは日中に比べて夜間は活動が落ち着く傾向があり、巣の中や表面で過ごす個体が多いです。
そのため夜間に駆除作業を行うケースもありますが、通常のライトを使用すると光に刺激されたスズメバチが興奮し、攻撃態勢に入ることがあります。
一般的にハチ目の昆虫は赤い光を認識しづらいとされることから、赤色灯の使用やライトに赤いセロハンを巻く方法がハチを刺激しない方法として紹介されています。
しかし近年の研究では、スズメバチの種類によっては赤色を含む暖色系の光にも反応して寄ってくる場合があることが確認されました。
そのため、赤色灯を使用していても安全が確実に保証されるわけではありません。
夜間の駆除作業は照明の種類に関係なく常に危険が伴うため、そのリスクを十分に理解したうえで慎重に行う必要があります。
夜間の駆除は、巣に直接ライトを当てるのではなく、駆除場所から少し離れた位置にライトを設置し、巣の周囲を間接的に照らすようにすると刺激を抑えやすいでしょう。
スズメバチ駆除の手順(庭木や外壁に巣がある場合)

庭木や外壁にできたスズメバチの巣を実際に駆除する際の基本的な手順を紹介します。
安全に作業を行うためにも、事前に手順をしっかり確認しながら慎重に進めましょう。
実際にスズメバチと対峙すると怖いと感じることがあります。
その状態で「道具も準備したから」と無理に作業を続けると、思わぬ事故につながる可能性も否定できません。
自分で対応できるかどうかは、刺傷リスクも踏まえて適切に判断しましょう。
なお、土の中に巣がある場合の駆除方法については、こちらよりご確認ください。
①必要な道具がそろっているか確認
安全に駆除作業を進めるために、必要な道具がそろっているかを事前に確認してください。
防護服や代用品を着用したあとは、全身をチェックし、穴やすき間がないかを確認しましょう。
とくにヘルメットと防護服のチャック部分、手袋とのすき間、長靴とズボンの間などは見落としやすいです。
スズメバチは小さなすき間からでも侵入する恐れがあるため、わずかなすき間でも油断はできません。
必要な道具が不足している場合は、準備してから対応するようにしましょう。
②スズメバチの巣穴に駆除スプレーを噴射する
駆除スプレーを使用する際は必ず風上に立ち、自分に薬剤やスズメバチが向かってこない位置を確保したうえで、巣穴に向けて一気に噴射しましょう。
噴射が途中で止まると、スズメバチを刺激するだけで終わってしまう危険があるため、予備のスプレーをすぐ手の届く場所に準備しておくことが大切です。
十分に噴射したあとは、巣の中から聞こえる羽音が弱まり、スズメバチの動きが落ち着いたことを確認します。
その後、巣穴からハチが飛び出してこないように、脱脂綿をしっかり詰めて封をしましょう。
③巣を切り離してゴミ袋の中に入れる
十分にスプレーをして巣穴に蓋をしたあとは、ヘラを使って巣を切り離し、厚手のゴミ袋の中に入れます。
木の枝が絡まっている場合は、無理に引っ張ると振動でハチを刺激する恐れがあるため、剪定ばさみを使って枝ごと切り落とす方法が安全です。
なお、動きが完全に止まっていることを確認できない場合は、無理に取り外さないようにしましょう。
④ゴミ袋を何重にも縛る
巣の中には生きているスズメバチが残っている場合があり、袋のすき間から出てくると非常に危険です。
回収した巣はゴミ袋を二重・三重にしっかりと固く縛って密閉し、ハチが外へ出られない状態にしておきましょう。
あらかじめ厚手のゴミ袋を2枚重ねにすると、安全性が高まります。
⑤戻りバチを防ぐために駆除スプレーを噴霧する
外へ出ていた働きバチは、帰巣本能によって元の巣があった場所へ戻ってくることがあります。
戻りバチを寄せ付けないために、巣があった場所やその周辺に駆除スプレーをしっかり噴霧しておきましょう。
駆除スプレーに含まれるピレスロイド系の成分には忌避効果があるため、戻りバチを寄せ付けにくくなります。
なお、雨や風の影響で成分が流れ薄まると効果が弱まるため、状況に応じて再度噴霧しましょう。
⑥駆除したハチの巣を自治体のルールにしたがって処分する
駆除したハチの巣をそのまま放置すると、内部に残っているサナギが羽化し、新たな成虫が発生する恐れがあります。
また、巣の中には栄養価の高い幼虫やサナギが残っているため、他の虫が集まって餌にする場合もあります。
こうした状態が続くと周囲に虫が増え、衛生面でも良くありません。
駆除後のハチの巣は放置せず、できるだけ早めに処分することが重要です。
処分する際は、お住まいの自治体が定めている分別方法や回収ルールに従いましょう。
自治体によっては燃えるゴミとして処分できる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
スズメバチ駆除の手順(土の中に巣がある場合)

ここでは、土の中に巣があるスズメバチの駆除手順について解説します。
女王バチがつくる初期巣の段階でも、働きバチが増えた拡大期の巣でも、基本的な駆除の流れ自体は大きく変わりません。
ただし、土の中にある巣は外から見えない部分が多く、拡大期に入ると想像以上に深く広がっており駆除が難航するケースがあります。
十分な装備や準備が整っていない、手順に不安がある場合は無理に自力で対応せず、早めにプロへ依頼しましょう。
①巣の出入口を探す
まずは、女王バチや働きバチが頻繁に出入りしている場所を観察し、巣の位置を特定しましょう。
巣の位置の特定には、先述したスズメバチの巣を見つける方法も参考にしてください。
出入口の周辺は土が盛り上がっていることが多く、巣を見つけるための手がかりになります。
ただし、巣に近づきすぎるとスズメバチを刺激する恐れがあるため、必ず安全な距離を保ちながら行いましょう。
②巣の出入口へ駆除スプレーを噴射する
巣の位置を特定したら、まずは5mほど離れた位置の風上に立ちましょう。
駆除スプレーを噴射しながら少しずつ巣との距離を詰めていき、最終的に巣の出入口へ駆除スプレーを噴射してください。
石の下などで見えない場所が出入口になっている場合は、スズメバチが出入りしているすき間に向けて30秒以上しっかりと噴射し、内部まで薬剤が届くようにしましょう。
ハチが飛び回っている場合は無理に作業を続けず、慌てずゆっくりとその場を離れてください。
周囲のハチの動きが落ち着いたことを確認しながら、噴射と距離を取る行動を繰り返し、安全を優先して進めましょう。
③ハチの動きが落ち着いたら巣を露出させる
外に出てくるハチがいなくなったことを確認してから巣を回収します。
石の下に巣がある場合は、急に動かさず、ゆっくりと持ち上げて巣を露出させましょう。
④巣の出入口へ再度スプレーを噴射
巣が露出して出入口の穴が確認できたら、その部分に向けて再度駆除スプレーを噴射します。
内部に潜んでいるハチにも薬剤が行き渡るよう、十分な量をしっかりと噴射することが大切です。
巣の中からハチが出てくることもありますが、慌てず距離を保ちながら噴射を続けましょう。
ただし、スプレーを使用してもすぐに動きが収まらない場合や、外出していた働きバチが戻ってきて周囲を飛び回ることがあります。
危険を感じた場合は無理に作業を続けず、その場を離れて安全を確保することが重要です。
⑤巣の大きさに応じての回収
巣が地中深くまで広がっていた場合、駆除スプレーが巣の奥まで十分に届いていない可能性があります。
そのため、巣は一度に取り出さず、少しずつ崩しながら回収しましょう。
回収した巣は、厚手のゴミ袋に入れたうえで袋の口を何重にも縛り、内部のハチや巣の破片が外に出ないように密閉します。
袋が破れてしまうと中のハチが出てくる恐れがあるため、二重にすると安心です。
作業中に生きているハチが出てきた場合は、その都度駆除スプレーを噴射して確実に対処してください。
また、毒針による刺傷を防ぐため、作業時は必ず厚手の手袋を着用し、安全を確保しながら進めましょう。
すでに巣の位置を把握できている場合は、外が暗くなる夜の時間帯に②の作業を行うことをおすすめします。
夜間は巣に戻っている働きバチが多く、群れのハチをまとめて駆除しやすいタイミングです。
夜間はスズメバチの活動が比較的落ち着いており、昼間に比べて攻撃性が低くなる傾向があります。
翌日の明るい時間帯に③から⑤の作業を行うことで、残った個体による反撃リスクを抑えて進めやすくなります。
ただし、夜間作業では光に反応してスズメバチが集まることがあるため、絶対にライトは手に持たず、作業場所から離れた位置に設置して使用しましょう。
巣が大きい場合は重量もあり、想像以上に体力を消耗することがあります。
駆除時のリスクを考えた際、自分での作業が難しいと感じた場合は、無理をせずプロへの相談を検討しましょう。
⑥回収したハチの巣は自治体のルールにしたがって処分する
回収したハチの巣は放置せず、お住まいの自治体が定めている分別・処分ルールにしたがって適切に処分しましょう。
処分方法の詳細については、こちらをご参考ください。
スズメバチに刺されてしまったら

毒針を持つハチのなかでもスズメバチの毒はとくに強く、刺された際の症状が重くなりやすいため注意が必要です。
痛みや腫れだけでなく、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
スズメバチに刺されてしまった場合は症状の悪化を防ぐためにも、まずその場から静かに離れ、これ以上刺されないよう安全な場所へ避難してください。
その後、できるだけ早く適切な初期対応を行うことが重要です。
アレルギー反応が出ていないか全身を確認

スズメバチに刺された際の症状には、刺された部分だけに現れる局所反応と、全身に影響が生じる全身反応の2種類があります。
適切に対処するためにも、刺された直後から体調の変化をよく観察し、どのような症状が出ているかを確認しましょう。
局所反応のみの場合は、強い痛みや赤み、腫れ、かゆみなどが主な症状で、数時間から1日程度で徐々におさまっていくケースが一般的です。
一方で、虫刺されのアレルギーを持っている場合は、全身反応が起こる可能性があります。
重症化すると、呼吸困難や血圧低下を伴うアナフィラキシーショックに至る危険性もあるため、決して軽視できません。
アレルギーの既往がある人は、緊急時に備えてアドレナリン自己注射器(エピペン®)を携帯し、使用方法を事前に確認しておくことが大切です。
・ピリピリ感
・浮動性めまい(ふわふわと浮いているような感覚のめまい)
・全身のかゆみおよびじんましん
・唇や舌の腫れ
・喘鳴(気道が狭くなり呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーと音がする)
・呼吸困難
・虚脱(失神を伴わない急激な脱力、血圧の低下)
・意識消失
上記の症状が1つでもみられた場合は、迷わず救急車を呼び、速やかに救急科を受診してください。
自力で病院へ向かおうとすると、移動中に症状が急速に悪化する恐れがあるため、無理に動かず救急車を呼ぶなど救急要請を優先することが重要です。
刺された直後に症状が軽く見えても、時間の経過とともに全身反応が現れるケースもあるため、少なくとも20〜30分程度は安静にして様子を観察しましょう。
全身にアレルギー反応の兆候が見られない場合に限り、次に紹介する応急処置を行うようにしてください。
対処を進めている途中でも、少しでも異変を感じた場合は速やかに医療機関を受診することが大切です。
傷口を流水で洗い毒を取り除く

まずは、傷口を流水でしっかりと洗い流し、皮膚に付着した毒をできるだけ早く除去しましょう。
もし針が残っている場合は、指で優しくつまんで取り除きます。
クレジットカードやバターナイフなどの切れにくいものを使って、患部を軽くこすり出すようにして取り除く方法も効果的です。
ピンセットなどで無理に取り除こうとすると、周りの皮膚も傷つけてしまう恐れがあるため、使用は避けたほうがよいでしょう。
針が残っていないことを確認したうえで、傷口の周囲を軽く押して毒液を外へ絞り出すようにします。
スズメバチの毒は水に溶けやすい性質があるため、流水を当てながら洗い流すことで、体内に残る毒の量を減らしやすくなります。
また、毒を吸い出すポイズンリムーバーを、もしものときに備えておくのもおすすめです。
抗ヒスタミン軟膏を塗布し患部を冷やす

傷口を洗ったあとは、症状の悪化を防ぐために炎症を抑える処置を行いましょう。
経口の抗ヒスタミン薬を服用する、または抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を患部に塗布することで、かゆみや腫れなどの炎症反応を抑えることができます。
これらの薬は、ハチ毒によって引き起こされるアレルギー反応や炎症を軽減する目的で使用されます。
濡れたタオルや冷湿布などを使って患部をしっかり冷やすことも重要です。
冷却することで、かゆみや腫れ、痛みの軽減が期待できるため、無理のない範囲で継続して行いましょう。
患部を持ちあげ腫れを和らげる

スズメバチに刺されると、局所反応によって患部が大きく腫れることがあります。
刺された部位によっては、患部を心臓より高い位置に保つことで血流が抑えられ、腫れの軽減につながる場合があります。
ただし、腫れや赤みは蜂巣炎(ほうそうえん)などの感染症と見分けがつきにくいこともあるため注意が必要です。
刺されてから1日以上経過しても腫れが引かない、痛み・赤みが強くなっている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
高所や入り組んだ場所の巣は危険度が高い

スズメバチの巣は、軒下や高木の枝先など手の届きにくい高所や、床下・屋根裏・壁の内部などの入り組んだ場所につくられることがあります。
このような場所では足場が不安定になりやすく、視界も限られるため、通常の駆除作業よりも危険度が高くなります。
床面から2m以上の高さでの作業は高所作業に該当し、転落リスクも伴うため危険性が高い作業です。
また、狭い空間ではハチから逃げにくく、思わぬ方向から攻撃を受けるリスクもあるため注意が必要です。
無理に自分で対処しようとせず、安全を最優先にプロへの依頼を検討しましょう。
自分で駆除をするのが不安な方はプロに依頼した方が安心
外から巣の位置が確認できる場合でも、高所や閉鎖空間にある巣は、駆除の難易度が高く危険を伴います。
とくに、巣が大きくなって働きバチが増えている場合は、無理に作業を行わず、プロへの依頼を検討しましょう。
プロは、現地調査を行ったうえで巣の位置や規模、周囲の環境に応じた適切な方法で駆除を実施します。
防護服や専用の器材を使用して作業を行うため、刺傷リスクを抑えた安全性の高い対応が可能です。
市販品とは異なり、業務用の駆除スプレーは即効性や致死効果が高く、短時間で確実に個体数を減らせる点も特徴です。

業務用ハチ駆除用殺虫剤 ハチノックV 480ml|住化エンバイロメンタルサイエンス
ハチ駆除の現場では、ハチノックL・Vのような業務用殺虫剤を使用しています。
市販のハチ駆除スプレーと比べて、配合されている有効成分の濃度や噴射力が高く、より確実な駆除が可能です。
主成分であるピレスロイド系薬剤はハチの神経系に作用し、素早く動きを止める効果があります。
ただし、効果が高い一方で人体への影響も無視できません。
十分な知識や防護装備がない状態で使用すると健康リスクを伴う恐れがあります。
とくにハチノックVは一般の家庭での使用が推奨されていない薬剤であり、取り扱いには専門的な知識が必要です。
使用する薬剤の違いも、プロへ依頼すべきか判断する目安になります。
まとめ
・スズメバチの女王も毒針を持っており、人を刺す危険がある
・春先は女王バチが住宅周辺に巣をつくる可能性がある
・女王バチを放置すると産卵によって働きバチが増え、後に群れ全体の危険性が一気に高まる
・刺されると強い痛みや腫れだけでなく、体質によってはアナフィラキシーショックを起こす恐れもある
この記事では、スズメバチの女王と働きバチの違いや特徴、危険性について解説しました。
スズメバチの女王バチが単独で巣をつくる初期の時期であれば、状況によっては自力で駆除できる可能性があります。
ただし、1匹を相手にする場合でも危険性がなくなるわけではなく、過去にハチに刺されたことがある人はアレルギー反応を起こすリスクがあるため、無理に駆除作業を行うのは控えましょう。
また、準備や手順に少しでも不安がある場合は、安全を最優先に考え、無理をせずプロへ相談することが重要です。
スズメバチの駆除は害虫害獣コンシェルジュで承っておりますので、お電話またはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
- 現地調査・お見積り:無料
- スズメバチ:13,000円
- オオスズメバチ:25,000 円
※現地地調査・お見積りは対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
害虫害獣コンシェルジュは、害虫害獣に関する正しい知識を発信し、厳格な品質管理基準をクリアした害虫害獣駆除のプロとのマッチングサービスを提供するサイトです。編集部では「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」を明確にし、依頼前の不安解消を目指しています。
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